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2025年10月12日日曜日

下地島17END 本当に飛行機が飛んでくるの?




 日本でもトップクラスの美しい海の上を、ジェット機が轟音を響かせながら低空で迫ってくる、唯一無二の絶景スポット。

 下地島空港北端、通称17ENDです。


 飛行機の到着時刻に合わせて、カメラを抱えてワクワクしながら待っていたら、やがて遠くの方から1機のジェット機がこちらに向かってくる・・・とは限らないのです。

 今回は、その辺のお話を詳しく。




 17ENDに多くの人が集まっている中、気が付かないうちに飛行機は反対側から着陸していた、なんてこともあるのです。


 滑走路は、両方向からの離着陸が可能です。

 飛行機は、着陸時に追い風を受けると、滑走路内で停止できない恐れがあるので、向かい風着陸が原則です。
 これは、世界共通です。

 滑走路がほぼ南北方向にある下島地島空港では、南風の時は17ENDに向かって北方向(RW17)から着陸し、北風のときは反対側の南方向(RW35)から着陸するのが基本です。

 夏の沖縄は南風が多いのですが、北風に変わるとRW35から着陸します。RW35からの着陸は、絵的にはかなり見劣りしてしまいます。
 
 では、無風のとき、東風西風のときはどうなのでしょうか。




 どちらの方向から着陸するかは、航空管制の許可を得て機長が決めます。

 管制は、RW17からの着陸が危険な場合は許可を出しませんが、通常時は、機長のリクエストに対し許可(Affirm)、不許可(Negative)とするだけで、どちらから着陸する方がいいといった指示はしません。


 結果、下地島空港ではRW17からの着陸の方が多いようです。

 理由について、航空マニアのYouTubeなどを見ると、

・着陸時に乗客が綺麗な海を眺められるようにサービスする。
・那覇便や東京便は北東方向から飛んでくるので、大廻りしてRW35から着陸するよりも早く着陸でき、燃料の節約にもなる。
・下地島空港の滑走路長は約3000メートルと、宮古空港の約1.5倍あるので、多少の追い風なら滑走路をオーバーランする恐れがない。

 ということのようです。

 なので、あらかじめ気象台のHPなので風向きを調べ、北風以外で風向きが安定しているときは、大丈夫である確率が高いと言えるでしょう。




 ところで、南側から着陸したって、北方向に離陸するのを17ENDで待てばいいではないかと思われるかも知れませんが、それでは今イチなのです。

 飛行機は一旦離陸すると、一気に高度を上げます。滑走路の端で待っていても、既に相当な高さになっているはずです。

 その点、着陸時は、急降下するわけにはいかないので、低空からのアプローチになります。進入の角度は4°以下だそうです。

 そのおかげで、迫力あるシーンに遭遇することができるわけです。


 飛行機が今何処を飛んでいるかが分かる無料のアプリ(「フライトレーダー24」など)があるので、そんなものも活用してみてください。 

 例えば、羽田発下地島空港行きスカイマーク613便なら、スカイマークのレターコードであるBCに便名の613を繋げて検索すれば分かります。

 これで、目的の飛行機が下地島空港の西の方まで行ってしまったら、もうRW17への着陸はないと思って諦めてください。
 
 到着の遅れも、このアプリで分かるので便利です。



 めでたく北の方から飛行機が接近して来ました。しかし、音は聞こえてきますが、まだまだ豆粒のような大きさです。

 ですがここからが早い。何しろ時速200㎞以上で飛んでいますから、あっという間に接近します。

 下の写真から1分も経たないうちにやって来ます。早めに撮影の準備をすることをお勧めします。





 そんなわけで、下地島17ENDに向かって飛行機が飛んでくるか否かは運次第ではありますが、その確率は5割よりも高く、夏場に限ればそれよりもさらに高くなります。

 海だけ見ていても、オールジャパンでトップクラスの美しさです。行ったことない人も、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。




 
 謎の呼び名?である「17END」についてのうんちくは、こちら


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2025年10月7日火曜日

宮古島午前5時

 


 沖縄の朝は遅い。10月ともなると、宮古島の日の出は6時半くらい。東京の冬と同じです。

 頑張って5時起きしたら、まだ空に星が出ていました。トゥリバーから見る星空と伊良部大橋です。



 こんな時間にノコノコやって来る物好きは他にはいません。でも、日没の時には、こんなに人がいたんですよ。
 


 実際には、懐中電灯がないと歩けないくらい真っ暗ですが、カメラを三脚に据えて20秒間シャッターを切り続けると、橋の街灯がこんなに明るく写ります。



 伊良部島側にカメラを振ってみました。

 下の方が赤っぽくなっているのは、低い雲が出ていて、それが橋の街灯を反射しているからです。
 こんなの、写真に撮ってみなければまったく分かりません。




 6時が近くなると、空からは星が消えかかりますが、日の出にはまだ30分以上時間があります。

 ふと東の空を見ると、うっすらと赤味がかっていて、幻想的な光景でした。



 トゥリバーの東端です。長い遊歩道ですが、宮古島といえども、さすがにこの時間は暑さもなく爽快です。




 早起きは三文の徳などといいますが、分かっちゃいるけどなかなか起きられません。頑張って早起きしても、空は曇っているかも知れないし。

 まあ、たまたまこの日は運が良かったようです。


 写真で見る限り静寂のイメージですが、こちら側にはこんな早朝からポツポツ人がいました。釣り人です。




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2025年10月2日木曜日

ザ・穏やかな海 宮古島西の浜2025

 


 宮古島の北側、世渡崎や西平安名崎に挟まれたような場所にある地味ビーチ、宮古島の西の浜です。

 当ブログでは、以前からこの場所を「誰も人の来ないビーチ」としてご紹介してきましたが、穴場のプライベートビーチであることは、今年も変わりありませんでした。




 雪塩ミュージアムのお隣に位置し、狩俣漁港に向かう道沿いなので、アクセスはよいです。

 「ファミリービーチ」という看板もあって、人が泳ぎに来ることが当然の前提にはなっているようです。

 でも、人はいないですね~。




 「ファミリービーチ」というだけあって、波が立たない穏やかな海です。三方を陸に囲まれ、正面方向には池間島があるせいでしょう。

 結構広々としてゆったりしています。地味ビーチであってもミニビーチではありません。




 沖縄らしい白砂のビーチ。その上遠浅です。竹富島のコンドイ浜みたいな感じです。違うのは泳いでいる人の数。

 お子ちゃま向きだと思ってバカにしているのなら、ちょっともったいないかも。 



 
 沖の方でSUPをやっている人がいました。ここのビーチで泳いでいる、と言うか海で遊んでいる人を初めて見た気がします。

 あと、波打際で服を着たまま、少し海に足を着けてちゃぽちゃぽ遊んでいる人がいました。それだけです。




 道路沿いに少し歩くと、狩俣漁港、そして西平安名崎の付け根辺りのミニビーチが見えて来ます。これがまた綺麗なんだわ。




 バブルの続く宮古島。でも、探せばまだまだ静かな場所があります。

 竹富島のコンドイ浜にあれだけ人が押し寄せることを考えると、ここがこんなに静かなのは、美しい海がてんこ盛りの宮古島ならではの贅沢かも知れませんよね。 





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