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2024年5月30日木曜日

石垣島白保の集落2024 花の絨毯と共に

 


 フクギの小さな花が散って、辺り一面絨毯のようです。

 ここは、石垣島にあって、昔ながらの沖縄の風情が残る白保の集落です。




 4月の下旬、フクギの花が満開で、散った花びらが路上に散らばっていました。

 沖縄の何処にでもあるフクギですが、白保の集落には、今でも数多くのフクギが植えられています。


 フクギは福木です。

 葉っぱが小判のような形をしていて、縁起がいいからだという説もありますが、フクギは木の幹が堅牢で葉っぱが密集するので、庭に植えておけば、防風林防潮林になり、火事の際の延焼防止にも役立つため、昔の人達にとって文字通りの福木でした。

 ただ、花のうちはいいのですが、やがて実が成り、道端にボトボト落ちると大変なことになります。

 フクギの実は、ガソリンの臭いがするという人すらいるのです。




 白保の集落は、石垣空港から市街地に向かう国道の脇に広がる集落です。空港が今の場所に移転してからは、空港から車で5分ほどの一等地になりました。

 大袈裟に言えば、臨空都市ということになるのですが、そんなことは知らんとばかりに、今でも昔ながらの沖縄らしい街並みが残されています。




 集落内を細い路地が縦横に広がり、まるできちんと区画された市街地のようですが、道幅は狭く、見通しもよくないので、車の運転には細心の注意が必要です。


 よく観察すると、庭先に面白いものが置いてあったりします。




 ここで写真を撮っているとよく話しかけられます。見かけない怪しいオヤジがウロチョロしているからでしょうか。

 でも、その割に話が長く、花の名前を教えてもらった後、「えっと、違う。なんだっけ、え~と」みたいな展開になって、なかなか終わりません。笑




 集落内に小学校・中学校もあり、子供も多いような印象です。




 沖縄らしい静かな街並みには、チャライ観光客もおらず、中心市街地と比べ、同じ石垣島とは思えないほど落ち着いた雰囲気を醸しだしています。
 

 白保の街並みは、当ブログで以前にもご紹介しています。謎の出雲大社があるのもここ白保ですが、フクギの花が咲き乱れる4月は、いつもと微妙に違った景観を楽しめました。




 
 最後に超余談ですが、本日、当ブログの通算ビュー数が「777777」に達しました。

 しかも、たまたま見たらそういう数字が並んでいて、別に意味はないのですが、もの凄くラッキーな気分です。


 当ブログは、この記事で通算991本目となり、7月中に1000本目の記事をリリース出来そうです。
 初期の頃には、1本と数えるのはおこがましいような、簡単なお知らせも記事もありますが、まあ、それでも、自己満足には十分な数字です。

 8月には12周年となります。今しばらくブログを続けるつもりですので、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 



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2024年5月25日土曜日

バブリィなイメージの宮古島は誰でも気軽に行ける島

  
 「綺麗だと言われる宮古島の海を、是非一度この目で見てみたいのですが、もう歳だし、今さら海で泳ぐこともないし、若い人で賑わっている華やかなビーチやホテルのプールなんて、なんだか場違いな気がするんですよ。」  




 と言われたのです。

 「まっさか~ まったくそんなことないっスよ~。」とは言ってみたものの、何故そんな風に感じるのか、聞いてみるとそれなりの理由がありました。

 しかし、それは宮古島観光にとって間違ったイメージです。

 宮古島が、金持ちのためのリゾート地であるかのように思われるのはしゃくにさわるので、今回は、そんなイメージをぶち壊しつつ、ブログの原点に戻って、「宮古島の楽しさ美しさ居心地の良さ」をお伝えする記事にしました。




 確かに宮古島は、訪れる人が増えて、リゾートホテルも激増しました。

 しかし、普通のホテルや、ゲストハウスなどの安宿もあり、人のいないプライベートビーチ的な海も各所に点在しています。

 それでも、若い人で賑わう高級リゾートのイメージがついて回るのは何故なのでしょうか。


 インターネットに表示される広告は、「パーソナライズド広告」などと言われるもので、ユーザーに感心がある分野の広告が、選択されて表示されます。

 沖縄に行きたい、宮古島に行ってみたい思ってwebページを検索しているうちに、この人は宮古島に興味があると学習され、それに関連する広告が多く表示されるようになります。

 ネットで配信される旅行会社の広告には、宮古島周辺に新しく出来たゴージャスなホテルの紹介が増えています。
 それはつまり、業界としては、そうした高級ホテルを売りたいということでしょう。

 確かに自分のところにも、じゃら○とか楽○とかの、高級リゾートホテルの広告がわんさかやって来ます。


 また、多分スポンサーがいるのでしょうが、宮古島のホテルで至高の時を過ごし、マリンスポーツやグルメを堪能しました的記事やYouTubeが、ニュースに交じってしれっと配信されます。
 これも、「パーソナライズド広告」を補完する機能です。


 かくして、宮古島は、ビーチにパラソルが整然と並び、ヨットやボートが行き交い、オシャレなレストランやバーが揃った高級リゾート地で、独身貴族の若い子達がキャピキャピ遊び、タワマンにでも住んでいそうなパワーカップルが優雅に過ごす場所、というイメージが出来てしまうのです。

 地元の人に話せば、多分笑い飛ばされると思いますが、ネットの世界では事実そんな様相を呈しているのです。




 現実の宮古島は、いい意味でも悪い意味でも”高級”とは縁遠い島です。

 宮古島周辺には、オールジャパンでもトップクラスの美しいビーチがいくつもあります。例えば、宮古島の砂山、来間島のネコの舌、伊良部島の渡口の浜、下地島の北西端(17END)などなど。

 それらは、車さえあれば誰でも簡単にアクセスできます。

 逆に、オーシャンビューを謳うゾートホテルに泊まっても、宮古島最高の海の眺めは、遠征しない限り満喫できません。
 駐車場が一杯だったら、空くまで待つか、どこかに路駐して歩くしかありません。


 一方、高級リゾート地にはあり得ない、品格に欠ける商売をする輩もいます。

 かつて、公有地を勝手に占有して商売をし、利用しないと罵声を浴びせるなんて奴がいました。道端に勝手に標識を立てて有料駐車場に誘導する奴、怪しげな寄附を募る奴も。

 行政の対応も追いついていません。損壊したため立入禁止にして、ずっとそのままという施設や遊歩道が各所に見られます。
 立入りを制限した方がいいような危険な場所が、放置されていることもあります。

 


 宮古島周辺のビーチは美しいだけではなく、人が少ないのです。湘南海岸や須磨海岸の何十分の1、場所によっては何百分の1かも知れません。それほど静かでノンビリしています。

 泳いでいる人ももちろんいますが、一眼レフカメラを抱えて、ビーチを歩き回っているだけの人もいます(ん~誰のことでしょう。笑)。


 何をしても、何もしなくても構いません。

 人が少ないから人の目なんて気にしなくていいし、むしろ、事故が起きても気付いてもらえない可能性があるから、慎重に行動してくださいというレベルです。


 近年、ちょっと残念なビーチもありますが、それも、全体の中ではごく一部です。

 派手な水着を着た女の子達が、砂浜で寝転がっていたり、ヤンキーなお兄さんが操縦する水上バイクでキャーキャー言っている場面に遭遇しても、実は夜のお店でリゾートバイトをするコが、昼間遊んでいるだけだったりします。
 数時間後に戻ってみると、もう誰もいなかった、なんてことも。


 リゾートホテルに泊まりたいか、イエスかノーで答えろと言われれば、もちろんイエスです。
 「お泊まりはどちらですか。」と聞かれたら「グランドロイヤルハイネスリゾートです。」なんて言ってみたいですよね。(そんな名前のホテルないけど)。

 でも、宮古島というところは、金をかけて高級リゾートホテルに泊まらなくても十分楽しめるし、敢えて言うなら、金をかけてもそれに見合った楽しみが保証されるとは限らないのです。 
 
 高級リゾートホテルに泊まる10分の1の値段で、90%の満足が得られるかもしれません。
 
 



 宮古島は、伊良部大橋と下地島空港効果で、高級ホテルの建設ラッシュが続き、1人1泊10万円超なんていうホテルがゴロゴロしています。

 一方、宮古島観光のキモである「もしかしたら日本一かも知れない綺麗な海」を堪能するには、それほど金をかけなくても大丈夫です。

 車の運転さえ大丈夫ならば、年齢関係なく誰でも気軽に、好きなところで好きなことをして楽しめます。


 バブリィなイメージの付きまとう宮古島ですが、若干気になるところがある程度で、全体的には美しい海に囲まれたノンビリした島のままです。
 それはある意味贅沢空間であって、それを敢えて「高級リゾート」と呼ぶのはありかも知れません。



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2024年5月21日火曜日

沖縄地方梅雨入りに関して

  

 気象庁は、本日5月21日、沖縄・奄美地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。




 沖縄では平年より11日遅い梅雨入りとなりました。平年は、梅雨入りが5月10日、梅雨明けが6月21日となっています。

 
 本日5月21日の天気図です。前線が沖縄の真上に鎮座しています。これぞ梅雨!


(気象庁HP)


 ところで、下の天気図は、自分が石垣島にいた4月25日のもの。

 どーちがうんじゃぁ!

(同)


 実際には、3週間前から梅雨入りのような気圧配置になっていたようです。

 GW前後に晴れた日もありましたが、4月に梅雨入りして、その後梅雨の中休みがあったとしてもよかったのでは?とまあ、素人的は思うのです。


 今回の発表は、速報値と呼ばれるものです。確定値は、9月頃に発表されます。

 なお、梅雨入り、梅雨明けは、休日には発表されません。働き方改革で、梅雨前線は休日にはお休みするからでしょうか。笑


 気象庁が発表する季節現象というものがあります。春一番とか、桜の開花とか、初霜・初雪・初冠雪などなど。
 梅雨入り梅雨明けは、季節現象の一つです。

 梅雨とは、気象庁のHPによれば、晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる現象、またはその期間、となっており、今日から雨、今日から晴れとハッキリ分かれる訳ではありません。

 ただ、平年の梅雨入りの頃に雨が降ると、外野から「それ梅雨入りだ!」とプレッシャーがかかるので、予報官も大変でしょうね。

 また、沖縄に関しては、沖縄本島地方が基準となるようで、今回も、石垣島では2日前から梅雨入り状態でした。

 逆も同じ。昨年はこちらのような梅雨明けシーンに遭遇しました。




 太平洋高気圧が頑張って、前線を押し上げ始めると、前線の南側にある沖縄には、前線に向かって強い南風が吹くことがあります。

 これを沖縄では夏至南風(カーチバイ・カーチーベー)と言います。読んで字の如く、夏至南風が吹くと間もなく夏になるのです。

 また、沖縄では、旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)に梅雨が明けるとされ、この日に海神祭が行われます。
 今年の旧暦の5月4日は、新暦の6月9日ですが、果たしてどうでしょうか。


 そして、梅雨の時期は、沖縄の観光業者がホッと一息つく期間です。梅雨が明けると10月まで、長い夏のシーズンが到来します。
 今のうちに休んでおこうという業者も少なくありません。
 

 梅雨来たりなば夏遠からじ。今年も、沖縄がもっとも輝く季節があと僅かでやって来ます。でも、梅雨明けと共に、沖縄には台風シーズンもやって来ちゃうんですよね~。





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2024年5月16日木曜日

石垣島3泊4日を完全キャッシュレスで過ごせるか

 


 前に当ブログでもお伝えしましたが、3月から、石垣島のバス会社、東運輸・カリー観光で、クレジットカードによるタッチ決済が可能となりました。

 宮古島では、以前から現金をあまり使わない旅をしていますが、石垣島では、これまではいきなり空港連絡バスで現金を使わざるを得ませんでした。

 それでこれを機に、石垣島でキャッシュレス旅行が何処までできるか、チャレンジしてみようと思い立ったのです。
 もちろん、意味のない単なる遊びです。


 使うのは、クレジットカード、交通系ICカード、電子マネー犬印で、何とかペイは入れていません。



 まず、航空券は、事前にネット決済で購入済みです。

 次に、家から羽田空港まで、電車を3本乗り継がなければならないのですが、これは、交通系ICで問題なし。

 昼発の便だったので、空港のロビー内売店で弁当を買い、自販機でお茶を買いましたが、こちらも、交通系ICが使えました。

 石垣空港に着いてバスに乗ります。ここが今回の一番のポイントですが、カードによっては、タッチ決済不可のものもあるので、注意です。




 ホテルにチェックインします。3泊分を前払い。ここはクレジットカードで。

 また、ここでレンタカーも借りました。軽自動車でしたが、2日で4000円という格安価格。これもクレジットカードで。


 初めて泊まったこの宿は、なかなか楽しいところでした。

 予約案内のHPには、食事なし、朝食はパンとコーヒーサービス、とだけ書いてあったのですが、実際に行ってみると、ロビーにはファミレス並のドリンクバーがあり、各種飲料が飲み放題。

 さすがに酒類は有料ですが、氷、水、炭酸ソーダ水もフリー。さらに、レンジ・オーブン・コップや食器類も自由に使えます。

 それに加え、ジューシー(炊き込みご飯)、バナナ、おやつ類もあったりして、時には、オーナー家の平飼い鶏の有精卵ゆで卵、なんていう高級品もご自由にどうぞ、みたいな。

 しかも、スーパー・コンビニが徒歩圏内。これはもう外食をやめて、夜も家呑みならぬ宿呑み決定。

 そうすると、買い物はすべて電子マネー犬印で済みます。




 翌朝、レンタカーで出発します。

 既にほぼ夏の石垣島では、ペットボトル飲料は必須。コンビニに立ち寄り、電子マネー犬印で支払います。

 お昼です、20年以上前からやってる老舗のそば屋でゆし豆腐そばを食べました。
 ここはダメかな~と思っていましたが、クレジットカードのタッチ決済ができました。

 その後、ターミナル売店で、ソフトクリームも食べましたが、こちらも交通系ICでOKでした。




 離島ターミナルの駐車場。ここでは、交通系ICが使えました。ちょっと使いにくかったので、元々現金仕様だったところ、無理してカードを追加したのかも知れません。




 3日目の昼。
 繁華街にある、前には見かけなかった気がする新しい(ぽい)店に入り、ラフテー丼セット1080円を頼みます。

 若い人がやっている新しい店だから、当然カード類が使えるだろう・・・


 と思ったら、Oh No! ここで命運尽きた!笑



 最後に、クレジットカードでガソリンを満タンにして、レンタカーを返車。

 最終日は帰るだけなので、カードタッチでバスに乗り、空港で交通系ICを使ってそばを食べお土産を買い、羽田に着いてからは交通系ICで電車を乗り継ぎ帰宅しました。



 というわけで、今回の石垣島旅行では、4日間で現金支払いは3日目の昼食の1080円のみという結果でした。

 キャッスレス可能な店を選べば、完全キャッスレス旅行は十分可能です。

 一方、キャッシュレスに対応はしていても、使い勝手の悪いところもあり、それでも現金は絶対に使わないぞ、という信念をもって旅するかは別問題でしょうね。





 都市部だけではなく、地方にもどんどん広がるキャッスレス化ですが、これでも、世界的にみれば、日本は現金大国らしいですね。

 中小の事業者では、色々な事情でキャッスレスに対応はしていても、内心では「現金Welcome」なところも多いそうです。

 理由は、手数料。カードや何とかPayの手数料は意外と高いのです。

 手数料が2.5%だとすると、1000円の物を電子マネーなどで売ると、25円が手数料として引かれます。

 1000円のうち25円くらい、と思いますが、900円で仕入れて1000円で売るような薄利多売の店では、25円は結構痛いそうです。



 となると、現金払いを誘導することは、ポイントを貯めたい人相手では難しいけれど、小銭のやり取りが面倒だからカード類を使う人に対しては、工夫次第で可能な気がします。

 支払額が780円税別とか、960円税別だったりすると、瞬時に税込み額を計算できなかったり、レジ前で小銭をジャラジャラ探すのは面倒だったりします。

 店員や背後に並んでいる人の、「もたもたするな」という視線を感じることもあるし、近頃は、1円玉・5円玉をおつりにもらっても困るし・・・

 だったら、カードでピッと払っちゃた方が楽でスマートです。


 逆に、支払額が、税込み800円、1000円、5000円とかであれば、少なくとも税込み価格が明示されていれば、レジに並ぶ前にサイフを確認して、「じゃあ今回は現金で払おうか」という人も増えると思うのですけが、どんなもんでしょうか。





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2024年5月11日土曜日

南風に乗ってやってくる ソテツを食べる蝶

  


 ♪ ちょうちょう ちょうちょう 菜の葉にとまれ 菜の葉に飽いたら桜にとまれ~

 と童謡に唄われるくらい、蝶といえば花にとまって蜜を吸うものと相場が決まっていると思っていたのですが・・・

 


 沖縄には、花の蜜には見向きもせず、ソテツの葉を食べるという、変わった蝶がいるのです。
 その名も、クロマダラソテツシジミ。シジミチョウの仲間です。



 クロマダラソテツシジミは、熱帯、亜熱帯に生息する蝶で、越冬の北限は台湾だとされていました。

 ところが、1992年に沖縄県内で確認されて以来、今では、内地でも見かけることがあるそうです。




 温暖化が原因?と一瞬思いましたが、そうではなさそうで、ある時期から台湾でソテツの植樹が増え、それに伴いクロマダラソテツシジミが増えた結果、台湾から風に乗って、沖縄に、そして内地にもやって来るようになったのだとか。

 風まかせなので出現状況は年によって違うそうです。


 風に乗ってやって来るといっても、100㎞・200㎞の長距離ですが、本当に風に乗って飛んで来ちゃうのです。


 台湾に近い八重山では、春から秋にかけて、大きなソテツの木にクロマダラソテツシジミが沢山群がっています。

 でも、なにしろシジミチョウ。小さいので、近寄ってみないとよく分かりません。




 蝶の大きさは、前翅を水平に開いた状態で一番長い部分を測り、「開張何ミリ」というような表示法を用います。

 開張は、アゲハチョウでは5~6㎝ですが、シジミチョウは1.5~2㎝程度。

 小さい上に近寄ると逃げてしまうので、これを写真に撮るのは大変なのですが、一度見つけると、同じ場所に大量にいることが多いので、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる方式でバシバシ撮れば、何とかなるといった感じです。

 まあ、デジカメ時代でなければ、あり得ないことでしょうね。



 一方、幼虫がソテツの新芽を食べてしまうので、木が枯れてしまうことも。ソテツの少ない内地では害獣扱いされています。



 

 南国沖縄には、国内には普通いない珍しい蝶が、東南アジアから風に乗ってやって来るそうです。迷蝶という言い方もあるらしい。

 特に、山のある西表島や石垣島で見つかることが多く、希少種の蝶を求めて捕虫網を持ったマニアが、少なからずやって来ます。
 観光地沖縄の知られざる一面です。


 そんなの捕獲しちゃっていいの?と思ったのですが、在来種と違って、たまたま沖縄に飛んで来ちゃっただけで、生息できないからいいのだそうです。

 もっとも、石垣島のバンナ公園など、採集禁止のエリアもあります。


 クロマダラソテツシジミも当初はそんな位置付けだったらしいのですが、今では沖縄に土着し、珍しくない蝶になって、捕獲する人もいないのだとか。





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2024年5月6日月曜日

沖縄の天気予報はあてにならない?2024

 


 どよ~ん


 今にも降り出しそうな分厚い雲に覆われた石垣島。しかし、これでもこの日は一日中雨が降らなかったのです。
 ある意味不思議です。もちろん晴れもしないけれど。


 沖縄の天気予報は当たらない、というのを、当ブログではたびたびネタにしてきました。本当に見事に予報を外してくれるリアル天気ですが、今回は、今までとはパターンの違う外れ方でした。



 4月23日出発の、今年初となる沖縄旅行は石垣島。
 出発前から、こんな週間天気予報でしたが、あてにならない沖縄の天気予報だから、晴れ続きの予報よりも却っていいかも、なんていう希望的観測もあったのですが。



 しかし、4月24日朝のNHKの天気予報。ここまで徹底的に雨予報だと、一発逆転の晴れは望み薄。
 


 本当に朝から晩まで、どよ~ん、な天候。でも、何故か雨は降らないのです。

 この日は、島内各地を車で回りましたが、霧雨みたいな雨は若干あったものの、傘を挿すことはなく、運転中も、ワイパーを作動させることはありませんでした。
 なんというか、安定した曇りの天気。
 



 改めて、当日の実況天気です。前線とその帯状の雲の真下にある石垣島。

 これだから朝に雨予報が出たわけだし、夕方になっても状況は変わらなかったということですよね。
 それなのに、どうして丸一日雨から逃れられたのでしょうか。




 翌25日朝のNHK。晴れマークはないけれど、昨日よりはマシな予報になりました。



 この日も雨は降らず。昼頃からは、日も差して来ました。

 ギンギンギラギラの晴れではないものの、蒸し暑くて南国らしい、ビールが旨いぞ!な天気です。




 結局、雨予報 ⇒ 曇り 曇り予報 ⇒ 曇りのち晴れ、ということで、予報よりワンランクましな天気でした。

 ということで、何とか「沖縄の天気予報は当たらない」の面目躍如? 笑



 今まで、沖縄の天気予報があてにならないというのは、その実態は、短時間に天気がコロコロと変わるから、予報が間に合わないということだと、大体納得していました。

 そのため気象台は、予報が難しそうなときには、天気の悪い方に合わせて予報を出すのではないか、だから、晴れ予報で雨天気よりも、雨予報で晴れ天気の方がい多いのではないかと思っていました。


 昨年宮古島で、予報が当たるとか当たらないとかというレベルを超越した、超局地的な天候の変化も経験しましたし。




 しかし、今回は、これほ分かりやすく雨が降りそうな前線の雲があっても、それでも雨が降らないという新しいパターンでした。

 この前線や雲の状況では、晴れの予報はおろか、曇りで降水確率10%なんていう予報も出せないでしょうね。

 実際に、沖縄本島地方は、25日から26日にかけて場所によっては大雨だったそうなので、幻の雲ではなかったようだし。


 たまたま偶然だったのかもしれないけれど・・・


 沖縄の天気はわかんねぇ~



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2024年5月1日水曜日

ちょっとしか役に立たない石垣島の最新情報2024

  


石垣空港連絡バスが混んでいる

 石垣空港に到着し、手荷物を受け取ったのが14:58。ラッキー!15時のバスに乗れる!と大急ぎで東運輸の空港バス停に向かいました。

 4~5人並んでいたので、その列に並ぶと「満員でもう乗れません」だと。で、結局30分後の次のバスに乗る羽目に。


 空港連絡バスは、かつては、東運輸が市街地を廻る4系統と、ホテルを経由する10系統をそれぞれ30分毎、併せて1時間に4往復に運行しており、そこにカリー観光バスが参入して、両社で仁義なき戦いを繰り広げていたのです。

 それが、ドライバー不足ということで、東運輸の10系統は、今や僅か1日に4往復に。混雑時に運行された続行便も、出たり出なかったり。

 カリー観光も夕方便が一部減便になるなど、大変なことになっています。

 カリー観光は、100円引きになる往復券の発行を止めており、客を奪い合っていた両社は、今は淡々と運行を続けています。



 その東運輸ですが、バス停の案内には日本語だけではなく英語表記もあります。外国人に分かりやすくするためですね。

 「Taiyonosato-mae(太陽の里前)」「Miyara-bashi(宮良橋)」

 英語というか、単なるローマ字表記だった。ところが、一箇所だけスペイン語表記のバス停があるのです。

 「Don Quijote-mae」


 ドン・キホーテ前。何でこんなところに拘るんだか。笑



 最近のレンタカー事情は

 実は今回、軽自動車ではありますが、2日で4千円という格安レンタカーを借りることができました。

 2年前に、突如始まったレンタカーのバカ高値は、少なくとも石垣島では落ちついたようです。

 それでも結構高いものもあります。これは事情をよく知らない観光客をカモにしていることも考えられるので、レンタカーを借りる際は、価格を色々比べて借りることをお勧めします。


 

バス・高速船でタッチ決済始まる

 石垣島のバス2社と高速船2社で、クレジットカードによるタッチ決済が始まりました。

 ただ、交通系ICなどの電子マネーが使えるわけではないので、外国人向けといった意味合いが強いように思います。

 もちろん、タッチ可能なカードを持っていれば、誰でも使えます。

 バスでは、小銭を用意したり、降車時に両替する必要もなく便利ですが、見ていたら、地元っぽい人でタッチ決済を使っている人はいないみたいですねぇ。

 観光客も、フリーパスを買う場合は、今のところ現金のみです。

 

 駐車場不足も一段落

 コロナ前、駐車場難民が発生していた石垣島の中心市街地ですが、港の北側にあった、りゅうせきの跡地が駐車場となったため、問題解消です。

 特に、第2駐車場が大幅に拡張され、さらにその北側に、臨時駐車場という名の何時でも開いてる駐車場ができました。

 離島ターミナル近くに駐められなくて、八島の駐車場まで行くことはもうなくなるでしょう。

 何処に駐めても1時間100円です。

 
 それでも、夕方には混雑するというのだから、石垣島はどんだけ車社会なんだろう。



第一航空の波照間便は本当に飛んでる



 運航開始が取りざたされてから、延期、又延期が続き、これはもう飛ぶ飛ぶ詐欺かと思った波照間行きの航空便ですが、ようやく定期便の運航が始まっています。

 石垣空港の片隅に、目立たない看板とカウンターを発見しました。

 しかし、片道1万4千円じゃねぇ~



新しいオリオンビール?
 

 缶のデザインが変わっただけかと思ったら、新しくなったそうです。

 TVコマーシャルでは、軽くなったと盛んにPRしていましたが、元々軽いと言われるオリオンビールですから、何処が変わったのかよく分かりません。

 でも、沖縄で飲むオリオンビールは、とにかく旨い!



全日空ちょっとひどいぞ

 最後に、これは腹が立ったから、実名で書かせてもらいます。毎回イライラする、空港での「早く保安検査を済ませろ」煽り放送ですが、今回は特に酷かった。


 4月26日午前11時10分頃の石垣空港にて。

 「ANAにご搭乗のお客様にお知らせいたします。本日ANAでは、終日満席に近いご予約をいただいております。そのため出発時刻が近づきますと保安検査場が大変混雑し、保安検査締め切り時刻までに保安検査場をご通過いただけない場合もございます・・・」


 これは、大袈裟というレベルではなく、保安検査やれやれ詐欺ですね。



 保安検査締め切り時刻の約15分前、検査場に並んでから自分の荷物を受け取るまで、計ってみたら3分31秒でした。




 これでは、もし人から「早く保安検査済ませた方がいいかな」と聞かれば、「どうせ煽ってるだけだからゆっくりで大丈夫だよ」と言わざるを得ません。


 本当にこれでいいのですか、全日本空輸株式会社殿。



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