2023年6月28日水曜日

翼よ!あれが梅雨明けだ ~那覇・宮古フライト

 


 なかなか明けなかった沖縄の梅雨。

 6月20日の那覇空港は、どんよりとした雲に覆われていました。




 週間天気予報では、沖縄本島地方は梅雨らしい曇り・雨の天気が続いていたものの、宮古島地方は晴れ続きでした。

 一口に沖縄といっても、本島と宮古島の間は約300㎞。この距離は、東京からだと名古屋を超えて岐阜辺り。
 これだけ離れていれば天気が違って当然。宮古島地方はもう事実上の梅雨明けでは。




 天気図を見ると、梅雨前線は沖縄本島の北側、奄美地方辺りにあります。
 ということは、那覇はまだ前線の影響を受けるとしても、宮古島に向かう途中で前線の雲は途切れているかも。


(上記3点は気象庁HPより)


 そんなわけで、期待を込めて飛行機に乗り込みます。

 全日空1725便は、雲の那覇空港を、定刻の14:15に、宮古空港に向け離陸しました。



 高度約4000メートル。機体は雲の上に出ましたが、眼下には分厚い雲が広がります。



 少し経つと、雲に隙間が。これはひょっとして海が見えているってこと?




 おおっ、ついに眼下に青い海が。ここが梅雨前線の雲の終端か!



 その時、飛行機はここを飛んでいました。宮古空港から83マイル(約130㎞)の辺りです。

(ANAフライトマップ)


 15:00分、飛行機は、予定より5分早く宮古空港に着陸。宮古島は、期待したとおりの晴れでした。めでたしめでたし。



 梅雨とは季節現象を差す言葉であって、「ここからここまでが梅雨エリア」と明確になっているわけではありません。

 今回は、たまたま梅雨前線による雲の固まりが、那覇・宮古間で途切れている状態にあり、それを機窓から眺められたので、このような、「ここから梅雨明け!」みたなドラマチックな瞬間に遭遇できたわけです。

 滅多にない、ラッキーな空の旅でした。



 こちらは、翌22日の雨雲の状況です。沖縄本島地方、奄美地方は、まさに梅雨末期の大雨に見舞われましたが、その後25日に梅雨明けとなりました。

(気象庁HP)



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