2017年6月27日火曜日
えっ こんなところに!? 宮古島××のマンゴーの木
只今、マンゴー熟成中。
でも、ハウスの中で大事に管理されているのではなく、道路脇の、しかも、道路にはみ出して、たわわに実をつけている路地マンゴー。
すごいですね。こんなの初めて見ました。
皆、口を揃えて「大丈夫かね。誰かが持って行っちゃったりしないのかね。」と心配しますが。
マンゴーは、熟したらポロッと木から落ちます。落ちる前に収穫したらいいのですが、ギリギリまで枝で熟成させた方が旨い。そこで、落ちてもいいように、袋を枝に巻き付けます。
これなら、落ちても袋の中。この方法を編み出したのは、宮古島の農家だという伝説が。
形の悪いものや、木の高い所に生ってしまった実には、袋掛けがされていません。
自分が、収穫のお手伝いに行きましょうか・・・
今年の宮古産マンゴー。早出のものですが、こんな風に密がしみ出してくると、もうギリギリ食べ頃です。
もう、今頃は収穫されたでしょうが、それでも場所を書くのは、ちょっとはばかられます。宮古島に行ってレンタカーを借りた人のほとんどが、ココを通過しているはずだ、という場所なんですが。
先日は、カクレクマノミが捕獲されるという、悲しい話題の記事を書きましたが、今回は、明るい話題、というのは適切な表現ではないのですが、自分としては、気持ちのいい話題です。
高級果実であるマンゴーが、道路沿いに無造作に実をつけている。それなのに、誰も盗らない。木の所有者は、安心しきって袋掛けまでしている。
このノンビリさは、さすが宮古島です。
いつまでも、こうであってほしいものです。
ここから数百㍍ほど離れた場所では、民家の塀から路上にはみ出して実をつけた、大きな島バナナの房も見つけました。
2017年6月22日木曜日
SUPで下地島17ENDの先へ
「END」に先があるのか?
というツッコミがあろうかと思いますが、まあ、要するに、いわゆる17ENDの進入灯の先まで行ったぞ!というお話です。
下地島の北端。
極上の海の先には、空港の進入灯を設置する橋桁のような構造物が伸びています。あそこまで行ってみたい!しかし、当然ながらここから先は関係者以外立入禁止。
ならば、海からSUPかカヌーで・・・
というわけで、人生初SUP体験となった次第です。
SUPとはSTAND UP PADDLE BOARDのこと。つまり、ボードに立って、パドルを漕いで前進します。
最初は、膝を着いた形で練習します。
しかし、立ち上がるのもそれほど難しいことではなく、立つと、自分自身が帆の代わりになって風を受けて進む程、ボードは海面に対して抵抗がありません。
風に向かって進むときは、むしろ、座ってパドルを漕いだ方が、楽だということも分かりました。
途中、ちょっとお遊びもあり。
これが、進入灯の最先端。アジサシが営巣しているようで、何とも長閑な光景です。しかし、飛行機の離着陸時はうるさいだろうなあ。大丈夫なんでしょうか。
なんつっても、海きれ~だし。
SUPをやってみての感想は、バランスを取るのはそれほど難しくないが、思ったより風に流されるので、逆風で進むのは結構苦労する、ということでした。
それはともかく、何よりこの海を間近に感じながら進むわけですから、とにかく気持ちいい。ヨタヨタでもフラフラでもモタモタでも、そんなことは関係ない。
「超気持ちいい」というか、「最高です」というか。
どうですか、やってみたくなったでしょう。笑
ジェット機が、タッチ&ゴーをガンガンやっていた頃に行きたかったです。でも、着陸寸前は、もの凄い轟音でしたから、真下でSUPなんかしていたらビビッたかも。
ちなみに、今回連れて行ってくれたツアーはこちら。ひでちゃんTours宮古島
筆者近影(右)です。
(写真「ひでちゃんTours宮古島」)
2017年6月18日日曜日
宮古島でストロベリームーンを撮った
6月9日金曜日。満月。
6月の満月は、ストロベリームーンと呼ばれるらしいのです。
ストロベリームーンは、カメラマンの意向を忖度して、望遠レンズを向けると赤く染まります。
というわけではなく、普通の満月です。
この日の宮古島の月の出は、19:10
海から昇る月を見たかったのですが、水平線には低い雲がかかっていたようで、残念ながら見えません。
とか思っているうちに、わっ、いきなり現れた。
月の動きが思ったより速い。それから15分ほどでここまで月が昇り、辺りは一気に暗くなりました。
満月を撮るためには、ホテルから車での移動が必須。
早めに夕食を取るため、近くの居酒屋に入り食事のみを注文すると、「お飲み物はいかがなさいますか~」などと言うではないですか。
「な、生ビ~・・・」
思わず口をついて出そうになりましたが、頑張りました。
いや、頑張ったんです。わたし的には。
翌朝も頑張りました。
前夜東から昇った満月が、翌朝西に沈むところを捉えます。
東京よりは遙か西の宮古島ですから、日の出は遅い。それでも、ホテルを出発したのは5:30でした。
やはり、早起きは三文の徳?いい感じでアジサシが飛んで来てくれました。広重の「月に雁」風。
反対方向から日が昇ると、月はほとんど見えなくなります。これがほぼ最終といった感じでした。
満月を徹底的に撮ったのは、多分初めてですが、とても素敵なシーンでした。
しかし、薄暗い中でも望遠撮影はとても難しい。
もっともっと、シャッターチャンスが有ったのに、あまりものに出来ませんでした。
冒頭の写真は、もう少し引いて海を入れた方が良かったかなとも思いますが、現場では、とてもそんな余裕はありませんでした。
でも、なかなか楽しかったので、次回また別の場所で、昇る月・沈む月の写真にチャレンジしたくなりました。
2017年6月14日水曜日
日本最南端がブランド? 「はてのうるま」波照間島
全長約3500㎞、人の住む島の数約400の日本列島。
その中で、最南端に位置するのが波照間島です。
波照間島は人気があることは、何となく気が付いていました。
しかし、先日の記事、石垣島が断トツ! 沖縄離島観光の実態とは? Ⅰで書いたとおり、波照間島の人気が数字で裏付けられて、改めてビックリです。
全沖縄の中で知っている離島 7位の33%
行ったことがある離島 8位の10% この数字は、慶良間諸島の座間味島に並ぶものです。
座間味島は、那覇から船で行けるため、夏休み期間中は、大挙人が押し寄せるのですが、その座間味島と同じ数の人が、遙々波照間島に行っているわけです。
波照間島といえば、ココ。ニシ浜。八重山を代表する美しいビーチです。
しかし、当ブログでも再三書いていますが、波照間島には簡単には行けません。石垣島から高速船で約1時間。しかし、この航路は欠航がとても多い。台風が近づいてくると、八重山航路の中で真っ先に欠航が決まり、台風が遠ざかっても、最後まで運行再開がされないのが普通です。
3~4年前のことですが、8月中に船が運航できたのは、わずか10日ほどだった年もあるほどです。
行くつもりでも、天候のせいで予定変更を余儀なくされるケースは、相当多いはず。それでなおかつこの数字なのですから、本当に驚きです。
波照間島でもう一つ有名なのがこれ、「泡波」。
あの小さな島に酒造所があるだけでも驚きです。
蔵元の社長が大の釣り好きだそうで、釣り大会を主催し、上位入賞の賞品には泡波が贈られるそうです。左右の、魚が印刷されたラベルの一升瓶がその賞品。
波照間島に行ってトライしたくなる人もいるのでは?
野良ヤギの生息数も八重山一(当ブログ推定)。
しかし、端的に言ってしまえば、海は綺麗だが、綺麗な海しかない、のんびりした離島・孤島です。
日本最南端=日本の最果て。
でも、そのことが、敢えて行くことのモチベーションにもなるのかも知れません。
なかなか行けない、何時でも見られるわけではないからこそ、ニシ浜の輝く海を見たときに、より一層の感動があるのでしょう。
沖縄好きの人達の中で、少なくない人達が、便利で快適なリゾートを求めるだけではなく、遙かな孤島に美しいビーチを求めて遠征している。そう考えると、なにか頼もしく、そして、心強く思います。
2017年6月8日木曜日
宮古島でクマノミの棲息地が荒らされています
今、宮古島周辺では、とても残念なことが起こっています。
誰もが普通に泳ぎ、シュノーケリングをするようなビーチで、カクレクマノミが次々と捕獲されています。
下の写真をご覧ください。同じ場所です。わずか2~3日の間にイソギンチャクごと持って行かれたそうです。
(写真提供「ひでちゃんTours宮古島」)
これを見て「酷いことをする。」と感じた方は、常識的な価値観と感性をお持ちなのだろうと思います。
ところが、クマノミを捕獲することについての法的規制はありません。つまり違法ではないのです。
では、違法でなければ捕ってもいいでしょうか。それもやむを得ないことでしょうか。
今回は、この点に関して、当ブログとしての意見を主張します。ちょっと堅い話になりますが、最後まで読んでいただければ幸いです。
ルールとマナーという言葉があります。日本語で言えば、法規範と社会規範ということになると思います。
コンビニの商品を無断で持ち出してはいけない、というのが法規範で、コンビニではレジに並ばなければならない、というのが社会規範です。
社会規範は、多くの人が支持する言動の形式です。法規範のように明確ではありませんが、社会生活を送る上で不可欠なものです。
夜の住宅街で大声で騒いではいけないとか、人が散策する広場でサッカーをしては行けないとか、車内で座席を譲り合いましょうとかそういったことです。
別の言い方をすれば、社会常識ということだと思います。
それと同様に、みんなが泳いだり、シュノーケリングをする場所で、珊瑚を破壊したり、クマノミを捕ったりしてはいけないというマナー=社会規範が存在するのではないでしょうか。
そうすると、捕獲者は「ほかの魚は釣っていいのに、何故クマノミを捕ってはいけないのか。」と反論するでしょう。
確かに、島人は、宮古島周辺の海でタマンを釣ったり、シャコ貝を捕ったり、もずくを捕ったりしています。自然環境保護の観点からは全く問題ないと言い切れないかも知れませんが、これらは、昔から続く島人の楽しみであり、いわば文化です。乱獲にさえ渡らなければ、これを禁止すべしという社会規範は成立していないと思います。
ところで、カクレクマノミについても、捕獲するという行為自体は、許容されるでしょうか。
それもはまかりならぬ、という考え方もあると思いますが、ペット用として数多く流通し、絶滅危惧種にも指定されていない現状では、意見が分かれるでしょう。
しかし、宮古島周辺の海で泳いだりシュノーケリングをする人達は、美しい珊瑚やカラフルな熱帯魚、そして、カクレクマノミに遭うことを楽しみにしているはずです。絶海ならばいざ知らず、こんな場所からカクレクマノミを持ち去ることを許すべきではない、という考えは、多数の人に支持されると思われます。
海は誰のもの?という根本的な問いかけがありそうです。
言うまでもなく、海はみんなのものです。だからこそ、趣味、レジャー、景観、観光、漁業、海運、防災、自然環境保護といった様々なニーズを調整ながら利用する必要があります。
海との関わり方については、それぞれの文化や歴史があります。生活のかかっている人もいます。
ですから、細かいことを一々論わず、ある程度の妥協もして、しかし、それでも多くの人が「これだけはしてほしくない」と思ったことは、確立した社会規範です。
かつて、こんな話が新聞に載っていました。
登山道の脇に可憐な花が一輪咲いていたそうです。朝早くそれを見つけた登山者は、早速カメラに収めた後、あろう事か、花びらの一部を引きちぎりました。
後から来た人に、同じような素晴らしい写真を撮らせないためにです。
花びらを少々傷つけただけなので、喩え国立公園内だったとしても、処罰されることはないでしょう。でも、この行為がマナー=社会規範に反するということは、誰も疑わないと思います。
多くの人が泳いで、眺めて、楽しんでいる珊瑚の海を構成する生き物を、採取し、傷つけ、破壊する行為は、法規制がなくても、重大なマナー違反、社会規範違反だと考えます。これが当ブログ管理人の意見です。
この意見に賛同いただける方は、このようなことが起きているという現実を認識し、もし機会があれば、そのときには、一緒に声を上げていただけると幸いです。
宮古島市民で、この意見に賛同いただける方には、これをマナー違反からルール違反に引き上げること、すなわち規制条例の制定を、市議会に働きかけていくことを提案します。
規制緩和に時代に規制を強化するというのは、言うほど簡単なことではなく、クマノミが可愛いからだとか、可哀想だからという理由での規制はできないと思いますが、観光資源としての宮古島美しい海を守る、という視点からの条例化は十分可能と考えます。
また、それまでの間、マナー遵守を呼びかけるポスターの作成、看板の設置、ネット情報の配信などを通じて、「クマノミを捕獲することは恥ずべきことだ」という社会通念、社会常識をより強固にしていくことも肝要と思いますがいかがでしょうか。
無料で配布されるガイドブックに「ニモはみんなのものです。持ち去らないでください。」と書いてもらうことは、できないでしょうか。
併せて、これを機会に、宮古島の美しい海を積極的に守らなければならないという機運を盛り上げていただくこともお願いしたいのです。
以前記事にも書きましたが、伊良部大橋を歩いて渡ってみたら、吸い殻やゴミが歩道に散乱しているのに驚いたことがあります。
これらは、島人が捨てたのか、観光客が捨てたのかはハッキリしませんが、島人が一切ゴミを捨てないことで、観光客にもゴミを捨てさせない強いアピールになります。
宮古島に人が集まるのは、空港があるからでもリゾートホテルがあるからでもなく、美しい海があるからです。
現に、絶海の孤島波照間島には、美しい海を求めて、かなりの数の観光客が、石垣島から揺れる船に乗って遙々訪れています。
「宮古島に行っても、ニモは乱獲されてほとんどいないから、八重山や慶良間諸島に行った方がいいよ。」などということになる前に、手を打ってください。
もちろん、他の地域の方もに同じ問題があるわけです。
2017年6月4日日曜日
凄い! 熱狂と興奮の石垣島ハーリー Ⅱ
石垣島ハーリーは、旧暦の5月4日に開催されます。旧暦ですから毎年違った日になりますが、今年は、5月29日。
島の海人(漁師)が、東組・中組・西組に分かれて競います。東組・中組はさらに1班と2班に分かれるため計5組が、種目ごとに違う組み合わせで競漕します。
海人による対抗レースは、御願ハーリー・転覆ハーリー・上がりハーリーの3レース。
その合間を縫って、中学校対抗ハーリー・有志64チームよる団体ハーリー・壮年ハーリー・38チームによるマドンナハーリー・水産関係ハーリーなど、とにかく休む間もなく、レースが続きます。
海人の行事らしく、朝が早い。スタートは8時です。
ところが、選手入場のあと、あいさつやら祝辞やらが長々と続きます。こういうところも沖縄らしい。
その後、各出場チーム女性部の舞踏、
司会者というかDJみたいな人が居て、進行を努めます。
「子供達の元気な踊りを見て、逆に私達の方が元気をもらいましたね~。」って、今時もう少し気の効いたコメントないのかよ~と心の中でツッコミつつ、レースを待ちます。
御願ハーリーを経て、団体ハーリー。
会社チーム、学校の同窓会チーム、PTAチーム、外人チーム、よく聞く名前の居酒屋チームなどもあって計64チーム。
おそろいのユニフォームやTシャツを身につけ、気合いを入れます。
しかし、圧倒的に盛り上がるのは、やはり海人レース。
船がひっくり返っていますが、事故ではなく、これは転覆ハーリー。
レース中に、審判員の合図と共に、船を転覆させます。もちろん全員海に投げ出されますが、再び乗り込んで船をこぎ始めます。
これを2回繰り返す、障害競走みたいなもの。かなり過酷なレースです。
船が転覆する度に、観客席では太鼓と絶叫の嵐。
泊まっていたホテルに近い登野城漁港では、戦い終わった東二組の打ち上げ。地元の皆さんと共に盛り上がっていました。終了は夕方の6時頃。
朝8時の開始だったので、選手や関係者は、朝暗いうちから起きていたはず。
なのに、このパワーは一体どこから?よもやこれから、二次会・三次会に繰り出すなんてことは・・・
ハーリーが終わると梅雨が明けると言われています。ハーリーの翌日5月30日の、当日朝の天気予報は「曇りのち雨」。
だけど晴れたよ。スゲーな。
石垣島ハーリー。人がメチャメチャ多く、熱気を帯びまくっているので、観光客が気軽にちょっとだけ見学するのは難しいイベントみたいですが、ディープな離島ファンは、是非この熱狂を感じに行ってみてください。
自分は、ちょっと油断していました。次回は、覚悟を決めて、こちらもハイテンションで参戦したいと思います。
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