2016年7月31日日曜日

手軽にアクセスできる枝珊瑚の森 石垣島米原海岸




 東海道新幹線が停まる、交通の要衝「米原駅」。
 これを「よねはら」と読んでしまったあなたは、沖縄病がかなり進行しています。

 今回は、石垣島にある米原(よねはら)海岸のお話です。



 石垣島にあって、ビーチエントリーでもシュノーケリングが楽しめる、ほぼ唯一の場所です。

 ガイド本を読むと、「米原海岸は正式なビーチじゃない」などと意味不明なことが書かれていたりします。正式なビーチって何?という突っ込みをしたいところですが、石垣市指定の海水浴場ではない、という意味らしいです。

 しかし、大勢の人が泳いでいて、トイレ・ミニシャワー・売店もあります。駐車場は、無料で駐められるスペースが数台分。後は、民地なので、1回500円です。
 レンタカーを借りていれば、アクセスは簡単。
 便数は少ないながらも、路線バスも、石垣中心市街地から来てくれます。 
 

 
 今回ご覧いただく写真は、大雑把にいうと、広い米原海岸の、海に向かって左方向の海中です。主に枝珊瑚が密生しています。
 白保のような派手さはなく、全体に渋めですが、差し詰め、枝珊瑚の森といった感じでしょうか。


 テーブル珊瑚。
 ではないですよ。テーブルみたいな珊瑚です。
 干潮時は、このレベルまで海水面が下がるので、これ以上珊瑚が発達しないのです。


 これは、何だと思いますか。
 波が砕ける場所の真下です。波の下って意外に穏やかで、魚もゆうゆうと泳いでいました。



 米原海岸は、自分にとっても思い出の場所で、平成11年、初めて石垣島に行き、初めてシュノーケリングなるものをやったのがここなのです。
 珊瑚礁も熱帯魚も、本格的にダイビングでもしなければ見ることは出来ないだろうという先入観がありました。
 しかしここでは、極端に言えば、海に顔を浸けるだけでカラフルな熱帯魚がウヨウヨと・・・

 そのときの感動が、以後、沖縄に100回超も行ってしまうモチベーションに。


 そして、この光景は18年前からあまり変わりません。
 夏の間、毎日毎日大勢の人が泳いでいるのに、今でも珊瑚礁がきちんと残っていて、熱帯魚がまとわりついています。18年前の記憶と同じです。

 これは、平成14年に撮ったもの。あれからでも、約15年が経っています。


 ふと思ったのですが、人間が普通に泳ぐ程度ならば、珊瑚礁はそれほどダメージを受けないのかも知れません。
 これだけの人が泳ぐのだから、中には珊瑚を踏みつけたりする輩もいるだろうし、そのつもりはなくても珊瑚にぶつかって壊してしまう人も少なからずいるでしょう。そもそも、海にいないはずの人間が海の中にいるだけでも、環境負荷があると思います。

 でも、大自然はたくましく、その程度なら自力で回復出来るということでしょうか。

 もし、そうであるならば、人間は、余計なものを造ったり、動力を使って海をかき回したりせず、海の生態に気を遣いながら自力で泳ぐ程度に止めておけば、これからも、珊瑚の海と共生できるのかも知れません。




2016年7月26日火曜日

カッコよく言うと ”Onshore&Big wave in 宮古島"


 沖縄は、台風が過ぎ去っても、内地の台風一過のような晴天には、なかなかなってくれません。
 しばらくは、強風が吹き荒れ、晴れたり降ったりを繰り返します。
 その、晴れた瞬間には、コーラルブルーの海に大波が立ち、普段は見られないような光景が広がります。

 昨年に引き続き、今年も撮れた(撮れてしまった)、晴れて強風の宮古島と周辺の島の海をご覧ください。

 まずは、渡口の浜(下地島側)です。日が当たってきて、海の色は本当に綺麗なのですが、とてもじゃないけれど泳げません。


 冒頭の写真と同じ、渡口の浜の防波堤です。立入禁止区域の手前みたいですが、それにしても大丈夫なの?


波をアップで撮ると・・・


 こちらは、宮古島の前浜。ザッパザッパ波が押し寄せて来ます。さすがに泳いでいる人も少なめ。


 前浜港から来間大橋です。波が防波堤に当たってしぶきになったところ。


 同じく前浜ですが、天気急変の瞬間。海の手前部分は晴れて日が当たっていますが、奥の方は既に黒雲が。
 手前に、露出を合わせて撮ったら、こんな感じに撮れました。


 消しゴムで消したみたいな伊良部大橋をご覧ください。手前の木が生えている辺りには、日が当たっているんですよ。ホンの数百メートル先は、豪雨だったようです。


 今年の台風1号は、遅れに遅れて発生が7月に入ってから。その分巨大で、MAXで中心付近の最大風速60メートル、900hPaの猛烈な台風に育っちゃいました。

 幸い、沖縄の南海上を通過したため被害はほとんどなかったようですが、直径千㎞はあろうかという巨大な雲を引き連れていたため、台風が消滅して4日経っても、まだ強い風が吹きまくり、晴れと雨降りを目まぐるしく繰り返す荒天が続きました。

 
 こちらは、来間島長崎浜。


 下地空港17END西側。あの遠浅で穏やかな海まで白波が立っていました。


 オフショアが陸風で、オンショアが海風だと思いますが、小さく平坦な宮古島では、どこでも海風。しかし、台風直後のビッグウエーブといっても、この程度で済むのは、珊瑚礁のリーフに囲まれているから。

 珊瑚礁は、貴重な自然であると共に、観光資源・防災資源でもあります。

 宮古島を初めて訪れてから、15年以上経ちました。この間、官民問わず、陸に海に様々施設が建設されましたが、一番肝心な海と珊瑚礁を守るために、何かされているのでしょうか。

 人間と同じ、一度健康を害したら、元に戻すことは容易ではないと思うのですが。


2016年7月22日金曜日

石垣島底地浜のもう一つの顔は夕日の名所


 石垣島の北西部、簡単に言えば、川平公園のさらに奥にある底地(すくじ)浜。

 石垣市指定の海水浴場であり、休日には地元の人が大勢訪れビーチパーリィー。
 そして、西側に面しているので、夕日を眺められるスポットでもあります。



 底地浜は、弓状に広がるとても広い白砂の浜。
 海に面したホテルが二つ、市管理の更衣室やシャワーもあるのですが、泳いでいる人はホンのわずか。
 地元の人もBBQをするために浜辺に集まりますが、泳いでいるのは子供ばかり。

 遠浅でシュノーケリングには適さず、石垣中心市街地からも遠いからでしょう。
 何とも贅沢な空間です。



 西向きなので、朝は、背後から日が当たります。


 朝早い時間には、こんな海の色をしています。


 夕日の名所だと思うのは、端に西向きで夕日が見えるというだけではなく、ここいら一帯が、極端な遠浅だからです。
 特に、干潮時間帯は、浜辺に波が立ちません。とてもとても穏やかな海。 


 日没後、夕闇が迫ります。日没と干潮が重なれば、海は池となって空を映します。




2016年7月18日月曜日

ちょっとしか役に立たない宮古島の最新情報2016



 今シーズン最大のビックリ!
 宮古島にドン・キホーテが出来る


 
 人口5万人強の宮古島市にドンキとは、ちょっと驚きですが、クルーズ船対応、つまり、クルーズ船で大挙押し寄せる、爆買い台湾人をターゲットにしているとかいないとか。

 これにより、新たに100人の雇用が生まれるらしい。ただし、正規は4人のみ。宮古毎日新聞によれば、当初市議会では、新規雇用は総計170人、うち正規雇用は20人と説明された模様。
 観光客にとっては、旅先で急に必要になった物が、安く、品数豊富な中から選べるメリットはありますが、地元商店は大丈夫なんでしょうか。



 空港出口正面にドーム建設中



 これは、宮古島市の事業です。
 5000人収容可能な、スポーツ交流施設とかで、中は、フットサルコートなら2面、ゲートボール場なら6面の配置が可能。
 総工費は、30億円を予定していたところ、建設中に費用がかさみ、40億円に達したとかいう、ヒジョーによくある公共事業のパターンをきちんと踏襲しています。
 余計なお世話ですが、将来必要となる維持費用については、確保の見通しはちゃんとあるのでしょうか。
 


 インギャーマリンガーデンの遊歩道建設工事は頓挫



 一括交付金を活用し、8500万円の予算で計画された、インギャーマリンガーデンの遊歩道整備事業は、昨年着工したものの、工事半ばに台風で大破。
 昨年夏頃は、「コンクリート打ちっ放し」ならぬ「鉄骨打ちっ放し」のまま立入禁止にしていましたが、今年は、綺麗に元どおりになっていました。

 下2点の写真は、昨年9月に撮影したものです。


 結局、8500万円を水に流し、加えて撤去費用をかけて振り出しに戻したということなのでしょうか。もっとも、ごく一部完成し供用されている部分があります。全体の1%くらい。


 こんな海の目の前の施設を造るのに、何故台風シーズンを避けて着工しなかったのか、素人目には謎です。



 下地島空港のタッチ&ゴーの現状



 RAC(琉球エアコミューター)の小型プロペラ機(39人乗り)の離発着訓練が行われていました。これはこれで楽しいのですが、ジェット機の迫力を知っている身としては、つい懐古趣味に・・・
 訓練回数も、以前とは比べものにならないほど、減ってしまいました。



 パイナガマビーチ西側の空地に四阿が大挙出現



 派手な色の四阿は、コンクリートと大理石(風?)の机と椅子。これは一体、誰が何をするための施設なのでしょうか。ちなみに、海からはかなり離れています。



 宮古島まもる君伊良部島伊良部大橋際交差点に転勤
 

 最近、何かと人事異動の多いまもる君。今まで見かけなかった所で見かけることが多くなりました。まあ、警察官に転勤は付きものですから。
 お勤めご苦労様です。


2016年7月14日木曜日

絶景ではないけれど 黒島のちょっとした写真集


 リゾートホテルどころか民宿しかない。団体さんがやってくることもない。自転車以外の移動手段がほとんどない。ダイビングをしない人は、金を使う場所がほとんどない。

 絶景と呼べる美しい自然もあるけれど、絶景ではない、ちょっとしたシーンが、却ってこの島らしさを象徴します。


 黒島には、レンタカーはなく、観光には、自転車かせいぜい原付しか利用できません。
 でも、平坦な小さな島なのでそれで十分。雨が降ったら?雨のときは、部屋で大人しくしていろ、ということでしょうね。


 開発が進み、便利になる沖縄の島々。
 八重山に通い始めて、15年以上が経ちますが、石垣島や周辺離島も、ご多分に漏れず、開発が進みました。
 港が整備され立派なターミナルができ、道路が舗装され、ホテルや商店が増え、食堂やカフェ、ガイドやショップも次々にオープンしました。

 黒島も、かつてはこの流れに乗っていたかのように見えたのですが、最近は乗り遅れているようで、島唯一のホテル(コテージ)が廃業し、食堂の数が減り、船の便数が減って、以前のような何もない島に戻りつつあります。

 でも、この島に泊まって、静かに過ごすのも悪くありません。
 むしろ、一つくらいそんな島があってもいいのではないでしょうか。