2019年12月29日日曜日
SUNSET2019 今年沖縄で撮った夕日・夕照
南の海に沈みゆく太陽。石垣島のバンナ公園から。
今年も残すところあと僅か。例年どおり、沖縄で撮った、夕日、夕焼け、夕照、夕景の写真で、今年のブログを締めたいと思います。
観光客がほとんど行かない孤島、多良間島のふるさと海浜公園。
椰子の木の向こうに静かに夕日が沈んでいきました。
この日の翌日から荒天、翌々日は台風接近のため航空機が欠航したほどですが、この時はまだ、翌日の天気予報は晴れで、明日もこんな夕日が見られるかな、と期待していたのですが。
夕日を眺めに来ていたのは、観光客ではなく島人です。
地元の高校生から、ここからの夕日は絶対に綺麗だと言われて行った、伊良部島の佐和田の浜です。
この日はほとんど曇りで、どうせ夕日も無理だろうと思いつつ、でも未練がましく行ってみたら、ホンの少しだけ太陽が顔を出しました。
今年の沖縄旅行は、天気の子を呼びたくなるほど天候に恵まれず、燃えるような夕焼けは、とうとう一度も見ることができませんでした。
それでも諦めず、夕方に西の空が見える場所まで行ってみると、ギンギンギラギラな夕日ではなくとも。何かしら、夕景が広がっていることがあります。
石垣島の浦底湾。
モンパノキの向こうに、夕日が滲んでいます。
何やら怪しげな赤い物体。黒島の宮里海岸です。
海に沈む直前、雲の隙間をかき分けて光を放つ、赤い太陽です。雲ごときに負けない、という太陽の執念みたいな瞬間。
今年の沖縄旅行を、象徴するような1枚になりました。
夕日、夕焼けは見られませんでしたが、粘っていたら、空が絶妙な色合いになりました。宮古島のトゥリバー地区です。
今年最後の沖縄旅行となった宮古島。西浜崎です。
上の写真を撮った後、宿の夕食まで少し時間があったので、近くのコンビニまで車を走らせたところ、空が微かな紫に染まっていました。
静かな、本当に静かな一瞬だったように記憶しています。与那覇湾です。
年内のブログ更新は、これで終了です。
1年間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
皆さまどうぞよいお年をお迎えください。
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2019年12月25日水曜日
沖縄で初詣はいかがⅢ 宮古神社ほか離島の神社
沖縄で初詣はいかが。
最終回は、離島の神社です。沖縄の聖地は御獄(うたき)。内地式の神社は、沖縄本島には点在するも、離島にはあまりありません。
そんな中で、宮古島に堂々と鎮座するのは宮古神社です。
16世紀、首里大屋子(しゅいうふやく)という官職の役人が、海難に遭って漂流、8年後に無事帰島できたのは神のおかげだとして、波上宮より熊野三神を勧請し、宮古権現堂を建立したのが由緒とされています。
御祭神は、熊野三神の伊弉冊尊 (いざなみのみこと)ほか。そして、豊見親三神といわれる仲宗根豊見親ほかです。
こちらは、神社ではなく御獄なのですが、宮古神社と併せてお参りしたい漲水御獄(はりみずうたき)です。
御獄は、一般的には地元民の聖地であり、基本的によそ者立入禁止なのですが、ここ逆で、宮古島に行ったときは、漲水様にご挨拶した方がいいと言われています。
御祭神は、古意角(こいつぬ)と姑依玉(こいたま)。
宮古島神話によれば、古意角が、地上の守護神になると天帝に願い出ると、天帝はこれを祝福し、天の岩戸の先端を折って大海に投入れて宮古島を作りました。その後、古意角は、姑依玉という女神を伴いこの地に降臨し、多くの神々を産み育ててました。
ところで、御獄ではお参りするときに、神社のように柏手を打ってはいけないそうです。柏手を打つのは、自分が来たことを知らせるためですが、宮古の御嶽では、神様の目を覚まさせると解されているので、お寺さんのように、手を合わせて静かに拝みます。
実は、自分も神様を起こしていました。次回から気を付けます。
宮古神社と漲水御獄は、ほぼ隣接しています。その間の道は、漲水石畳道といわれる史跡です。
宮古島には、ほかにも、神社っぽい御獄があります。赤名宮
御獄としての歴史は古いようですが、昭和の時代に台風で倒壊し、再建されたものの老朽化していたところ、10年ほど前に沖縄製糖会長の尽力で再び立て直されたものです。
沖縄製糖は、赤名宮の通りを挟んだ目の前です。
御祭神は、御栄加主(うえかぬす)という、「成就隆盛隆昌の途を拓き給う」霊感あらたかな神様です。
最近分かったのですが、御獄でも、地元民だけではなく、一般の人もお参りしていい場所には、賽銭箱が置いてあります。
これを一つの目安にして、御獄巡りをするといいかも知れません。
赤名宮にも、漲水御獄にも賽銭箱がありました。
南大東島に飛んで南大東神社です。
御祭神は天照大神ほかです。
南北大東島は、今は沖縄県ですが、東京の八丈島からの移住者が開拓した歴史から、沖縄にいない神様がいます。
ほかにも、南大東島には、秋葉神社や金比羅神社もあるのです。
石垣島で「神社」と称するのは、多分ここだけ。尖閣神社
尖閣諸島の魚釣島に創建された神社を、1年ほど前に石垣島に移設したものです。尖閣諸島は、石垣市に属します。
御祭神は、伊勢神宮から勧請した天照大御神ほか。
こちらは、完全に御獄ですが、竹富島の西塘御獄(にしとうおん)。
竹富島では御獄を、「うたき」と読まず「おん」と読みます。西塘御獄は、竹富島の他の御獄とはちょっと違う由緒があります。
御祭神は、西塘。竹富島出身の偉人です。
16世紀に首里で学び、著名な土木建築家となった実在の人物で、ここは、西塘の生家でありお墓でもあります。
御獄として、島人に大切にされてきましたが、ここに関しては、竹富島にやって来た観光客は、西塘様にご挨拶をした方がいいと言う人もいるほどです。ここにも、目印の賽銭箱がありました。
正月には、初詣で島人が列をなすそうです。
初詣は、一般的には、正月三が日に行くものだとか、松が取れる前に行くものだと言われますが、特に決まり事はなく、年明け最初の参拝が初詣ということでいいようです。いつ行っても、その年の最初の参拝であれば初詣なのだとか。
また、初詣の対象は神社・寺院のいずれでも構わないとされています。明治時代より前、神道と仏教と祖霊信仰が一体化していて、社寺への参詣に、神道・仏教の区別があまり無かった時代の名残だそうです。
結構ゆるい初詣。御獄でも、神様がいいと言う場所ならば、是非お参りしてください。初詣ではなくても、何度目か詣ででもいいじゃないですか。
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2019年12月21日土曜日
沖縄で初詣はいかがⅡ 沖宮や有難い名前の神社など
沖縄で初詣はいかが。
続いて、沖宮など、沖縄本島の神社をいくつかご照会します。
というわけで沖宮(おきのぐう)。
琉球八社の一つです。
琉球八社とは、歴史的由来を共にする8つの神社のことで、必ずしも沖縄の神社TOP8というわけではありませんが、いずれも沖縄を代表する神社であることは間違いありません。
奥武山公園内にあり、近くに沖縄県護国神社もあります。神道では、神社をはしごしてお参りしてはならないという教義はないそうなので、併せて両社にお参りしてはいかがでしょうか。
御祭神は、熊野三神とされる、伊弉冊尊 (いざなみのみこと)ほか。
沖宮には、住吉神社、八坂神社、弁財天宮などの末社があります。末社とは、本社に付属する小さい神社のことです。
こちらは、やや訳ありの世持神社社殿。
同じく奥武山公園内にあります。
沖縄神社と同様アメリカ軍の砲撃で破壊されましたが、ご神体は戦火を免れ、波上宮に預けられました。
後に、社殿は現在地に再建されましたが、神様は出張から戻ってこないので、こちらは社殿のみ。
世持とは、「豊かなる御世、平和なる御世を支え持つ」という意味の沖縄古語だそうです。
ご祭神は、琉球国に繁栄をもたらしたとされる17世紀の政治家、蔡温(さいおん)ほか。
なんか惹かれるお名前の神様を発見。
金満宮
商売繁盛の神様・・・なんて書いてあるwebページもありますが、「きんまん」ではなく「かにまん」です。
金は現金ではなく、金属のことで、鍛冶の神様です。
とはいえ、名前にあやかって、「金満家になれますように」とお祈りしてみても、神様は怒らないと思います。(願いが叶うかどうかは別ですが。)
この神社はちょっと珍しい由来で、元々は金満御獄だったものを、道路拡幅のため移設し、その際、神社仕様に改めたのだとか。
そんなわけで、御祭神は分かりません。
ゆいレール牧志駅、安里駅から徒歩10分弱。でも、ちょっと見つけ難いかも。
安里八幡宮
高層マンションの真っ只中にあり、あのマンションがご神体なのかと誤解するような、すげー立地。
とはいっても、神様の方が先に居て、あとから高層マンションができたのだから、見下ろす方が失礼なのか。
御祭神は、応神天皇ほか。琉球八社の中で唯一の八幡様です。
ゆいレールおもろまち駅・安里駅・牧志駅のどの駅からも歩いて行けますが、どの駅からも近いとは言いがたい微妙な位置にあります。
金満宮もこの近くです。
識名宮
こちらも琉球八社の一つです。
病気平癒に霊験があるとか。首里城に近いこの神社も、戦火で焼かれ、後に再建されたものです。
ゆいレール首里駅から、直線距離でも2㎞近くあります。周辺の道は狭く、駐車場も分かり難いのですが、辺りには、名所旧跡が多いので、そういった場所も散策しながら歩いてみるのがいいかもしれません。
首里城公園から、金武の石畳を降り、さらに10分程度歩きます。庭園で有名な識名園も、10分位の距離でしょうか。
御祭神は、沖宮と同様、熊野三神とされる伊弉冊尊 (いざなみのみこと)ほか。
普天間宮
同じく琉球八社の一つです。毎年、旧暦9月に、中山王らが普天間参詣をしたという、由緒あるお宮さんです。
この神社には、洞窟(ガマ)があって、中に奥の宮があります。申し込めば、洞内の参詣も可能です。
御祭神は、こちらも、熊野三神とされる伊弉冊尊 (いざなみのみこと)ほか。
宜野湾市にあって、有名な普天間飛行場の敷地の端から、1㎞も離れていません。ここは、さすがに車かバスで行くしかありません。
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2019年12月16日月曜日
沖縄で初詣はいかがⅠ 波上宮や出雲大社も
沖縄の神社といえば御獄のことだと思われがちですが、沖縄にも、内地と同様の神社が、那覇市内を中心に点在しています。
♪ も~いくつ寝ると~ 令和初の正月。
沖縄にある主な神社を、3回に分けてご紹介します。正月を沖縄で向かえる人、年明け早々に沖縄に行かれる人は、来年の初詣は沖縄の神社でいかがでしょうか。
まずは、波上宮。琉球八社の首座にして琉球国の一之宮です。
顔出しパネルを、拝殿のこんな近くに置いちゃったら格式が・・・なんて思いますが、沖縄では神様も緩いのか。
シーサーのような狛犬が鎮座しています。何とも沖縄らしい光景です。
狛犬もシーサーも起源は同じで、古代インドの守護像のライオン=獅子が中国経由で伝わったのだとされています。
波上宮は、あまりアクセスがよくありません。ゆいレールの最寄り駅は、旭橋駅か県庁前駅ですが、沖縄県民ならば絶対に歩かないだろうという、徒歩20分程度の距離です。
駐車場は狭く、その一方、観光バスでやって来る団体さんが多くて、個人客は結構難儀します。
波上宮の真下は、波の上ビーチ。もっとも、神社からはビーチは見えません。神様なら見えるのかもしれませんけど。
御祭神は、伊弉冊尊 (いざなみのみこと)ほか。神話で、日本の国を産んだと伝えられる女神です。
沖縄で、初詣のときに最も人出があるのが沖縄県護国神社。
奥武山(おおのやま)公園の中にあり、ゆいレールの駅から県民でも歩く圏内です。
護国神社の御祭神は、戦没者の英霊、沖縄方面作戦で殉じた本土出身者の英霊のほか、戦争の犠牲となった一般住民・遭難学童等の英霊です。
ここの手水舎は、センサー付き。人が近づくと水が流れます。
出雲大社沖縄分社
沖縄にも出雲大社がありました。ここは、日本最南端の出雲様です。
御祭神は、もちろんあの縁結びの神様、大国主命です。
ゆいレール古島駅から徒歩1分30秒の駅近物件。
入口付近には、何故か巨大な寿老人が。
こちらは、歴史に翻弄された神社です。沖縄神社仮宮。何故仮宮なのか。それには深い訳があります。
先日焼失してしまった首里城正殿は、歴代の王家の居城でしたが、1879年の琉球処分後は、そこに神社が創建され、正殿が神社の拝殿とされました。これが、沖縄神社です。
アメリカ軍の砲撃で、大破し、戦後はそこに琉球大学が設立され(後に首里城が復元)、神社は消滅しました。関係者は元の場所での再建を望んだものの叶わず、現在地に再建され、1973年にこの地で宗教法人格を取得したのです。
首里城からは、直線距離で1㎞ほどでしょうか。しかし、住宅地に囲まれた小さな公園の一角にあり、往事の面影は全く感じることができません。
御祭神は、舜天王、尚円王など歴代の琉球国王と源為朝です。
何故、為朝がここに?
沖縄には、為朝伝説というものがあります。義経の伯父に当たる為朝は、伊豆に流される前に琉球に立ち寄り、そこで妻を娶り子供を授かりますが、妻子を残して伊豆に旅立ちます。その残された子供が琉球王統の始祖舜天王だというものです。
歴代の国王は、時の政府によって神に祭り上げられ、戦争によって住み慣れた地を追われました。
小さな社殿だけの、特に見所もない神社ですが、沖縄好きであれば、重い歴史の詰まったこの神社を、初詣でなくとも、一度お参りしてみてはいかがでしょうか。
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2019年12月12日木曜日
回顧沖縄ひとり旅2019 求む!天気の子
「今年の沖縄旅行は、台風や悪天候と隣り合わせでした。」って、去年も書いたのですが、隣り合わせというより、台風や悪天候と鉢合わせみたいな2019年。
ふと、気付いたのです。世の中、晴れ女とか、雨男とか言われる人がいますが、もしかしたら自分は、晴れ男でも雨男でもなく、天気予報当たらない男だった!?
映画「天気の子」の陽菜ちゃん、お願いだから一緒に沖縄に来て~
行く前は、この週間天気予報だったのです。
で、行ってから神様にお祈りしたら、一瞬晴れたのです。
それを見て、天気予報も晴れに代わったのです。
そしたらこれだよ~。
しかも、帰る直前になって晴れた。神様そりゃあんまりだぁ~
続いて、この週間天気予報で行ったら・・・
連日、どよ~んな日々。
7月上旬で台風が来なければ、普通沖縄は、晴れ・晴れ・晴れだろぉが。
その次は、こちら。
18日は、突然の台風で航空機欠航。降水確率40%どころの騒ぎではなく、降水確率120%みたいな波動砲的大雨に。
逆パターンもありました。
天気予報当たらない男の真骨頂。この予報の中、よりによって30日から1日まで、よりによって波照間島に行ったのです。
ずっと晴れたゼ。
海が荒れると、行き着くことすらできない波照間島。ある意味、今年最も晴れて欲しいところで晴れてくれました。
気象庁がちょうどよく、雨・曇りの予報を出してくれたおかげです。笑
前回も書きましたが、今年最後となった沖縄旅行。那覇で前泊して。宮古島滞在は、9日から12日の予定だったのですが・・・
天気予報は、当たった。でも、羽田空港台風のため。予定を繰り上げて帰らなければならなかった。
何か、手が込んでるな~
これまで当ブログでは、「沖縄の天気予報は当たらない」という記事を何度か書きましたが、もしかして、それってオレだけ?
ほかの人の時は、ちゃんと予報どおりなの?
「今年は、天気がおかしい。」という話を、島の人や、常連の旅行客から、毎年のように聞いています。
赤道付近で発生し、1週間くらいかけて沖縄に接近する典型的な台風だけではなく、沖縄近海で、突如台風が発生することも多くなったように感じます。
毎年異常気象ならば、気候そのものが変わりつつあるのかも知れません。
やはり、地球温暖化の影響なのでしょうか。
分かってはいても、何処かまだ先の話のように感じてしまいますが、もしかしたら、もう既に影響が出ているのかも知れません。
内地でも、台風15号・19号が猛威を振るった令和元年。来年こそは、沖縄でも、内地でも、そこそこ普通の天候でお願いしたいものです。
天気予報も、もう少し当たってください。
※ 図表は、気象庁のホームページより引用しました。
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