諸物価高騰のため、とか何とかで、ホテル代も飲食代も高くなりました。レンタカーは、別の理由で一時期べらぼうに値段が上がったし。
沖縄旅行も金がかかるようになりました。
でもそんな中、航空券だけは安く買えるのです。
沖縄離島に通い始めて20年余。今までは、リーズナブルに沖縄旅行をするには、いかに安く航空券を入手できるかが鍵とばかり、安売り航空券を求めて格闘して来たのです。
かつて、「超割」というのがありました。期間限定で、航空運賃が一律1万円になるというものでした。
発売期間は3日間くらい。みんな虎視眈々と狙いを定めます。ところが、発売開始の瞬間、既にネットが繋がらない。繋がった時には、沖縄路線は全滅。
しかし、販売期間終了間近になると、取り敢えず予約した人のキャンセルが出るのです。沖縄好き同士で情報交換をしながら、パソコンに張り付いていました。
当時、各地から宮古空港・石垣空港に直行する便は僅かしかありませんでしたから、狙うのは那覇行きです。
それが1万円で買えれば、那覇で乗り継いで、トータル片道1万7千円位でした。
自分はあの頃、宮古・石垣に行くための航空券は、往復5万円なら仕方がない、4万5千円を切ればラッキーくらいの感覚だったので、片道でも超割が取れればかなり楽になります。
今から考えれば、そんなに安くはありませんでした。
その後28日前、55日前、75日前と早期割引きが拡大され、航空券は早く買えば安くなるというのが定着しました。
同じサービスなのに、早く買うだけでこんなに値段が違うものはちょっとほかに思い浮かびません。
よく考えたら不思議なことですが、これを利用しない手はないので、2月頃になると、早くも夏の予定を立てなきゃ、となるのです。
早期割引き制度の名前は、J社とA社で異なり、前売・特割、特売・早特・先特・旅割と色々変わり、最近では、セイバーとかバリューというカタカナ名称になっています。
思い白いことにA社が変えれば、J社も変える、あるいはその逆で、何でこんなところで競うんだか。
また、Sマークが宮古・石垣に就航した時は、J社・A社も割引額を拡大し、仁義なき戦いが繰り広げられていたのも懐かしい思い出です。
コロナ禍の2021年、夏休みを控えてA社がビックリの安値を発表します。羽田から宮古・石垣の直行便が1万円を切っていました。
さすがに、この年は特別だろうと思いましたが、翌2022年も、夏以降これに近い割引き運賃が発表されました。
2023年、コロナの5類移行で安売りもこれまでかと思いきや、逆に航空会社が仕掛けます。
A社は、マイレージ会員向けに、どの区間も一律7千円(土休日は1万円)、J社は誰でも一律6,600円というイベントを発表します。
J社に関しては、予約が殺到してサーバがダウンしたのはご存じかと思いますが、その後、短期間に少しづつ小出しにして、乗り切りました。
2024年もこの流れが続いており、「タイムセール」の通知が次々とやって来ます。
実は自分、今年6月後半、宮古・羽田間のA社便が11,370円(行きの分は買えなかったのでもっと高かったのですが。)で、7月中旬の羽田・石垣間が、行きJ便社15,770円、帰りのA社便13,170円で予約出来ているのです。
超割を買うためにパソコンに張り付いていたあの頃よりも安い。他の物価が上がり、消費税も高くなっているのにです。
しかも、安売りでも意外と空席があるのです。超割時代のように1席の空席を求めて、全集中の呼吸でディスプレーを見詰めている必要もありません。
ただ、こうした格安販売は、あるのかないのか事前にはっきりせず、あっても何時あるのか分かりません。
特に今年の場合、事前の予告期間が短く、突然に始まる安売り期間中に即断即決しなければならないという欠点もあります。
大体この時期に行くと決めて、場合によっては宿を先に予約しておいて、勝負の時を待つみたいな。笑
さすがにお盆やGW期間にこのような安売りはありませんが、それにしても何で航空券はこんなに安く買えるようになっちゃったのでしょうか。
航空燃料も爆上がりしているはずなのに。
どんなに安く買っても、普通席であればサービスは同じ。色々問題もある空港での扱いも、航空券の値段による差はありません。
しかも、こんな値段でもマイルがしっかり貯まります。東海道新幹線では有料の車内販売すら廃止されたというのに、機内では、無料のドリンクサービスもあります。
これで、航空会社が黒字なら大変結構なことです。
ただ、航空運賃は、結局のところ不透明です。情報弱者に優しい制度ではありません。散々恩恵に与りながらも、本当にこれでいいのかと思うときもあります。
もっとも、制度は何の前触れもなく変わります。来年になったら、「航空券がバカ高くなった」なんて記事を書く羽目になっているかも。
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