2015年9月28日月曜日

那覇乗り継ぎで宮古まで 激走!那覇空港


 「メロス様」
 「何者だ」
 「フィロストラトスでございます。もう走るのはおやめください。間に合いませぬ。」
 「何を申すか。飛行機はまだ出発していない。全日空のために走るのだ。」

 なんて会話ではなかったような気がしますが

 那覇空港を走って

 JALの地上係員のお兄さんの後をひた走って

 ゼィゼィ ハァハァ

 走って

 写真なんか撮ってる場合じゃないけれど、走って

 ゲホゲホ

那覇空港のターミナルは広すぎるぅ~



 羽田空港から宮古島まで、那覇空港乗り継ぎで。
 それも那覇まではJAL、那覇からはANAだったのです。これは、単純に、購入時点で一番安い組み合わせだったから。
 それでも、羽田空港のカウンターでは、宮古まで手荷物を預かってくれました。

 「お荷物は、宮古空港までお預かりしますが、那覇空港でお客様の搭乗手続を行ってください。」とのこと。
 つまり、那覇空港で一旦降りて、手荷物を受け取り、再びANAに預ける必要は無く、ただ、JALではANA便の搭乗手続までは出来ないから、那覇空港で、ロビー内を移動してANA側に行き、カウンターで搭乗手続を済ませれば、そのままANA便に乗れ、荷物も宮古空港で受け取れますよということです。

 時刻表どおりなら、那覇空港での待ち時間は70分。他社乗り継ぎなので、30分程度では不安。しかしこれだけ時間があれば余裕。空港で時間を持てあますかな、なんて思っていたのですが。


 羽田からのJAL913便は11:35発の予定。
 ところが、出発間際になっても席に座らず、機内で航空券を見せながら、CAとゴチャゴチャやっている奴が居る。

 しばらくしてアナウンスがあり、待合室に忘れ物をしたので取りに戻りたいという客の申し出を認め、降機の手続をしているとのこと。
 しら~とした空気が流れる中、やっと渦中の客が降り、ドアが閉まって出発。この間約15分。

 滑走路に向かう途中で、また停止。羽田空港名物、出発の順番待ちかと思ったら、「先ほど降機したお客様の携帯電話が、機内で見つかりました。お急ぎの所ご迷惑をおかけしますが、当機は再度駐機場に戻ります。」だと。

 これは、親切に返してあげるためではなく、テロ対策。持ち主が乗っていない荷物は機内にあってはならないのです。遠隔操作のケータイ型爆弾かも知れないし。

 ざわざわした空気が流れる中、再び駐機場へ。そして、他にも何か残っていないか、CAが、二人ががりで、座席周辺を調べ始めます。床に這いつくばって、座席の下まで手を突っ込んで確認。もちろん制服のままです。CAの仕事も大変です。

 そんなこんなで、実際に羽田を離陸できたのは、12:38。
 「那覇空港到着は、15時の予定です。」

 ちょっと待ってよ。乗り継ぎ便の出発は、15:20でっせ。

 「那覇空港からお乗り継ぎのお客様にお知らせいたします。当便の遅れについては、既に連絡がいっておりますので、どうぞご安心ください。」。
 そっか、じゃ、安心しよう。アレ、でも待てよ。それってJALグループ間の乗り継ぎの話では?ANAは大丈夫かな。
 
 こういう場合は、直接聞いてみるに限る。通りがかりのCAを捕まえて、斯く斯く然々。

 「当便の遅れについては、ANAさんにも連絡が行っていますので、もし、間に合わないようなら、次の便に乗せることになると思います。」

そうじゃなくて~

 手荷物は、宮古まで預かって貰っている。那覇空港で搭乗手続をするように言われているが、15時到着では、所定の時間までに手続が出来ない。その点連絡して貰っているのか、聞きたいんです。


 羽田空港の手荷物カウンターで発券してくれた「乗り継ぎ便航空券」を見せ、確認して貰う。
 しばらくして、「機長が航空無線で確認しています。」とのご返事。

 回答には時間がかかったのですが、CAがそばを通る度に「今確認中です。」と声をかけてくれる。こういうところはさすがですな。

 そして、結果、「ANA便は待っているので、到着したら、地上係員が案内しますので、着いていって速やかに手続をしてください。別のCAが地上係員まで案内します。」とのこと。

 着陸して、シートベルト着用サインは消えたのは、14:58。案内役のCAに着いていけば、救急車のごとく「道を空けてください」ということになるのかと、ワクワクドキドキしていたら、ただ普通に案内するだけ。(ちょっとガッカリ)
 
 
 ボーディングブリッジで待ってくれていた地上係員は、若いお兄さん。

 無線で何処かに連絡した後、「では、ご案内しますので、一緒にお願いします。」と早足で歩き出しました。こちらも早足で着いていったのですが、時々小走りになる様子を見て、走った方がいいか尋ねると「すみません。全日空さんも急いでいるので、お願い出来ますか。」とのこと。

 そこで、冒頭の走れメロス状態になってしまったのです。


 ところが、2分も経たないうちに気持ち悪くなってきたぞ。よく考えたら、遅れも含めて3時間以上座りっぱなし。ストレッチもしないで、いきなり走り出してしまったわけだ。
 決して、決して寄る年波のせいではないぞ!若い奴に負けるもんか。
 ウゲッ ゲホゲホ。

 それにしても、那覇空港ターミナルってこんなに広かった?


 搭乗手続を締め切らないと、出発の準備が出来ないし、空席待ちが居た場合には対応出来ない。あちらさんとしては、いつまでも待つわけには行かないのですが、手荷物が積まれているので、それを下ろすのもまた、大変な作業。
 サッサと来い!という熱い視線を感じたわけではないが、JAL・ANA、そしてワタクシの一丸となった連係プレーで、他のお客さんに迷惑をかけることなく、ANA1727便は、ほぼ定刻15:20に那覇空港を出発。
 やれやれ。


 しかし、 そもそもは、一旦搭乗しながら忘れ物をしたとかいう奴を下ろしたことが発端。結果として、約300人が1時間以上のロスをしたわけです。
 ケータイが見つかって以降の対応は、保安上やむを得ないとしても、急病ならともかく、忘れ物したくらいで、何故そんな便宜を図るのか。
 日頃、空港では、早く早くと急かされ、出発時前でも名前を呼ばれたり、走らされたりするのに、そうしたこととは全く矛盾した対応です。もっとも、発表されていない、特別な事情があったのかも知れませんが。
 


 とまあ、ドタバタはありましたが、宮古島には予定どおり到着しました。
 向こうでは、そんなことも忘れて、まだ夏の宮古島を満喫していたら・・・いつの間にか、台風が急接近。何とか予定どおり帰れましたが、あと一日遅ければ、宮古空港は全便欠航。

 ハァ~ なんちゅーかそのぉ、普通に行って、普通に帰るという、普通の旅が何故出来ないのか?神様が、ブログネタを与えてくれているのでしょうか。


 なお、これは当ブログを読んでいただいている皆さんにも起こり得ることなので、以下、多少なりとも参考にしていただければ、走った甲斐があるというものです。


その1 他社乗り継ぎでも手荷物は預ける
 LCCは無理そうですが、大手では他社乗り継ぎでも荷物を預かってくれます。今回も荷物を預けていたからこそ、スムーズに対応してくれました。

その2 何かあればCAに申し出ておく
 そうすれば、着陸前に手順を整えておくことも可能になります。これは、自分のためだけではなく、航空会社の業務がスムーズになる面もあります。結果論ですが、今回、自分が何もしなければ、荷物は運ばれたが、本人の搭乗手続がないということで、那覇空港で、JAL・ANA両方が、自分のお呼び出しをしていたのではないかと思います。

その3 走らなくても
 今回は、成り行きで走ってしまいましたが、無理する必要は無く、出来る範囲で協力すれば十分だと思います。




2015年9月21日月曜日

伊良部島の高台からの絶景3選


 絶景という言葉を、どうも安易に使い過ぎているような気がしますが、この眺めは、素晴らしい眺望 ・  美景 ・ 佳景 ・ 美観・・・まあ、絶景でいいですよね。


 伊良部島の北側にある白鳥崎からの”絶景” です。ここいら一帯は、展望台、四阿、遊歩道などがあって、高台から、沖縄らしい美しい海を堪能できます。


 「フナウサギバナタ」の展望台。船を見送る岬という意味だそうです。


 高台から、西側に向かって徐々に低くなっていきます。遊歩道とその先の海。白く波立っている所は、珊瑚礁のリーフ際です。つまり、あの辺りまで珊瑚礁があるか、昔はあったということです。

 伊良部島は、渡口の浜や佐和田の浜などのビーチが有名ですが、このように、高い所からの眺望が楽しめる場所があり、これらも外せません。


 自分が初めて宮古島に行ったのは、平成12年。ガイドブックには、宮古島は隆起珊瑚の島で山も川もないと書かれていました。
 お隣の伊良部島共々、前年初めて行った竹富島のような所だろうと勝手に思い込み、自転車を借りて船に積み込み伊良部島に渡ったのです。

 どのような結果になったかは、ご想像のとおり。山がないから高低差がない、というわけではありませんでした。初めての土地を旅するには、最低限の下調べはしましょう、という情けない教訓を得ました。



 こちら、島の東南側にある牧山展望台から。



 伊良部大橋は、展望台の右方向(南側)に見えますが、正面(東側)の海も美しい。



 こちらは、サバ沖井戸(サバウツガー)と言う場所です。佐良浜港の少し北側になります。
 素晴らしい眺めですが、昔は、井戸から水を汲むため、ここから崖下まで降りなければならなかったそうです。 


 ここから、下に降りる石段があったのですが、先日行ったら台風による崖崩れで通行止めになっていました。
 ここいら辺りは、シュノーケリングのポイントでもあるみたいです。


 伊良部大橋の開通で、宮古島から気軽に行けるようになった伊良部島。そして、幸か不幸か、下地島空港のタッチ&ゴーがほとんど見られなくなったため、それに気を取られれず、逆に落ち着いてみて廻ることが出来るようになりました。

 まだまだ、歩いてみると、人知れず素敵なポイントがあるかも知れませんね。




※ 次回更新は、9月28日頃の予定です。

2015年9月17日木曜日

ヤギに貰った航空券 だがしかし・・・久米島旅行顛末



 約10年ぶりの久米島。
 今回、久米島に行ったのは、この方達のおかげなんですな。

 フォトコン入賞の賞品が、那覇久米島間往復航空券1名分。
 あのとき、ヤギさん達が居てくれたからこそ。

 那覇までは? それは、自分で行ってください、とういう賞品。まあ、一等賞ではないので、そんなもんでしょう。でもありがたく頂戴します。


 いただいた航空券は、こんな立派な目録。これが厚手の台紙に貼ってあって、有難味あり。

 利用可能期間は、4月から10月まで。

 だが、しか~し・・・

 よく見ると、夏休み期間中と、連休中は一切使えない!
 そりゃ、賞品だから多少の制約は我慢しなければならないとは思いますよ。お盆期間中はダメとかね。でも、7月中旬から8月いっぱい丸ごと使えないんじゃ、航空券ではなく、閑散期限定航空券と言うべきでは?

 しかも、予約方法は、とんでもなく上から目線っぽい。

 予約は、出発2週間前までに限る。
 方法は、指定されたJTAの担当者に電話予約のみ。
 電話できるのは、平日の10:00~17:00のみで、しかも12:00~13:00の昼休み時間は受け付けない。

 さらに、そのほかにも条件があって、

 希望便に空席があっても予約できるとは限らない。
 変更は出来ない、キャンセルしたら権利放棄。
 他人に譲渡できない。
 追加料金を払っても、クラスJには乗れない。
 マイルは貯まらない。


 これはもう、とても航空券などではなく、特別にお願いして乗せていただく券じゃないか。

 フォトコンの応募要項には、賞品として航空券と書いてあるし、入賞通知にも「賞品内容:JTA那覇-久米島往復航空券」と書いてあるのに。

 
 ここで、話が違うじゃないか!ふざけるなばかやろぉぉぉ~とか叫んで、目録をビリビリに破いて捨てた・・・らカッコいいのでしょうが、意地汚い自分は、すごすごとJTAにお電話を。

 指定された担当者に電話すると、「座席の調整をしますので、改めて電話します。」との返事。
 翌日になって連絡があり、「座席が確保出来たので目録を郵送してください。」、数日後に再度電話があり、「8桁の英数字を口頭で伝えるので、この番号でもって、当日空港でチェックインしてください。」ときったもんだよ。

 はぁ~めんどくせぇ~


 あのね~、これは、景表法第4条第1号の不当表示に抵触しないのでしょうか。

 「商品又は役務の品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示す表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるもの」


 消費者庁に訴えちゃうぞ。
 な~んてね。でも、今年もフォトコンに応募したいし。そんなことしたら、名前が知れ渡ってしまい、審査で不利に扱われるのではないか、とつまらんことが心配になってしまう小心者の自分。


 それにしても、このコンテストは、この回で28年目。よく今まで苦情が来なかったもんですな。昔は、ちゃんとした航空券をくれたのでしょうか。それとも、みんな大人だから、賞品ごときにそんなに目くじらを立てないのですかね。


 てなことがあって、もう、意地でも行ってやる気分で久米島に行ってきました。笑
 ヤギのおかげでもらえた航空券。ヤギ達に罪はない。



 なお、肝心の久米島の写真ですが、頭を冷やして後日お目にかけます。

2015年9月14日月曜日

宮古島の前浜横? 東洋一に隣接する鳥の楽園


 ここいら辺一帯のビーチは、なんて呼んだらいいのやら。でも、「宮古島って凄いなぁ。」と、改めて思う場所です。

 ここに来ると、こんな奴が普通に居ます。黒いからクロサギでしょう。


 白い奴もいますね。


 何が凄いって、この場所が凄いのです。

 こちらは、前浜港の桟橋の入口に鎮座するシーサーさん。


 この正面から右側は、”東洋一”とかいわれる、超有名なビーチ、前浜です。


 一方、桟橋の左側にも、渋くビーチが続いていますが、誰も泳ぎに来ません。人が来なけりゃ鳥達が集まってくるんですね。

 ここいらは、綺麗な海には違いありませんが、前浜ほど海の色が美しくありません。もちろん、水質のせいではありませんよ。恐らく砂の影響でしょう。

 来間大橋を建設する際に、潮の流れが変わって海岸がえぐられないよう、砂の移動を安定させるため、海岸と垂直方向に一定間隔で消波ブロックが積まれました。
 それによって、砂付きが変わったのでしょう。

 砂の状態が変われば、海の色も違って見える。不思議ですよね~。


 干潮時には、絶妙な砂模様が表れます。

 ですが、人はあまり現れません。お隣の前浜があまりにも綺麗だからでしょう。
 

 足下の砂浜をよく見ると、モミジみたいな鳥の足跡。自転車の轍みたいなのは、ヤドカリの通過跡です。


 振り返ると、背後のモンパノキには、こんな奴が居るし・・・


 砂浜には、当然、こんな奴が居るし。


 ワンコも・・・こりゃ、関係ない。


 前浜と言えば、東洋一かどうかは別としても、宮古島を、いや、沖縄を代表するビーチであり、シーズン中は、絶えず人が泳いでいます。
 個人的には、あまり好きじゃないけれど、マリンジェットなんかもガンガンぶっ飛んでいます。

 そこから歩いて2~3分のお隣のビーチには、人が居なくて、鳥が居る。これって、凄くないですか? 

 
 宮古島は、美しい海があちらこちらにあって、見所も豊富ですが、遊び疲れた時や、のんびりしたいときには、やや癒し系のこの場所で、しばらく、ボーッと海を眺めているのはいかがでしょうか。

2015年9月7日月曜日

横浜の南国食べ呑み屋 ハイサイダイニング


 ※ 店舗移転のため、現店舗での営業はH28年8月20日頃までだそうです。 


 横浜から、京浜急行で2駅5分。羽田発のエアポート急行の停車駅でもある日ノ出町駅。そこから徒歩約5分、信号に一つも引っかからなければ徒歩3分40秒の立地ながら、繁華街から一歩入った閑静な場所にあるお店。
 「南国食べ吞み屋 ハイサイダイニング」  


 近づいて、店の中を覗いてみると・・・
  

 おおっ~ 当ブログ未発表写真が飾ってある。




 へい らっしぇいっ!

 とは言わないと思いますが、店長の西表なおきさん。沖縄県八重山郡出身。


 8月31日にオープンしたばかりの、新しいお店です。
 実はここに、当ブログの写真を飾ってもらっているのです。


 テーブル席・カウンター席・小上がりを含め20名ちょっとでいっぱいになりそうな、こぢんまりした店です。8月15日から仮オープンし、31日に正式開業。メニューも、最終版ではなく、研究中だそうです。 


 ちなみに、こちらはメニューにはまだ載っていない、試作品の塩焼きそば。ご馳走になりました。


 コースター。全部手編みだそうです。




 ざっくり言えば、沖縄料理店・居酒屋ということになると思いますが、店長としては、バリバリの沖縄料理にこだわるのではなく、お客さんの好みに合わせて、アレンジを施したメニューを提供したいとのこと。
 店名の「南国食べ吞み屋」には、そんな思いが表れているのでしょうか。



 定休日もまだ決まっていないので、今のところ、年中無休だとか。




 店長のなおきさんは、SNSのグループで、沖縄好きの人と沖縄県出身者との交流会を主催しています。自分も、この会に参加するようになって、多くの人と飲み仲間になりました。
 また、以前から横浜界隈で飲食店経営を手がけてきベテランでもあります。そのなおきさんが、自ら厨房に立つとなれば、期待は高まるばかり。



 以前、当ブログにも書きましたが、自分がよく行っていた横浜関内の沖縄料理店「くいちゃー」が4月で閉店してしまいました。
 それだけではなく、あれだけ沢山あった、横浜周辺の沖縄料理屋が次々と廃業し、今や続けている店を探さなければならないほどです。

 そんな中、この店のオープンは、頼もしい限り。及ばずながら応援させていただきます。



※ 次回更新は、9月14日頃の予定です。