2026年11月8日日曜日

あればいいのに 沖縄妄想レストラン

 


 あればいいのに 沖縄そば博物館@名護市辺り


 かつて那覇に沖縄そば博物館というのがありましたが、いつの間にかなくなってしまいました。

 それで、本家ラーメン博物館に学び、各地の有名店の沖縄そばが食べられ、エンタメ要素もある新「沖縄そば博物館」があればいいのになぁ、と思ってちょっと妄想してみました。



 まず麺は、細麺の八重山系、丸麺の宮古系、縮れ麺の本島系、縮れ太麺の大東そばに加え、少々高くても、昔ながらの木灰(もっかい)麺も欲しいところ。

 スープは、鰹出汁に豚のゆで汁を合わせる伝統の味を各店で競ってもらいましょう。進化形では、牛汁、中身汁などもいいですね。

 具材は、三枚肉とカマボコの伝統系のほか、ゆし豆腐、てびち、中身(もつ)、アーサーなどもお願いします。

 内地の人に人気のソーキは、発祥とされる「丸隆そば」、「我部祖河(がぶそが)食堂」の監修を仰いで、当時の味を再現してください。

 具が麺の下に隠れている、元祖宮古そばなんか受けると思います。


 こうなると、あれもこれも食べたい人が出てくるので、ハーフそばも用意しましょう。
 2杯、3杯、あるいはもっと食べちゃう強者が出てくるかも知れませんが、それでも全部は食べきれません。

 もう一度来るしかないですよね。




 博物館を名乗る以上、沖縄そば(すば)の歴史なんかも学びたいところです。

 イベントとしては木灰麺の製麺体験なんか面白そうです。木灰麺とは、かん水を使わず、ガジュマルなどを燃やした灰の上澄み液で小麦粉を練る、伝統的な製法です。

 今、木灰麺を食べさせる店は僅かです。


 かつて、首里にあった「さくら屋」のそばのスープは伝説的旨さだそうです。是非沖縄そば博物館で復刻していただきたいものです。



 目指すのは、食事のために立ち寄る食堂でなく、敢えて行く観光スポットです。

 場所は、名護市などの郊外、美ら海水族館に行く途中のルート沿いがベストです。
 

 車で行くことを前提に、飲み屋的な要素は不要です。まあ、運転しない人のためオリオンビールくらいはあってもいいでしょう。

 デザートも是非欲しいところ。サータアンダギーとか、ブルーシールアイスクリーム、シーズンには生パイン、フレッシュマンゴージュースなんかあると嬉しいですね。


 土産物も売れると思います。
 特に、そばのレトルトパックは、「荷物になるなぁ」なんてぼやきながらも、買っていく人が多いかも。

 閉店は18時とかで構いません。ただ朝は、一部の店舗だけでいいので7時開業にしてもらえると、朝そばが食べられ好評を博すと思います。



 日本人はラーメンが大好きです。旨いラーメンを食べるためならば、遠征だって厭わない人も少なくないと思います。
 そういう人は沖縄そばだって好きなはず。名が広まれば、沖縄に行く理由、もっと言えば口実になります。


 テーマパークを造って北部観光の起爆剤に、という話がありましたが、起爆剤とは大きな変化をもたらすきっかけという意味で使われていると思いますが、きっかけなら、そんな大掛かりな仕掛けは不要です。

 沖縄そば博物館ならば、テーマパークの10%、若しかしたら5%位の予算でできるかも知れません。

 駐車場があれば、何もないサトウキビ畑の真ん中だって大丈夫です。建物も、プレファブリックで十分。むしろ、バラック感があった方が雰囲気が出ます。



 
 あればいいのに フォトギャラリーカフェ@離島
 


 ここは、ニッチな時間を過ごせる、居場所です。

 お茶でもしながら、ギャラリーの写真を眺めて、沖縄の余韻を感じつつゆったり過ごせる場所があればいいなと思っていました。


 昼の飛行機で帰るので、ホテルをチェックアウトしてから少し時間がある、
 昼頃到着して、ホテルのチェックインまで時間があるけれど、ホテルで着替えてから遊びに行きたいので、それまで時間を潰したい、
 雨ですることがない、
 泳いだり観光したりして疲れたから、少しまったりしたい、

 そんなニーズに応える店です。


 お茶したら終わり、ではなく1時間でも2時間でも居られるような店がいいですね。

 壁に飾られた沖縄の写真を見ながら、癒やされたり刺激を受けたり。自由に手に取れる沖縄本もあるといいと思います。

 ギャラリーとして入場料を払ったら、フリードリンクというのもありかな。

 別料金で、そばやサンドイッチなどの軽食、スイーツなんかもあれば嬉しいです。アルコールは必要ありません。


 土産物販売もあっていいと思いいます。

 ただ、お菓子とか酒とかでなく、絵はがきとか、民工芸品など、それ自体をじっくり眺めて選ぶような物がこの店に相応しいでしょう。

 ホテルのチェックアウト時間の10時には開店して欲しいところ。閉店は17時くらいでしょうか。


 成否の鍵は、ギャラリーとしての展示物が充実していること、ゆったりした空間であることだと思います。

 一方、場所は、車で行くことを前提に、サトウキビ畑の真ん中でも構いません。

 この店は、雨が降ると行くところがない宮古島や石垣島に欲しい店です。

  

 
 以上、あればいいのに沖縄妄想レストランでした。

 でも、我ながらいいアイデアだと思います。どなたか採用してもらえませんか?アイデア料はいただきませんよ。笑



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2026年11月1日日曜日

宮古島のちょっときな臭い話

 

 「警察がガンジャを吸いに来ている」「宮古島に一番マリファナがある」

 10月4日、宮古島のパイナガマビーチで行われた野外音楽イベントで、突然出演者が言い出しました。

 ガンジャとは大麻のことです。

 その時の動画がSNSで拡散し、地元で問題になりました。




 これに対して、宮古島観光協会など地元3団体は、

 音楽イベントで、出演者による不適切発言や過度な騒音等があったとして厳重抗議し、市や県、警察、海上保安庁などの関係行政機関に対し、ビーチの適正な管理と地域の安全確保に向けた実効性のある取り組みを強く求めたそうです。

 「無秩序な行為は、宮古島全体で紡いできたクリーンで健全な観光に対するイメージを著しく損なうだけでなく、市民の平穏な日常を脅かし、子どもたちの教育環境にも悪影響を与えかねない。」

 さらに市、警察署、観光協会、商工会議所などが意見交換会を開催し、11月中旬から下旬に「安全安心な宮古島を守る市民総決起大会」を開催することになりました。
(いずれも宮古新報)


 大麻云々は不適切な発言ですが、盛り上がってノリで言っちゃっただけかも知れないし、「市民総決起大会」はちょっと大袈裟なのでは、という感じがしていたのですが。

 しかし、色々調べていくと、この音楽イベントは色々謎なのです。



 このイベントは、「パイカジ南風フェス in 宮古島」で、10月4日に宮古島のパイナガマビーチで行われました。

 出演者は、ヒップホップ・レゲエ系のアーティスト数名(組)で、調べた限り今年初開催のようです(毎年行われている「MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL(宮ロック)」とは違うイベントです)。 


 謎の一つは、このイベントの主宰者がハッキリしないのです。AIで調べてもよく分かりませんでした。

 パイナガマビーチには「GS BEACH CLUB」という海の家がありますが、主宰者とは名乗っていないようです。


 また、チケットは、大手のチケット予約販売サイトで、8月22日から3500円で発売されたことが分かっていますが、それ以外のPRがどのように行われたのかもハッキリしません。


 観光客がターゲットのイベントならば、もっと早く、もっと大々的にPRしなければ間に合いません。

 観光客は、行きたいと思っても、休みを取って、航空券を買って、ホテルを予約するわけだから、1月ちょっとでは時間が足りません。


 一方、主宰者はハッキリしないものの、協賛者は分かっています。全国にキャバクラを展開する会社で、宮古島でも3店舗を営業しています。
 この会社のサイトでによれば、イベントに200人以上が集まったとされます。

 
 200人という数字は結構微妙で、島の人や、たまたまこの日に来ていた観光客相手によく200枚もチケットを捌いたなと思う反面、200枚 × 3500円 = 70万円の売り上げでは、会場設営費にもおぼつかない額です。


 赤字でも観光客を呼べればいい、という趣旨のイベントでないことは明らかです。

 では、一体誰が何のために行ったのでしょうか。




 大麻に関しては、今年6月、宮古島警察署が、市内のアパートで大麻の植物片約65gを営利目的で所持していたとして、麻薬取締法違反(大麻営利目的所持)容疑で格闘家の男を逮捕しています。

 注目すべきは「営利目的で」という部分。つまり、自分で使用するのではなく、客がいたとみられたわけです。

 AIによれば、大麻は1回当たり0.5g~0.7gを使用するようなので、65gは90~130回分に相当します。

 税関を所管する財務省によれば、大麻1gの末端価格は約6000円だそうです。



 今年初めて開催された謎の音楽イベント

 そこでの不用意な大麻発言

 「市民総決起大会」など一見過敏とも思える地元の反応

 4か月前の大麻の売人容疑での逮捕


 宮古島には、何となくきな臭い臭いが漂っています。

 


 「市民総決起大会」の開催が決まった、10月28日の意見交換会について、宮古新報は、 

 観光協会会長が、「イベントを巡るトラブルやSNS上での情報拡散により「宮古島が秩序のない不安な島と見られかねない」と発言したとし、背景には観光需要の高まりとともに表面化している海の利権獲得や繁華街での騒音・暴力沙汰、潜行する薬物問題など島全体が直面する課題があると、指摘しています。 

 併せて、宮古島警察署長が、「暴力団関係者のほか刺青を露出したグループや半グレと呼ばれる勢力が、夜の街や海岸エリアへ流入している現状を説明した。」

と報じています。


 何やら物騒な話ですが、音楽イベントで誰かが余計なことを叫んだ、というだけに止まらず、以前からビーチや繁華街でトラブルがあり、大麻発言で堪忍袋の緒が切れたのかも知れません。


 しかし、今までどんな問題があったのか、正確な情報はあまりなく、市民が総決起して具体的に何を目指すのかも見えて来ません。

 「市民総決起」ということは、これまで不法行為のおこぼれに預かったり、見て見ぬ振りをしている市民がいたということでしょうか。

 宮古島は日本です。昼も夜も何処でも安心して遊べなければ困ります。新しい動きがあれば追ってお伝えしたいと思います。



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2026年10月26日月曜日

昔沖縄に鉄道が走っていた(与那原鉄道資料館)

 


 沖縄で唯一の電車は、沖縄都市モノレール(ゆいレール)ですが、かつては、線路の上を電車や客車が走る本物の鉄道が走っていました。

 その一つが沖縄県営鉄道です。


 しかし戦争で大破し、残った施設は破壊、略奪され、また、線路は朝鮮戦争向けの鉄材として供給されてしまったことから、鉄道の痕跡を残すものはほとんど残っていません。


 そんな中で、数少なくなった鉄道の遺構と資料を保存しているが、与那原(よなばる)町立軽便与那原駅舎展示資料館です。


 この折れた鉄筋コンクリートの柱が旧与那原駅舎の柱です。

 左側の道路に当たる部分が線路でした。右側が現資料館です。




 もう一つ遺構が残っていました。旧那覇駅にあった転車台です。当時は、蒸気機関車だっため、終着駅では機関車の向きを変える必要がありました。

 今のゆいレール旭橋駅のそばにひっそりと残されています。旧那覇駅は、今は那覇バスターミナルとなっています。




 ところで、軽便与那原駅舎展示資料館が、「鉄道」ではなく「軽便」と名乗っているのは何故でしょうか?

 沖縄県営鉄道は、軽便鉄道法という法律に基づいて建設されました。

 国鉄など高規格の鉄道は鉄道敷設法に基づいて建設されていましたが、より簡易な施設・設備による鉄道が「軽便」です。

 戦前の鉄道省は、沖縄まで手が回らず、代わりに県が軽便鉄道を造ったのです。

 
 市営地下鉄などは各所でお馴染みですが、県営鉄道というのはあまりなく、わずかに、現在の東武野田線や富山地方鉄道などが、開業当時は県営鉄道だった例があります。


 

 上は、復刻された大正3年当時の時刻表です。

 那覇・与那原間を1日9往復していました。所要時間は29分で、今のバスよりは早かったようです。


 県営鉄道としては与那原駅まででしたが、そこから支線が伸びて、港からの貨物が輸送されていました。

 やがて軍事物資の主要な輸送路となり、そのことでアメリカ軍から激しく攻撃されたと言われています。


 終戦後アメリカの統治下におかれた沖縄ですが、地元関係者は鉄道の復旧を強く要望し、一時はある程度の復旧計画も策定されましたが、結局うやむやのままに終わりました。

 車社会のアメリカは、鉄道に関心がなかったようです。

 


 与那原町立軽便与那原駅舎展示資料館は、旧与那原駅跡地に立てられた小さな建物で、入場料は100円です。

 もっとも、展示されている資料も僅かであり、興味のない人だと5分で終わってしまうかも知れません。


 軽便に関する資料は本当に少なく、2003年に加田芳英(かだ よしひで)さんという人が出版した「図説・沖縄の鉄道」という本が頼りなのだとか。


 加田さんは、研究者というよりマニアですが、自らの足で貴重な資料を集め、沖縄県営鉄道に関しては、この本がほとんどバイブルに近い存在だそうです。



 資料館は客も少なくのんびりした雰囲気ですが、当時のことなど全く知らない若い職員が、軽便について熱く語ってくれたのが印象的でした。


 ノスタルジーや鉄オタ的興味だけではなく、沖縄戦の悲惨さを間接的に物語ってくれるという意味でも、意味のある施設だと感じました。





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