2026年9月4日金曜日

竹富町訪問税を批判的観点から深掘りする

 

 竹富町の訪問税は、

 オーバーツリズム対策に見せかけて、町民は何の負担もせず来島者の負担で町の財政を豊かにすることが目的の税である

 と考えます。



 いきなり過激な書き出しですが、訪問税について調べれば調べるほど、そう思わざると得ないのです。

 当ブログは始めから訪問税に反対していますが、今回はその総まとめです。




 竹富町の訪問税は、竹富島、小浜島、西表島などの各島に行く人に、1人1回1000円の税金を課すものです。

 5000円で1年間有効のサブスク制度があります。

 来島者は、自ら町に申告して納税します(船賃に上乗せされる訳ではありません)。

 竹富町民は非課税です。

 集めた税金の使い道に制限はありません(普通税・一般財源)。

 現在、町の条例はできましたが、総務大臣の同意が得られず、宙に浮いています。



 そもそも何故、観光客が税金を納めなければならないのでしょうか。竹富町訪問税条例の第1条には、次のように書かれています。

 (趣旨) 
第 1 条  この条例は、竹富町への多くの観光客等の来訪によって発生し、又は増幅する行政需要に対応するために課する竹富町訪問税(以下略)。


 一見すると、オーバーツーリズム対策のため、ですよね。

 町が行ったアンケートでも、「素晴らしい自然や環境が保持されるなら喜んで払う」とか、 「オーバーツーリズムによる弊害と、唯一無二の自然や文化などを維持するために必要」といった意見がありました。


 しかし、訪問税は普通税(町の一般財源)です。

 条例を議決した町議会は、今年6月のパンフレットで「訪問税を活用した持続可能な島々づくりの推進に関する決議」をしたと明らかにしました。「訪問税を活用した自然や文化の保全」ではありません。


 ちょっと話が違いませんか。

 


 では、何故竹富町民は非課税なのでしょうか。

 条例の提案理由には、「竹富町への来訪者によって発生及び増幅している標準以上の行政需要の一部を原因者である来訪者に負担していただき、町民負担を軽減」とあります。


 ここで、原因者課税という考え方がでてきます。検討段階から一環して述べられている、訪問税のキモとなる考え方です。


 来訪者のために使った税金分は、原因者である来訪者が負担してくれ、町民は、原因者ではないから納めなくて良い、という理屈です。

 一見もっともらしく見えますが、本当にそうでしょうか。



 例えば竹富島の場合、就業人口の87%が第三次産業の従事者で、40.6%が飲食・宿泊業に従事しています(令和2年国勢調査)。
 
 多い時は、水牛車を牽く水牛が38頭、貸し自転車は2000台あったそうです。


 第一次産業、第二次産業の従事者は、それぞれ5.7%しかいません、竹富島は観光業を生業とする島です。観光客が島民の生活を支え、町の税収にも反映されています。


 来訪者が原因で税金の支出が増えたから負担せよというならば、来訪者のおかげで得られた税収は差し引いてもらわなければアンフェアですよね。



 竹富島と石垣島は、夏の間は1日十数往復の船便で結ばれています。島民は、好きな時間に石垣島に渡り、帰ってくることができます。

 しかし、竹富島の人口は約340人。そのうち半数が毎日石垣島に行くとしても、1便当たり10人程度。

 もし、観光客が船に乗らなければ、船会社は大赤字で、大幅減便は避けられません。島民は、観光客のおかげで多大な恩恵を被っています。


 便益はいただくが、税金は負担はしない、つまり、give and take ではなく、take and take なのです。
 日本語で言えば、やらずぶったくり、というところですか。


 
 原因者課税という考え方は、観光客に来られては迷惑な場所、スラムダンクの聖地となった鎌倉高校前踏切とか、背景に富士山が見えるローソンとか、そういう場所には当てはまるかも知れません。

 観光客に来てもらわなければ困る場所には、無理筋の理屈です。




 訪問税の使い道として例に挙げられているものの中には、Wi-Fiの設置、観光客の利用する道路・駐車場の整備といったものがあります。


 Wi-Fiは、観光客が増加したためやむ得ず設置するものでしょうか。観光客の利便を図り誘客するための設備ですよね。

 「便利にしといたからその分金払ってね。」ってそんなのあり?


 島にマイカーで行く観光客はゼロです。観光客は、島に着いてから、レンタカーやレンタサイクルを借りるしかありません。

 仮に道路や駐車場の整備が必要になったとして、その原因者は金を取ってレンタカー・レンタサイクルを貸す事業者ではなく、観光客だというのです。



 改めて、何故竹富町民は非課税なのでしょうか。

 そうしないと町長も町議も選挙を闘えないからです。観光客からは税金は取りたい、でも町民は非課税にしないと反発を喰らう。原因者課税は、そのための理屈として都合良く使われたのでしょう。

 以上は、憶測ですが、自分では間違いないと思っています。皆さんはどうでしょうか。

 



 訪問税には、ほかにも問題点があります。

 この理屈で竹富町の訪問税が認められるならば、全国何処の市町村でも訪問税ができてしまいます。

 何処かに行く度に、申告して税を払わなければならない。やったもの勝ち。そういう道筋をつくってしまいます。



 また、竹富町の想像力が欠如していると思うのは、石垣市が訪問税を導入したらどうなるかということに考えが及んでいないことです。

 竹富町民は石垣島に行かなければ生活ができません。買い物をするのも、病院に通うのも石垣島です。そもそも、竹富町役場自体石垣島にあるのです。

 竹富町の訪問税は、石垣市民からも徴収するわけですから、石垣市訪問税ができたら、竹富町民は当然課税対象でしょう。


 訪問税は、竹富町が導入したとしても、石垣市は導入しないだろうという、根拠のない前提で支えられているのです。

 

 さらに、法制度上、最も困難な課題が待ち受けます。憲法適合性の問題です。


 憲法第22条は、何人も居住、移転の自由を有すると規定しています。その前提となる移動の自由もここに含まれるとされます。
 
 移動したい人に課税するということは、結果として、憲法で保障された移動の自由という人権を、少なからず制約します。
 ですから、そうすることにやむを得ない合理的理由があり、他の手段(より制限的でない他の選びうる手段)では代わることができないか、検討されなければなりません。

 ところが、竹富町はこの点を全く無視しているのです。


 パブリックコメントに対する町の回答には、「合理的な理由に基づき、地方税法等に定められた手続きに則り(中略)進めております。日本国憲法に抵触する恐れはないと考えております。」とありました。

 理由が合理的(だとしても)で、きちんと手続を踏んだらすべてOKではありません。今ここで問われているのは、目的を達成するための手段の相当性です。

 来島者に1000円を課税するという手段の、合理性や代替性は検討していませんと、公式に回答しちゃった訳ですから、これはちょっとヤバイです。



 さらに、もっとヤバイ話があります。

 パブリックコメントには、どの島に行くのも税額が同じなのはおかしいという意見が相当数寄せられました。

 これに対する町のぶっ飛び回答は、

  「税制度は憲法第 14 条第1項の規定により「税の下の平等」が厳格に定められており、同一自治体内で課税額に差を付けることは不公平な課税とみなされるため、島毎に課税額を変えることはできません。」

 というものです。この「税の下の平等」という言葉は、町の回答に何度も登場します。


 憲法第14条に書かれているのは「法の下の平等」です。「税の下の平等」なんて聞いたこともありません。

 AIで調べたところ、「税の下の平等」という言葉は、竹富町のサイト以外には見つかりませんでした。

 「税の下の平等」は、日本中で竹富町だけの独自理論です。


 人は、税の下に平等である、なんて嫌な世界ですよね。回答をこっそり修正しないうちに、ダウンロードしておきました。笑



 「竹富町への多くの観光客等の来訪によって発生し、又は増幅する行政需要」かどうかは別として、現状、何らかのオーバーツーリズム対策が必要だとしても、それは、島によって事情が違います。

 島の面積の8割がジャングルだという西表島では、自然保護のためするべきことはあるでしょう。一方、観光客の少ない黒島では、何かしたの?というレベルです。


 だったら、訪問税額は、西表島は500円、黒島50円としても良さそうですが、「税の下の平等」に反するからできないそうです。

 だったら、観光客は課税、町民は非課税というのは「税の下の平等」に反しないのでしょうか。


 多少なりとも法律を囓ったことのある身としては、いやしくも地方公共団体が、こんなレベルの法律論を表にさらすなんて信じられません。

 



 長年の沖縄好き、八重山好きとしては、税金を払ってでも将来のためにやって欲しいことは、珊瑚の海を護ることです。


 石垣島と西表島の間には、日本で最大の珊瑚礁である石西礁湖(せきせいしょうこ)があります。
 ダイビングやシュノーケリングで、珊瑚礁を見たことがある人は、その美しさと自然の驚異に感動したと思いますが、近年、白化などで多くの珊瑚が死滅しています。


 しかし、訪問税の使い道には、珊瑚礁の保全は示されていません。石西礁湖は町の管轄外だからでしょうか。

 だとしても、せめて、島の周りの小さな珊瑚礁を護ることはできると思います。

 上の写真は、波照間島のニシ浜で撮ったものです。撮ったのは2012年ですが、今は、この場所でこんな光景を見ることはほとんどできません。



 Wi-Fiなんてどうでもいいから珊瑚礁を護って そう思いませんか?



訪問税に関する竹富町の発表はこちら


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2026年8月31日月曜日

「ブログどうするか問題」についてのフォロー

 

 今月当初にアップしたブログ14周年の記事で、「ブログをやめる方向で考えている」みたいなことを書いたところ、 思ったより多くのご意見をいただきました。

 本当にありがとうございます。


 そこで、今回中間報告をしておきたいと思います。




 ペースを落としてでも、ブログを続けるべきだという意見が大半でした。


 過去記事を再掲載しては、という提案もありました。これは自分には全くなかった発想です。

 確かに、昔書いて埋もれている自称力作や、時点修正すれば今でも通用すると思っている記事があるのです。


 人が読んでいる訳ではないのに、PV数だけが激増していることについてのモヤモヤ感を理解していただいた人もいて、心強く感じました。


 また、「地図から過去記事を検索できるインデックス」というリクエストもいただきました。

 この手のものは、過去何回かチャレンジして挫折した経験があるので無理だと思ったのですが、若しかしたらA Iなら創れるかも。


 中には、全部読みました、なんて感謝感激としか言いようのないコメントもいただきました。




 ちょっと反省もあります。こういう書き方をしたら、何か励ましコメントを催促したみたいですよね。

 ブログいらないと思う人は、わざわざコメントしないですよね。

 もう少し考えるべきでした。



 4年前から「やめるやめる詐欺」みたいなことをやっていて、お騒がせしております。

 炎上商法を狙っている訳ではないのですが、本当に迷っています。


 軽い気持ちでブログを始め、とにかく何でもいいから続けようと思っているうちに、自分にとってブログが大きな存在となって、その扱いに戸惑っているうちに、4年が経ってしまいました。
 
 


 1年後にブログ15周年を迎えるので、そこまでには方向性を決めたいと思います。

 まったくの現状維持は難しいと思いますが、ゆるゆる続けて行くか、形を変えて残していくか、あるいはフェイドアウトするか、そんなことになります。


 次回からはまた、今自分の頭の中で燃えている?竹富島の入島料・竹富町訪問税の話や、その他の話題、写真を載せて行きたいと思います。

 昨年までと比べればペースは落ちていますが、これまでと同様にお付き合いいただけると幸いです。

 

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2026年8月25日火曜日

訪問税のフォアランナー 竹富島の入島料の現在地

 

 難航している竹富町の訪問税ですが、それとは別に、竹富島では、2019年から島に行く人に入島料の支払いを求めています。

 訪問税は、全島が対象で税金なので強制徴収、入島料は、竹富島だけのオリジナルで支払いは任意です。

 当ブログは、訪問税には反対していますが、逆に入島料の趣旨に賛同し、かつての記事では「僭越ながら、当ブログとしても、応援させていただきます。」なんて書いたこともありました。

 あれから7年。今、素直に応援しますという気になれなくなっています。

 今回は、その辺のお話を詳しく。


(開始当初のチラシ)



 竹富島の入島料は、「祖先より受け継ぎ育んできた自然、祭事や習慣、伝統工芸や町並みを、皆さまとの協働で10年後、20年後・・・100年後とつないでいく」ことが目的とされています。

 海浜清掃、珊瑚の保全など、入島料を財源に行う24の事業を挙げているほか、その3分の1をトラスト活動に充てるとしています。

 トラストとは、自然環境の保全及び持続可能な利用の推進を目的として、地域内の土地等を取得することで、開発事業者等から、土地を取得する資金に充てることができます。


 かつて、コンドイ浜に隣接する土地でリゾート開発計画が進められ、島民はこれに強く反対しました。

 この計画は、コロナという神風のおかげもあって頓挫したようですが、私有地である以上再び開発計画が持ち上がる可能性もないとは言えません。

 そこで、トラスト基金によって、そういった土地を買い上げようとするものです。この場合、一定の条件下で国の補助金も得られます。

 だからこそ、頑張って欲しいと当時は思ったのです。




 この事業は、一般財団法人竹富島地域自然財団によって行われています。財団の収入は、入島料のほか、営利事業、補助金、寄附などによって賄われています。 


 2020年度の入島料収入は592万円でした。これは、竹富島に行った人の10.5%が入島料を支払った計算になります。
 同様に、

2021年度:   732万円(13.7%)
2022年度:1,289万円(11.2%)
2023年度:1,135万円( 9.7%)
2024年度:   945万円(8.0%)

 となります。
  


 問題は支出です。公表されている最も新しいデータは2024年度のものですから、この年の収支を詳しくみていきます。


 総収入は1,337万円
(入島料945万円・助成金245万円・その他収入が145万円)
注:端数処理しているので合計額と一致しません

 支出の内、管理費が537万円、そのうち役員報酬が207万円・給与手当が192万円となっています。

 助成金とは、環境省所管の地球環境基金からの助成金で、御獄の保全活動などに助成されたものです。


 これを見て気が付くのは、

 管理費が高すぎる。


 ということです。

 助成金は、10%以内の範囲で事務費として使用できるので、管理費の内25万円が助成金から支出されたとしても、残り512万円は入島料収入とその他収入の合計1090万円の中からから支出された計算になります。

 これは助成金以外の収入の約47%に当たります。


 中でも役員報酬が気になります。役員報酬の207万円は、助成金を除いた収入額の約2割を占めます。

 そうすると、入島料300円のうち、60円ほどが役員報酬に廻され、90円弱が給与費その他の管理費として使われ、実際に事業に使われるのは150円ちょっと、という可能性が高いのです。

 いや、可能性どころか、財団の収益構成からすれば、「当たらずといえども遠からず」であることは確実です。


 しかもこれは、決算書を追いかけて初めて分かる数字です。「お支払いいただいた入島料の50%弱は、財団の管理費に使わせていただきます」というアナウンスはどこにもありません。

 
 役員報酬は、2020年度は51万円でした。2022年度に81万円になって、2023年度には205万円に跳ね上がっています。

 ですが、2023年度に役員の増員があったわけでもありません。明らかにされていない何らかの理由があって、役員報酬が改定されたのです。


 追記:
 このブログをアップしたのは8月25日ですが、8月24日に2025年度の決算が発表されています。
 後日、分析して、追記するか、別記事でアップします。



 過去記事にも書いたことがあるのですが、2023年頃から竹富港のターミナルで「入島料の納入はお済みでしょうか。まだお済みでない方は・・・」という放送が頻繁に流るようになりました(今年は確認していませんが)。

 「納入」という日本語は、義務を前提とした言い方です。任意の協力金に対しては不適切な用語ですが、最初は単なる言葉の問題だと思っていました。

 実は、もっともっと深い意味がありそうなのです。



(竹富町の第2次竹富島地域自然資産地域計画より)



 自分の不勉強を恥じるしかないのですが、正直に告白すると、この事業は、竹富島が独自に行っているものだとばっかり思っていました。

 しかし、そうではなくて、行政としての竹富町の事業であり、島の財団に事業委託をしていたのです。


 委託といえば、普通は、委託料を払って代わりに事業を行ってもらうとか、料金の徴収事務を代わりにやってもらって手数料を払うといったことが多いのですが、本件の委託はちょっと変わっています。

 入島料(町では入域料と呼んでいます)の収受、その管理・運用まですべて委託しているのです。

 つまり、入島料という仕組みを創ったから、それを使って財団を運営して事業をしてくれ、という委託なのです。

 そもそも、そんな委託の仕方があるのか、という気もしますが、それは措くとしても、このケースでは町の責任はどうなるのでしょうか。


 仮定の話ですが、財団が不正な経理をして第三者に損害を与えた場合、町は賠償責任を負うのかといった問題です。

 この辺がどうもスッキリしません。




 また、興味深いことに、竹富町の第2次竹富島地域自然資産地域計画には、入島料の支払いは任意としながらも、竹富町民等は徴収免除の対象とするという記述があります。

 徴収という日本語は、法律に基づいて強制的に集めるという意味です。
 その上、竹富町民は「徴収」が免除されているわけですから、「自分達の島のために入島料を払おう」と思っても、制度上はその受け皿が用意されていないことになります。

 これは摩訶不思議ですよね。


 2018年11月21日に八重山日報が報じたところによれば、当時、任意という前提ではあるものの、船の運賃に上乗せして「徴収」する条例が検討されていたが、船会社が拒否したため、今の方式になったそうです。

 例えば、竹富島往復乗船券が1500円だとすると、窓口で券を買おうとすると1800円が請求されます。
 そして、「入島料は払いません」と申し出ると、1500円になるような仕組みが考えられていたようです。

 船会社は、その手間を嫌ったとされています。


 つまり、任意といいながら限りなく税金に近い制度設計をしていたようで、これは紛れもなく、訪問税のフォアランナー(先駆け)であったわけです。

 「納入はお済みですか」は、不適切だと思っていましたが、当事者にとっては、「何が問題なの?」という感覚なんでしょう。




 この事業は、2019年に始まりましたが、5年ごとに見直すとされています。

 5年目を控えた2023年11月1日、町と財団からなる地域自然資産協議会が開催され、次の5年の事業計画が検討されました。

 沖縄タイムスは同月5日、この協議会に関し、「収入目標は年間6000万円だが…実際は1100万円 なぜ停滞?」という記事を掲載しています。

 それによれば、当初は運賃上乗せができなくても、4割くらいは払ってくれるだろうから、来島者が50万人として、6000万円くらいの収入になると見込んでたようですが、捕らぬ狸の何とやら、に終わったようです。

 それに加えて、入島料を払ってくれる人の割合は、2021年度の13.7%をピークに年々減少し、2023年度は9.7%、2024年度は8.0%まで落ち込んでいます
 
 それでも、収入に応じて管理費を縮小するといった、身の丈に合った運営に変更されることはありませんでした。


 その結果、半分ほどしか事業に使われない入島料の「納入」が呼びかけられる、それが竹富島の入島料の現在地だと言えます。




 赤瓦の屋根の木造の家、石積みの塀、舗装をせず白砂を撒いた道、咲き乱れる花。 

 竹富島の伝統集落は、竹富島にとどまらず、全沖縄を代表する景観ですが、その陰で島民の生活の利便性は大きく制限されています。

 それでも伝統を守っていこうとする島民の姿勢を、自分はリスペクトし、及ばずながら協力したいと思っていました。それは、素直な気持ちでした。


 しかし、次に行った時に入島料を払うかと問われば、「ノー」かも知れません。


 竹富島憲章には、「美しい島を守る」という項目の中に「道路、各家庭には、年二回海砂を散布する。」という条項があったのですが、2017年に削除されています。




竹富町の計画については、こちら

財団の収支については、こちら


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