2021年4月28日水曜日

”まん防”の夜の那覇市内 潜入しないレポ


 コロナの蔓延防止等重点措置に基づき、沖縄県が指定地域にした那覇市。
 飲食店の営業は夜8時まで、酒類の提供は夜の7時までとするよう要請されています。

 実際のところどうなっているのか、GW直前の週末、夜の那覇市内に足を運んでみました。

 といっても、本当の「潜入レポート」ならば、店に入ってインタビューもするべきなのでしょうが、旅行記なので、おっかなびっくり様子を見に行っただけの、「潜入しないレポ」ですが・・・





 沖縄一の繁華街、那覇市松山。夜の8時半頃。

 松山交差点の歩道橋から見渡すと、周囲は暗く、人通りも少ない。ほとんどの店が閉まっている中で、開いている店もチラホラあるかなと、まあここまでは想定どおりでした。

 ところが、実際に通りを歩いてみると、あっという間に客引きに囲まれました。

 「おにーさんどうですか」「もう少し飲んでいきませんか」



 ちょっと油断していたので、驚きました。逃げるように振り切って、早足で進みます。

 今度は、客引きに遇わないよう気を付けながら一通り周辺を歩いてみると、居酒屋のような目立つ店は、閉まっているところが多かった一方、通りからは目立たないながらも、灯りが消えない店も結構あるようでした。

 タクシーも流していたので、それなりに客も居るということでしょうか。




 次いで、国際通りまで足を伸ばします。

 ここは、「まん防」以前から、外国人観光客の激減で、瀕死状態だったのですが、「まん防」がトドメを刺したようで、夜9時にしてゴーストタウン状態。



 土産物店は、ほぼ全滅。何しろ、歩いている人が滅多にいません。通りを走る車すらチラホラ。



 開いていたのは、ごく一部の居酒屋。夜の9時を廻っていましたが、それなりの人がまだ中に居た様子。
 ドアには「Closed」の札が掛かっていたのですが。




 ツアーを利用して安く離島に行く都合で、那覇前泊となったのですが、元々、夕方に那覇着予定だった便が遅れて、ホテルにチェックインできたのが夜の7時近く。

 ホテルの人から、夕食がまだならすぐに出た方がいいと言われ、外食はあきらめて、コンビニで弁当とビールを買い込み部屋で食事。

 そばくらいなら食べられるだろうと思っていたので、前泊とは言え、寂しい沖縄旅行の初日となってしまいました。





 マスコミによく登場する、沖縄県立中部病院の高山義浩医師は、沖縄でコロナの流行が繰り返される理由として、次のことを挙げています。

・那覇市などの人口密度の高さ
・移動人口の多さ(歓楽街の主要客層が観光客である)
・若者人口の多さ
・PCR検査数の多さ(人口当たりの検査数が、東京都、大阪府に次ぐ)
・壮年層の有配偶者率の低さ(食事を兼ねてスナックに通う、昼カラオケをする等)
・世代間交流の活発さ(祖父母と同居する若者、一族が集まる伝統行事等)
・夏の締め切った冷房空間
・在日米軍の影響

 そして、観光客が多いからといった単一的な理由ではないとも指摘しています。





 GWを控え、声高に「行くな」「来るな」を繰り返す行政のトップ達。

 人の移動が減れば感染者も減るでしょう。でも、外来種を駆除するために、野生生物を一網打尽に駆除するようなやり方では、貴重な在来種まで減らしてしまいます。


 今本当にしなければならないことは、遠く離れた安全な場所から「行くな」「来るな」と叫ぶことではなく、危険地帯に飛び込んでいって、そこに密集する人達に「マスクを外して会話をするな」と強く求めることではないのでしょうか。 


 ひっそりしているようで実は人が集まっていそうな夜の松山、週末の夜9時なのにゴーストタウンになってしまった国際通り、欠航便だらけでガラガラの那覇空港を見て、そう思わざるを得ません。





 高山医師の記事はこちら


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2021年4月22日木曜日

Go straight to the Nagasaki beach(来間島長崎浜)

 


 早くブレーキを踏まないと、このまま海にダイブしちゃう・・・

 
 書いているうちに、こんなタイトルを思いつきました。
 来間島の長崎浜です。こぢんまりしたミニビーチですが、小さな来間島の、何もない狭い道を走っていたら、もうそこが海でした、みたいな。




 ビーチの目の前に駐車場というか車が駐められるスペースがあります。これは宮古島周辺では案外珍しいのです。


 一見穏やかな海?



 とんでもない。外洋に面している上、岩場に囲まれているので、天気が良くてもちょっと風が強いと、すぐにこんな感じになります。

 それでも、こんなに海が綺麗な色をしているのです。



 来間島のほぼ南端に位置します。集落を通ることもなく、有名な長間浜より行きやすいのですが。


 
 ただ、ここは泳ぐには適さないようです。

 外洋に面しているので、少し沖に出ると流れも速そうです。泳げるビーチとして紹介しているガイドやサイトはあまり見かけません。

 他に安全なビーチがいくつもあるので、ここは無理をしないでください。
 



 何もない長崎浜の周辺。あるのは、道路と雑木。たまにヤギ。でも、去年、徒歩圏内にホテル(コテージ?)がオープンしました。

 でも、これだけです。通りに街灯一つ無く、夜、一歩外に出ると真っ暗闇のはず。晴れた日に星空を眺めると最高かも。





 宮古島周辺には、素敵なビーチがてんこ盛りなのですが、ここの一番の魅力は、海に続くこの道だと思います。

 海に向かって一直線。

 もしこの道を自転車で走っていたら。全力で漕いでみたくなるかも知れませんね。




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2021年4月18日日曜日

コロナ時代だからこそ 沖縄一人旅のススメ


 かつて、旅行といえば、団体旅行が主流でした。
 時代と共に徐々に個人旅行が増えていくのですが、コロナの影響で、その流れが一気に加速します。 
 
 コロナが完全に終息しなくても、一人旅は、リスクの少ない旅の形態です。

 とりわけ、「観光地を効率よく廻る」的要素の少ない沖縄の、特に離島は、一人旅に適しています。

 そこで今回の記事は、今年の夏こそ沖縄一人旅!のススメです。




 当ブログでは、もう8年前になるのですが、「女子沖縄一人旅について」という記事を書きました。
 これが思いがけず好評で、単独記事のPV数では未だにこの記事を超えるものがありません。気を良くして、その後続編も書きました。

 しかしこれは、たまたま飲み会の席で、女の人から聞かれて答えた内容を記事にしたので、タイトルが「女子」になっていますが、性別を問わず一人旅への関心は強いのではないかと思います。

 
 何故一人旅を勧めるのか。
 もっと、気軽に、フットワークよく沖縄に行きましょう!ということです。
 

 旅は大勢でワイワイ行きたい、旅先の居酒屋での宴会が最高、おねーさんの接待を伴う飲食店巡りが実は楽しみ、という人にとっては今は辛い時期ですが、必ずしもそういう人達ばかりではないと思うのです。

 一人で飛行機に乗り、一人でホテルに泊まり、一人で食事をするならば、コロナ時代でも胸を張って堂々と旅ができます。

 そして、沖縄の美しい、しかも誰もいない海で、マスクを外して思いっきり深呼吸してください。

 どうですか、行ってみたくなりませんか?




 単にコロナだから、やむを得ず一人旅、というわけではありません。一人旅ならではこその、「思い立ったが吉日」的な、自由で気ままな時間を過ごすことができます。


 沖縄に行くには、近場の温泉旅行のように、週末1泊2日というわけにはなかなか行かないと思いますが、一人なら、休みを取るにも同行者と調整する必要はありません。

 ホテルの部屋に自分一人というのも気楽です。むしろ、一人旅に慣れてしまうと、グループ旅行の方が面倒になってきます。笑

 自分が行きたいところに行き、やりたいことだけをすればいいのです。昨日もあそこの海に行ったけれど、気に入ったから今日も行ってみる、というのもありです。

 朝ご飯が遅かったからから昼はコンビニで済まそう、とか、石垣島でマック、宮古島で吉牛、なんて同行者がいたらなかなか言い出し難いですよね。
 食事の時間も融通が利きます。

 朝早くから頑張ったから、まだ日は高いけれど、ホテルに戻ってシャワーを浴びて、ついでにオリオンビールも浴びちゃおうとか、すべてあなたの自由です。

 万が一台風に遭遇し、便を変更したり空席待ちをしなければならないときでも、1席ならば何とかなりやすいものです。


 かつて、「女子沖縄一人旅」の記事を書いたときに集めた意見の中には、一人旅をしてみて達成感があった、一人だと必然的に知らない人と話をすることになるので、出会いのきっかけになるというものもありました。




 もちろん、一人旅はいいことばかりではありません。不都合なこともあります。


旅行代金が割高である

 確かにその通りなのです。ただ、この点は、昔と比べれば格段に改善されています。

 航空券+ホテルのツアーでは、一人でも二人でも旅行代金があまり変わらないものも多く出ています。旅行会社も航空会社も、今は一人旅をターゲットにせざるを得ないのでしょう。

 リゾートホテルに一人で泊まると高いでしょう。レンタカー、タクシーを割り勘にできないということもあります。しかし、多少の制約に目をつぶれば、一人旅のコスト増は誤差の範囲で済むかも知れません。


 一人じゃ寂しい

 これは、まあ主観の問題ですから、そう言われてしまうとハイそうですかと言わざるを得ません。一人で食事をするのがどうも苦手という声も少なくありません。

 ただ、寂しさと気楽さは表裏の関係ですから、一人旅未経験の人は、一度トライしてみてはいかがですか。
 旅先で寂しかったとしても、一生後悔するほどではないですよ。


旅の感動を人と共有したい

 これは、旅の原点みたいなものですよね。
 でも、今はSNSがあるから、感動の光景や、爆笑のハプニングがあれば、写真に撮ってどんどん発信するのは楽しいと思います。


自分は車の運転免許を持っていない

 宮古島に関しては、免許がないと行動がかなり制約されますが、石垣島はある程度路線バス観光ができるし、八重山の離島は、西表島を除き、徒歩、自転車移動が中心なので、できる範囲で楽しんでみてください。


計画を立てるのが面倒で

 旅好きなのに、一人旅はしない人に聞くと、意外にも計画を立てたり予約を取ったりするのが面倒だから、という人が少なからずいるので驚かされます。

 自分はそれが楽しいのですが。まあ、そこまで言うならば、敢えて旅に出る必要もないかも知れません。

 
ラブラブの彼氏彼女と一緒じゃなきゃヤダ

 もう勝手にしてください。笑





 一人旅をする人は、以前と比べれば増えているのでしょうが、まだまだ少数派のようです。

 そんなこともあってか、若い女の人が沖縄に一人旅に行こうとすると、何かを期待しているのだろうといじられる、といった話もありました。

 期待しようがしまいが余計なお世話。「どうせならゆっくり旅がしたいねえ」なんて言いいながら腰が重い奴らは放って置いて、どんどん一人で沖縄に旅に出かけてください。



女子沖縄一人旅の記事はこちら。

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2021年4月14日水曜日

宮古島インギャーマリンガーデンの内側の海




 宮古島の南岸、三角形の底辺の真ん中辺りにあるインギャーマリンガーデン。高台にある展望台からは、とても綺麗な海を眺めることができます。

 ここは、ちょっと地形が入り組んでいて、くびれた部分で外海と繋がっている入江状になっている海があります。
 今回は、そのインギャーの内側の海のご紹介です。



 こちらは、展望台から眺めた外側の海。とても綺麗な宮古の海です。



 これが、内湾というにはちょっと大袈裟なのですが、入江状になっている内側の海。いわば天然のプールです。



 この橋がちょうど内側と外側の境目の辺りに架かっています。この橋を渡って、急階段を昇りきると展望台があります。



 これは、橋の上から見た内側です。穏やかな海。間にある岩の向こうに天然のプールが広がっています。



 内側の海は、あまり波が立たず穏やかです。
 エントリーしやすい砂浜もあり、普通に泳ぐだけではなく、カヤックやSUPなどを楽しむ人がいます。体験ダイビングをしている業者もあります。

 その一方、ジェットスキーなどの飛び道具はやって来ないので、安心して泳げます。



 台風接近時のような極端な場合は別として、多少風が強い日でも比較的安全ということで、むしろ天気が微妙なときの方が、人が多く集まってきます。




 宮古島の民謡「なりやまあやぐ」を唄い競う、なりやまあやぐまつりも、ここインギャーの内側の海に特設会場を設けて行われます。

 昨年は、コロナの影響で、集落の集会場でひっそり行われましたが、例年だとここに大勢の人が集まり、屋台も出て、盛大なお祭りが催されます。

 この写真は、一昨年秋のもの。会場設営準備中でした。



 駐車場とトイレがある程度で、設備はあまりありません。その分、変な商売をしている業者もいません。今のところは、ですが。

 駐車場の横に、いかにも地元てぃな食堂が1軒ありました。




 ここから眺める海は内側も外側もとても美しく、当ブログでも度々写真を紹介して来ましたが、内側は見て綺麗なだけではなく、手軽に遊べる海でもあります。


 やったことはないですが、大型の浮き輪やフロート遊具のようなものの上に寝転がって、ぷかぷか浮いていたら・・・ そして、決して勧める訳ではありませんが、オリオンビールを片手に・・・ なんて、そんなことを妄想させるシチュエーションです。





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2021年4月9日金曜日

御神崎ほか 石垣島の崎枝半島ドライブ




 石垣島の西に突き出た崎枝半島。

 といっても、崎枝半島と聞いてピンとくる人は少ないかも知れません。御神崎(うがんざき)のある所と言えば、何となく分かりますか。多分その程度の知名度です。


 川平湾が近いので、川平湾に直行という人も多いでしょうし、行っても御神崎だけ立ち寄るという人がほとんどだと思いますが、半島一周道路を車で走ってみると、垣間見える海が綺麗だったりして、意外と穴場的なドライブコースなのです。




 うーじ畑の真ん中に立つ鳥居。この先には御獄(うたき)があります。こんな爽やかな場所で神様も気持ちよくお過ごしでしょう。でも、台風の時は、神様も大変かも。




 そして、御神崎。高台から石垣の海を見下ろす景観地です。御神崎は、以前にも当ブログでご紹介したことがあるので、そのときと違う写真を載せておきます。 


 
 御神崎に行く最後の500㍍弱のアプローチは、車がすれ違うのが難しいような道幅で、駐車スペースも数台分しかありませんが、長居する人は少ないので、待っていれば回転は速いようです。

 また、そういう場所ですから、大型バスはやって来ません。





 御神崎から、さらに反時計回りに半島を周ります。

 ここいら辺りが石垣島の最西端。橋から垣間見える海と琉球松。
 松の木は沖縄のイメージにあまり合いませんが、琉球松は、奄美大島以南に自生する固有種で、台風に強いそうです。
 このず~と西には、台湾があるはずです。




 こんなものもあります。市指定の史跡、電信屋(でんしんやー)。
 明治時代に建設された鹿児島県から、沖縄本島、そして台湾まで続いた海底通信ケーブルの石垣島の中継地です。

 余談ですが、この通信網は宮古島を経由していなかったため、久松五勇士の英雄談が生まれました。

 ただ、この場所は凄く行きにくい。一応車で行けるのですが、メイン道路から、未舗装の狭いデコボコ道を200㍍ほど進まなければなりません。





 半島の南側。牧草地が広がります。遠くに微かに見えているのは西表島です。



 そういえば、この辺りで、かつてこんなこともありました。オイオイ。




 沖縄は、海に囲まれている割には、意外とシーサイドドライブができません。台風対策のため、島の外周道路であっても防風林の内側を通っているからです。

 石垣島も同じなのですが、石垣島に関しては、道路のアップダウンが結構あるので、以前ご紹介した東海岸ドライブと共に、走行中、綺麗な海が見える無名のポイントがいくつもあります。

 一周しても10㎞ほどの小さな半島ですが、海を見ながら軽快に走るも良し、車を駐めてノンビリ眺めるのも良し。
 是非、足を伸ばしてみてください。




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2021年4月5日月曜日

宮古島・石垣島のホテル選びのお助け


 桜が咲き桜が散り、いよいよ夏が近づきいて来ました。
 そろそろ夏の沖縄旅行の計画を考える人も多いと思いますが、今は団体旅行やグループ旅行よりも、一人旅や家族旅行、少人数の旅行が推奨されています。

 一人旅初心者でも敷居が低いのがホテル泊。しかし、沖縄に限りませんが、近年、宿の形態がボーダレス化する一方、新しいホテルもガンガンできて、何処がいいのかお悩みの人も多いと思います。


 そこで今回は、宮古島、石垣島の宿泊特化型の小規模ホテルを中心に、価格以外のチェックポイントを考えてみたいと思います。




そもそもホテルとは

 かつては、部屋は畳敷きで、風呂、便所等は共用なのが旅館、部屋はベッドルームで、バス・トイレ付きなのがホテルだったのですが、その中間形態が増えたことで、数年前に旅館業法が改正され、一括して旅館・ホテル営業とされました。

 そんなこともあり、実は、民宿・ペンション・ゲストハウスなどと呼ばれているところも、ほとんどが旅館・ホテル営業に分類されます。

 だから今では、何となくホテルっぽいところがホテル!ということで構いません。

 
 一応業界では、

ビジネスホテル 宿泊特化型のホテルで、居室以外の施設があまりない

シティホテル 居室のほかに、ロビー、宴会場、レストラン・バー、売店などがある

リゾートホテル 海などの観光地に建てられたホテルで、レジャーに直結する

 といった分類がされているようです。


 また、グレードについては、ラグジュアリー(最高級) ハイエンド(高級) ミドル(中級) エコノミー(普通) バジェット(低料金)にランクされ、1泊1名1万円がエコノミーの基準だそうです。
 

 旅行会社で三つ星とか、Aランクとかの格付けをしているところも多いですが、各社独自の格付けで、基準がハッキリしないものが多いようです。

 



ホテル選びのチェックポイント ①立地

 宮古島には「駅前」という概念がないので、何処が中心市街地で、何処が利便性が高いのか分かり難いのですが、西里通り・下里通り一帯が、飲食店などが集中する繁華街です。

 ただ、ここいら辺は、狭い道や一方通行も多いので、単に西里通りに近いか否かだけではなく、ホテルがどの通りに面しているかを確認しておいた方がいいと思います。

 石垣島に関しては、離島ターミナル・バスターミナルが駅のような役割なので、それらの周辺が、中心市街地と言えます。

 また、離島ターミナルからはやや離れますが、真栄里周辺も、ホテル、飲食店の集まる繁華街です。船に乗って離島に行く予定のない人は、候補に加えていいと思います。


 中心市街地から離れる場合は、周辺に飲食店・コンビニがあるか否かが特に重要です。
 ホテル選びの際は、周辺に何があるか、Googleマップなどで確認しておくことをお勧めします。


②施設・設備

 まず、部屋の広さがポイントとなります。
 どうせ寝るだけだから、狭くても安い方がいいと考える人も多いと思いますが、沖縄旅行者に関しては、バックパッカーよりも、海遊び用の機材などで大きな荷物を抱えてやって来る人が多いので、ある程度のスペースがあった方が快適です。

 大雑把な目安でいうと、シングルルームで12平米だと、ベッド、バスルーム、テーブル(小さい)でほぼ一杯、通路部分が極小という感じになるので、それを基準に想像してみると部屋の広さが大体イメージできると思います。


 宮古島ではほとんどの人が、石垣島でも多くの人がレンタカー移動だと思いますが、駐車場の有無も重要です。

 ホテル専用の駐車場があるか、あるとしても客室数に対応した十分な台数分が確保されているか、予約可能か先着順か、無料か有料か、また、入庫後、チェックアウトまで車を出せないとなると食事など夜間外出ができないので、その点もチェックポイントです。

 よく分からない場合は、ホテルの公式ホームページや口コミにも当たってみましょう。


 エレベータが1基しかないホテルは、客室数が特に少ないホテルを除き、特に朝食とチェックアウトが重なる朝は悲惨です。分かるなら回避した方が安心です。

 シャワールームがあって、チェックアウト後でも使わせてくれる(有料の場合もある)ところは助かります。最終日に泳いでも、さっぱりして飛行機に乗れます。

 ダイビングをする人は、機材置き場があるかどうかも要チェックです。

 大浴場もあると嬉しい施設です。暑い沖縄ではシャワーがあればいいと考えがちですが、ダイビング、シュノーケリングなどで、長時間海に浸かった後は、風呂で暖まりたくなります。


③サービス

 宿泊特化型のホテルでは、宿泊以外のサービスはあまり期待できないと割り切って泊まるべきなのですが、最近は、ホテルの顔とも言うべきフロントサービスすら簡略化するところも増えています。

 普通は、チェックイン・チェックアウトのときだけしか立ち寄らないフロントですが、いざという時、例えば急病、事故、ルームキーの破損・紛失、といった緊急事態にはフロントがしっかりしていると安心です。
 また、自分の経験では、深夜、他の部屋で客が騒いでいた(日本語の通じない団体客)ときに、フロントに電話をして注意してもらったこともあります。

 荷物の発送、一時預かり、レンタカーの手配、近くのお勧めの飲食店の紹介など、フロントがしっかりしていれば当然受けられるサービスですので、この辺も、ホテルの公式ホームページや口コミで確認しておいた方がいいと思います。


 朝食が付く場合は、大きく、バイキング形式の朝食、お母さんみたいな人がいて昔ながらの朝定食を出してくれる、パンと牛乳・珈琲程度の軽朝食といった3つのパターンがあります。
 どこの朝食が美味しいかは、口コミでみていくしかありませんが、好みの問題もあり事前にチェックすることは簡単ではありません。


 その他、石垣島に関しては、空港から離れていることもあって、空港送迎サービスがあるとうれしいポイントです。

 



ネット予約に関して

 今時のホテル予約は、ほとんどネット経由だと思いますが、旅行会社系(Jらん・R天・元交通公社など)、航空会社系の一括検索サイトなどから探し出すのが便利です。

 色々検索すると、同じホテルが同じ値段で載っているとは限らないのが面白いところで、手持ちの空室数が違ったり、特別プランがあったり、会社毎のポイントサービスがあったりするので、時間のある人は、即決しないでと色々比べてみると面白いと思います。

 また、希望するホテルがまったく予約できない場合でも、後日の検索で「空室あり」となることもあります。これはキャンセル分が反映されるためです。

 キャンセルは、キャンセル料と関連しての発生しやすいので、20日前、7日前など、キャンセル料の節目の日直後が狙い目です。

 ホテルによっては、公式ホームページからの予約をベストレート保障(一番安く泊まれる)としているところもあります。
 ただ、それで劇的に安くなることはないと思いますが。

 なお、値段に関して言えば、航空券とのセット予約が、トータルとして一番安くなることが多いので、覚えておいてください。



口コミに関して

 宿泊先の情報を集めるには、口コミは重要なツールであり、予約サイトにも、大抵口コミ欄があります。
 一方、責任のない個人の口コミですので、どこまで信頼するかは難しいところです。
 接客が良かった、悪かったといったような主観的評価よりも、客観的な情報を重視するといいのではないでしょうか

 エレベータ待ちがひどいとか、駐車場が狭くて入庫しにくい、といった細かいネガティブ情報は、口コミでしか得られないので、ある意味貴重な情報源です。



面倒だったら

 色々と書いて来ましたが、そんなこと一々調べらてられるか!と仰る人もいると思います。ごもっともです。

 泊まったホテルが狭かったとか、もっと安く泊まれたのに、ということがあっても、まあ旅のネタで済むかも知れません。

 ですが、近くに飲食店がなくて食事で妥協したとか、石垣島だと、道に迷って船に乗り遅れたなんてことになると、旅そのものの成否に関わるので、ほかはともかく、立地だけはしっかり確認してください。





 当ブログで度々書いていますが、自分自身はホテルより、民宿・ペンションの方が好きなのですが、しばらくはコロナが終息しそうにない中では、プライベート重視のホテルであれば安心、かつ、気兼ねなく旅をすることができると思います。

 また、一人旅を始めるには、コロナ騒ぎはむしろちょうどいい機会でもあると考え、今回は、ホテル選びというピンポイントの話題に触れてみました。 

 お役に立てると幸いです。



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