2014年10月31日金曜日

宮古島の写真を追加しました【終了しました】





website「宮古・八重山ってこんな所」を更新しました。

宮古島のページを編集し、写真の入れ替え・追加をしました。




※ このサイトは、2016年12月をもって公開を停止しました。
 長期間にわたりご覧いただきありがとうございました。


2014年10月28日火曜日

都会の裏通りにあるディープな沖縄 那覇壺屋界隈


 沖縄随一の繁華街である国際通りから数百㍍。焼き物の街、那覇壺屋地区。
 都会でありながら、沖縄独自の”今”風景があります。

 昨年、たまたま歩いていて見つけた都会の中のディープな沖縄。気に入ったので、今年は、那覇に一泊してじっくり歩いてみました。



 「焼き物の街」を発信するためか、歩道には、割れた陶器が埋め込まれています。観光客としてはいいのだけど、地元の人歩きにくくないスか?
 と、いきなりツッコミどころが。
 

 マンションの2階からはみ出しているドラゴンフルーツの花。実がなったときはどうやって収穫するんだろう?

 先代の圓楽師匠が、招き猫に扮しているようなシーサー。

 マンホールの蓋は、何とカラーバージョン。

 メチャメチャ細い路地。あの~建築基準法はどうなっているんでしょうか~。

 米軍放出のかつら?! さぞかし、レアものなんでしょうな。 



 これは、去年見つけた光景。自動販売機にブーゲンビリアが覆い被さるようでいい感じ。今年もあるかなと思って、探し歩いていたら・・・

 ちょうど、おじいが、バッサリ切っているところでした。もったいない。何で?


 県庁や那覇市役所にも歩いて行ける程度の距離にありながら、洗練された都市の雰囲気はなく、イメージとしては、沖縄的下町。
 暑くて湿気が多くて濃くて、しかし、時間が流れるのが遅い、そんな沖縄の空気が充満しているかのようです。
 
 コーラルブルーの海に魅せられて沖縄好きになったはずなのですが、いつの間にか、こんな雰囲気にも惹かれるようになってしまいました。でも、沖縄好きの方なら、分かっていただけますよね。



2014年10月23日木曜日

癒し系沖縄風景写真(ブログ記事200本記念)


 ブログを始めて2年あまり。
 この記事が、ちょうど200本目となります。

 「癒し」については、2周年の時にも書いたのですが、タイトルに使いながら、自分の写真を見てくれた人から「癒やされる~」と言ってもらっても何となくピンとこない。「かわいぃ~」と同じで 「癒される」も意味があるんだかないんだか、みたいな感じで。

 
 ところが、最近よくいじめられている某大手新聞によれば、「風景写真の癒し効果、予想以上。見るだけで疲れ軽減。」とのこと。

 これまた、近頃話題の某研究所が、「日本疲労学会」(←本当にあるらしい)で発表したところによると、穏やかな海や花畑の風景など「癒やし画像」と呼ばれる写真に注目し、効果のほどを調べたら、予想を超える威力が見えたそうで、研究成果によると、風景写真約200枚を20~40代の男女22人に見せ、「癒やされる」度合いを5点満点で評価してもらい、集計。(中略)「癒やし写真」に選ばれたのはほとんどが海や川、野原の風景で、青や緑の多い写真だったとか。

 風景・海・青・緑 → 癒し


 これはまさに、沖縄風景写真の得意分野ではないですか。そういうことであれば、日頃お疲れの皆様、当ブログを見て遠慮無く癒やされてください。(笑)


 そこで、なんか強引ではありますが、200本記念として、今年撮った「癒される(かも)写真」を並べてみました。海・青・緑のキーワードに加えて、野原と川の写真も無理矢理入れましたので、ご覧ください。

来間島

石垣島

小浜島

西表島

宮古島

大神島

竹富島


 塵も積もれば山となる、ではないですが、記事200本ってちょっと凄くないですか?(自画自讃)

 そりゃまあ、毎日更新されるブログも多いですけどね。
 でも、凄いんです!わたしてきには。



 沖縄に行って写真撮るのが大好きなんですよ。そして、カメラマンという人種は誰でもそうだと思うのですが、撮った写真はどうしても人に見せたいのです。

 私も、そんな訳で、ホームページを作り、ブログを始めました。
 いつも、見に来ていただいてる方には、本当に感謝感謝です。




「おい、オレが癒しだ。分かってんのかコラ!」



2014年10月18日土曜日

宮古島で台風 予報では晴れるはずなのに


 台風19号が、10月11日から翌日12日にかけて沖縄地方を襲いました。

 19号は、最盛期には、中心付近の最大風速が60㍍と猛烈な台風でしたが、予報では、沖縄本島の東側を通過するので、南北大東島を除いては、そんなに大きな影響はないだろうと思われていました。
 そんな中、晴れを信じて宮古島に行って、台風を迎え撃ってしまった体験記です。



 今年の体育の日は10月13日。ハッピーマンデーなので、10月11日から13日は三連休.
 長い沖縄の夏もそろそろ終わり、これから先は海で泳ぐには幸運か根性が必要となる、そんな時期なのです。

 観光関係者にとっては、最後のかき入れ時。よりによってこんな時に台風が来るなんて。

 しかし、台風19号は、気象庁も、米軍も、東経135度線より東側を通る予報。東経135度線は、熊本県辺りの経度で、南北大東島はヤバイかも知れないけれど、本島はかする程度、まして宮古・八重山は直接の影響なしと思われていました。

 週間天気予報でも、3連休中の宮古島の天気は、7日発表のものでは、晴れ晴れ晴れ、10日朝発表のものでも、翌11日に少し雨が降る程度で、後は晴れだったのです。

 島の天気予報は当てにならない、とは誰もが言うことですが、今回に関しては、気象台は、数日前までは宮古島に台風の影響はない、前日朝になってもホンの少しの影響しかないと判断していたことは明らかです。

 航空会社も、10日朝現在、少なくとも当日は全く影響がないと読んでいました。

 しかしながら、台風の進路が、予報円の中心を進まず、西へ西へと傾いていくのです。
 10日15時の予報では、安全パイと思われていた宮古島が、突如として風速25㍍以上の暴風圏に入るかも知れない、沖縄本島地方に至っては、直撃の恐れとか。

 わずか半日ほどの間に、様相は一変してしまいました。


 自分の乗った羽田発12:15の便は、何事もなく出発し、定刻に那覇空港に着陸予定と放送があったのもつかの間、直前になり「那覇空港混雑のため今から20分後の着陸となります。」との機長のアナウンス。
 那覇周辺の海の上を低空で旋回します。かなりの強風みたいで、機体が揺れるぅ~。段々気分が悪くなり、うっすらと脂汗が。「揺れましても飛行の安全には問題ありませんのでご安心ください。」とスッチーからのアナウンスがあるけど、いや、そういう問題じゃないんですけれど。

 辛うじて、「無事」着陸した那覇空港のロビーは大混雑。
 なるほどそういうことか。

 この時期の沖縄は、修学旅行シーズン。高校生達を、台風で飛行機が飛ばなくなる前に、何とか帰してしまおうとしていたのでしょう。臨時便も飛んだようですが、添乗員さんもさぞかし胃が痛い思いだったでしょうね。

 那覇着が遅れたため、接続便の時間はギリギリ。気分が良くないので、出来れば地上で少し休みたいと思ったら、あっさりその願いが叶い、接続便も出発遅延。
 それどころか、1時間前に宮古に飛んでいるはずの前便がまだ飛んでいないし。

 その前便が、約1時間30分遅れで出発し、自分の便もそれに続いて那覇空港を発ちました。
 出発後は順調に以降を続け、40分ほどで予定どおり着陸と思いきや、直前になって「ただいま機長から入りました連絡によりますと・・・」というスッチーの放送が。いや~な予感が的中し、「宮古空港はトラブルのため15分ほど閉鎖されました。そのため、当機はしばらく旋回します。お客様にはお急ぎのところ・・・」うわぁ~勘弁してくれ!
 もし、着陸出来なかったら、那覇に帰るのかな、でも那覇の方がもっと荒れてるじゃん。

 幸い、本当に15分程の遅れで宮古空港に着陸。ホッと胸を撫で下ろして、辺りを見ると、他に飛行機が一機も居ない。と思ったら、直前に那覇を発った前便が後から宮古空港に到着。何故?一体何があったのだろう。

 時間は、予定より約1時間遅れの午後5時半頃。時に宮古島の天候は嵐を思わせる強風と雨。でも、こんなことがあると無事来られただけで嬉しくなってしまい、この夜のビールは、いつもとは別の意味で旨かったぁ。

 

 那覇空港を10日の夕方以降に発着する便は、すべて欠航。その状態が結局48時間ほど続くはめに。
 宮古空港から飛ぶ便は、そのほとんどは那覇行きですから、当然欠航。石垣行き・多良間行きは、小型のプロペラ機のため、やはり欠航。そして、11日の13時に羽田行きの臨時便を送り出して、以降12日の夕方まで、1便も飛ぶことはありませんでした。



 宮古島では、11日に「なりやまあやぐまつり」が開催される予定でした。「なりやまあやぐまつり」は、インギャーマリンガーデンの海上に特設ステージを設けて実施されます。
 直前まで準備が進められていましたが、海上ステージですから、台風が接近しては開催は絶対に不可能。台風慣れした島の人も、今回に限っては、まさか19号が宮古島に接近するとは思っていなかったのでしょう。

 その11日、伊良部島行きの船は全便が欠航、朝10時からは、来間大橋、池間大橋が通行止めになりました。

 それを見に行く観光客(自分もだけど)。

 11日未明には暴風警報が発令、台風の暴風圏にはギリギリ入らなかったものの、最大瞬間風速30.9㍍を記録し、台風が遠ざかって暴風警報が解除になった後にも、最大瞬間風速23.6㍍としつこい奴。

 宮古島でさえこれなんだから、直撃の本島地方はいかばかりか。
 「なりやまあやぐまつり」は当然に中止。

 その一方、台風慣れしている島の人からすれば、この程度は外出可能な風らしく、商店、飲食店は普通に営業。マックのドライブスルーには、強風の中、長い列が。

 う~ん。台風対策はバッチリで、台風が来れば仕事も学校も休みになり、危ないから決して外へは出ないと聞いていましたが、その見極めがまた凄い。やはり経験に優るものなし。



 今回、気象庁・米軍共、台風19号の進路予想を大きく外したかに見えますが、基本的な動きは予想どおりなのです。ただ、予想より西側に膨らんで進んだだけで、理由は、太平洋高気圧が予想より勢力が衰えなかったためだそうですが、つまり、高気圧のちょっとした変化で、台風は数百㎞単位で位置を変え、我々に甚大な影響を与えるわけなんですね。
 逆に言えば、これだけ科学が進んでも、自然のちょっとした変化に対応できず、天気予報が晴れだといっても、「多分台風は来ないから」以上のものではなく、最後は自分の判断で行動しなければならないわけです。

 そして、台風の進路予報は難しく、遠くにあるときは予報に一喜一憂せず、近づいたら最新の情報をこまめにチェックすべし、という当たり前のことを、またまた思い知らされてしまいました。


 もう一つ分かったことは、航空機の欠航、運行開始は、ある時点になると刻一刻と変わることがあり、航空会社のホームページで、予約画面だけではなく、運行状況の画面も確認し、他社の状況や、他空港の状況をも確認して、空港に着いたなら案内放送や人の流れも見て、先を読む必要があるということです。

 宿で同宿した人は、予定していた11日のJTA宮古発那覇行きが欠航になり、宮古島に延泊。特別空席待券をもらって、翌12日の16:55に設定された臨時便の運行を待っていました。
 しかし、当日、空席待ち客の捌きが遅いため、急遽ANAに変更して那覇に戻れたそうですが、この日JTAは、台風に起因した機材繰りの影響で、結局全便欠航になってしまい、その機転がきいた判断で事なきを得たようです。



 さて、「なりやまあやぐまつり」は、予定を変更して、13日(月)に無事行われました。

 例年9月に行われるこの行事を、敢えて10月に変更したのは、台風の影響を考慮したものと思われますが、逆の結果に。
 出演者は島民には限らず、全国各地からやって来ますが、飛行機が飛ばなかったり、日程変更に対応できなかったりで、出場できなかった人も多かったと聞きます。



 まあ、しかし、夏の沖縄と台風は切っても切れないもの。当ブログでも関連記事を何回か書きました。それでも、何度経験しても嫌なものなのですが、その分、忘れられない思い出としていつまでの残ります。
 航空機の混乱もあり、大変な目に遭った観光客も多かったと思いますが、これで沖縄嫌いにならないよう願うのみです。


2014年10月14日火曜日

日本でいちばん西にある寿司屋 西表島「初枝」


 左上から順に、タマン・アカジン(スジアラ)・カーシビ(ゴマフエダイ)・セイイカ・マグロ・マキエビ・ミジュン(〆鰯)・シャコ貝・玉子・海ぶどう。

 島魚にぎり盛り合わせです。

 タマン・アカジンは塩レモンで、カーシビはポン酢でいただきます。


 西表島にある「初枝」。

 日本にある寿司屋としては、もっとも西にあります。旅行ガイドの中には、日本最南端と紹介しているものありますが、この店のある場所は、住吉という集落で、緯度的には石垣島の繁華街である美崎町の方がわずかに南。しかし、西表島より西にある与那国島には本格的な寿司屋がないので、この店が日本最西端の寿司屋。

 な~んてくだらない話を、カウンター席のとなりのおじさんと熱く語ってしまいました。楽しかった~♪


 島で獲れたまさに地魚。
 
  いや、なかなかでしたよ。ネタもしゃりも。どれも淡泊で個性に乏しい南の魚を旨く喰わせます。
思いがけず、こんなところで本格的な寿司が食べられるとは。日本酒がないのがマジで残念でした。

 車で数分も行けばこんな大自然が残る島なのに。





 ところで、今回一番衝撃だったのはこれ。

 カッパ巻きではありません。

 「オオタニワタリ巻き」

 オオタニワタリってご存知ですか。コレです。

 あちらでは、そこいらに自生しています。着生植物で、木や石積みの塀などで普通に見かけます。
 柔らかい新芽は食用で、天ぷらなどにして食べます。

 が、寿司屋で巻物ぉぉぉ! でも、好奇心で注文してみたら、意外といける。酢飯と合うんだなぁこれが。
 さっと湯がいた(と思われる)オオタニワタリに鰹節を散らします。


 板さんにお願いして、撮らせてもらいました。





 廻らない寿司屋(笑)のカウンターに座り、冒頭の島魚のにぎり、オオタニワタリ巻きのほか夜行貝も握ってもらい、泡盛を1合飲んで、お会計は4000円ほど。

 寿司屋としては格安ですが、島の物価としては高い方なんでしょうな。


 掘りが深く、一目でウチナー出身と分かるイケメンの板さんに、「どちらで修行されたんですか?」と尋ねたところ、なんと「見よう見まねの独学で」とのこと。
 いやいや、驚きました。本格的な江戸前寿司です。

 実は、自分は民宿泊まりだったのですが、この日は、週1回のオーナーが三線教室に行くので夕食がお休みの日。
 思いがけず、意外な体験ができ、旨い寿司を堪能しました。

 それも、リゾートホテル内の寿司コーナーとかじゃなくって、地元の店だもんね。



(ブログアップについては、許可をいただいています。)

 

2014年10月9日木曜日

星砂は見つかるかな 西表島の星砂海岸



 西表島西部にある星砂海岸。

 西部なんて説明するより、島の最北端といった方が分かりやすいのに、何故かあの島は、北部と南部と言わずに、東部と西部と言うんですな。

 ま、そんなことはどうでもよく、西表島で、手軽に泳いだりシュノーケリングができるほぼ唯一のビーチがここ。
 いや、ほかにいくらでも泳げそうなビーチがあるのですが、誰も泳いでいないので、本当に泳いじゃっても大丈夫なのか、どの辺に行ったら珊瑚があるのか、よく分からない。
 いくらプライベートビーチがいいといっても、人っ子一人いないと不安じゃないですか。

 その点ここは、そこそこ人が泳いでいて、少し沖まで行くとそこそこ珊瑚があって魚もいる、まあ安心なビーチ。ごく少数ながら、宿から路線バスに乗ってここまでやってくる観光客もいます。
 

 このビーチ、見た目は凄く綺麗なんですが、写真に撮るのが難しい。どうも思うように写ってくれず、撮影には毎回苦戦します。





 大潮の干潮時。このポコポコ現れているのは、カニの巣穴。正確には、カニが巣を掘って周りに砂を盛ったものです。

 水深15㎝くらいの深さで、カクレクマノミ発見。干上がちゃったりしない?大丈夫?

 ビーチの目の前にペンションがあります。
 駐車場より低い位置にあり、まさにオーシャンビュー。レストランも併設されています。

 駐車場からビーチに降りる道すがら、おじい、おばあがやっている、掘っ立て小屋的な店があり、土産物などを売ったり、シュノーケルセットを貸したりしています。

 10年くらい前ですが、マスク・シュノーケル・フィンを借りて300円だったことがありました。
 以前は、3件くらい並んでいて、何も買わないのにそこを通過するのがプレッシャーでしたが、最近行った時は1件だけになっていて、それはそれで寂しいもんだと・・・超身勝手な感想。




 さて、「星砂海岸」というくらいですから、星砂はあるのでしょうか。そこいら辺にある砂をちょいとクローズアップしてみると・・・


 よ~く見ると・・・
 角が取れちゃっているのもあるけれど、確かに星砂っぽいのがパラパラありますなぁ。まずは、星砂海岸の面目躍如というところでしょうか。


 ※ ブログのレイアウト等を少し変更しました。
    


2014年10月5日日曜日

石垣空港連絡バス詳細情報2014年版


 新石垣空港が出来てから2シーズン目の夏を終えました。

 昨年から、散々ぱら不便になった不便になったと連呼していますが、今年も改めて不便さを実感するハメに。
 旧空港の記憶が無くならない限り、ダメなんでしょうな。

 その不便さの一番の元凶は、市街地から遠いことなんですが、連絡バスにも改善の余地ありと、これまた昨年から書き続けてきました。

 今年、大幅な改善はありませんでしたが、少しだけ変わって来ているので、改めて詳細をお伝えします。お急ぎの場合、戦略を練ってご乗車ください。


 
 まず、石垣空港のバス乗り場は、一番端にあります。空港ターミナルを出ると向かって左側です。出口からよく見えませんが、とにかく左方向に向かってください。急げば1分程度で着きます。

 バスは、毎時 00分 15分 30分 45分発です。

 石垣空港から、市街地のバスターミナルまでは、JAL・ANA両ホテルと離島ターミナルを経由する10系統と、これらは通らず、平得・かねひで前など街中を廻る4系統があります。

 交互に30分間隔で出発しますので、両方合わせると15分間隔で運行されていることになります。空港・バスターミナル共毎時 00分 15分 30分 45分発です。

 ガイドブックなどには、離島ターミナルに行くバスは30分に1本と書かれているものが多いのですが、バスターミナルから離島ターミナルまでは、大きなキャリーバッグを転がしながらでも、2分以内で行けるので、実質は15分に1本と考えて構いません。

 10系統は、普通と準急があり、交互運行です。普通便のうち、朝夕の一部の便は、かりゆし倶楽部(昔の軽井沢倶楽部)を経由します。

 他に、平野線が4系統と同じ経路を通りますが、1日4本程度の運行です。

 所要時間は、空港~バスターミナル間が、4系統が37分、10系統の準急が40分、普通が43分ですが、かりゆし倶楽部経由だと47分です。
 通勤ラッシュということがないらしく、日中でも朝夕でも基本変わりません。

 開業当初は、4系統が40分、10系統の準急が38分でしたが、実態に即してダイヤが改正されています。

 改正後の今でも、ホテルを廻る10系統は、乗り降りに手間取り遅れ気味なのに対し、実質生活路線の4系統は、特に渋滞もないので、途中のバス停で時間調整をしていることも多いのです。

 所要時間が短いのは、準急ではなく、4系統の普通便なのです。

 このほかに、多客時には臨時便が運航されます。
 空港発に関しては、「臨時便」と表示され、終点一つ手前の離島ターミナルまでノンストップなので早いです。

 バスターミナル発は臨時便ではなく「続行」と表示されます。10系統のバスの後ろを着いていき、途中で満員なると続行バスに乗せる仕組みのようで、特段早いわけではありません。

 料金は、空港から離島ターミナル・終点バスターミナルまで540円です。1日フリーパスが1000円、5日間フリーパスが2000円です。車内で運転手から買えます。

 料金支払いの流儀ですが、乗車時に整理券を受け取り料金後払い方式です。始発の空港でも必ず整理券を取るように言われます。何故だぁ!

 ただし、
 バスターミナルから乗る時は、窓口で手売りの乗車券を買わなければなりません。乗車時に運転手がパンチを入れ、降車時に渡します。

 また、臨時便の場合は、直行のためか、料金先払い方式です。

 変なところにこだわりが・・・もっとも、来年はまた変わっているかも知れません。


 そして、昨年から再三書いていますが、車内が狭い。理由は、観光客が大きな手荷物を持ち込むからですが、そんなことは初めから分かっているはずなのに未だに対応できていません。

 旧空港時代のバスは、前方右側のタイヤハウスの上が荷物置き場だったと記憶していますが、着席定員を増やすためか、今はありません。
 しかし、そのタイヤハウスの上の席後ろに荷物スペース発見。最前列2名様限定ですが、これいいかも。



 ええい!いちいち面倒だ!という方。タクシーに乗っても2千6~7百円です。この距離にしては安いと思います。人数が集まればその方が楽です。
 ただし、時間はそんなに早くはありません。30分を切ればいいかなという程度。バスも田舎道では気合いで走りますので。




 さて、そのバスですが、今年の某月某日に繰り広げられた、バス同志の仁義(少し)なき戦いを実況でお伝えします。

 10系統バスターミナル16:15発石垣空港行き普通便は、かりゆし倶楽部経由で、空港到着予定時刻は17:02。
 その次発車の、4系統バスターミナル16:30発便は、空港に17:07の到着予定。
 15分後発ながら、終着では5分差まで詰められるダイヤなのです。

 定刻にバスターミナルを出発した10系統は、ホテルでの客の乗降に手間取ったため、ANAホテル出発時点で既に9分遅れの16:43。さらに途中、遠回りとなるかりゆし倶楽部を経由するため、後続の4系統にどんどん迫られます。
 一方、4系統は順調に運航、いや運行を続け、10系統が宮良西バス停に停車中、このバス停で降りる客がいない4系統が、何と追い抜いて行ってしまったのです。

 路線バスでは、普通ありえんだろうが。

 抜かれた10系統は必死で後を追うも、おじいの運転する軽トラに行く手を阻まれスピードが上がらず。
 やっと軽トラが左折するや、一気にアクセル全開の10系統。直線に入ると、前方遙か先を行く4系統を補足。

 そして、4系統が白保中学校バス停で停止する否や、フルスロットルで追い越し体制に入る10系統4系統は客扱いを終え、右ウインカーを出して発車の合図するも、10系統は目には目をと言わんばかりに無視して追い越す。

 その後、10系統は、制限時速50キロの道を、メーターを見たわけではないが、どうみても60キロ、いや70キロ出ているかも・・・という快走。
 路線バスがスピードオーバーしていいのか、いや、定時運行こそ路線バスの命と言わんばかりの気迫で、遅れ回復に努めた結果、終点の石垣空港には、5分遅れの17:07に到着したのでした。

 途中デッドヒートを演じた4系統も続き、こちらは余裕で定刻の到着となりました。

(この話は、ぼぼノンフィクションです。 笑 )