2019年1月30日水曜日

とぼけたウシ・ヤギ・トリが黒島でお出迎え ♪




 八重山諸島の一つ、黒島。
 コーラルブルーの美しい海に囲まれた、亜熱帯の離島であるだけではなく、牛が人口の15倍もいる牛の島でもあります。
 
 そして、牛以外にも、のほほんとした、態度のでかい、とぼけた動物達が、日頃お疲れの観光客の皆さまを癒やしてくれる島なのです。



 結構イケテル仔牛。近づいても人間の存在なんか気にしていない様子。



 牛が普通に道路を横断するという非日常。でも、最近はこちらも慣れてきて、あまり驚かなくなってしまいました。


 民宿のオーナーの話によれば、時々おじいが「ウチの牛見なかったか~」と聞きに来るそうです。マジか~


 アップで見るとカワイイと言えなくもないお顔ですが・・・少し離れた所でカメラを構えていたら、いきなり迫られたのです。




 ゴルフができそうな位きれいに刈り込まれた草原。草刈り機は、もちろん牛達です。その最終仕上げを、ヤギがやっているのか?。
 


 「我がもの顔」ってどんな顔?と聞かれたら、「こんな顔」と言いたくなるヤギ。「道を譲ってください」と頼んでも、「めんどくせなぁ~」という答えが返ってきそうです。



 こちらでは、お散歩中のヤギが、「いあだぁ~歩きたくない」と申しております。
 ワンコのように運動が必要だから散歩させているわけではなく、道端の草刈りのために連れ歩いているそうで、本人、いや、本ヤギ的には、歩き廻るのが億劫らしいのです。




 ここいら辺は、まだ牛を入れないで牧草育成中のエリア。柔らかそうな草がふわふわ茂って気持ち良さそう。早速、クジャクが闊歩しています。




 態度のでかいサギ。警戒心の強いサギが、普通に道路を歩いているなんて、この島オンリーの光景です。
 数年後は、さらに態度がでかくなって団体で歩いているかも。




 スズメもよく見かけます。雑食性のスズメですが、牧草となる稲科の植物が好物なので、黒島は居心地がいいようです。





 これといった観光名所はないけれど、その代わり人も少ない黒島。

 周りは綺麗な海に囲まれていますが、敢えて海に行かない限り、道路上からは海が見えません。
 代わりにあるのは、だだっ広い真っ平らな草原と、とぼけた動物達。

 仕事やら何やら、都会での生活にストレスが貯まってお疲れの皆さま、とにかく何の目的もなくボーッとするには、この島は最高ですぞ。




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2019年1月26日土曜日

宮古島の穴場ビーチと言われる真謝海岸




 正面に、神の島大神島を臨む美しい海。
 何処に行っても海の綺麗な宮古島にあって、ここも綺麗なんだから忘れるな、と自己主張しているかのような、真謝(まじゃ)海岸とお隣の漁港です。


 今回からまた、写真主体の普通の記事に戻ります。




 穴場と紹介されることが多いのですが、穴場=人に知られていない場所、というのはちょっとニュアンスが違うような気がするのです。

 わざわざ行かなくてもいいけれど、マニアが敢えて行く場所、みたいな。

 ここで泳いでいる人は、最初は大抵、地元の人に連れてきてもらった人達です。知らないで泳ぐには、ちょっと勇気がいります。



 かつて、この辺りは、珊瑚礁がとても素晴らしかった聞きますが、ここ数年で、かなりやられてしまったようです。本当に残念です。



 砂浜だけではなく、岩場もあります。黄色っぽいのは、育ちすぎたアーサー(アオサ)かも知れません。
 この上を歩くと、確実に滑って、岩の上でのたうち回るはめになるので、ご注意を!



 お隣の真謝漁港。こちらも、とても綺麗な海の色です。



 漁港の防波堤から眺めるビーチ。お隣の海ですが、港側とはビミョーに違った色をしています。



 場所は、島の中央より北側に当たる、東海岸です。周辺にあまり見所もなく、訪れる人も少ないのですが、そこがまたいいんですよね。

 ここに降りる途中の道もまた素敵なのです。




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2019年1月21日月曜日

オタクな沖縄旅行者向け現代(島)用語の基礎知識 Ⅲ



 自称沖縄通がドヤ顔でしゃべる用語、よく耳にするけれど、標準語とはビミョーに違う意味やニュアンスの用語などを解説する、オタクな沖縄旅行者向け、現代(島)用語の基礎知識、その3、最終回です。

 注意事項については、その1をご覧ください。




【ハ行】

ぱり(パリ)
 宮古島の方言で、畑を意味する。ただ、それだけのことなのだが、華の都のパリ(Paris)と同音語であるため、「パリに行く」とか、「パリ帰りだ」などと、オヤジギャグ級の気の効いたジョークをかまされることがあるので、注意を要する。

 なお、石垣島では、畑のことを「ハル」というので、このような問題は生じない。


へるぱー(ヘルパー)
 民宿などに無償又は低額の謝礼をもらって泊まる代わりに、手伝いをする人。居候ともいう。沖縄以外では、あまり例がないそうである。

 これが労働とみなされると、労働基準法違反となるので、なかなか、ビミョーな立場ではある。
 そのヘルパーも、最近は、少子化や人手不足のため、沖縄的純ヘルパーは激減し、賃金を受け取るアルバイト労働者が、ヘルパーと呼ばれることも多くなったが、それはそれで寂しいものである。

 一方、宿に客として泊まり、宿泊料も払っていながら、進んで宿の手伝いをする、不思議な常連さんも少なからず存在する。

 

ぽーく(ポーク)
 豚ミンチ肉に調味料や香辛料などを加え、型に詰めて加熱した食品。ランチョンミート。沖縄でポークと言えば、豚肉全般のことではなく、ポークランチョンミートを指す。

 占領時代にアメリカから伝わったものだが、完全に定着した。スパム(SPAM)という商品名で語られることすらある。

 アメリカ産ポークは、製造過程で脂身をたっぶり使用しており、それをさらに油で炒めたりするのだから、見かけ以上にカロリーたっぷりである。
 だからなのか、「わしたポーク」という、脂身の少ない沖縄産の商品も売られている。


【マ行】

まんぐろーぶ(マングローブ)
 「マングローブという木はありません。海岸や海水の浸入する河口に生える木の総称です。」という話を、ツアーに参加する度にガイドから聞かされる、沖縄リピーターにとっては面倒な植物。

 さらにガイドによる攻撃は、「オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシ、ヒルギモドキ・・・」「1箇所葉っぱが黄色くなっているのにお気付きですか。」「ちょっとかじってみてください。」と容赦なく続く。

 これは、ガイドによるマングローブハラスメント、「ガイハラ」「マンハラ」ではないかと、当ブログでは分析している。

 
(これは、沖縄としてはかなり上品な味噌汁である。)

みそしる(味噌汁)
 どんぶりに、ポーク、豆腐、各種野菜、卵などが味噌汁と共に入っている沖縄の郷土料理。みそじるともいう。

 具沢山でカロリーも高い。特に、沖縄初心者は、味噌汁を食べようとしたら、中からポークが出てくることに、軽いカルチャーショックを受けるかも知れないので、食べるときに注意を要する。

 食堂で、メニューに「味噌汁」としか書いていない場合でも、これは、ご飯などの付いた味噌汁定食である場合がほとんどである。


みるくしん(ミルク神)
 牛乳の神様ではない。ニライカナイから、五穀の種を持って現れる豊穣の神様である。ミルクとは弥勒のことである。

 実在の人物である布袋様は弥勒菩薩の化身だと考える、弥勒信仰が、ベトナム経由で伝わったとされる。
 そのせいか、あのアルカイックスマイルの端正な弥勒菩薩とは異なり、かなり、その、何と言うか、大胆な感じのルックスである。

 八重山では、ほとんどの島、地域で豊年祭などの神事に登場するが、本島地方では、南部の方にしかお出ましにならない。

 かつて、琉球新報だか沖縄タイムスだか忘れたが、ミルク神が田んぼに座っているのを子供達が見つけて、「ミルクの神様だ~」とかなんとか言いながら駆け寄るTVコマーシャルがあったが、神様の割には、身近なアイドルのような存在のようだ。



もあい(模合)
 飲み会のための会費積立制度、では本当はないのだが・・・
 
 本来の模合は、沖縄や奄美地方で行われている相互扶助のためのシステムである。
 例えば、職場や地域の仲間10人が模合を結成して、月5千円づつ会費を払う。1年経つと60万円貯まる計算になるが、それを1人のメンバーが全額受け取る。

 翌年も、同じように別のメンバーが受け取る、というように順番に繰り返していくのだが、重要なのは、病気とか災害とかに遭い金を必要とするメンバーに優先して配当することで、島人同士助け合って生きていくという美しい制度なのだ。

 保険や金融が身近になり、また、過去には責任者が金を集めてバックレルなどのトラブルもあって、現在では、純模合も細々と続いてはいるが、大部分は、飲み会のためのものであるという。
 酒好きの島人達が、金を積み立ててまで飲み会をやろうというのであるから、その破壊力たるや想像を絶する。(注:個人の感想です。)
 
 なお、日本史で習った頼母子講・無尽講とは、言ってみれば本土版の模合であるが、現在は消滅している。


【ヤ行~】

やもり(ヤモリ)
 家守、沖縄ではヤールー、壁チョロともいう。
 日本中にいる爬虫類であるが、沖縄の家にいるのは、ホオグロヤモリという種類で、主に人家とその周辺を住み処としている。

 「家守」というぐらいで、虫を食べて守ってくれるいい奴なので、キモイとか言って嫌わないで欲しい。

 小さな体に似合わず、キェッキェッキェッと大きな声で鳴くが、この鳴き声を聞いて「あぁ沖縄に来たんだなぁ」としみじみ感じる人は、沖縄依存症が相当進んでいるので、注意を要する。



ゆんたく
 沖縄の方言でおしゃべりという意味であるが、沖縄旅行者用語としては、民宿などで夜な夜な行われる飲み会のことをいう。

 ゆんたくは、主に、民宿、ペンションなど小さな宿で行われるもので、大抵は、夕食後、食堂でそのまま飲み会に突入する。宿側も、泡盛を、無料か低額飲み放題で提供してくれることが多い。

 メンバーは、たまたま同じ宿に泊まった人達なので、ほとんどが初対面のはずだが、和気あいあいと飲んでいるのは、不思議と言えば不思議である。
 もちろん、自由参加であるが、酒を飲まない人も含めて参加する人の方が多い。やはり、こういう宿に泊まる人達は、そういう人達なのだろうか。

 ゆんたくは、八重山の宿で多くみられるなど南の方ほど盛んで、本島やその周辺離島の宿では、行われないことも少なくない。そうしたことから、ゆんたくの棲息地の北限は、与論島ではないかと、当ブログでは分析している。
 

よやく(予約)
 島の宿に予約の電話をすると、「はいはい。何月何日ですか。」「何泊」「何人」「お名前は」「電話番号聞いておきましょうね~」「はいはい。お持ちしています。」ガチャッ、で終わってしまい、復唱もしない。

 これで、本当にちゃんと予約出来ているのか不安になるが、実際、間違っていることは・・・少ししかない。
 


わした
 私達と言う意味の沖縄方言だが、県外で使われるときは、沖縄とほぼ同義語である。

 「わしたショップ」は、直訳すれば私たちの店であるが、沖縄物産公社が経営する、沖縄県のアンテナショップのこと。

 なお、類似語の「わったー」は、オレ達、自分達という意味にしか使われない。


【特】

ぶろぐみやこじまのいやし・やえやまのしげき(Blog宮古島の癒し・八重山の刺激)
 当ブログのことである。

 始めてから7年目、アップした記事は550本以上にのぼる。これは、管理人が単に沖縄好きというだけではなく、凝り性な性格によるものと考えられる。

 何かのテーマで文章を書き始めると、長くなる傾向がある。そのため、「暇なんだろ」と言われることが多いが、決して暇なわけではなく、ただやることがないだけである。

 いつか、沖縄の民宿などで初めて会った人から、「ブログの読者なんです~」とか言われたいと密かに願っている。

(了)






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2019年1月16日水曜日

オタクな沖縄旅行者向け現代(島)用語の基礎知識 Ⅱ



 自称沖縄通がドヤ顔でしゃべる用語、よく耳にするけれど、標準語とはビミョーに違う意味やニュアンスの用語などを解説する、オタクな沖縄旅行者向け、現代(島)用語の基礎知識、その2です。

 注意事項については、その1をご覧ください。


(普通はこんなに綺麗に盛られていることはなく、ただ、ドテッと置かれている。)


【サ行】

さしみ(刺身)
 魚貝類を、生のまま薄く小さく切り、醤油・わさび、コーレグースなどをつけて食べる沖縄の郷土料理。
 「だから刺身でしょ?」と思われるかも知れないが、そのとおり刺身である。

 しかし、沖縄では、刺身にかける意気込みが違う。民宿の夕食では、極めて高い確率で刺身が出されるし、急な宿泊予約に対しては、刺身が足りないというだけの理由で、断られたりもする。
 魚屋ではなく、刺身だけを売る「刺身店」も多い。主力商品は、マグロとカツオである。

 かくして、沖縄最強の郷土料理は、ゴーヤーチャンプルーでもソーキそばでもなく、マグロやカツオの刺身ではないかと、当ブログでは分析している。


しま(島)
 島といっても、islandではなく、島酒=泡盛のこと。[例]「もう一杯ビールいきますか。それとも島にしますか。」

 なお、奄美大島では、島は黒糖焼酎のことなので注意を要する。





しゅのーけりんぐ(シュノーケリング)
 英会話学習中の人が、”I enjoyed snorkeling yesterday.”と言ったら、アメリカ人の先生は「ホワッツ?」だったりして、こっちは「ホワイ?」なことに。

 沖縄で、シュノーケリングといえば、「ダイビングじゃないアレ」みたいな感じで、何となく伝わるが、英語圏ではあまり使われない単語のようである。

 Schnorchel(独)とは、第二次世界大戦中に開発された、ドイツの潜水艦(Uボート)が潜行中に使う吸排気用の筒のこと。
 Schnorchelがアメリカに伝わりsnorkelとなリ、snorkelを使って呼吸をしながら泳ぐ様を潜行中の潜水艦に喩えて、動名詞のSnorkelingという単語が生まれたとされる。なかなかしゃれたネーミングであり、日本語だと、差し詰め水遁の術か。

 なお、Snorkelingは、Google翻訳にも登場するので、認知された英単語ではあると思うが、英語で話すならばSkin divingの方が通じやすい。

 ところで、「シュノーケリング」は、ドイツ語の英語読みで、正しくは「スノーケリング」だという人もいるが、ごもっともではあるが、Smartphoneの略だから「スマホ」じゃなくて「スマフォ」だろ、と言うようなもんで、まあ、どっちでもいいじゃないすか。


しょっぷ(ショップ)
 商店ではなく、ダイビングショップ、マリンショップのこと。

 転じて、島でダイビング、シュノーケリング、カヤック、釣りなど、準スポーツ的水系の遊びを催行する店や個人全般を指す便利な言葉。




そーきそば(ソーキそば)
 沖縄にあまり詳しくない人が食べてみたいと言う、沖縄の郷土料理。[例]「沖縄行ってみたいです~。ソーキそば食べたいです~。」

 ソーキとは、沖縄の方言であばら骨のことであり、一般には、骨付きの豚肉を指す言葉として使われている。しかし、そばの具材としては、三枚肉の方が圧倒的に多く、ソーキそばを置いていないそば屋も少なくない。

 それにも拘わらず、沖縄ではソーキそばを日常的に食べていると信じられているのは、予算の少ないガイド本の出版社が、沖縄のことをあまり知らないライターを起用しているためではないかと、当ブログでは分析している。


【タ行】

ちゃんぷるー(チャンプルー) 
 チャンプルとも言う。混ぜこぜの意味で、ちゃんぽんの沖縄読みとされる。

 チャンプルーは、炒め物のことと誤解されやすいが、料理のチャンプルーは、色々な食材が混ざったものをいう。
 例えばゴーヤチャンプルーは、ゴーヤのほか、ポーク、豆腐、卵、麩、タマネギ、モヤシなどを一緒に炒めたものだが、炒めたからチャンプルーなのではなく、色々混ざっているからチャンプルーなのである。

 なお、炒め物のことは、イリチー(炒りちー)という。




てーげー(テーゲー)
 おおらか、いい加減、適当といった意味の沖縄県民気質。大概が訛ったものだとされる。
 
 元々は、圧政や自然災害に苦しめられた島人達の、細かいことは一々気にしないという生き様から来ているようだが、時間を守らない、約束を忘れるといった、困った面のみが強調されるて伝わることが多い。

 なお、島人に言わせると、時間を守らないのではなく、時間は守っているがその時間の幅が広いだけだというのだが、簡単に納得してしまわぬよう、注意を要する。


てんぷら(天ぷら) 
 芋、イカ、白身魚などに、厚く衣を塗して揚げた、沖縄の郷土料理。

 内地の天ぷらは、サクッと揚がるように、衣は小麦粉を冷水でササッと溶いただけで塗すが、沖縄の天ぷらは、小麦粉を粘りけが出るまでしっかりかき混ぜてから塗す。衣に塩味を付けるのも特徴である。

 そのせいか、天ぷらをおやつやスナック菓子代わりに食べることが多い。ケンタキーフライドチキンをご飯のおかずとして食べることとは好対照である。

 沖縄で天ぷら屋といえば、天丼や天ぷら定食を食べさせる飲食店ではなく、総菜として天ぷらを売る販売店である。価格も驚くほど安い。




【ナ行】

なんくるないさ
 なんとかなるさ、どうにかなるさと言う意味の、沖縄県民の価値観。

 テーゲー沖縄の象徴のように思われているが、圧政や自然災害に苦しめられた島人達が、「なんくるないさ~」と歯を食いしばったという歴史から生まれたとされ、フランス語のQue Sera, Sera(ケ・セラ・セラ)よりは重いニュアンスを含む。

 このことは、BEGINのヒット曲「オジー自慢のオリオンビール」の歌詞の一節、「♪ 金がないなら海にが行くさ 魚があれば生きられる なんくるないさ~やってみれ」にも垣間見られる。

 したがって、内地の若い人が、「沖縄に移住します。仕事とか、住む所とかまだ決まっていないけれど、なんくるないさ~。」というのは、誤用である。







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2019年1月12日土曜日

オタクな沖縄旅行者向け現代(島)用語の基礎知識 Ⅰ


 自称沖縄通がドヤ顔でしゃべる用語、よく耳にするけれど、標準語とはビミョーに違う意味やニュアンスの用語などを解説する、オタクな沖縄旅行者向け、現代(島)用語の基礎知識です。

 なお、次の注意事項をご了承の上、読み進めてください。

【注意事項】
1 これを読んでも、ちょっとしか役に立ちません。
2 これが間違っていても、ちょっとしか責任を負いません。




【ア行】

あーうぃん(アーウィン)
 マンゴーの品種。7月頃に出回る赤いマンゴーのことで、アップルマンゴーとも呼ばれる。
 沖縄で生産されるマンゴーは、アーウィン種のほかは、キーツ種しかなく、キーツマンゴーは、色は緑色っぽく収穫時期も8月なので、敢えてアーウィンなどと言わなくても話は通じるのだが、わざわざ、「アーウィンは旨いよね~」などとカッコ付けていう輩がいるので、注意を要する。


うたき(御獄)
 沖縄の神社、なんて簡単に書いてあるガイド本も少なくないが、もっと奥が深い。地元的な聖地の総称である。

 一般的な御獄は、鳥居があるのでそれで分かる。御獄は、神社とは異なり、基本的には、よそ者立入禁止である。ただ、写真撮影からして一切禁止な場所、鳥居の外から撮るだけならOKな場所、鳥居の中に入ってお参りしてもいいが、撮影は禁止な場所、全部OKな場所もある。とにかく地元の人に聞いてみるしかない。

 歴史的な御獄は、入口に教育委員会の案内看板があったりするが、だからといって、立ち入っていいというわけではないので本当に難しい。

 ほかに、拝所(うがんじゅ・うがん)と呼ばれる、神霊がよりつく聖域も御獄に含まれることがある。
 拝所は、西表島のカンピレー(神の座)の滝のように、名前からして分かる場所もあるが、ごく普通の岩場や海岸にもあったりする。お供え物があったり、線香を燃やした後があったら気を付けよう。

 御嶽と言う言葉は、地域によって様々な呼び方があった聖地を、総称として首里王府が名付けたといううんちくを語れば、間違って尊敬されるかも知れない。


うみびらき(海開き)
 毎年3月か4月頃、島のビーチに地元の小学生やミス○○を招いて行われる、単なるイベント。
 
 一般に海開きとは、海水浴場を開設する日のセレモニーであるが、島では、海水浴場の届出を行っていないビーチや、通年開設の海水浴場でも海開きが行われるため、一体何のためにやるのかよく分からない。

 かつて、石垣島の底地浜では、毎年春分の日頃に「日本一早い海開き」と銘打って実施していたが、ある年、本島の某ビーチがこれより早い日程で行ってしまい、どうなることかと関係者一同固唾を呑んで見守ったが、表題を「日本一早い夏!海開き」に変えて実施し、事なきを得た。

 なお、石垣島と言えども3月は水温も低く、招待されたミス八重山は、泳ぐどころか水着にもならないので、期待して見に行かないよう注意を要する。


えんだー(エンダー)
 アメリカのハンバーガーショップ、A&Wの通称。日本では、沖縄にしか店舗がない。看板メニューは、飲むサロンパスと言われるルート・ビア。
 
 何故、エンダーかというと、在琉アメリカ人がA&Wを、「エーアンダァー」言っているように聞こえたから、それをそのまま真似たらしい。[類] コーヒーシャープ(Coffee Shop


(宮古空港店は、かつて、そばが食べられる、世界で唯一無二のエンダーだった。)


おきなわ(沖縄)
 宮古島の人が「沖縄に行って来ます。」とか、石垣島の人が「昨日沖縄から帰って来た。」などとよく言うので、聞いている方は「???」であるが、実際の行き先は、那覇のようである。

 遠くの離島からすれば、飛行機に乗って那覇に行くのは他県に行くのと同じ感覚なんだなぁ~などと勝手に想像していたら、実は、国土地理院的には、那覇のあるあの島は沖縄島というのが正式名称であって、「沖縄に行く」というのは「宮古に行く」と同じで、正しい表現だった。
 (ただし、それを知ってた上で言っているのかどうかは、注意を要する。)


おじい・おばあ
 祖父・祖母、高齢の男性・女性、というだけではなく、地域差があるが、ある程度年齢の行った人に対する敬称の意味が含まれる場合がある。オヤジ殿、おふくろさん辺りがやや近い。
 BEGINのヒット曲「オジー自慢のオリオンビール」の歌詞の一節、「♪ どんな映画を見に行くよりも オジーと飲んで話したい」にその片鱗が窺える。

 一方、身内以外は、おじい・おばあと呼ばない地域もある。
 また、おじい・おばあだと呼び捨てにしているみたいなので、丁寧に「さん」を付けたら却って怒られた、ということもあるので注意を要する。


【カ行】

がいじんさんほてる(外人さんホテル)
 宮古島にあるライジングサンホテルのこと。
 2011年のEXILEのヒット曲Rising Sunが、「♪ が~いじんさん~」と聞こえるという空耳から派生して、こう言われるようになったとかで、まったくもって、どうでもいい知識である。




かふぇ(カフェ)
 主として観光客を相手に飲料や食事などを提供する飲食店。喫茶店より広い概念である。主として島人相手の店は食堂と呼んで区別している。
 中には、「こんなの海の家じゃん」とか、「露店?」と思われる店もあるが、島ではカフェに分類される。

 なお、従来食堂だった店が、JTAの機内誌「コーラルウェイ」に紹介されたばかりに、観光客がどっと押し寄せ、島人が入れなくなるという、食堂のカフェ化現象が社会問題となっている。


くるーずせん(クルーズ船)
 石垣島、宮古島に来港すると、その日は全くタクシーが捕まらず、観光地の駐車場は大型バスで埋め尽くされ、ヤマダ電機やドン・キホーテは買い物客で溢れ、港近くのコンビニには外まで列ができるという、個人の旅行客にとって驚異の乗り物。

 特に、タクシー不足は深刻で、タクシーで空港に行かなければならない人は、事前に予約をしておくか、十分な時間的余裕をもって出発するなどの対策が必要となる。
 船が出航した後の夜になっても、「今日は十分稼いだからもうお休み。」という、いかにも島らしい事情で、稼働しているタクシーが少ない。

 なお、クルーズ船の寄港情報は、八重山日報、宮古毎日新聞など地元紙に掲載される。




けんたっきーふらいどちきん(KFC
 アメリカ発祥のファストフードショップ、KFCコーポレーションの展開する店舗のブランド名。カーネルおじさんのいるアレである。

 という話は恐らく問題ではなく、問題なのは、ケンタッキーフライドチキンの消費量は、沖縄県が全国トップで、全国平均の約2倍であるということだろう。

 島では、ご飯のおかずとしてフライドチキンが食べられることも多く、日本人として誇るべき行為と思われるが、代わりに、天ぷらをおやつ代わりに食べる風習がある。[参照]てんぷら




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2019年1月7日月曜日

黒島港周辺のメチャメチャ綺麗な海




 港の海がいきなり美しいということで、当ブログでは、宮古・八重山の色々な港・漁港の写真をアップしてきました。
 もちろん、黒島港もそのひとつです。

 しかも、黒島の場合、港+周辺の海がまた綺麗なんだわ。

 何とかビーチに行かなくても、船を降りてその場で既に綺麗な海、そして、2~3分歩くだけでもっと綺麗な海が転がっています。
 



 港の右側(東側)。陸地はゴチャゴチャしていて、漁港っぽい感じですが、そこから眺める海は、スッキリとしています。


 さらに歩いて行くと、海の感じが少し変わってきます。


 こちらは、港の左方向(西側)に少し行った所からの眺めです。



 ウツボさんとご対面。海に潜ったわけではなく、カメラだけ海の中に入れ撮りました。

 なお、ウツボは、毒はありませんが、歯が強く、咬まれると大変なことになります。大人しい性格ですが、ちょっかいを出さないように気を付けてください。



 黒島は、実は、東側や南側の海は、岩がゴロゴロしていて見た目あまり美しくありません。綺麗なのは、北側の港から西方向にある西の浜辺りまで。

 もしかしたら、一番海が綺麗な場所に港を造っちゃったのかも知れません。




 いくら綺麗でも、見ているだけじゃつまらんという人には、港の左側(西側)の堤防をひとつ越えると、砂浜が広がっています。もちろん、誰もいません。





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2019年1月2日水曜日

宮古・八重山の波のない穏やかな海の写真




 あけましておめでとうございます。

 一年の始まりにあたり、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。


 ブログ始めは、新春にちなみ、穏やかな海の写真からご覧いただくことにしました。宮古・八重山で撮った、波のない静かな海の写真集です。

 上の写真は、下地島17END、下は、宮古島西浜崎です。 



 犬がお散歩中?石垣島川平湾奥。



 毎度お馴染み、宮古島前浜です。こういうことは滅多にありませんが、気象条件によっては、池のようになることも。
 


 少しだけ波のある、黒島西の浜。流れがあるため遊泳禁止とされていますが、とても流れがあるようには見えない穏やかな海です。



 これまた、巨大な池のよう。宮古島与那覇湾。満潮時間帯でもこれですから。



 こちらもお馴染み、竹富島のコンドイ浜です。これでも、沖の方から海岸方向を撮っています。



 数㎝の波が押し寄せて?います。宮古島パイナガマビーチの夕景です。



 毎年、年の始めには、干支にちなんだ写真やら日の出の写真やらを載せて来たのですが、亥年に相応しい写真は沖縄では難しく、加えて、昨年は日の出の写真もあまりいいのがなかったので、今年は、ストレートに海の写真から始めることにしました。


 珊瑚のリーフに囲まれた宮古・八重山の島々では、無風時には、これが海か、と思うような穏やかな海面が広がることがあります。
 台風で荒れ狂う海と、とても同じ海だとは思えません。

 


 波がないにも程がある!? 最後は、黒島の仲本海岸です。




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