2019年6月29日土曜日

新下地島空港はコンクリート打ちっ放し空港だった




 かつて下地島空港といえば、イコール、タッチ&ゴーでした。

 5年ほど寂しいことになっていましたが、ようやく活気づいて来ました。今年3月から、新ターミナルがオープンし、旅客空港として本格稼働しています。


 新空港のターミナルは、各地で見慣れた空港と趣が違います。ひと言で言えばコンクリート打ちっ放し空港。


 多分ここが正面ゲート。コンクリートの涼味感満載。



 チェックインカウンター。質実剛健を地でいっていますなぁ。



 カフェと



 物販(土産物)店




 到着ロビーを出るとそこは屋外。屋根こそあるものの、ここは建物外です。旧石垣空港がこんな感じだったかな。




 そして、出口正面には、レンタカー会社のカウンター。
 この空港は、到着後にレンタカーで出発する観光客を最優先するということが、一目瞭然です。

 空港正面は、何とレンタカー専用駐車場。




 それに比べ、バスやタクシーは、冷遇されています。

 下の案内図でいうと、バスもタクシーも上方向(北側)。出口の左方向です。遠いとまでは言えない距離ですが、コンパクトな空港なのだから、もう少し何とかならないのかという気がします。

 一般車の駐車場は、この案内図の下方向(南側)。無料ですが、ここもそれなりに歩かなければなりません。



 航空機の出発・到着に合わせて運行される路線バス。宮古空港を始め、平良の中心市街地や主要なホテルを結びます。

 運転免許を持たない観光客が、宮古島で観光ができるという意味での、初めての路線バスでしょう。



 しかも、2社で運行します。今のうちに実績を作っておいて、将来に備えるのでしょうか。でも、いつまでも乗車率が低いと、運休、廃止の憂き目に遭うのは必至です。

 2社の我慢比べにならないといいのですが。


 「エアポートライナー」。なんか、かっこいいですね。どちらの交通機関かと思いましたよ。




 えっ!? JALが飛んでるの?
 いえ、この表示は、コードシェア便の表示です。飛んでいるのは、ジェットスター。



 空港ターミナルビルは、平屋で見学スペースは無し。保安ゲートを通過しない限り、ターミナル側からは機体はほとんど見えません。

 全体にコンパクトで質素な造りです。民間企業が手がけるとこうなるのでしょう。無駄に豪華さを競う必要はありません。

 好感の持てるターミナルですが、レンタカーより公共交通であるバスの利便性を高めてもらえたら、もっとよかったと思います。





 上の写真は、17ENDから。このときは、成田からの1往復のみでしたが、夏になると関西便と、週に3日香港便が飛ぶことになっています。




 スマホでご覧いただいている方へ 過去記事の検索方法はこちらをご覧ください。

2019年6月24日月曜日

沖縄の天気予報は当たらない2019 天気予報の逆襲




 週間天気予報では雨・曇りだったけど、行ったら晴れだった。逆に晴れ続きのはずなのに台風にぶち当たった。

 そんなリアル体験を基に、沖縄の天気予報は当たらないと、当ブログでは何回か記事にしてきました。

 今回も、出発前の週間天気予報は、曇り一時雨のオンパレード。でも、過去の経験から、却って晴れ予報の方が心配だよな~ そろそろ梅雨明け時期だし♪ なんて感じで、余裕で宮古島に行ったのです。ところが・・・


 天気予報の逆襲~?




 これが出発前の週間天気予報です。情け容赦なく雲と傘のマーク。


 
6月18日
 朝一時雨。その後、午前中は薄日が差す時間帯もあったものの、午後はまた、雨後曇り。マジか~完全に天気予報どおりじゃん。



 こんなことはあってはならじ。宮古島神社とすぐ近くの張水御嶽にお参りに行きました。パンパン。何卒天気を回復させてください。




6月19日
 どうだ!晴れたぜ!神様ありがとうございます。




 そうしたら、その日の午後5時の天気予報が晴れに変わりました。天気を見てから予報変えたな!笑
 でも、天気予報が晴れに変わると、逆にいやな予感が・・・




6月20日
 あ~やっぱり。
 この日は、雨こそ降らなかったものの終日曇り、たまに薄日が差す程度。せっかく復活した17ENDのこのシーンなのに。泣




6月21日
 10:20発の飛行機に乗って帰らなければならないこの日、朝から晴れた。神様ぁ~~~そりゃあんまりだぁ。



 というわけで、今回の天気vs天気予報の勝負は、

 引き分け



 さて、実際のところどうなっていたかというと、これが18日午前6時の天気図です。梅雨前線が沖縄本島付近にかかっています。



 例年だとこの時期、梅雨前線は、九州南部に迫っているはずなのですが、今年は、太平洋高気圧の勢力が弱く、一方、大陸で次々と高気圧が発生するため、なかなか北上仕切れなかったのだとか。

 その結果、宮古島は、雲のギリギリ境目辺りに。こりゃ確かに予報は難しいでしょうな。



 もっとも、こうした高気圧の動きや前線の活動は、それほど珍しいということでもないのだそうで、異常気象とは言えず、まあ、天気が少しずれたといったところでしょうか。

 今年、内地の5月、6月の気候はかなりハードで、自分の住む関東地方でも、5月の暑さ、6月の涼しさは日本新記録級。
 それに比べると、宮古・八重山地方の6月後半の天候は、日々の天気予報レベルでは外れた日もありましたが、大きな流れとしては、想定の範囲内だったようです。


 当ブログでは、今年の梅雨明けは6月上旬、なんて予測した手前、きっちり晴れて欲しかったのですが、こればかりは無い物ねだりです。

 それでも、晴れ予報に変わった途端、再び曇り出すなどというツッコミネタもいただきましたし。

 この直後、南の海上には熱帯的気圧も発生したので、沖縄の夏本番ももうすぐだと思われます。

(図表と雲の写真は、気象庁HPから引用)



 スマホでご覧いただいている方へ 過去記事の検索方法はこちらをご覧ください。


2019年6月21日金曜日

八重山の文化財建築物 西表島新盛家と竹富島與那国家




 こちら、沖縄で現存する最古の木造茅葺き住宅です。
 西表島の祖内地区にある旧新盛家住宅。推定築150年。県指定の文化財です。



 珊瑚石灰石の野面積みの塀。珊瑚石灰石とは、珊瑚礁が石化したもの。薄くて平べったいのは、テーブル珊瑚の化石だからだそうです。

 西表島周辺では、昔から、テーブル珊瑚が多く生息していたのでしょうか。




 茅葺きの屋根は、もちろん何度も葺き替えられていますが、それでも、すぐに草が生えてしまいます。




 新盛家西側の海に続く道は、ミルク道といわれる、重要な道路です。ミルク道とはすなわち神の道です。




 旧新盛家近くにある石畳の旧坂道。ピサダ道。

 15世紀後半、西表島の豪族にして英雄だった、慶来慶田城用緒(けらいけだぐすくようちょ)が屋敷を構えたと伝えられる屋敷跡と、大平井戸(うひらかー =井戸)を結ぶ、由緒ある古道です。




 話が脱線しますが、慶来慶田城用緒さんは、何処までが名字でしょうか?

 正解は、慶来慶田城(けらいけだぐすく)。今なら、判子とか作るの大変でしょうね。シャチハタは絶対特注でしょう。
 クレジットカードのサインとかも大変そう。


 ということはともかく、伝統ある祖内地区には、史跡が色々あります。





 代わってこちらは、竹富島の旧與那国(よなぐに)家住宅です。
 大正2年(1913年)に建てられたことが分かっています。国指定の重要文化財です。 



 旧新盛家住宅と同様、珊瑚石灰石の野面積みの塀ですが、石の形や大きさが違います。付近の海に生息した珊瑚の種類の違いなのでしょうか。
 
 そう考えると、これは凄く重要な相違点では?



 西表島の旧新盛家の方が旧與那国家よりも、建築年代は古いのですが、こちらの方が国指定の文化財となっているのは、この家の間取りが、沖縄の伝統建築を、そのまま残しているからです。
 




 ちなみに、この旧與那国家は、国内最西端・最南端の重要文化財建造物です。




 スマホでご覧いただいている方へ 過去記事の検索方法はこちらをご覧ください。

2019年6月16日日曜日

石垣島サザンゲートブリッジのライトアップ




 石垣島本体と埋立地の南ぬ島町を結ぶサザンゲートブリッジ。

 今年の4月から、夜間ライトアップされています。 



 赤と緑。そして、青の日もあります。
 これは何と、翌日の天気予報に連動しているんだそうです。

 翌日の天気予報が晴れなら、ライトアップは赤、曇りなら緑、雨なら青だそう。

 ツッコミ①
 曇りのち雨の場合はどうするのでしょうか。そもそも、天気予報が当てにならないんですけど。


 ちなみにこれは、緑にライトアップされた翌日です。




 ライトアップの時間は、19:30~22:00です。

 毎時30分には、色変わりショーがあります。




 毎時00分には、橋脚を使った15分間のプロジェクションマッピングが上映されます。

 プロジェクションマッピングというよりは、スライドショー、昔あった幻灯器による上映会。(知りませんか?笑)




 ツッコミ②
 このライトアップは、内閣府の離島活性化推進事業として行われ、事業費は7600万円。うち、8割は国費です(八重山日報)。

 
 島外の皆さんの税金が約6千万円分使われています。その分、た~っぷり堪能していってください。
 



 スマホでご覧いただいている方へ 過去記事の検索方法はこちらをご覧ください。


2019年6月12日水曜日

秘境ではないけれど人の行かない海 西表島星立海岸




 秘境ではないけれど、人の行かない西表島の海。祖内海岸に続いて、そのお隣の星立(干立)の海岸です。

 こちらも、祖内に負けず劣らず、人のいない静かでのんびりした浜です。


 ビーチの側には、小さなホテル兼海の家があるので、たまにはここで泳ぐ人もいるのでしょうか。




 海面スレスレを蝶が飛んでいました。
 何も、こんな海面近くを飛ばなくてもいいのに、と思いますが、余計なお世話。笑




 静かな海岸が、年に一度だけ賑わいます。「節祭(しち)」です。
 お隣の祖内と共に、4~500年前から続く伝統行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。



 節祭は、農民の正月と言われるのだとか。地域にとって最重要の祭り、そして神事です。五穀豊穣、無病息災を祈願します。



 競漕、演舞、そして世願い(世乞い:ゆーくい)が、この海岸で行われます。神事ですが、邪魔さえしなければ、誰でも見学できます。




 祭りが終われば、再び人のいない海に戻ります。




 浜辺にわんこがいました。木陰でお休み中。近寄っても、吠えることなく「何しに来たの?」と言いたげな顔でこちらを見ていました。
 



 浜辺には、グンバイ昼顔が見事なまでに群生していました。やはり、人が来ないということなのでしょうね。

 歴史ある小さな集落の目の前にある、綺麗で穏やかで普段は誰もいない海。ジャングルの島、西表島にも色々な顔があります。




 スマホでご覧いただいている方へ 過去記事の検索方法はこちらをご覧ください。