2026年8月17日月曜日

竹富町の訪問税振り出しに戻る




 竹富島や西表島に行くと、もれなく1000円の税金が付いてくる。

 そんな竹富町の訪問税ですが、既に条例が制定され、実施に必要な手続として国と協議中でしたが、どうやら国から差し戻されたようです。


 6月12日付け琉球新報デジタルは、「国が同意せず」と報じました。

 また、5月26日の参議院決算特別委員会で答弁した総務省の福田官房審議官は、

 「町民を一律で非課税とし、町民以外だけを課税対象とすることが公平なのか、様々な手段による訪問者がある中で適切に税を徴収することができるのか、といった論点について指摘している」

 と述べています。


 どういうことなのでしょうか。




 竹富町の訪問税は、竹富島、小浜島、黒島など竹富町の各島に行く人に、1人1回1000円の税金を課すものです。

 目的はオーバーツーリズム対策。だから、竹富町民は非課税。しかし、集めた税金はオーバーツーリズム対策に限らず町が自由に使える「普通税」なのです。



 当初案では、船の運賃に上乗せして徴収する方式で、早ければ、2024年度から実施したいとしていました。

 しかし、安栄観光、八重山観光フェリー、石垣島ドリーム観光が、徴収事務を許否したため、申告納税方式に改めた上、昨年の6月13日の竹富町議会で、賛成10、反対1で竹富町訪問税条例が可決成立しました。



 地方公共団体が、新たに税金を課すためには、地方税法の規定により総務大臣の同意が必要です(普通税の場合669条)。

 ただし、総務大臣は、協議があれば原則として同意しなければならず、次の場合に限って同意しないことができるとされています(671条)。

1 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし、かつ、住民の負担が著しく過重となること。
2 地方団体間における物の流通に重大な障害を与えること。
3 前2号に掲げるものを除くほか、国の経済施策に照らして適当でないこと。


 国会答弁で明らかになった、「町民を一律で非課税とし町民以外だけを課税対象とすることが公平なのか、様々な手段による訪問者がある中で適切に税を徴収することができるのか」という点は、上記の項目に当てはまらないようにも見えますが、国は、税の公平性といった根本原理を指摘したようです。




  問題点は二つです。

 一つは、竹富町民には税が課されないことです。

 税金には、普通税と目的税があります。目的税はその名の通り特定の目的のために課す税金です。
 例えば、オーバーツーリズム対策のために使うための税なら、目的税です。

 ですが、竹富町の訪問税は普通税です。オーバーツーリズム対策に限らず、町が自由に使える財源です。なのに何故町民には課税しないのか、国はそこを突きました。


 二つ目は、税の徴収の公平性です。

 訪問税は、島に行った人が、自ら申告書を提出し、併せて納税する仕組みです。

 しかし、島に行った人が申告・納税をしない場合でも、町がそれをすべてを補足し滞納処分をすることができるのか、できなければ真面目に払った人との間で不公平ではないか、という問題です。

 ザル法という言葉があります。ザルから水がすり抜けてしまうように、抜け道や例外が多く、法律としての規制や効果が十分に果たされていない不備な法律を意味するのですが、今のままでは、竹富町訪問税条例は画に描いたようなザル法、ザル条例です。



 この点、訪問税条例には、別の規定もあります。町長が特別徴収義務者を指定することができるというものです。

 特別徴収義務とは、本来の納税義務者から税を預かってまとめて納税する義務です。

 つまり、安栄観光など船会社を特別徴収義務者に指定し、運賃に1000円上乗せ徴収をして町に払えと命じることが、条例上はできることになっています。

 しかし、船会社がノーと言っているなかで、一方的にそんなことをしたら、反発は必至です。


 以下推測ですが、

 町は、国との協議に時間がかかることを見越して、機能不全を承知で申告納税方式で一旦条例を創り、協議の間に船会社を説得するつもりだったのではないでしょうか。
 
 しかし、「船会社はそのうち説得するから、取り敢えず今の条例で同意してね。」という作戦は、国に見透かされたようです。


 

 国は、最終的に地方財政審議会という第三者機関に諮ってから同意するかどうかを決めます。

 琉球新報は、「国は不同意」と報じましたが、まだ審議会には諮られていません。

 したがって、今の段階では、審議会に諮っても同意を得られない可能性が高いから、もう一度見直したらどうか、と町に投げ返した段階だと思われます。

 もちろん町は、「条例は手直ししない。白黒ハッキリしてくれ。」と突っ張ることは可能です。


 ただ、どう転んだところで、町が目指していた2026年度中の訪問税実施は、もう間に合わないことは確実で、一番最初に想定していた2024年度からは相当遅れることになります。


 追記
 6月30日に開催された竹富町議会報告会で、
 「現在、総務省との協議が続いておりますが、町民を一律非課税とする点について「税の公平性の観点から慎重な整理が必要」との指摘を受け、制度の再整理を行っている段階です。また、特別徴収義務者を担っていただきたい船会社との実務調整も再開されており、当局からは「今年度中の施行は厳しい」との見通しが示されました。」
との報告がされていました。(8月18日追記)




 当ブログは、最初から訪問税に反対しています。

 行く度に1000円も取られるのは嫌だという率直な思いもありますが、それは措くとしても、税の仕組みがおかしいと思うからです。

 税の使い道をオーバーツーリズム対策に限定した目的税とするか、使途を定めない普通税にするならば、町民も課税対象にしないと理屈に合いません。



 パブリックコメントにも意見を提出しました。その詳細は、ブログとは別ページの竹富町の訪問税についての意見にまとめ、リンクを貼りました。
 

 別ページにしたのは、マニアックな法律の話なので、ブログに書いても退屈なだけかなと自嘲したのです。


 そのとき、このページの閲覧数が100を超えたら自分で祝杯を挙げたい、なんて書いたのですが、いつの間にか閲覧数は239に達していました。

 細かい法律の話でも、読んでくれる人が一定数いるということが分かって、ちょっと気を良くしております。


 この竹富島訪問税の仕組みには、もっと色々な課題があることが分かってきました。そんな話や、訪問税のフォアランナーと言うべき竹富島の入島料の話も、近いうちに書きたいと思います。



 当ブログは、当初から「沖縄に関すること」というのが唯一の縛りで、その中で自分が書きたいことは何でも書いて来ましたが、特に最近は、水着女子から法律や税まで、ちょっと暴走気味ですんません。



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2026年8月10日月曜日

謎の「限定」泡盛 宮古島菊の露酒造の「島」





 泡盛にしてはちょっとオシャレないでたちの「島」。

 宮古島にある菊の露酒造が、今から約20年前に宮古島市発足を記念して限定販売したものです。


 ところが、「島」は今でも売っている。何で?




 この「島」は初代です。

 宮古島市発足を記念して、古酒3年・5年・8年物をブレンドしたアルコール度数30度の、宮古島限定品として販売されたものです。

 ラベル裏に「宮古島市誕生の喜び祈念して」とあります。

 祈念とは、神仏に願いが叶うように祈るという意味なので、この場合「記念」の間違いでは?と思っていたら、いつの間にか訂正されていました。



 一方、「島」は引き続き製造され、2代目は、3年古酒25度の沖縄限定品として販売されコロナの前の頃までに終売し、3代目は、30度の新酒で宮古島限定で今も販売されています。


 限定とはなんぞや?という大変奥深い問題に・・・笑





 雑談ですが、以前は泡盛の古酒とは、新酒と古酒をブレンドしても、古酒が51%以上ならば古酒と名乗っていたのですが、2015年8月から、3年以上寝かせた古酒100%でなければ、古酒と名乗ることはできなくなりました。

 これは、業界の公正競争規約(表示ルール)によるものです。



 ところで、何で口開けしないのか、と言われるかも知れませんが、 実は、ちょっとおいそれとは飲みにくい事情があります。


 このボトルは、沖友さんからいただいた物ですが、この沖友さんの弟さんが約20年前に宮古島に行き、お土産としてこの「島」をケースで買ってお姉さんのところに送りました。

 ところが、その弟さんは直後に急逝してしまい、結果として、いただいたボトルは形見分けということになってしまったのです。


 
 そんなわけで今まで、暗い場所で、時々揺すったりしながら大切に保管してきました。

 しかし、酒は飲むものですから、何かきっかけがあれば大事に味わいたいと思います。

 瓶詰め当初から古酒のブレンドで、あれから約20年も経っている訳ですから、どんな香りがして、どんな口当たりで、どんな喉ごしなのでしょうか。

 楽しみ ♪





 「島」の歴史について、AIに聞いたところ分からなくて、代わりに菊の露酒造のサイト内の問い合わせ窓口が示されました。

 それで、問い合わせた結果分かったのですが、悔しいからAIに教えてやんない。



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2026年8月3日月曜日

ブログ14周年 いよいよ考えなければ




 ありがとうございます。


 何と14回目のブログ誕生日です。これまで読んでくださった皆様のおかげです。

 

 ブログを始めた2012年は、

 東京スカイツリーが開業し、民主党政権が終わり、円相場は1ドル79円前後で、AKBの全盛期で、スギちゃんの「ワイルドだろぉ~」が流行した年です。

 iPhoneの最新モデルは5で、ディスプレイは「大型の」4インチ、吉野家の牛丼は並盛り280円、マクドナルドのハンバーガーは120円でした。




 月日が経つのは本当に早いものです。
 


 4年前にブログ10周年を迎えた頃から、このブログをどう終わらせるか、などとウダウダ言っていましたが、そのままダラダラと4年が経過してしまいました。

 しかし、物事にはいつか終わりがある。ならば、終わり方をきちんとしたいという気持ちは消えません。

 

 もう潮時かなと考える理由は、

① あまりに長く続けているうちブログというものが変わった

 当ブログのPVは、今年5月に100万に達しました。ここまで来るのに13年余の時間がかかったわけですが、その後あっという間に110万PVを超えました。

 その大部分は、AIによるデータ収集なんだそうで、本当に人間が読んでくれる(この言い方も不気味ですが)数は分からなくなってしまいました。

② 主に個人的な理由で今までのように沖縄に行けなくなった

③ 書きたいことは大体書き尽くした

 ということなのです。


 一方、踏ん切りがつかない理由としては、

① 竹富町の訪問税や宮古島バブルなど追いかけたいテーマが残っている

② 何かあったときのための発信の場を残しておきたい 

③ 単純な寂しさ

 です。





 
 今考えているのは、何かエポックメーキングな出来事があればそれをきっかけに、それは、自分にとって、自分の沖縄旅行に関してのエポックメーキングなことですが、ブログを終了するということです。

 
 敢えてこのまま残しておいて、今後も気が向いたときに、たまに記事を投稿するというのもありかも知れませんが、ここまで育て上げたブログですので、何となくフェイドアウト、的な終わり方にはちょっと抵抗もありまして。 


 



 もしよろしければ、このことに関して、お読みいただいている立場の皆さんがどのように感じているのか、率直な感想をお寄せいただけると嬉しいです。

 正直マンネリ、といった意見でももちろん歓迎します。



 ブログの下の方に「コメントを投稿」という欄があるので、そこからコメントしていただくか、XやFacebookでコメントしていただいても結構です。

 公開したくない場合は、記事の一番下に「ご連絡はこちらから」というコーナーがあります。
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2026年7月26日日曜日

沖縄のビーチで写真を撮る女子を応援します - コーラルブルーの夏休みを一枚に Ⅳ

 

沖縄の、特に、宮古・八重山の美しい海で写真を撮っている女性のみなさんへ、

あとで何度も見返したくなる、思わず誰かに見せたくなる、そんな写真の撮り方を一緒に考えましょう、

という趣旨の記事です。今回で最終回となります。





 一人の写真なら何の問題もないのに、友達同士一緒に写る場合は、時として難しい問題が生じます。

 バランスです。

 
写真O


 「シャッター押してもらってもいいですか」と頼まれたとき、写真Oのように、水着だけの人とそうでない人が交じっているのが、一番困ります。


 これでは、どうしても真ん中の人に視線が行ってしまい、両端の人は引き立て役になってしまいます。真ん中の人は真ん中の人で、自分だけ浮いていると感じるかも知れません。

 そうなると写真としては失敗です。


 頼まれたタスクをこなして、とっとと立ち去ればいいのですが、できれば何とかしてあげたい。


写真P


 そこで、位置を変わってもらいました。露出の少ない人を露出の多い人が囲むと、多少印象が変わります。

 応用編としては、Gパンの人、ショートパンツの人、ミニスカートの人がいる場合には、Gパンの人を真ん中にするといったことが考えられます。



 でも、本当は、3人揃って水着姿になるのが一番絵になると思うので、シャツだけ脱いで上半身だけ撮るとか、水着にはなるけれど小さく撮るといったように、メンバーが皆納得できる方法を考えてもいいと思います。

 水着で撮るけれど、メンバー以外に見せないという条件で撮るのもありだと思います。
 後で見て良い感じに撮れていたら、仲のいい友達になら見せてもいい、ということになるかも知れません。



 意外なのですが、写真Qのように、身長差があると写真ではかなり目立ちます。


写真Q



 これは、カメラマンしか気が付かないので、撮る時に注意してあげてください。

 背の高い人が少し屈んで、足下は撮らないことで解決です。そのほか、座ってもらうなどポーズの工夫で何とかなります。


 身長差は、ちょっとであれば、ほぼ気が付きません。頭半分くらいの差になると、何故か急に気になりだすのです。



 一方、朗報?なのですが、写真では意外な点がスルーされやすいのです。


写真R


 写真Rを見て、何か気付いたことはありますか。



 実は、右側の人は、割と・・・ふとめ・・・なのです。一目で見抜いた人はいますか?
 身長差や着ているものと比べ、気が付きにくいでしょ。

 写真は最初の0.5秒が勝負です。そこを無事乗り切れば、違和感を持たれ難くなります。


 その理由なのですが、「ビキニの水着はスタイルを暴く衣装ではなく、見る人の視線を全身に分散させる衣装である。(by AI)」からだそうです。

 自分は納得しました。
 
 
 そういう意味では、体型補正水着で本当に体型を補正できるのかどうかは知りませんが、体型補正写真というのはあるな、と思いました。




 沖縄のきれいな海を前にして、水着姿になって開放感を味わいたい人がいる一方、水着姿になることに消極的な人もいるでしょう。

 そもそも、写真自体あまり撮られたくない人も少なくありません。

 皆で撮る場合は、消極派に合わせるしかありません。


 ただ、撮っているうちに、段々気分が乗ってくることもあります。まずは無難な写真から取り始め、状況に応じてお願い、お勧めをするような形がいいと思います。


 メンバー間にバランスの差がなく、かつ、楽しさを共有できる写真、最大公約数的フォトが1枚でもあればいいのです。
 





 最後は、撮った写真の見せ方についてです。

 撮ったら終わりではなく、それをどう整理して見せるか、それが最終仕上げになります。



 その前に一つ、

 撮ることと、それを見せることは別の話です。

 写真に公開ランクを付けて、これは自分だけ、一緒に行った友達だけ、家族まで、彼氏まで、職場の同僚まで、SNSで公開、みたいに仕分けるのです。

 もちろん失敗作や、ちょっと調子に乗りすぎたと思ったらこっそり消しましょう。

 その分撮る時は、何でもガンガン撮るのがいいと思います。



 次に、人に見せる場合の見せ方、順序です。

 
写真S


 上の写真Sを見てください。

 この程度のファッションなら、今どき街中でも普通に見られると思いますが、それ以上の非日常を感じさせるショットになっていると思いませんか。

 全体の雰囲気から「これから」をイメージさせるからでしょう。背景と共に、トートバッグやビーチサンダルといった小物が効いています。



 問題は、見せ方です。この写真を1枚だけで見せるならいいのですが、水着姿の写真と一緒に見せてしまうと、どうしても水着写真に目が行ってしまいます。

 そこで、まず1枚目に写真Sを、2枚目には例えば下の写真Tのような微妙なショットを並べます。

 
写真T


 このような例は2回前の記事でも紹介しましたが、1枚の写真ですべてを語るのではなく、ストーリーを作って後は見る人に想像に任せるやり方です。

 全身水着写真はまた次回、みたいに引っ張り方も面白いかも知れません。



 LINEやXにアップするときは、並べる順番が大事です。

 友達と一緒に写った楽しそうな写真、一人で写ったちょっと「ドキッ」な写真、途中に海の写真や現地で食べたスイーツの写真なども交えながら、「宮古・八重山の楽しかった思い出」「街中では見せない非日常の姿」というストーリーを作ってください。

 インスタなら毎日1枚ずつアップするやり方もあります。



 直接スマホから見せる場合でも、撮った順にランダムに見せるのではなく、アルバムに編集してから見てもらいましょう。

 そういう編集作業は、きっと、楽しいと思いますよ。



 「私イケテルでしょ」という写真も、ストレートに見せるのではなく、70%、60%、80%という感じで、もったいぶって見せると、それが見た人の頭の中で100%になり、あるいは120%にもなるかも知れません。

 それが動画にはない、静止画写真の面白さです。





 人に見せる前提で書いてきましたが、もちろん、写真は自分で見て楽しむものです。

 スマホだけではなく、パソコンに転送して大画面で見たり、プリンタがあれば、特にお気に入りの写真をプリントするのも楽しいと思います。

 昔は当たり前だったプリント写真。今却って新鮮ですよ。


2026年7月20日月曜日

沖縄のビーチで写真を撮る女子を応援します - コーラルブルーの夏休みを一枚に Ⅲ

 

沖縄の、特に、宮古・八重山の美しい海で写真を撮っている女性のみなさんへ、

あとで何度も見返したくなる、思わず誰かに見せたくなる、そんな写真の撮り方を一緒に考えましょう、

という趣旨の記事です。前回からの続きです。


 
写真J


 上の写真Jは、伊良部島の渡口の浜です。

 まるで、ウユニ塩湖のようですが、渡口の浜は条件が整うと、砂浜が鏡になります。

 これは、自分が撮った写真をベースに、AIに人物を画いてもらったものですが、いつかこんな写真をリアルに撮ってみたいものです。



 何処の海でもプールでも、楽しかった思い出を写真に残すことはできますが、沖縄の、特に宮古・八重山の海で撮ることには特別のアドバンテージがあります。


 まず、何と言っても海の色が違います。
 
 宮古・八重山にはオール日本でもトップクラスの美しい海があります。写真以前に、そこに着いた時点でテンションが上がります。




 そして、人が少ない。

 沖縄本島の一部のビーチ、ホテル前のビーチにはそこそこ人がいたりしますが、宮古・八重山の海は、運が良ければ、まるでプライベートビーチのようになることすらあります。

 人目を気にせず撮れる。背景に余計なものが写りこんでしまうこともありません。



 遠浅の海がある。

 写真Kを見てください。

 砂浜ではなく、海に座る。こんな開放感MAXなシーンが撮れる場所は、日本中探してもそうそう見つからないと思います。

 
写真K


 アクセスしやすい

 宮古島・石垣島に行くまでは遠いですが、着いちゃえば、空港でレンタカーを借りて、どちらの島も30~40分以内にほとんどのビーチに辿り着きます。

 しかも、車を駐めたらもう目の前が絶景ビーチ!という場所も少なくありません。

 積極的にお勧めするわけではないですが、ビーチのはしごもできます。


 写真メインの旅なら宮古島をお勧めします。石垣島の海はバラエティに富んでいますが、シンプルな海の美しさから言えば、宮古島の方が勝ります。

 レンタカーはちょっと、という人は、石垣島から船で15分の竹富島に渡り、コンドイ浜を目指しましょう。
 

 沖縄本島周辺の離島にも同じように美しいビーチがありますが、アクセスを考えると、宮古・八重山に軍配が上がります。





 次は、水着と写真の関係についてです。

 ちょっと書きにくいのですが、カメラマンの立場から本音を言わせてもらうと、一番いいのは、原色で単色のシンプルなデザインのビキニの水着です。

 何処からどう撮っても一目で水着姿と分かるので、余計なことを考えずにモデルに集中できるからです。


写真F


 前回も見ていただいた写真F。人は隅っこに小さく写っているだけですが、インパクトは強いと思います。

 下の写真Lだと、印象が散漫になって、インパクトが弱くなってしまいます。


写真L

 

 南国沖縄の夏の日差しは強く、物が平面的に見える傾向があります。

 それを写真に撮って小さなスマホで見るわけですから、水着のフリル、レース、シャーリングなどの立体感を表現仕切れないことが多いのです。

 
 そこをご理解いただいた上で、ではどうすればいいかを考えていきましょう。

 まず、背景をシンプルにしてください。


写真M


 写真Mのようにパステルカラーの水着は、砂浜と重ならないように、背景を海か空にした方がいいようです。

 沖縄の海の白砂の砂浜は、珊瑚のかけらです。太陽光に照らされると白く見えますが、厳密には薄茶色なので、特にピンクや茶色とは色が被ります。



 フリルなどの立体感を見せたい場合は、近寄って撮るのが手っ取り早い方法です。





 アップで撮りたくない場合は、横方向から撮れば、ある程度立体感が潰れるのを防いでくれます。





 写真は第一印象で決まるといいましたが、情報量が多いと印象が散漫になってしまいます。
 昔から、写真は引き算とか、Simple is best と言われてきました。

 人の目には「似合う」「カワイイ」水着でも、平面写真ではシンプルであることの方が重要です。

 遠目ではシルエットが潰れてしまい、水着であることが分かり難いこともあります。0.5秒で勝負が決まる写真の世界では、ちょっと不利です。



 フリフリ、ギザギザ、デコボコのある水着を撮るならば、なるべく近づいて撮る、背景を整理するなど、できる限りシンプルな構図で撮るのがいいと思います。



 それでも、水着自体がシンプルであれば、撮りやすいことは確かです。
 
 もし、可能ならば、持っている水着の中で一番シンプルなデザインのものを、写真用にもう1着持って行ければいいと思います。

 ワンカラーで装飾の少ないものや、できるだけそれに近いものです。フリル脱着可能ならば、撮影の時だけ外すのもありです。



写真N

 
 写真Nを見てください。水着自体はシンプルですが、白いシャツを羽織ることで、変化が出ました。

 この色の組み合わせならば、水着とシャツでコントラスト差があるので、シルエットも潰れにくいと思います。

 応用編としては、白のバスタオルを肩にかけるのもいいでしょう。


 水着コーデを語るほどの知識はありませんが、この写真に関しては、白シャツを羽織ったことで、大人リゾートの雰囲気が感じられるのではないでしょうか。

 参考まで。



 いずれにしても、写真は、Simple is best.

 迷ったらシンプルに。これ案外名言かも。笑





 書いているとどうも長くなってしまいますが、。あと1回くらいで終わらせます。




写真上の人物はすべてAI作です。

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2026年7月16日木曜日

沖縄のビーチで写真を撮る女子を応援します - コーラルブルーの夏休みを一枚に Ⅱ

 

沖縄の、特に、宮古・八重山の美しい海で写真を撮っている女性のみなさんへ、

あとで何度も見返したくなる、思わず誰かに見せたくなる、そんな写真の撮り方を一緒に考えましょう、

という趣旨の記事です。前回からの続きです。


 
写真E


 海だけの写真を撮ると、見た人はそこに「自然」を感じます。


 上の写真Eのように子供が泳いでいると、「泳いでもいい海」「簡単に行ける海」に印象が変わります。

 のんびりした、田舎の海水浴場を思い起こさせるかも知れません。



写真F


 ところが、写真Fのように写っているのが水着の女性だと、田舎の海水浴場が、大人のビーチリゾートに変わりませんか。

 こんなに小さくしか写っていなくても、強力なアクセントになって、見る者の目を引きつけます。

 不思議ですよね。



 写真Fは、海の写真としてはこれで完結しますが、沖縄の記念写真・思い出写真としては、人物が小さすぎます。


 そこで、写真Fともう1枚、写真Gを一緒に見たらどうでしょうか。



写真G



 何も説明しなくても、見る人は、両方の写真を結びつけて、「この人は、あのきれいな海で泳いだんだ。」というイメージを膨らませます。


 写真Gは、水着はあまり見せていないけれど、「ステキ」「カッコイイ」「ドキッ」とする水着フォトなっていると思いませんか。
 写真Fの印象を頭の中に投影しているからだと思います。


 2枚の写真をバラバラで見るよりも、余韻が残る、想像が広がる写真になりました。




 ついでに言うと、冒頭の写真Eですが、子供が写っていると書きましたが、本当に子供に見えましたか。

 この写真は、自分で撮った実写ですが、写真を見た人が「子供が泳いでいる」と言ったので、子供が泳いでいると書いてみました。

 実は、これも大人の女性なのです。


 写真は第一印象で決まると言いましたが、これは思い込みに近いものもあるようです。





 次に、どのように撮ればいいのかという話に移ります。




 

 まず、とにかく写真を撮ってください。撮らないことには始まりません。「いいな」と思ったら、あまり考えずにシャッター押しましょう。

 失敗したら消せばいいだけです。


 背景は、オール日本でもトップクラスの海です。海を大きく取り込むことで、南国のリゾートらしくなります。




 ちょっとした工夫でグッと良くなることもあります。


 まず、姿勢を良くしましょう。

 姿勢が悪いと第一印象が悪いと言う話は、前回もしましたが、「真っ直ぐに立って胸を張る」。これが基本です。


 意識し過ぎると却って肩に力が入っちゃうかも知れませんが、髪を後ろで束ねる時のようなポーズです。そのまま手だけを下に降ろしたイメージでいいと思います。

 


 
 撮られる方は、カメラを意識すると表情が硬くなりがちです。

 「撮りま~す・・・・・はいチーズ・・・・・パシャ」というように間が開くと、どんどん身構えてしまいます。

 なので、カメラマンは素早く撮りましょう。カメラの方を向いていなくても、いい写真が撮れることもあるます。

 「映え」ポーズを意識する必要ありません。シンプル、かつ、自然に行きましょう。


 
 通りがかった人に、「シャッターを押してください」と頼むことも多いと思います。

 多分ほとんどの人は気持ち良く引き受けてくれると思いますが、いきなりスマホを渡されても縦位置で撮るのか、横位置で撮るのかすら迷うのが普通です。


 「全身が入るように」「顔のアップで」「背景の海を沢山入れて」「5枚くらい続けて撮って」などと具体的な注文を出した方が、撮る方も撮りやすく、結果的にいい写真が撮れます。



 実際に経験した話ですが、「思いっきり可愛く撮ってください。」と言われたのです。

 「じゃあ、思い切り可愛い顔をしてください。」と言ってみたら、相手に受けて大爆笑。その瞬間シャッターを押したら良い感じに撮れていました。

 写真って、そんなもんです。



 少し動きがあると、「楽しんでいる」感がでます。歩いているとか、話しているとか、写真を撮り合っているとか。




 カメラを持っていれば、シャッターチャンスはいくらでもやって来ます。問題はそれに反応できるかどうかなのです。

 「このシーン何か良さげ」と感じたら、迷わずシャッターを押しましょう。



 立ち姿だけでなく、座ったり寝転んだりすると変化が出ます。


写真H


 写真Hのようにカメラに向かって足を投げ出すシーンを広角系のレンズで撮ると、足が長く見える効果があります。

 これも前回の話と関連しますが、この写真では何も隠していませんが、ビキニラインもヒップラインも見えていません。




 ビーチでは、泳がずに写真だけ撮っている人も少なくありませんが、泳ぐ人でも、まず最初に写真を撮ってから、泳ぎに行く人がほとんどです。


 ですが、泳いだ後でまだ髪が濡れている姿からは、「海で遊んで楽しかった」という臨場感が伝わってきます。

 記念写真を超えた、思い出写真になると思います。


 その瞬間を記録しないのはもったいないので、海から上がってタオルでザッと拭いて、サッと髪を整えたら、もう一度撮りましょう。



写真I


 なんなら、写真Iのように、海から上がってきたばかりで、まだ撮られる準備ができていないところをサクッと撮ちゃうのもいいかも知れません。

 その場に一緒にいた仲間にしか切り取れない一瞬です。本人も後で見て、「あの時」を思い出す一枚になるのではないでしょうか。




 そのほか、ちょっとした注意事項もあります。


 撮影前の5秒チェック

 水着のストラップはねじれていないか、タグがめくれ上がっていないか、シャツを着ている場合は裾がめくれていないか、髪は乱れていないか。

 写真は、どうでもいい細かい点を目立たせてしまうことがあります。



 海と空が映っている場合、水平線が斜めになっていると落ち着きの悪い写真になるので気を付けてください。
 この手の失敗は、自分もしょっちゅうやっています。

 また、水平線が人の首の高さにあると、首切り写真になってしまうので、これも気にしてください。


 いずれにせよ致命的な失敗ではないのですが、やっぱり気になります。






 タトゥーシールを貼っている人もいますが、タトゥーシールは見た目はかわいくても、写真では模様がつぶれたり、アザのように見えたりすることがあります。

 友達同士がスマホで撮り合うようなシーンでは、タトゥーシールは意外と難しいアイテムです。
 できるならば、隠しちゃった方が無難です。Simple is bestです。



 夏の沖縄では、日中頭上から強い光が差すので、帽子を被っているとつばで顔が影になってしまいます。
 撮る時にちょっと顔が暗いかな、と思ったら写真では確実に写っていません。

 その時だけ帽子を脱いでもらうとか、ちょっとずらすだけでも違います。
 





 まだまだ書き切れないので、次回に続きます。




 写真上の人物はすべてAI作です。

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2026年7月12日日曜日

沖縄のビーチで写真を撮る女子を応援します - コーラルブルーの夏休みを一枚に Ⅰ

 



沖縄の、特に、宮古・八重山の美しい海で写真を撮っている女性のみなさんへ、

あとで何度も見返したくなる、思わず誰かに見せたくなる、そんな写真の撮り方を一緒に考えましょう、

という趣旨の記事です。



目指すのは、プロのカメラマンが撮る雑誌や広告風の写真ではなく、ビーチで普通に遊んでいる人達が、日常とのギャップを切り取る写真です。

宮古・八重山の海をステージとして、自然で、自由で、それでいて何処か気になる、余韻が残る、想像力が広がる、そんなイメージです。


お伝えしたいのは、ちょっとした撮り方の工夫とちょっとした写真の知識です。文章だけでは伝わらないと思うので、写真例も示します。
 
 


水着姿の女性は注目を集めます。男性だけでなく、女性の目も引きます。でも、撮りたいのは単なる水着写真ではなく、水着姿から生まれる日常とのギャップです。ですから、

女性目線で、「カワイイ」だけではなく、「ステキ」「カッコイイ」、
男性目線では、「エロい」ではなく「ドキッ」、

そんな写真が撮れるといいですよね。

 
背景の海の美しさと相まって、「いいなぁ」「宮古・八重山に行ってみたい」と思わせることができれば、ミッション成功です。



(どうしてこんなことを始めたのかについては、こちらをお読みください。)

 



 
      

 
概ねこんな感じの流れになると思います。
 
① そもそも写真はどう見られるのか
② ちょっとした工夫で写真がグッと良くなる
③ 宮古・八重山の海で撮るアドバンテージ
④ ちょっと書きにくいけど水着と写真の関係
⑤ 2人以上で写る写真は気を遣うことも
⑥ 撮った写真は見せ方次第
 

 

今回は、写真についてです。ここでいう写真は静止画写真のことで、動画は含みません。
 
写真というものは、どういう風に見られるのか、その特性を理解してください。これとっても重要です。

 
写真は第一印象で決まります。0.5秒の勝負です。
ここでダサい、つまらないと判定されると、失地回復は難しくなります。
反対に、写真自体の出来不出来に拘わらず、印象に残る写真もあります。

どんなジャンルであっても、説明的ではなく、見た人の想像力を広げる写真がいい写真だと言われています。
 
加えて、多くの写真はスマホの小さな画面で見られます。なおさら第一印象が重要です。


  

写真A


 写真Aを見てください。

 「前屈みでピース」。これは、よくやりがちな失敗です。


 撮られる方に恥ずかしいという意識があるからでしょうか。でも、姿勢が悪いので、ぱっと見貧相に見えてしまいます。
つまり第一印象が悪いのです。

表情も硬いので、「楽しそう」という雰囲気も伝わりづらい。カメラに迫られるとどうしても緊張してしまいます。

また、左側の人がショートパンツ姿なので、右側の人が悪目立ちします。

AIによれば、人間の視線は、まず肌の見える面積、明るい部分、コントラストの強い部分、次いで、顔に集まりやすいからだそうです。



 
写真B


写真Bはどうでしょう。 

背景を大きく採り入れたことで、「きれいな海」に来ていて「すごく楽しそう」な雰囲気が伝わります。姿勢がいいので堂々として「カッコイイ」も。

表情はまだちょっと堅いかも知れませんが、「普通の女子」っぽさが、却って好印象だと思いませんか。

 
これが写真の余韻であり、想像力なのです。

 

ただ、ベストショットかと言えばちょっと厳しい。 

左側の人がショートパンツなので、どうしても右側の人に視線が行ってしまい、バランスが悪くなるのです。

 

ショートパンツを着用するのは、恥ずかしい、隠したいと言う気持ちがあるからだと思いますが、見る方の本音は男女を問わず、「なんだ見せないのか」であり、どうしても水着だけの人の引き立て役になってしまいます。

 
じゃあ、どうすれば良いのか。簡単です。写真Cのように、上半身だけを撮ればいいのです。
 

写真C

 

 これなら、二人のバランスもいいし、ビーチとかリゾートといった雰囲気も伝わると思います。表情にも目が行きやすい。 
 
つまり、「見せない」のはなく「たまたま写っていない」という状態にすればいいのです。

応用編としては、足は海に浸かっている、なんていうのもいいと思います。



あるいは、左側の人も水着になって、その代わり小さく撮るというのもありです。

顔は分かるけど、スタイルまでは良く分からない程度まで後退して撮るわけです。

「見せない」のではなく「ハッキリとは見えない」という状態です。


どちらにせよ、すべてを見せなくても、見る人がイメージを膨らませる余地を残せばいいのです。人物写真はカタログ写真ではありません。 


「見せたくなければ、隠すより引いて撮る」 これです。




もう一つ別の例を紹介します。写真Dを見てください。

写真D


きれいな海に浮いているこの人は、何も隠さず水着姿で写っていると感じますか?

実は、ほとんど何も見せていないのです。

 



写真Dを回転させると一目瞭然ですが、この人はどんなスタイルをしているのかなんて、よく分かりません。
分かるのは、顔と水着の色くらいです。

改めて写真Dを見てください。自然なポーズで違和感はないでしょ。

面白いと思いませんか。これが写真マジックです。



ちなみに、水に浮いている姿は、見る人の目にはスリムに映ります。これも覚えておくといいのでしょう。




水着姿を撮られることに不安な人も当然いると思います。

写真の特性、見え方を知っておくと、このように「隠していないのに見えていない」という写真も出来るのです。


また、これは後で触れようと思いますが、写真を撮ることと見せることは別です。撮る段階では、どんどん撮っちゃいましょう。帰ってからの撮り直しはできませんから。
 


長くなるので、ここで一旦終わります。続きは次回に。 





 写真上の人物はAI作です。

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