2021年5月30日日曜日

来間島のタコ公園と”タコ下”




 宮古島から来間大橋を渡り切ると、道はいきなり上り坂の右急カーブになるのですが、カーブを曲がりきったかな、という辺りの左側に入り口があります。


 そこに車を駐め、石畳(風)の道を歩くこと約5分。



 なんじゃ~こりゃ~!




 上の写真は、昨年10月のもの。それが、今年行ってみたら茹ダコになっていた。




 来間島のタコ公園です。このタコは、四阿の代わりのようですが、形がビミョー過ぎて、屋根や日よけの役割は厳しいかも。

 タコ公園からは、宮古島の南東側の海を見下ろすことができます。
 



 実は、このビーチに降りる道があります。

 タコ公園から少し戻ると、石畳の道の脇に芝生広場っぽい場所があります。左側の石畳がタコ公園方面で、石畳を外れて右側の芝生っぽい方を突き当たりまで進みます。




 最後は、草木が生い茂り、人ひとりやっと通れる程の道をかき分けて進むと、そこには信玄の隠し湯、ではなく宮古の隠れビーチがありました。

 タコ公園にあるので通称「タコ下」。JTAの機内誌coralwayで紹介されてから、この名前が定着しています。




 山というか、岩に囲まれた池のような場所ですが、奥の方で外海と繋がっています。




 タコ下は、coralwayでは、シュノーケリングに適したビーチとして紹介されています。

 ここにはハマクマノミが沢山棲んでいると言われています。ただ、この写真を撮ったのは10年以上前なので、今現在どうなっているかは確認できていません。




 オールジャパンでも、トップクラスの綺麗な海がてんこ盛りの宮古島周辺ですが、ここは、狭いし行き難い割に意外と人気のようで、結構人に遇います。

 周囲を囲まれ、世俗から隔離されたようなプライベート感がいいのでしょうか。





  新着記事は、Twitter と Facebookでお知らせしています。

 スマホの方は、「ウェブ バージョンを表示」をタップすると各種機能が使えます。


2021年5月26日水曜日

宮古島にもある西の浜とお隣の狩俣漁港

 


 ニシ浜といえば波照間島、西の浜は黒島の絶景ビーチ。でも宮古島にも「西の浜」がありました。




 宮古島の西の浜は、島の北西端、池間大橋を正面に見ながら、左手方向は西平安名崎というロケーションです。
 有名な雪塩工場のすぐ近くです。


 「ファミリービーチ」というだけあって、見るからに遠浅そう、見るからに穏やかそうな海です。



 ここは、眺めの良さも特徴です。池間大橋だけではなく、西平安名崎に続く沖合の海の色も素敵です。





 ここは、ビーチの東端、一番右側の果てです。



 かつてこの場所で、こんな写真を撮ったことも。わんこが日陰でお休み中。





 西の浜の左隣にあるのが狩俣漁港です。狩俣漁港は、西の浜一帯の砂浜を掘って造ったのでしょう。
 堤防から見る海の色も綺麗です。



 手前に浮いているのは、ゴミではありません。クラゲが、悠々と泳いでいました。水深があって波のない漁港ならではの光景です。




 こちらは、狩俣漁港を跨いだ西の端。このまま岩場に沿って泳いでいけば、西平安名崎ということになります。





 ちょっと前まではバブルに浮かれ、最近はコロナで観光客が減った影響なのか、業者にまつわる不快な話もチラホラ聞こえてくる宮古島。

 西の浜は訪れる人の少ない、ノンビリとした静かなビーチです。しかし、人が多かろうと少なかろうと、何処のビーチでも、誰もが安心して海遊びを楽しめる宮古島でなければ困ります。

 市長も代わったことだし、そろそろ本腰を入れて、島のビジョンを考えていただきたいと思うのですが。





 新着記事は、Twitter と Facebookでお知らせしています。

 スマホの方は、「ウェブ バージョンを表示」をタップすると各種機能が使えます。


2021年5月22日土曜日

竹富島東港プラスワンの綺麗な海




 船が港に着いて、乗客が下船を始めると、目に飛び込んでくる美しい海に「うわ~」という歓声が上がります。

 ここは竹富島の入り口、竹富港(東港)です。


 おそらく竹富島に初めて来た人達なのでしょう。ついつい、「ドヤっ、綺麗だろう!」なんて自慢したくなります。笑



 でも、そこまで。

 竹富島に来た人は、早々に水牛車観光や、貸し自転車屋の送迎車に乗り込んでそそくさと出発してしまいます。

 しかし、この港の北西側(海に向かって左側)にも美しい海が広がっているのです。



 護岸に沿って歩きます。船を降りて数分歩くだけです。港からずっと綺麗な海が続いていますが、ここまで来る物好きはほとんどいません。

 その船が石垣島に向けて出航すると、音もなくなります。微かな風の音と、ホンの小さな波がチャポチャポしているだけ。

 竹富島とは思えない別世界です。




 こちらは、港から少し離れた南東側から竹富東港とその先を撮ったもの。海の色が違っています。




 そこから振り返って、反対側を撮りました。逆光線に輝く海と、釣りをする親子でしょうか。こちらもノンビリ感が漂います。



 

 竹富島の海といえば、コンドイ浜です。
 竹富島のみならず、八重山を代表するビーチです。
 たまたま、去年はコロナのせいで人が少なかったのですが、以前は人も多く、賑わっていました。

 2年前までは大騒ぎだったリゾートホテル計画も、今は動きが止まっているようです。





 コンドイ浜や、お隣のカイジ浜に比べれば、実用一点張りの港とその周辺は、観光ガイドで紹介されることもありません。

 船の発着前後の数分間だけ賑わって、あとは静けさに包まれます。でも、海の色はとても綺麗です。





 「港の海がいきなり美しい」というのは、当ブログでずっと取り上げているテーマですが、この竹富島東港も当然その中に含まれます。
 以前、当ブログでもご紹介しました。

 そして、さらに港の海のすぐお隣の海もこれまた美しいので、時間に余裕をもってゆっくりすることをお勧めします。

 竹富島は、花咲乱れる伝統集落が一番のウリなのでしょうが、そのほかにも、まだまだ見逃されているビューポイントがありそうです。






 新着記事は、Twitter と Facebookでお知らせしています。

 スマホの方は、「ウェブ バージョンを表示」をタップすると各種機能が使えます。


 

2021年5月18日火曜日

沖縄のティラジャーハンター

 

 あの日の夜、ヤツはこの島にやって来た。

 ヤツは、普段は石垣島を拠点に堅気の仕事をしている。だが、ヤツのもう一つの顔は、トレジャーハンター。人呼んで”狩猟者(ハンター)B”。





 朝、ホテルの支配人と私は、島内でBの示した条件に合致する場所を探していた。

 「その条件に合うのは、N浜崎です。」
 「よし、そこに行け。時間は9:45だ。」

 私は、命じられるままに、N浜崎に車を飛ばした。Bは車を降りると素早く身支度を調え、N浜崎の美しい海へと消えて行った。



 だが、獲物(ターゲット)は見つからなかったようだ。

 Bは、直ぐさま猟場(ポイント)の探査を開始した。スマホを見詰めるBの目が光った。「すぐに車を出せ。T 漁港横の海岸だ。」

 20分ほどで漁港の駐車場に到着した。Bは車を降りるや、直ちに海岸に向かった。



 「だめだ、盗(や)られていた。」

 誰かが先にお宝トレジャーを根こそぎ持って行ったらしい。もうダメなのか。

 ここで、Bの鋭い嗅覚が働く。「 I ギャーの西だ。急げ!」 だがこの時、既に干潮時刻を過ぎていた。刻一刻と潮が満ちてくる。時間がもう無い。



 数十分後、海にいるBから指令が届いた。「用意したアレを持ってこい。」 
 アレが必要になったということは、ついにお宝トレジャー)を見つけたということだろうか。

 Bは、重そうに獲物(ターゲット)を海中から引き揚げた。


 
 「これが、狙っていたトレジャーですか?」「何を言っているんだ。ティラジャーだ。」





 ティラジャーとは巻き貝の一種。島人が好んで食べる珍味です。

 沖縄ではティラジャーと呼ばれますが、一般にはマガキ貝、地方によってはコマ貝、チャンバラ貝と呼ばれているようです。
 沖縄のほか、鹿児島県、高知県など、温暖な海に面した海岸に生息します。


 ティラジャー下茹で中。海水で茹でるのがポイントだそうです。




 珍味のお相伴に与ることができました。

 コリコリした歯触りと、さっぱりしているけれど、噛みしめると微かな甘みと旨味が広がる独特の食感。

 採り立ての新鮮であることに加え、調理自体も上手いのでしょう。こりゃはまるわ。自分的には、日本酒のお供に最高!てな感じでした。



 ティラジャーの潮干狩り、貝拾いは、島人のお楽しみ。でも、難易度は高いらしく、どこにでもいて、誰でも捕れるというわけではなさそうです。

 また、場所によっては、漁業権により一般の人が捕ることが禁止されている場合があります。
 石垣島、西表島の国立公園内の一部区域でも採取が禁止されています。

 海岸入り口に看板が立っている場合などは、注意書きをよく読んでください。




 この話はフィクションです、というほどフィクションではありません。


 新着記事は、Twitter と Facebookでお知らせしています。

 スマホの方は、「ウェブ バージョンを表示」をタップすると各種機能が使えます。



2021年5月14日金曜日

下地島の激変ビーチ 中の島(カヤッファ)

 


 「昔は○○だった」、なんていう話を当ブログでも時々書いてしまいますが、それにしても、昔と比べてここは、本当ぉっっっ~に変わったんです。

 いや、昔ではなくホンの数年前、ほとんど人が来なかったビーチに、今や駐車場が溢れかえるほど泳ぎに来る人が激増したのです。

 何で変わったのかといえば、伊良部大橋開通以外に理由が思い当たりません。

 下地島の中の島です。地元ではカヤッファと呼ばれている場所です。 
 


 
 駐車場にぎっしり車が駐まっていて、さらに路駐の車も。ここを通過するのは神経を使います。




 伊良部大橋開通で変わった場所。ビーチ部門の第1位は、絶対にここだと思います。

 以前は、誰もいなくて、地元の業者しか知らない場所でした。
 その後口コミで徐々に知られることになったのですが、駐車場はおろか、何も目印が無く、ショップの車が路駐しているのを目印に場所を探していたほどです。 




 道路から、足場の悪い段差を降りていくと、綺麗と言えば、まあ綺麗な海ですが、他に極上のビーチが点在する宮古島周辺では地味ビーチです。




 そこに人が集まる理由は、実は、中の島はシュノーケリングポイントなのです。




 以前と比べると珊瑚も熱帯魚も減ったと言われますが、人が激増した割にはそれほど荒れていない、とも言えると思います。
 



 コロナ以前は、全体に観光客が増えていた宮古島周辺ですが、ここは、特別に人が増えました。せっかくだから、伊良部大橋を渡った先で遊びたいというノリなのでしょうか。

 ただ、西側に面しているシュノーケリングポイントは、宮古島周辺ではあまりなく、東風が強いときに比較的安全に遊べる場所としては重宝されているようです。


 ここは、深い所にある珊瑚が多いので、素潜りは得意でないという人は、干潮時間帯を狙って行った方がいいと思います。




 カヤッファというのが、元々の地名なのだけれど、誰かが分かりやすく中の島と名付けたらそれが定着したのだとか。

 余計なお世話ですが、池間島のブロックビーチとかロープ海岸というネーミングの方が、秘密の場所っぽくてセンスあるように思うのですが。笑



 

 ハマクマノミ。

 上と下の魚は同じ種類のはずですが、上のコは、海面近くでブイブイいわせていたので、すっかり日焼けしてしまいました。

 というわけではなく、黒化現象と呼ばれるもので、これは、共生するイソギンチャクと関係するらしいのです。

 でも、このように赤・黒揃っているのは何故なのでしょうか。




 新着記事は、Twitter と Facebookでお知らせしています。

 スマホの方は、「ウェブ バージョンを表示」をタップすると各種機能が使えます。


2021年5月10日月曜日

ほとんど沖縄の徳之島にあるソテツ群と奇岩




 大きく育った見事なソテツ。いかにも南国らしい光景ですが、ここは沖縄ではありません。

 行政区域は鹿児島県ですが、感覚としてはほとんど沖縄の奄美群島。そのひとつの徳之島での眺めです。
 

 こちらは、同じく徳之島の金見崎にあるソテツトンネル。本当にトンネル状になっていて、人間が中を余裕で歩けます。



 ソテツは、沖縄や鹿児島県の南岸の暖かい所に自生します。生育が遅いので、ここまで成長するには、長い年月を要するのだとか。



 ソテツは、漢字で書くと「蘇鉄」。枯れかかっているとき、釘を打ち込むと蘇るからだとか。マジッスか!?



 そして、最後に待っていたのは美しい海です。




 代わってこちらは、島の北部ムシロ瀬の奇岩。

 沖縄の多くの島と同様、隆起珊瑚や琉球石灰岩で組成されている徳之島ですが、この一帯だけは、何故か火山性の花崗岩でできています。



 ヘビ岩?

 

 これもヘビっぽい。



 下から見ると、東北新幹線はやぶさ!?




 こちらは、日本最南端のシンデレラ城?



 
 奄美大島より南の奄美群島は、今は鹿児島県ですが、歴史的にも地理的にも沖縄と深い関わりがあります。

 徳之島は、沖縄と同じ亜熱帯性気候に属し、主要農作物はサトウキビ。珊瑚の海に囲まれている点も沖縄と同じですが 沖縄の島々に比べると、観光地としての知名度は遙かに低く、観光客もあまりやって来ません。

 
 沖縄の某島がバブルで荒れちゃったら、最後は奄美群島に通おうかな、と内心思っているのですが。 





 新着記事は、Twitter と Facebookでお知らせしています。

 スマホの方は、「ウェブ バージョンを表示」をタップすると各種機能が使えます。