2012年12月27日木曜日

Sunset多良間島

 暑かった沖縄の夏。
 一日遊んで汗をかいて、夕方になったらシャワーを浴びて、さっぱりしたら早速ビールを飲んで・・・といきたいところですが、飲む前にもう一仕事。
 夕日の写真を撮りに行かねばなりません。

 でもこの日は午後からずっと曇り。どうせ今日はダメだと思って油断してビールを飲み始めたら、ありゃ、西側が晴れてる。

 急いでカメラを持って飛び出したら、ちょうどこんな感じで道の先に夕日が沈む途中でした。


 
 この後、海岸にたどり着いた時は結局雲が出てしまい、上の写真が唯一の収穫となってしまいました。
 沖縄らしさは感じられないのですが、進む道の真正面に夕日が見えるこの写真自体は、自分では割と気に入っています。


 そんな訳で、今年のブログは、このSunsetの写真で閉めたいと思います。

 紹介が遅くなりましたが、ここは多良間島。宮古島からプロペラ機で25分の離島の中の離島です。

 観光客がほとんど居ません。
 確かにこれといった見所があまりないのです。
 俗に言う「何も無い島」なんです。



 もちろん、沖縄ですから周囲はきれいな海に囲まれていますが、島を代表するような景観地はどこかにあるんだか、ないんだか。

 きっとでも、足で稼ぐと素敵な場所があるだろうと思います。
 またそのうち上陸して、もっと写真を撮りたいと思います。


 多良間島に限らず、これからも沖縄に何度でも足を運んで、ちょっとした瞬間の沖縄らしいシーンを切り取って、当ブログとwebsate「宮古・八重山ってこんな所」で紹介してくつもりです。

 夏に始めた当ブログですが、ご覧いただきありがとうございました。
 また、来年もよろしくお願いいたします。

 皆様良いお年を。

2012年12月23日日曜日

登録有形文化財 黒島の伊古桟橋

 海に突き出た一本の桟橋。

 黒島の伊古桟橋です。
 今は、桟橋としては使われていませんが、国の登録有形文化財です。



 とてもスッキリていて眺めがいいのは、視線を遮る防波堤がないからです。

 こちらの現役の黒島港は、防波堤でガッチリと守られています。



 かつて漁業が盛んたったこの島の海人たちは、この伊古桟橋から出漁していきました。
 眺めが良いということは、その分、波が直撃する訳ですから、風の強いときはさぞかし大変だったのだろうと思います。


 今は、桟橋としての役割を終え、観光名所になっていて多くの人が訪れます。

 




 おおっ、凄い。頑張って記念撮影!? ご苦労様です。


 

桟橋から、脇の海を見るととてもきれいです。


 ただし、満潮時のみ。浅瀬なので干潮時には干上がってしまい、あまり美しくはありません。


 反対を向いて陸側を見たところ。




 途中で、壊れています。
 足下に気をつけて行けば、何とか先まで進めそうな感じですが。


 満潮になると水没。





 昔漁業の島だった黒島は、今は牛の島。


 
 黒島や竹富島は隆起珊瑚の島。つまり、元々海中の珊瑚礁だった所が、地殻変動で隆起して陸地になったものです。

 そのため、島の土地は基本的には珊瑚由来の石灰岩。経年の風化で表面には土ができ植物も生えていますが、ちょっと掘れば岩だらけ。農耕には適しません。

 農作物が十分確保できないため、伊古桟橋から漁に出なければならなかったのでしょう。同じ境遇の竹富島は西表島や石垣島まで遠征して農業をしていました。
 どちらにせよ、大変なことだったと想像します。

 しかし、土地の表面を掘削し平地にすれば、農作物は無理でも牧草は生えるということで、黒島は牧草を育て牛を飼って生業とする道を選びました。
 今では、牛の島、沖縄の北海道などと言われる黒島ですが、こうした理由があります。

 竹富島は、昔ながらの美しい町並みを保存することで、観光に生きる道を選んだのでしょうか。



2012年12月18日火曜日

神の島 大神島

 きれいな海にポツンと浮かぶ小さな島。

 
 
 
 宮古島の北東にある大神島。
 
 外周で2㎞ちょっとの本当に小さな島です。
 
 宮古島市(旧平良市)の一部で、島の人口は以前は50人ほど居たのですが、小中学校の廃校により更に減ってしまってしまいました。
 郵便局なし。駐在所なし。診療所なし。民宿なし。売店なし。
 
 
 この島の「遠見台」という展望台は、高さ約75㍍。
 これは、宮古諸島の中で最も高い場所なのです。
 周辺の海が美しく素敵な眺めです。
 


 
 
 
 
 一見何もない島には、実は神様が居ます。ここは、神の島なのです。
 島の大部分は神聖な場所で立ち入り禁止です。
 
 観光客が立ち入っていいのは、遠見台とそこに続く道、多目的広場(公園)、外周道路だけです。
 神事の時などは、これらの場所でも行動が制限されます。
 
 島の神事(祭り)は、秘祭です。宮古島の人でもほとんど知りません。
 宮古島の観光案内フリーペーパーである「ガイドブック宮古島」には、島の情報は何も出ておらず、島に渡る船の時刻表すらも載って居ません。

 
 もっとも、観光客が島に渡ること自体は何ら問題ありません。
 海岸や展望台以外の、普通観光客が行かないところにむやみに立ち入らなければ、島民は静かに観光客を受け入れてくれます。
 
  
 
 島の北側の海岸に不思議な形をした岩があります。波で浸食されてこんな形になったもので,
ノッチと呼ばれるものです。
 隆起珊瑚石灰岩の柔らかな岩は波に浸食されやすく、他の島にも色々変わった形の岩がありますが、ここのは特に凄い。
 いつ壊れてもおかしくありません。海岸のすぐ近くの浅瀬ですが、そんな訳で近寄るのは危険だと思います。
 
 
 


 ケリを入れたら倒れそう。



 ところで、外周道路は、島一周道路として建設が始まりましたが、建設中に重機が壊れたり作業員に怪我人や病人が出たりしたことから様々な噂が流れ、お祓いをし計画を変更したものの、工事が中断され、その後再開されていません。
 しかし、集落は島の南側に密集していて、島で農林業が行われているわけでもないので、島を一周する必要性というのは感じられません。
 神様が、無駄な公共事業を止めたなら素晴らしい神様だと思います。
 
 
 
 
 宮古島と大神島は、大神海運の船で結ばれています。
 1日4~5往復。所要時間約15分です。
 
 フェリーではないので、荷物はお客さんが自分で運びます。
 船内に掲示の貨物運賃表です。
 

 

 拡大してみると・・・


 米 10㎏1袋 70円  冷蔵庫 大 1個 800円  山羊 小 1匹 350円  山羊 大 1匹 800円など。
 
 山羊の大小は、何処で決めるんですかね。
  神の島といっても、のどかな沖縄の離島であることには変わりありません。
 
 
 余計なお世話ですが、人間の運賃は大人片道350円なので、そう考えると山羊料金高いのでは?

2012年12月14日金曜日

竹富島の水牛車 vs 由布島の水牛車

 八重山ならではのアトラクション。水牛車。



 「八重山○島巡り」なんていうツアーにはほぼ強制的に組み込まれている、アノ観光水牛車ではありますが。

 フリーで行っても何時でも乗れるので、たまにはいかがでしょうか。
 


 竹富島では集落を廻ります。歩けば10分でお釣りが来る程度の距離を、ガイドの説明を聞きながらゆっくりゆっくりと30分ほどかけて巡ります。
 ガイドによる、三線を弾いての「安里屋ユンタ」「竹富島で会いましょう」などのお馴染みの歌なんかもあり、気分が盛り上がります。




 水牛だけに、水をかけられると喜ぶのです。




多客期には、重連?も。ギャラリーも大勢。






 水牛は、とても大人しいのでこんなことをさせてくれることもあります。
 (くれぐれも、係の人の指示に従ってくださいね。)



 「ったく、かったりーんだよな~」とでも言っているのでしょうか。






 一方、由布島の水牛車は、西表島から由布島に渡る時に乗ります。






 こちらの水牛車に乗るときには、出来るだけ満潮時間帯を狙って行ってください。「水牛車で海を渡る感」を味わえます。
 浅瀬だけに、干潮時は海が干上がってしまって、ただの砂浜になっちゃいます。

 歩いて渡ることもできるのですが、水牛の落とし物が転がっているので、くれぐれもご注意を。


2012年12月8日土曜日

早起きは三文の得@沖縄離島

 沖縄に行くと、ついつい夜遅くまでだらだら飲み続けてしまうのですが・・・

 しかしそれでも、頑張って早起きをします。
 日の出の写真を撮るためです。

 起きてみて曇っていたり雨が降っていたりすると、また寝てしまうのですけれどね。


 でも、こんな光景が見られれば眠気も吹っ飛びます。宮古島の朝。




 そのほか、朝早くは思いがけないものが居ることがあります。

 コウモリですね。小浜島です。


 そろそろ寝ぐらに帰る時間では?


 こちらも小浜島。砂浜にカニが居ました。
 近づいてもこんな感じで威嚇するだけで、逃げません。
 20分くらいして潮が満ちてきてもそのままです。
 産卵でもするのでしょうか。





 もう一つ小浜島です。この日はすっきりした日の出は見えませんでしたが、微妙な朝焼けです。




 こちらは沖縄の北海道こと、黒島。
 

 放牧場の夜明け。偶然ですがこういう光景に巡り会えると、頑張って早起きしてよかった~(しみじみ)みたいな感じで、テンションが上がります。



 西表島では、夜中に咲いて朝と共に散ってしまうサガリバナ。




 竹富島の朝。
 沖縄県の花デイゴ。実は初めて知ったのですが、この花の蜜はカラスの大好物で、デイゴの木には朝っぱらから沢山のカラスが押し寄せて来ます。
 背景に見えるのは朝方の月です。




 同じく竹富島。シーサーと朝焼けです。




 多良間島の朝。アダンの実と日の出。



 最後に波照間島。
日の出から30分位経った頃。山羊が道路上でくつろいでいました。

 
 
 沖縄は、南であるだけではなく西でもあるので、日の出・日没共内地よりも時間が遅いです。夏至の頃でも6時ちょっと前まで夜が明けないので、朝4時起きなんてことはなく、その点は楽です。
 夕日の時間帯は、宿の夕食と被ることがありますが、日の出の時間はその心配もありません。
 
 だから、前日に飲み過ぎないで早く寝ればいいと・・・分かっちゃいるんですけどぉ。


2012年12月5日水曜日

鳩間の港


 このところ、ちょっと忙し目でありまして・・・(言い訳なんですが。)

 ブログの更新がままならず・・・

 そんなわけで、当ブログ初登場の鳩間島の美しい海をご覧いただきたいと思います。
 (次回まで時間稼ぎ ^^; )








 いずれも島の南側、西表島側にある鳩間港周辺の海です。

 標題の「鳩間の港」は、島出身の唄者、加治工勇さんの代表曲のタイトルでもあります。