2018年8月31日金曜日

沖縄の天気予報は当たらない2018(いやもうマジっす)




 石垣島をメインに、周辺離島にも足を伸ばす旅に出かけていました。

 実質滞在日は、8月23日・24日・25日・26日の4日間。しかし、事前には絶望的な週間天気予報が。


(気象関係の図表等は、すべて気象庁、石垣島気象台のHPから引用。)



 当ブログでも、既に2回ほど記事にしましたが、とにかく沖縄の天気予報は当たらないと、島の人も観光客も口を揃えます。

 なので、こんな天気予報であっても諦めるのは早い。(と自分に言い聞かせる。)




 8月23日。現地石垣島は、午前中は曇りで一時薄日が差す程度の天気。早めに昼ご飯を食べ食堂から出ると、何と晴れ。
 その後も、多少雲が出るものの、日没までほぼ晴れの天気が続いてくれました。

 やれやれ。本当に天気予報が外れてくれたよ。



 明けて24日は、午前中曇り。この日も午後から日が出てきて、13時以降夕方までは曇り時々晴。雨は降らず。

(別にこのホテルに泊まったわけではありません。笑)


 24日17時発表の天気予報。気象台が根負けしたかのように、晴れの予報に切り替わりました。



 ところが、その日の夜は、満月なのにそれが全く見えないほどのぶ厚い雲。朝方には、一時かなり強い雨も。
 それを見て予報を変えたのか、翌25日5時発表の天気予報では、またまた曇り~雨に戻ります。



 すると予報をおちょくるかのように、今度は晴れ。25日の朝9時頃です。
 こりゃもう、天気の気象台いじめ。天気ハラスメント、いや、晴ラスメントか。


 もっとも、25日は、スッキリ晴れたのは朝方の一時期だけ。
 それでも基本曇り、たまに薄日が差す天気で、雨は、時折パラパラとスコール(片降い)があった程度。


 そして、26日は、終日晴れ時々曇り。短時間のスコールはあったものの、4日間で一番いい天気だったのです。


 
 結局今回の旅行期間中の天気は、ほとんど晴れか曇り。つまり、天気予報は全く当たらならなかったわけです。

 いい方に外れてくれたので、文句はありませんが、もし、逆だったら、絶対にブツクサ言っていたと思います。笑


 これでいいのか天気予報!

 無責任な野次馬的発言をするならば、「気象庁なにやってんだ!こんな天気予報じゃ意味ないじゃないか!」ということになると思います。

 でも、冷静に考えると、本当に予報が難しかったのでしょう。


 というのも、今回は、概ね晴れたとはいえ、青空に夏の雲といった、例年の夏らしいスカッとした晴れではなく、日が照ったから晴れ、という感じで、毎日強い風も吹いていました。

 波照間航路は、台風でもないのに連日の欠航続きで、ちょうど旧盆と重なったため、色々な意味で影響は大きかったことでしょう。



 何でこんなことになっちゃったのでしょうか。素人なりに考えてみました。

 これは、ダブル台風が本州を襲った直後の、8月25日12時の天気図。ダブル台風のみ報じられていましたが、いつの間にか沖縄近海に、熱帯低気圧が二つもできています。



 そして、熱帯低気圧の雲なのか、別の雲なのか分かりませんが、沖縄の南西には、巨大な雲の塊が。
 この雲の塊は、ほとんど移動しない厄介者で、台湾では、死者まで出す大雨になりました。

 この雲の巨大さに比べれば、石垣島など点に過ぎません。その小さな点である石垣島に、巨大な雲の周辺部分がかかるかどうかという、何とも微妙な日々が続いていたようなのです。




 改めて、8月22日からの週間天気予報を見てみましょう。


 23日からほぼ同じような予報が続いています。特に25日以降は、全く同じです。曇一時雨、降水確率50%、信頼度C

 これは、要するに予報ができないというサインなのだと思います。

 大きな塊の雲が沖縄近海に発生し、動きが鈍いとうところまでは予測したけれど、その雲の縁に当たる石垣島などに、雲がかかるか否か、つまり、晴れるか降るかは何とも・・・みたいな感じだったのですかね。

 でも、だったら、そういう情報を流してもらいたいと思いませんか。
 「雲のわずかな動きによって、晴から雨まであり得るので、予報困難。」
 その方が、皆、緊張感をもって天候を注視するのではないでしょうか。

 実際は、「よく分からないから、取り敢えず悪い方に予報を出しとけ」みたいな感じで、これでは却って、天気予報の信頼を損ねているのではないでしょうか。
 

 とにかく、沖縄の天気予報は当たらない。残念ながら、このことを何度も経験しました。大海原に小さな島が点在する沖縄では、現代科学の粋を集めても、正確な天気予報は難しいのでしょう。



 沖縄に行かれる人は、天気予報はもちろん見てもらって構いませんが、それに加えて、スマホで気象庁のホームページを開いて、気象衛星の画像や、レーダーナウキャスト、アメダス等も見てください。
 そして実際の空を見上げて、雲の動きも追ってみてください。

 それも、沖縄旅行の醍醐味なのかも知れませんよ。


2018年8月27日月曜日

こちらは穴場 下地島35END周辺の海




 17ENDは知っているけど、35ENDなんて聞いたことがないぞ!

 と仰る人も多いと思いますが、あるんです。理論的には。
 理論的?何言っちゃってるの?

 まあ、説明は後にして、取り敢えず下地島空港南端の周辺の海ということで。





 干潮時。波立っている辺りがリーフエッジだと思います。その外側には、いつも船が停泊しています。
 ダイビング船でしょうか。この辺りは、ダイビングかシュノーケリングのポイントなのでしょう。



 車で5分も走れば、極上ビーチの17ENDや渡口の浜があり、シュノーケリングの楽しめる中の島はもっと近いのです。

 駐車場やその他の設備は一切ありません。それでも、僅かながらいつも人がいるので、それなりの魅力があるのでしょう。



 入江状の海は、見た目とても穏やかで浅そうな感じ。確かにこれならば、泳ぎたくなります。


 この奥に、珊瑚の根があったり、熱帯魚がいたりするのでしょうか。


 波打ち際では、ルリスズメダイが見えています。


 モンパノキと蝶。この辺りでは、蝶を見かけることも多いのです。設備がない分、自然は豊かです。



 ところで、35ENDの話ですが、有名な17ENDは、地名ではなく滑走路の呼び名です。
 17ENDの反対側なら35END。下地空港北端周辺の海を17ENDと呼ぶなら、反対側にある海を35ENDと呼んでもいいじゃないかと、まあ、こういう理屈です。

 マニアックな人なら、すぐに同意していただけると思うのですが。笑


 35END付近の誘導灯です。17ENDに比べると非常に地味ですが。



 これだけ綺麗な海がてんこ盛りで、しかもプライベートビーチ級の所も少なくないのに、さらに穴場を探す必要はないのですが、それでも、誰か人がいると、何かあるのではないかと、思わず写真を撮りに行ってしまいます。



 17END、35ENDの呼び方に関しては、こちらをご覧ください(記事の下の方です)。


2018年8月21日火曜日

戦艦大和が眠る海 徳之島犬田布岬




  昭和20年4月7日、帝国海軍戦艦大和は、鹿児島県沖の海で沈没しました。この時、乗組員の戦死者は、2,740名とされています。


 徳之島の南西側、犬田布岬という場所に、大和の慰霊の塔があります。



 大和が沈没したのは、現在では、鹿児島県枕崎市の西南西、約200kmの地点と判明しています。
 しかし、当時、僅かに生還した乗組員が、「徳之島西方二〇浬ノ洋上、大和轟沈シ」と証言したことから、徳之島に慰霊の塔が建てられたそうです。

 

 犬田布岬は、奄美十景の一つ。ここから眺めは、眼下には、コーラルブルーの繊細な色の海が、遠くには、紺碧の青い海が、何処までも広がっています。まさに絶景。




 昭和20年4月1日、沖縄本島でアメリカ軍の上陸が開始されたことを受けて、沖縄を救援すべく、天一号作戦として、戦艦大和のほか小型艦計10隻が、4月6日山口県徳山沖から出航しました。
               




   終戦末期、既に帝国海軍は、破損した艦の修復も思うにまかせず、まだ動ける状態の艦ですら燃料不足で航行させられず、軍港に停泊させたまま浮き砲台として運用せざるを得ない、それほど資源が枯渇仕切った状態でした。
 
 大和は、出撃できない艦から燃料や弾薬を掻き集め、基地に備蓄されたわずかな燃料までも積み込み、それでもタンクを満タンにすることは出来ずに出撃しました。

  沖縄の救援が作戦の目的とはいえ、乗組員達もみな、出撃したが最後、恐らく生きては戻れない特攻作戦であることを覚悟した上での出撃だったと言われています。


 そして大和は、その沖縄に辿り着くことすらできませんでした。





 慰霊塔のは、昭和43年(1968年)に建てられました。高さは大和の司令塔と同じ24mです。




 大和と言えば、真っ先に思い浮かぶのは、宇宙戦艦ヤマト、あるいは、それすらも何のこっちゃ?という人がほとんどだと思います。

 70年前にこの海のずっと沖で、世界最大の戦艦が沈没し、タイタニック号より遙かに多い死者が出ました。



 徳之島に行ったことがあるという人はあまり多くないと思います。この島自体、観光地としてはマイナーで、そこが魅力でもあるのですが、もし、徳之島に行ったら、ここは是非とも足を運んでいただきたい場所です。



2018年8月16日木曜日

石垣島ドリーム観光が定期船休止 カリー観光は大丈夫?




  石垣島ドリーム観光が、4月から定期航路の運航を休止しています。

 同社は、平成17年(2005年)会社設立、平成19年から石垣港と八重山諸島間の定期航路の運航を行っていました。

 安栄観光・八重山観光フェリーの便が運航されていないニッチな時間帯の便が多く、重宝していました。
 定期船の休止は、致命的ではないですが、ちょっと痛いところです。 
 


 理由については、報道されたところによると、人手不足により船員の確保が困難だからとされており、現在は、ツアー客対応のみで、船員の確保の見通しがつき次第再開とはされています。


 八重山通の観光客の中には、「ドリーム観光はいじめらていたから」と話す人が、少なからずいます。
 誰がどういじめていたか、具体的な話ではなく、与太話の類いなのですが、でも、そう言われると何となく、本当に何となくなのですが、そんな気もしてきます。
 

 同社のホームページには、諸般の事情により、船舶の運航体系を変更すると書かれています。





 そうなると気になるのがカリー観光の路線バスです。
 こちらは、何となく、ではなく、あきらかに不当な対応だと思うことがあったからです。



 カリー観光は、元は本島の貸し切りバス事業者でしたが、平成27年(2015年)から、石垣島の路線バス事業に参入し、空港と離島ターミナル間のノンストップ便のみを運行しています。

 当初は、ライバル東運輸と仁義なき戦いを繰り広げていましたが、今では、早い、安い、美味い、ではないですが、早い、安い、便利な空港連絡バスとして、ないと困る存在になっています。


 早い:ノンストップなので、東運輸のバスより最大10分程度速く到着します。
 安い:片道500円、往復券を買うと900円です。
 便利:このハイデッカーの観光バスタイプの車両だと、トランクルームに大きな荷物を入れられます。



 路線バスタイプの車両だと、こんな風に荷物を車内に持ち込んで、走行中も、転がらないよう押さえていなければなりません。
 実際に体験してみると、この差はかなり大きいのです。




 カリー観光バスの乗り場は、空港、離島ターミナルとも、最も離れたバスバースが充てられています。

 空港乗り場では、その手前に東運輸のバス停があります。両社、従業員を配置し案内をしますが、そこは、手前にある東運輸が有利。
 カリー観光バスの存在を知っていて、敢えてそれに乗ろうという人以外は、東運輸バスに吸収されてしまいます。

 この状況は、かつて地元紙に「客引きまがいの行為」と報じられたことすらあります。


 2年前のこと、石垣空港14:40発の離島ターミナル行きカリー観光バスは、10分早発の東運輸バスにゴソッと乗られてしまい、乗客わずか3人で出発しました。
 離島ターミナルには、直行便のカリー観光バスが先に到着したのですが。




 こちらは、石垣島で配布されているフリーペーパー「観光ガイドブック石垣島」。オールカラーで100ページほどのものが無料で配布されています。これ自体は大変便利で、ありがたいものなのですが・・・



 バスの時刻表も載っています。


 右下にカリー観光の直行バスの時刻表も載っているのですが、これを見ると、1時間に1本の運行ですよね。


 でも、それは誤りです。実際には、30分間隔で運行されています。


 無料とはいえ、観光ガイドに公共交通の時刻表が誤って載るなどというミスは致命的。直ちに回収するか、少なくとも正誤表を挟むべきだと思うのですが、何事もなかったように放置されているのは何故でしょうか。



 東運輸バスにもメリットが多くあります。
 本数が多いので、取り敢えず乗ることができます。運行時間帯もカリー観光より長く、フリーパスを上手く使えば、リーズナブルな移動が可能です。
 全日空ホテル、アートホテル(旧日航ホテル)やその周辺に行く人、白保~大浜で降りる人は、そもそも東運輸バスしか使えません。
 


 事業者間で競争があれば、結果として利用者の利便性は向上します。もし、万が一にも、新規参入事業者と既存事業者間での、自由で公正な競争を妨げる何かの力が働いているとしたら、最終的なツケは利用者が負わされることになります。


 当初は、判官贔屓みたいな感情で応援していましたが、今では、カリー観光バス路線は、空港から、離島ターミナルに直行する人はもちろん、市役所周辺に目的地のある人にとっても、単純に使いやすい便利なバス路線として定着しつつあります。


 今年6月に乗った、朝9:20離島ターミナル発空港行きのカリー観光バス。座席が8割方埋まっていました。
 これは、初めての経験でした。



2018年8月13日月曜日

スマホでご覧いただいている方へ 過去記事の検索方法


 過去記事の検索を含めた、当ブログの見方、使い方については、こちらにまとめてあるので、併せてご覧ください。
 (R5.9追記) 



 スマホでご覧いただいている方向けに、過去記事などの検索方法のご案内です。



 スマホ用のメイン画面の例です。


 画面を下にスクロールして、ホームボタンの下の「ウェブバージョンを表示」をタップします。

 
 ウェブバージョン(PC用)の画面に変わります。

 
 左側のサイドバー中程に「キーワードで検索できます」というガジェットがあります。(レイアウトを変更したため、サイドバーが記事の左側に移りました。)



 「キーワードで検索できます」をピンチアウト(拡大)していただき、「ハイビスカス」「マンゴー」「コンドイ浜」などと検索したい言葉を入力し、「検索」をタップしてください。

 例えば、「波照間島」と入力します。


 キーワードの関連記事が出てきます。



 その他、ランダムに過去記事をご覧いただくには、左側上の「アーカイブ」から探してください。
 記事は、当年分は月単位で、過年分は年単位で表示されていますので、適当な月又は年をタップしていただくと、過去記事のタイトルが出てきますので、それを参考に探してみてください。



 コメントは、モバイルバージョンからでもできますが、個別にご連絡いただく場合には、ウェブバージョンに切り替えて、最下段の「ご連絡はこちらから」のフォームをご利用ください。



 当ブログが使用している、Bloggerというアプリでは、ウェブバージョン(PC用)とは別にモバイルバージョン(スマホ用)で公開することができます。

 モバイルバージョンは、ディスプレイの小さいスマホでは見やすいレイアウトになっていますが、情報量が少なく、過去記事を探すのが大変です。

 旅先で、スマホしかないのに台風関連記事を読めなければ意味ないじゃん、というご指摘もありました。
 以前は、スマホもPC用も同じレイアウトにしていたのですが、それはそれで、見難いというご意見もありまして、悩むところです。


 まあ、要は、スマホでも、必要に応じてウェブバージョンの画面にしていただければ、プラスアルファの機能もお使いいただけますよ、ということです。


 当ブログも7年。記事は600本を超えました。
 宮古・八重山その他沖縄離島に関する、山のような写真とちょっとしか役に立たない情報が、何処かに埋もれていますので、掘り出して活用していただければ幸いです。


R1.11追記





2018年8月11日土曜日

これを絶景と言わずして・・・ 下地島17END西側




 ここは、当ブログでもお馴染みの場所、”常連さん”の下地島17END西側の海です。

 海の色が綺麗、というのは散々ご紹介していますが、美しい海の上には紺碧の青空と、ここ以外ではあまり現れない細長く低~い雲。
 


 
 ここまで来るとちょっとビビリますが・・・



 そして、干潮時に現れる、砂模様・波模様。


 
 何処までも遠浅の海。この砂模様を踏みつけて歩くのはとても気持ちがいい。それでも、いつの間にか足跡は消えて、元に戻っています。



 何故、こうなるのでしょうか。本当に不思議です。

 もっとも、沖縄の海では、こういう砂地模様ができる場所がほかにも色々あります。ただここは、砂以外の邪魔物、石とか藻とかが一切ありません。

 視界に広がるのは、広大な自然の芸術。それとも水に浸かった枯山水!?



 不思議と言えば、こちらの写真も不思議だと思いませんか。
 奥の方、少しだけ綺麗なラインがありますが、これが本来の海の色です。手前の大部分の場所には陽が当たっていません。
 つまり、陽が当たっている部分と当たっていない部分が、こんなにハッキリと区切られているのです。



 このように撮れば、お馴染みの17ENDの海です。




 当ブログでは、「絶景」を乱発気味なのですが、でも、この景色も絶景という言葉しか思いつきません。


 先日の記事のプライベートビーチもそうなのですが、この景色に辿り着くのに、長時間船に乗ったり歩いたりする必要は全くありません。

 飛行機でビヤッーと飛んで行って、レンタカーでズズッと走れば着いちゃうのです。