2017年2月6日月曜日

もしかして日本一綺麗な海かも 下地島17END西側




 海が綺麗な宮古島周辺にあっても、もしかしてここが一番綺麗かも、ひょっとして日本一かも、と思わせる、下地島北端西側の海。

 一般には、17ENDと呼ばれる場所です。



 この写真の、宮古島前浜は、東洋一といわれています。「東洋一なら当然日本一だろ」と言われれば、「ごもっとも」、としか言いようがないのですが・・・


 確かに、前浜は、言うまでもなく綺麗だし、砂山ビーチもいい勝負が出来るし、渡口の浜も負けてはいないし、そんなこと言い出すと、波照間島ニシ浜、黒島西の浜、竹富島コンドイ浜はどうなんだ、ということになっちゃいますが、でも、17END西側も、本当にホントッ~に綺麗です。

 これぞまさにコーラルブルー!な海の色。干潮でも満潮でも、常に安定してこの色の海が見られます。


 美しさの秘密は、砂です。17END西側には、珊瑚礁由来の白砂が堆積し、遠浅の海を形成しています。
 底が白砂の浅い海こそが、内地では見ることの出来ない、コーラルブルーの海であり、これこそが沖縄の海の色なのです。


  下地島空港が建設されたのは、沖縄復帰の翌年の昭和48年(1973年)のこと。

 島の北側部分は、埋め立てられ、波の影響を受けないよう、消波ブロックでガッチリ固められました。そのせいで、潮の流れが変わり砂付きが変わった結果、空港北端(つまり17END)西側に砂が堆積したと思われます。
 ちなみに、東側(佐和田の浜側)の海は、これほど綺麗ではありません。

(参照:沖縄県HP)


 つまり、空港建設の結果、今の海が出来たのです。もちろん、そんなこと計算して空港が設計されたはずはありません。

 そう考えると、自然とは、何と懐が深いのか。

 もっとも、空港建設前は、珊瑚礁の海だった可能性もあり、そこに砂が貯まったとしたら、単純に良かったとも言い難いのですが。


 海まで降りることが出来ますが、そのためには、消波ブロックを伝って行くしかありません。
 足下が悪いので、慎重にお願いします。怪我人が出たため、立入禁止のフェンスが出来た、なんてことにならないように、くれぐれも注意してくださいね。


 最期にうんちくをチョコッと。
 この一帯は、「17END」と呼ばれることが多いのですが、「17END」とは、地名ではなく、滑走路の名前です。

 滑走路は、飛行機の進入方向の方位を、真北から時計回りに測った角度の下一桁を切り捨てた01から36までの数字で表されます。

 下地島空港の滑走路は、北側から飛んで来る飛行機から見ると、ほぼ南の、北から約170度の角度の方向に向かって伸びているので、この滑走路の番号は、下一桁を切り捨てた「17」。
 その終端だからENDapproach end)というわけです。



 ちなみに滑走路は、反対方向からも進入出来るので、普通、一本の滑走路には、2つの番号が振られます。下地島空港の滑走路は、正式には「Ran Way17/35」となります。

 ここで、タッチ&ゴーがガンガン行われていた時分には、北側からのアプローチ(飛行機から見れば南方向へのアプローチ)が絵になるため、「17」が定着したのだと思います。

 Googlemapでは、「下地島空港RW17エンド」と記載されています。(RWは、Ran Wayの略)



 初めて連れて行った人にこんな話をしてみると、間違って尊敬されるかも知れませんぞ。笑

 



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