2017年1月28日土曜日

宮古島・石垣島の「いい宿」「お勧めの宿」とは? Ⅴ


 宿シリーズの5回目、ラストです。

 またまた長くなってしまいましたが、今回でまとめです。




第1回 人に宿を勧めるのはそれぞれ好みがあるので難しい
第2回 島の一部の民宿は単なる安宿ではなく一種独特な世界である
第3回 ゆんたくを楽しみに民宿に集う客は多い
第4回 そうはいっても楽しいことばかりとも限らない

 とこういう流れでここまで書いて来ました。




 唐突ですが、ちょっと想像してみてください。沖縄旅行の広告動画やポスターでありそうなシーン。

 控えめな照明でライトアップされた、夜のリゾートホテルのプールサイド。いい雰囲気の中、男と女がグラスを傾ける。

 い~ですねえ。うらやましい。
 でも、これなら、夏の東京のホテルでも出来そうですよね。



 これが、宮古島や石垣島ならばどうしますか。
 ブールサイドバーではなく、敢えて暗いビーチや桟橋まで出て行って、満点の星空を眺めるなんていうのはどうでしょう?
 都会より明かりが少なく、空気も澄んでいる沖縄では、夏でも星が綺麗で、肉眼でも天の川がハッキリ見えます。

 この場合、マキシワンピに身を包んだ女が、バーテンダーの差し出す冷えたカクテルを片手に・・・な~んて訳にはいきません。お年頃の女子でも、Tシャツにショートパンツでコンクリートの堤防に腰を下ろし、持参したオリオン缶ビールをプシュッ!

 思いっきりおしゃれじゃないけれど、あなたなら、沖縄の夜の過ごし方として、どちらに興味を持ちますか。



 つまり、言いたかったのはそういうことなのです。

 せっかく沖縄の、それも遙々離島までやって来たのだから、都会的楽しさの基準ではなく、島ベースに合わせた楽しみ方をしてみませんか。

 沖縄の離島には、元々何もないのです。あるのは、自然と、濃厚な人付き合いと、後は酒。

 そんな島に泊まるならば、多少の不便には目をつぶり、島の空気をより身近に感じながら、宿の人や初対面のお客さんと酒を酌み交わし、いや、飲まなくてもいいのだけれど、とことん語れば、ちょっと風変わりで、ディープな沖縄リゾートが体験できると思います。




・部屋が手狭で大きい荷物を広げるのが面倒くさいかも知れないけれど、
・シャワーの順番待ちですぐにサッパリ出来なかったかも知れないけれど、
・夕食時に知らないオヤジが嬉しそうにしゃべりまくっているかも知れないけれど、
・酒といっても泡盛とオリオンビールしかないかも知れないけれど、


 でも、

・宿に着くと「おかえり~」と迎えてくれて、出発のときには「いってらっしゃい~」と送ってくれるし、
・夕方、ほかのお客さんから、オリオンビール片手に「お先にやってます。一緒にいかがですか。」と声がかかるかも知れないし、
・遙々2千キロも離れた島で、偶然隣町から来た人と出会い、超ローカルなネタで盛り上がるかも知れないし、
・飲んでしゃべっているうちに、あっという間に夜中の12時になっているかも知れないし、


 こうしたことがあれば、美しい海と共に、沖縄の強烈な思い出として残るでしょう。
 来年も、是非来ようと思うかも知れません。団体旅行やセレブ旅行では、絶対に味わえない醍醐味です。

 しかも、前にも書いたように、中には、民宿値段でありながら、部屋の広い宿、ワンコ・ニャンコが遊んでくれる宿、食事が旨い宿といった、個性的な宿もあるのです。

 想像すると、ちょっと楽しそうだと思いませんか。





 「いい宿」「お勧めの宿」のまとめです。

 宮古島・石垣島で宿を探す場合、ホテルと名の付くところが、総じて敷居が低く無難です。

 その中で、アクセスしやすい場所か、近くにお目当ての飲食店があるか、レンタカーならば駐車場は利用しやすいか等をチェックポイントとして、後は予算に応じて、あるいはツアーやネットでお得に泊まれる所を探せばいいと思います。
 
 旅に明確な目的がある人や、余計な心配や気遣いをしたくない人は、ホテルベースで宿探しをするのがいいと思います。一人旅の人でもあまり問題ありません。
 せっかくの旅行ですから、ストレスの芽はあらかじめ摘んでおくことは賢明です。

 上から目線で、「民宿に泊まらないの?」などとは決して言いませんよ。
 自分も、沖縄以外では、ホテルを探すのが普通です。

 ホテルに泊まって、星空を眺めに行ったり、地元の人の集まる店で飲み食いするのだって、島ならではの楽しみ方です。



 その上で、敢えて当ブログとしては、沖縄の離島に行ったら、民宿に泊まって一緒にゆんたくをしませんか、という結論でまとめたいと思います。
 これは、お勧めというより、お誘いと考えていただいた方がいいと思います。




 ゆんたくの楽しさを教えてくれたのは、以前当ブログでも書いた、石垣島のペンションぱいらんどです。
 ここで、多くの人達と知り合い、今でも交流のある人が少なからずいます。

 かつては、オフシーズンにおじぃとおばぁが、石垣島から、東京に、京都に、福岡にとやって来て、地元の常連さん達が迎えるというイベントもありました。東京組は、京都にも福岡にも遠征しました。

 皆、ぱいらんどに泊まったというだけの縁なのに。

 そのぱいらんども、残念ながら、建物老朽化のため長期休業中です。


 でも、他の宿でも、オーナーが各地に出向き、お客さんと交流するケースは、結構あるようです。




 では、どの民宿に泊まるのがいいか。
 これがまた難しい。

 まず、何処の島・地域に泊まるのか、場所で大体辺りを付けて、ガイド本やネットで探して見てください。

 気になる宿が見つかったら、ネットで少し調べましょう。ホームページを公開している宿はあまり多くありませんが、FacebookページやスタッフBlogを公開しているところは結構あります。

 心配な人は、もう少し情報を集めてみてください。クチコミ情報や、実際に泊まった人のブログ記事なんかに目を通すと面白いと思います。

 「○○荘クチコミ」「○○荘ブログ」「○○荘評判」といったキーワードで検索をかけてみると色々出てきます。

 ただし、これらの情報を鵜呑みにはしないでくださいね。

 

最期に

 「ここまで引っ張ってきて、具体的な宿名は書かないのかよ。」と言われそうですね。
 
 でも、親しくしている沖縄好きの友人に、自分の定宿を熱心に勧めても、気乗りのしない返事が返ってくることが多いのです。
 まして、不特定多数の読者の人に、特定の宿を、いくら自分がいいと思っていても、お勧めする度胸はありません。

 ですので、一般的な話に止めました。
 もし、何処かの島の何処かの宿で、これを読んでくださった人とお目にかかれたら、大感激です。


 それから、自分もホテルに泊まることがままあります。
 旅程の都合や、「ビールは控えて、車で夕日や星空を撮りに行こう。」と計画している時です。
 もっとも、天候によって、あっさり予定変更になったりしますが。笑

 


2017年1月24日火曜日

宮古島・石垣島の「いい宿」「お勧めの宿」とは? Ⅳ


 宿シリーズの4回目です。

 前回は、民宿でのゆんたくの、楽しかった話を書きましたが、当然ながら色々なことがあります。
 (これまで同様、ペンションやゲストハウスと名の宿も、民宿として一括りにしています。)




 ゆんたくがあるのは、小さな宿、個人経営の宿です。ですから、オーナー家の事情により期待していたサービスが受けられないこともあります。

 島の祭事・行事に行かなければならないとか、嫁が実家に帰っているとか、おじいとおばあが喧嘩中だとか。

 話が逸れますが、与那国島の民宿に予約の電話をしたら、「娘が結婚するんで那覇に行って、その後ついでに石垣に寄るからお休み・・・」と言われました。初めて電話した所なんですが。笑



 お客さんが揃わないこともあります。

 来間島で、前回は大盛り上がり大会だったので、今回もどんなことが起こるかワクワクして行ったら、なんとその日に限って、客は自分一人。おとうさんは、集落の寄り合いに行ってしまい、自分とおかあさんだけだった、なんてことが。10月とはいえ、連休中だったのに何故だぁ?

 宮古島では、別の宿で3泊し、4泊目の宿に行ったら、客は自分一人。島で浮かれていて気付かないうちに、台風が接近していて、キャンセルがでたそうです。
 そのおかげでオーナーと差しで話が出来たから、それはそれで良かったのですが。

 小浜島でも、一人ということがありました。そこは、オーナーは夜は付き合わないので、このときは本当の一人。

 宮古・八重山ではあまり無いですが、慶良間では、ダイビングショップが、ログ付け(記録)のため、宿の夕食後、お客さんを迎えに来て、そのままショップで宴会をすることがあり、残されたノンダイバーは、宿でポツン。


 外国人のお客さんと同宿になることもあります。
 自分の場合、日本語しかしゃべれないので、本来ゆんたくは無理なのですが、怪しげな英語を駆使し、通じているんだかいないんだか分からないけど、メチャメチャ盛り上がったときもあり、何か気を遣うし、今日は早めに寝ちゃおうかなぁ~、というときもありました。




 ゆんたくのある民宿の客で、最も問題なのは常連さんと言われる人達です。

 常連さんとは、その宿が気に入って何度も泊まる常連客のことです。常連であること自体は何の問題でも無く、宿にとっても有り難い存在のはず。
 
 ところが、常連というだけあって、宿のこと、島のことに詳しいので、一部の常連さんは、何かに付け、あれこれとしゃべりたがります。実はウザいと思われていることに気が付かず。

 さらに悪化すると、自分が宿泊客の中心的存在でいなければ気が済まないとか、人が話していることを頭から否定するとか、自由に話したいのに仕切るとか、疲れて部屋に戻りたがっている人を引き留めるとか、そんなやっかいな常連さんとなり、こうなるともう他の客からはひんしゅくを買うだけです。

 各種クチコミでも、常連さんが、我が物顔で振る舞う、勝手に場を仕切っている、といったマイナスコメントがチラホラ見受けられます。


 何回もその宿に泊まり、オーナーとも懇意になり、何故かそのことに優越感を持ち、勘違いして天狗になってしまうのかも知れません。

 

 もちろん、そういう常連さん少数派、善玉の常連さんの方が多いですよ。

 出しゃばらないだけではなく、例えば、宿の人が忙しい時に、代わって他のお客さんをフォローするような人です。
 「ビールは冷蔵庫から自由に出して飲んでいいです。代金は、そこの箱に入れてください。」「シャワーは奥の方にもう一カ所ありますよ。」「ゴミは分別して、そっちのゴミ箱に捨てるルールです。」「朝イチの船で帰るときは、早めに宿の人に言っておいた方がいいですよ。」といった感じでアドバイスしてくれます。

 一番有り難いのは、ゆんたくが始まっても何となく場に馴染めない人を、上手く輪の中に誘導してあげる常連さんです。
 こういう人は、オーナーにも感謝され、信頼されています。


 自分も、常連さんと呼ばれても差し支え無いはずの宿が何箇所かあります。

 出しゃばらずに余計なことは言わずに、善玉の常連さんでいよう、と思っちゃいるのですが、沖縄の話となると、ついベラベラしゃべりたくなってしまいます。

 元々話し好きだし、沖縄に来て舞い上がっているし、酒も入って・・・でも気をつけます。ハイ。



 ただ、ど~しても、言いたくなってしまうときもあるのです。


 自分より常連度が低い奴が知ったかぶりしたとき

 「5~6年来てるけどさ~ 前はこんなにサービス良くなかったよ。」
 (オレは、10年以上だ。一時期ちょっと事情があってゴタゴタしただけだ。)



 どう考えても不適切なアドバイスをしてる奴がいるとき

 「マンゴー買うなら何処がいいですか?」「○○農園の売店で買うと安いよ~」
 (有名なのは、××農園だろうが!)
 
 マンゴーの収穫期になると、大規模農園が直売所を設けることがあります。農協売店よりもさらに安く買えることがあり、しかも、訳あり品をおまけにくれたりします。
 しかし、こういう所は、1㎏・2㎏という単位で販売することが多く、客が一つ一つモノを見て選べないのが普通です。アドバイスするならば、そこまで説明して、少量買うなら普通の店を勧めるべきです。


 話がこういう展開になると、黙っているのも気が引けるし、かといって割り込んで常連風を吹かせても、ヤな奴になるだけだろうし。悩みますわ。
 こうなると常連さんもつらいよ。笑




 旅の思い出は、大抵は楽しい話ばかりが伝わります。
 ゆんたくも同様です。

 しかし、どんな人がいるか分からない集まりですから、やはり色々なことがあります。
 特別な対価を払っているわけでもなく、宿のサービスとお客さんの協力によって成り立つものですから、外れがあっても文句を言える筋合いではありません。

 
 そうであっても、元より「沖縄好き」という、共通の趣味・話題がある人達の集まりです。そこに酒が入ったら、何となく楽しそうだと思いませんか。

 自分の感想を問われれば、「色々あるけれど、大体楽しい。次も楽しみにしている。」ということになります。


 次回、宿シリーズの最終回として、そこのところに触れ、「いい宿」「お勧めの宿」のまとめにしたいと思います。






2017年1月20日金曜日

宮古島・石垣島の「いい宿」「お勧めの宿」とは? Ⅲ


 宿シリーズ。1回お休みしましたが、第3回目です。

 今回は、自分も毎回楽しみにしている、民宿のゆんたくについてです。
 (なお、前回同様、ペンション・ゲストハウスといった名前の宿も、民宿で一括りしています。)




 沖縄の、特に宮古・八重山地方の一部の民宿ではゆんたくがあります。

 ゆんたくは沖縄の方言で、「おしゃべり」「井戸端会議」のような意味の言葉ですが、島宿でゆんたくといえば、夕食時・夕食後の飲み会のこと。

 つまり、たまたまその日、その宿に泊まった人達が、食事をするだけではなく、一緒に飲んで、おしゃべりをする、言ってみれば、宿主催の飲み会が毎晩開催されるようなものです。




 夕食の時間に食堂に行きます。自分は一人旅なので、最初は知っている人が一人もいないわけですから、ちょっと臆するところもありますが、タイミングを逸すると、しばらく黙々と食事を続けることになるので、思い切って話しかけてみます。

 「どちらからですか」「この島は何日目ですか」なんていう挨拶代わりみたいなことでも、それがきっかけになって、会話が始まります。


 「知らない人同士で和気あいあい」、なんてあり得ないと思う人もいるでしょうが、経験上、大抵話が弾みます。飲まない人もいますが、一緒になって輪に加わるのが普通です。

 やはり、沖縄という共通の趣味があるからで、加えて、お互い旅行中でテンションが高くなっていることも影響しているのでしょう。

 職場の飲み会のような気遣いをしたことは、あまり記憶にありません。もちろん自由参加ですが、いつも、参加者の方が圧倒的に多く、他愛のない話で盛り上がります。

 「台風来てますね。」「明日、那覇経由で帰るんだけれど、大丈夫かなぁ?」「もし、飛行機が飛ばなかったら、明日も飲みましょう。」「この島は大丈夫ですよね?」「風が強いかも知れないけれど、○○浜なら泳げるんじゃないですか。」「じゃあ、今日の酒はほどほどにしておこうかな。」「夕べもそう言っていませんでしたっけ?」




 驚くのは、沖縄離島は初めてとか、民宿泊まりは初めてという人に少なからず出会うことです。「よくぞ思い切ってこんな所(ゴメンナサイ)に!」と言いたくなります。自分が、こうした民宿に泊まれるようになったのは、何回もホテル泊を経験してから。やっとたどり着いた道なのに。


 ゆんたく仕様の民宿では、大抵は食堂がゆんたく場として解放されます。酒も、泡盛に関しては、サービスとか、300円・500円といった低額で飲み放題、氷と水はご自由に、みたいな所が多く、お客さん同士の交流の場を提供してくれています。

 宿によっては流儀が決まっていて、必ず全員自己紹介するとか、夕食を一旦終えて時間を置いて開始(その間、シャワーを浴びたり夕日を見に行ったり。)するとか、おじいが三線弾いて、唄って踊って、なんてところもあります。


 皆で飲んでおしゃべりして、が基本ですが、それに止まらず、黒島や小浜島では、星空を見に出たこともあります。
 竹富島では、蛍を探して夜道を散歩したり、来間島では、どうしてもコーラが飲みたくなった人に付き合って、真っ暗な道を懐中電灯を片手に自販機を求めて彷徨ったり。
 宮古島では、夏休みで小学生の子供連れで来ていたお客さんと一緒になり、子供達とトランプの「7並べ」なんてしちゃいました。何十年振り?笑

 こんなノリで、島の夜を楽しく過ごします。希には、オーナーから秘蔵の酒をごちそうになることも。




 同じ宿に何回も泊まると、以前に会った人と再会することもあります。

 「あ~」「おぉ、これは奇遇ですね。」

 実は、こういう場合、何となく顔は覚えていても、名前は忘れています。かすかな記憶を辿って、「確か○○の仕事をされている方ですよね。」「よく覚えていますね。」「いやいやどもども~」なんて適当な会話をしながら時間を稼いで、必至に思い出します。

 時には、完全に忘れていて、「初めまして 乾杯~♪」とやったら、「前にお会いしましたよね。」と返されたことも。


 そうして仲良くなって、その後一緒に海に行ったり、ドライブしたりする人達もいるようです。
 以前ならアドレス交換をしたり、今ならSNSで友達になる人も少なくありません。
 一人旅女子同士、ゆんたくで仲良くなって、その後旅共になった話も聞きました。

 自分は、ブログPR用の名刺を持参し、ゆんたくで仲良くなった人達に配っています。
 「ブログやってます、帰ったら見てください。」なんて言う奴に会ったら、多分ワタシ・・・




 こんな感じですから、沖縄旅行でゆんたくを楽しみにしている人は、実は沢山います。もちろん、自分もその一人です。

 ゆんたくは、大きな宿では不可能です。客室が数室で、お客さん全員が、食堂の大テーブルに集まれるような、小さな宿限定です。



 しかしながら、いつもいつも楽しいことばかりではありません。
 当然ですが、色々あります。

 その辺は、また次回。

2017年1月15日日曜日

ネコがビーチリゾートしちゃっている竹富島コンドイ浜



 夏の太陽が降り注ぐ、コーラルブルーのビーチでお昼寝。
 
 人も大勢いるのに、構わずに寛いでいる奴。

 竹富島のコンドイ浜。ここには以前からネコが沢山いたのですが、どうも年々態度がでかくなっているような・・・
 



 宿シリーズは、1回お休みです。

 今回は、竹富島で、人間よりもリゾートしちゃっているネコsの実況写真です。




 「夏の海ではしゃぐなんて、子供のすることだぜ。沖縄のゆったり流れるした島時間を満喫してこそ、大人のリゾートだ。」



 「 ♪全部嘘さ~ 嘘じゃないさ~ 夏のネコはまやかし~」 ん? リゾネコ?


 コンドイ浜のネコsは、飼い猫ではなく、元は捨て猫とその子供らしいのですが、エサをくれる人もいるので、半ノラです。

 ここにやって来る人は危害を加えない、ということが分かったのでしょうか。それにしても、無防備過ぎる。大胆不敵な奴ら。
 でも、本当に気持ち良さそうに寝ています。

 
 夏の沖縄なんて暑いのではないかと思いますが、日陰は風が抜けるので案外快適。四阿のコンクリートは冷たくて気持ちいいんでしょうな。
 そう、「涼しい所はネコに聞け」でした。

 
 美しい海を目の前に、何もせず、ただのんびり過ごすなんて、最高のリゾート、最高の贅沢。


 「何をあせって写真なんか撮ってんだ?」なんて言われているのかも。



2017年1月11日水曜日

宮古島・石垣島の「いい宿」「お勧めの宿」とは? Ⅱ


 石垣島、宮古島、その他沖縄離島の島宿について。第2回目です。


 今回は、島の民宿についてお話します。



 なお、沖縄でリーズナブルに泊まりたい、ということに関しては、こちらの記事も参照してください。

 沖縄旅行に安く行く「表技」 ホテル編
 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2016/03/blog-post_17.html




 最近は、宿の形態もボーダレスで、民宿といっても、部屋は広く、バス・トイレ・冷蔵庫・テレビ付き、なんていう「まるでホテル」な民宿もありますが、ここでは、民宿=いわゆる普通の民宿、を想像してください。
 名称は、ペンションとか、ゲストハウスという場合もありますが、取り敢えず「民宿」として一括りにします。

 部屋には設備はあまりなく、基本的にバス・トイレ共用、宿の人やお客さん同士の距離感がやたら近い、食堂などが共用スペースとして解放される、そんな感じの宿です。値段は2食付きで6~7千円程度。



 民宿でOKな人と、民宿には泊まりたくないという人が当然居ますが、実は、面白い現象を発見しました。

 民宿派は、何故かそのことに優越感のようなものを持っている人が多く、上から目線で民宿泊まりを勧めます。

 逆に、民宿ダメ派は、その理由を一生懸命説明するのです。「虫が苦手で」「ネットで予約出来ないと不安」「ツアーでホテルの方が安くつくから」などなど。
 まるで、「民宿は嫌なの?贅沢だね」と攻められているかのように、言い訳を考えます。

 自分で金出して泊まるのだから、「部屋が狭いのは嫌」「バス・トイレ共用はダメ」「コインクーラーなんてあり得ね」「知らない人と顔を合わすのは面倒」「せっかく旅行に行くのに安宿に泊まりたくない」とハッキリ言って構わないのですが、そういう人は、案外少ないのです。


 これって、いかにも日本人的だと思うのですが、他国でもこういった現象はあるのでしょうか。
 海外事情に詳しい方がいらっしゃれば、是非教えていただきたいところです。



 また、こんな話を聞いたことがあります。

 それまで民宿しかなかった島や地域に、新しく、おしゃれなホテルやペンションが出来ると、必ずといっていい程、批判されたり、クチコミで低い評価をされるのだそうです。
 その理由として語られるところは、「島の雰囲気に合わない」「景観を害する」「物流や島人の生活に悪影響を与える」「島の文化になじまない客が来る」等々。

 ですが、通訳すると、「民宿大丈夫人間しか来なかった島(地域)に、軟弱な観光客が押し寄せるのは許しがたい。」とまあ、そういうことなのだそうです。


 「えぇ~まさか」と思いますか?
 自分は、「然もありなん」と思いましたよ。まあ、真偽のほどは確かめようがありませんが。


 これが話し半分だったとしても、間違いなく言えるのは、一般に、ホテルは敷居が低くて万人向きなのに対して、島の民宿は、一種独特のワールドを形成し、却って敷居が高くなっているということです。
                                                   
 民宿の中でも、なかなか予約が取れない人気宿も少なくありませんが、そうした民宿とは、宿泊費を節約するためとか、民宿しかないからやむを得ず泊まるところではなく、好きな人が敢えて集う宿であって、それが今時の民宿なんだと理解していただくと分かりやすいと思います。
                                                                   


 島の民宿では、経営効率よりオーナーの考え方や趣味が優先されますから、ユニークな宿も少なくありません。

 部屋がやたら広いとか、テラスで食事が出来るとか、広い庭で寛げるとか、中にはバスタブがやたら広いという所もありました。

 飼っているワンコ・ニャンコが、お客さんのアイドルだったりする所もあります。

 宮古島のゲストハウスで、バストイレ共用、素泊まり1泊2800円。なのに部屋は個室で、テレビ、冷蔵庫、フェイスタオル付き、エアコンは夜間無料、なんて所もありました。

 同じくゲストハウスで、食事は付かないけれど、夜、オーナー夫妻が共用スペースに常駐していて、三線弾いて唄ったり、おしゃべりに付き合ってくれたりする、不思議楽しい宿もあります。

 料理自慢の宿も多いですが、宮古島の民宿は、ここは料亭?と思わせるほど。波照間島の民宿では、夕食の量が半端ではない。主な客層は、完食に挑戦するのを楽しみにやって来るオヤジ軍団と、物珍しさでやって来る若い女の子だとか。

 黒島では、ほどほどに飲みたければ手前の民宿を、徹底的に飲みたければ奥にある民宿を選べとか。


 値段が値段ですから、すべてにおいて満足というのは難しいですが、一点豪華主義みたいなこだわりのある宿が多くあります。こういった民宿には、自ずとコアなファンが付き、常連客となるのです。
 もちろん、民宿全般がそうではありませんが。




 「沖縄で、民宿とホテルの違いを知ってるか?」
 「???」
 「ヤモリが部屋の外にいるのがホテル、部屋の中にいるのが民宿だ。」

 沖縄離島に行き始めた頃、島の人に言われたセリフです。


 虫が嫌い、という人は、民宿派の中にも多く、悩みの種となっています。
 ヤモリは、「家守」で、虫を片づけてくれるいい奴なのですが、ヤモリが部屋の中にいるということは、餌である虫も中にいるということ。

 一年中温暖な気候の沖縄では、虫も住みやすいので、油断をしているとすぐに家に入って来てしまいます。これは、一般家庭でも同じ。
 民宿の建物が安普請だからとか、不衛生だからというわけではありま・・・せん。まあ、大体は。

 その点、ホテルでは、一般に市街地にあり、鉄骨造で高層であり、そもそも部屋の窓を開けることが少ないので、部屋に虫が入ってくることも、相対的に少ないのですけれどね。


 自分自身は、沖縄に何回も行くうちに、以前より虫耐性が鍛えられたようです。


 そして、前に書いたとおり民宿派。宿の人と話が出来、他のお客さんと交流できる(可能性がある)所に好んで泊まっています。

 その話は、次回に詳しく。

2017年1月6日金曜日

宮古島・石垣島の「いい宿」「お勧めの宿」とは?



 沖縄旅行がライフワークみたいなものですから、沖縄の話も、始まるとなかなか止まりません。

 質問があれば、いくらでもお答えしちゃうのですが、しかし、そうは言っても簡単に答えられない質問もあります。

 いい宿を教えてというのもその一つ。単純に何処何処が良かったからお勧め~、というわけにはいかない大問題なのです。

  年明けを機に、この問題にまじめに取り組んでみようと思います。

 

 
 最初は、ホテルがパックになったツアーを利用して、沖縄に行く人が多いと思います。

 2回・3回と行くうちに、ツアーでは選択できない宿や、ツアーではカバーされない島に泊まってみたくなることがあるでしょう。自分の場合もそうでした。

 しかし、自分で宿探しをするとなると、施設の形態、サービス、雰囲気、場所、価格などバリエーション豊富な島宿の中から、どうやって満足できる宿を見つけるか悩んでしまう、というのもまた、普通のことだと思います。


 そこで、いい宿教えて~ということになるのですが、これがまた難しい。

 その理由は、単純明快。宿に求めるものが、人によってまったく違うからです。


 そもそも、宿探しが重要な人と、そんなのたいした問題じゃない人がいます。
 泊まれればいい人から、極端に言えば、その宿に泊まること自体が旅行の目的という人まで、様々です。
 宿泊にかけるコストについても、相当幅があり、それはその人がお金持ちかどうかという問題だけでもなさそうです。

 ですから、自分にとっていい宿は、あなたにとってはあまり行きたくない宿かも知れません。自分の定宿を絶賛お勧めしても、外すことも少なくありません。

  


 まず、沖縄に宿泊施設ってどれくらいあるのでしょうか。

 平成27年宿泊施設実態調査によれば、

 沖縄全体で1664軒
 宮古島市が223軒
 石垣市が203軒
 竹富町が153軒

 だそうです。

 竹富町の153軒は、世帯数が約2300、人口が約4200人であることを考えれば、かなりの数字です。一体どこにそんなに?

 この中には、リゾートホテルから、ゲストハウスまで色々な形態の宿が含まれます。


 大雑把に言って、リゾートホテルは施設、サービスはいいが値段も高く、ゲストハウスや民宿はその反対、ということになるのですが、実際には、各宿のサービスレベルと対価が、必ずしも正比例しません。
 
 さらに面倒なのは、特にホテルなどは、ツアー料金に組み込まれていたり、ネット特売があったりして、「定価」がハッキリしないため、単純にリゾートホテルは高いとか、民宿は安いとか言い切れない部分があるのです。

 なので、どの宿のコストパフォーマンスが優れているか分かりにくい上に、宿に対するニーズが人によって異なるのですから、もうシッチャカメッチャカ。

つまり、いい宿教えてといわれても、簡単には答えられない、と、こういうわけです。


 
 宮古島、石垣島、その他沖縄離島の、何処にどんなホテルや民宿があって、クチコミ評価がどうであるかは、ガイド本やネット上に十分な情報があると思いますので、改めてそれらを説明したり評価してみても、お役に立つことはあまりなさそうです。
 また、抽象的に、いいとか悪いとかいってみても、意味はないでしょう。


 そこで実際、島宿に泊まってみて、やったこと、感じたこと、楽しかったこと、○○だったことを、具体的にお伝えし、それに共感できるかどうかを一つの判断基準にしていただければ、分かりやすいのではないかと考えました。
 結果、それが、皆さんにとってのいい宿を見つける着眼点になると思います。

 併せて、観光だけでなく宿泊もまた沖縄の楽しみであることをお伝えして、よかったら一緒に楽しみましょう、沖縄離島をよりディープに味わってください、という方向でまとめたいと思います。

 
 
 なお、最初にお断りしておきますが、書き始めると相当長くなることは必至です。
 何回かに分けて、なるべく分かりやすく、また、こまめに更新するように心掛けますので、お付き合いください。



 

 自分が、好んで泊まる島宿は、名前に、民宿・ペンション・ゲストハウスなどと付くところがほとんどです。

 それらの島宿の何処がいいのか、何が楽しいのか、問題はないのか、じっくりお話したいのですが、長くなるので、次回に続きます。



2017年1月1日日曜日

新春第一弾は小浜島の日の出と黒島の朝虹から



 小浜島の最高峰、大岳(うふだき)山頂からの日の出です。


 あけましておめでとうございます。


 新春第一弾は、昨年同様、おめでた感のある、日の出の写真をお届けします。



 小浜島の日の出は、過去にも見ていただいていますが、今回のはすべて新作です。


 日の出の20分ほど前。
 黒かった空が徐々に青っぽくなり、雲が赤く染まります。


 やがて空が綺麗な青になり、雲はピンク色に。


 空の青がなくなり、オレンジ色の世界に包まれます。日の出直前です。


 そして、日の出。大岳は、標高約100㍍。上手い具合に山頂付近から太陽が昇ってくれました。



 ところで、今年は酉年ですが、鶏の写真がありません。これが、沖縄で撮った多分唯一の鶏の写真。背景のとっくり椰子でまあ何とか沖縄らしさを。笑

 これも小浜島です。




 さて、もうひとつ。縁起物というわけではないですが、何となハッピー&ラッキーイメージのアイテム、虹です。

 黒島の早朝、たまたま目覚めて外を見ると、小さいですが虹が。カメラを持ってかけ出しました。
 


 朝焼けの中の虹。
 でも、これとても不思議なのです。
 虹は、太陽の反対方向に出ます。なので、朝なら西側に。でも、朝なのに何で西側の空が朝焼けしてるの?





  「朝虹は雨、夕虹は晴れ」と言うそうですが、この日に限っては、いい天気でしたよ。




 本年もどうぞよろしくお願いいたします。