2017年1月11日水曜日

宮古島・石垣島の「いい宿」「お勧めの宿」とは? Ⅱ


 石垣島、宮古島、その他沖縄離島の島宿について。第2回目です。


 今回は、島の民宿についてお話します。



 なお、沖縄でリーズナブルに泊まりたい、ということに関しては、こちらの記事も参照してください。

 沖縄旅行に安く行く「表技」 ホテル編
 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2016/03/blog-post_17.html




 最近は、宿の形態もボーダレスで、民宿といっても、部屋は広く、バス・トイレ・冷蔵庫・テレビ付き、なんていう「まるでホテル」な民宿もありますが、ここでは、民宿=いわゆる普通の民宿、を想像してください。
 名称は、ペンションとか、ゲストハウスという場合もありますが、取り敢えず「民宿」として一括りにします。

 部屋には設備はあまりなく、基本的にバス・トイレ共用、宿の人やお客さん同士の距離感がやたら近い、食堂などが共用スペースとして解放される、そんな感じの宿です。値段は2食付きで6~7千円程度。



 民宿でOKな人と、民宿には泊まりたくないという人が当然居ますが、実は、面白い現象を発見しました。

 民宿派は、何故かそのことに優越感のようなものを持っている人が多く、上から目線で民宿泊まりを勧めます。

 逆に、民宿ダメ派は、その理由を一生懸命説明するのです。「虫が苦手で」「ネットで予約出来ないと不安」「ツアーでホテルの方が安くつくから」などなど。
 まるで、「民宿は嫌なの?贅沢だね」と攻められているかのように、言い訳を考えます。

 自分で金出して泊まるのだから、「部屋が狭いのは嫌」「バス・トイレ共用はダメ」「コインクーラーなんてあり得ね」「知らない人と顔を合わすのは面倒」「せっかく旅行に行くのに安宿に泊まりたくない」とハッキリ言って構わないのですが、そういう人は、案外少ないのです。


 これって、いかにも日本人的だと思うのですが、他国でもこういった現象はあるのでしょうか。
 海外事情に詳しい方がいらっしゃれば、是非教えていただきたいところです。



 また、こんな話を聞いたことがあります。

 それまで民宿しかなかった島や地域に、新しく、おしゃれなホテルやペンションが出来ると、必ずといっていい程、批判されたり、クチコミで低い評価をされるのだそうです。
 その理由として語られるところは、「島の雰囲気に合わない」「景観を害する」「物流や島人の生活に悪影響を与える」「島の文化になじまない客が来る」等々。

 ですが、通訳すると、「民宿大丈夫人間しか来なかった島(地域)に、軟弱な観光客が押し寄せるのは許しがたい。」とまあ、そういうことなのだそうです。


 「えぇ~まさか」と思いますか?
 自分は、「然もありなん」と思いましたよ。まあ、真偽のほどは確かめようがありませんが。


 これが話し半分だったとしても、間違いなく言えるのは、一般に、ホテルは敷居が低くて万人向きなのに対して、島の民宿は、一種独特のワールドを形成し、却って敷居が高くなっているということです。
                                                   
 民宿の中でも、なかなか予約が取れない人気宿も少なくありませんが、そうした民宿とは、宿泊費を節約するためとか、民宿しかないからやむを得ず泊まるところではなく、好きな人が敢えて集う宿であって、それが今時の民宿なんだと理解していただくと分かりやすいと思います。
                                                                   


 島の民宿では、経営効率よりオーナーの考え方や趣味が優先されますから、ユニークな宿も少なくありません。

 部屋がやたら広いとか、テラスで食事が出来るとか、広い庭で寛げるとか、中にはバスタブがやたら広いという所もありました。

 飼っているワンコ・ニャンコが、お客さんのアイドルだったりする所もあります。

 宮古島のゲストハウスで、バストイレ共用、素泊まり1泊2800円。なのに部屋は個室で、テレビ、冷蔵庫、フェイスタオル付き、エアコンは夜間無料、なんて所もありました。

 同じくゲストハウスで、食事は付かないけれど、夜、オーナー夫妻が共用スペースに常駐していて、三線弾いて唄ったり、おしゃべりに付き合ってくれたりする、不思議楽しい宿もあります。

 料理自慢の宿も多いですが、宮古島の民宿は、ここは料亭?と思わせるほど。波照間島の民宿では、夕食の量が半端ではない。主な客層は、完食に挑戦するのを楽しみにやって来るオヤジ軍団と、物珍しさでやって来る若い女の子だとか。

 黒島では、ほどほどに飲みたければ手前の民宿を、徹底的に飲みたければ奥にある民宿を選べとか。


 値段が値段ですから、すべてにおいて満足というのは難しいですが、一点豪華主義みたいなこだわりのある宿が多くあります。こういった民宿には、自ずとコアなファンが付き、常連客となるのです。
 もちろん、民宿全般がそうではありませんが。




 「沖縄で、民宿とホテルの違いを知ってるか?」
 「???」
 「ヤモリが部屋の外にいるのがホテル、部屋の中にいるのが民宿だ。」

 沖縄離島に行き始めた頃、島の人に言われたセリフです。


 虫が嫌い、という人は、民宿派の中にも多く、悩みの種となっています。
 ヤモリは、「家守」で、虫を片づけてくれるいい奴なのですが、ヤモリが部屋の中にいるということは、餌である虫も中にいるということ。

 一年中温暖な気候の沖縄では、虫も住みやすいので、油断をしているとすぐに家に入って来てしまいます。これは、一般家庭でも同じ。
 民宿の建物が安普請だからとか、不衛生だからというわけではありま・・・せん。まあ、大体は。

 その点、ホテルでは、一般に市街地にあり、鉄骨造で高層であり、そもそも部屋の窓を開けることが少ないので、部屋に虫が入ってくることも、相対的に少ないのですけれどね。


 自分自身は、沖縄に何回も行くうちに、以前より虫耐性が鍛えられたようです。


 そして、前に書いたとおり民宿派。宿の人と話が出来、他のお客さんと交流できる(可能性がある)所に好んで泊まっています。

 その話は、次回に詳しく。

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