2023年10月30日月曜日

池間大橋を渡ってぐるっと一周池間島 2023

 


 池間大橋からの眺めです。文句なしに美しい海だと思います。


 伊良部大橋開通~下地島空港開港~大型リゾートホテルの開業といった、いわゆる宮古バブルからちょっと距離を置かれた感じの池間島。


 池間大橋は、コーラルブルーの海に架かる全長約1.4㎞の長大橋であり、もっともっと注目されてもいいはずなのですが、いかんせん、伊良部大橋が凄すぎて、宮古島周辺では、池間島と共に何となく地味な存在になってしまいました。

 そんな池間島の魅力再発見、というほどではないですが、改めて一周りしてみようと思います。




 池間大橋の袂のビーチです。この辺り一帯の浜は、小浜(おはま)と呼ばれているようです。

 正面に見えているのは、神の島大神島です。池間島の東側の海には、常に大神島が控えています。




 泳いでいる人は滅多に見かけませんが、白砂のビーチが広がります。
 




 小浜を出発して、島の外周道路を反時計回りにドライブします。次のポイントは、ブロックビーチことフナクスです。

 フナクスの現状については、以前に当ブログでもお伝えしましたが、かつては素晴らしいシュノーケリングポイントだったのですが、珊瑚がやられてしまい残念なことになっています。

 でも海はとても綺麗なのです。



 ビーチは狭いですが、前浜や砂山に負けない美しさだと思います。ただ、珊瑚が死滅したことで、印象が悪くなっているかも知れません

 東に向いたビーチなので、午後は順光線となり、本当に綺麗です。この時は、空に飛行機雲があっていいアクセントになりました。




 さらに北上して、ロープ海岸ことカギンミです。



 フナクスほどではないですが、地味に綺麗なビーチです。逆に、フナクスほど人が来ないのでのんびりした感じです。

 ここからフナクスまで泳ぐ人もいると聞きましたが、様子が分からないので、必ず誰か知っている人と行ってください。



 ロープ海岸の名の由来は、こちら。
 海岸まで降りる路が急坂であるため、ロープが渡されています。20年前からこんな感じでした。誰が、ロープを張ってくれているのでしょうか。




 最後は、島の西側、イキヅーです。イキヅーは、開発されるような話でしたが、今のところ沈静化しています。

 宮古バブルとは無縁のような池間島にあって、ちょっと心配のタネではあります。もっとも、リゾートホテルが建つ程の広い敷地ではありませんが。





 というわけで、ぐるっと池間島を一周してみましたが、以前とあまり変わっていないことが確認できてホッとしています。

 このほかにも、池間灯台の先の海や、池間漁港周辺の海も渋く綺麗です。

 バブルだの、開発だのと、ちょっと過剰反応気味かも知れません。余計なことは意識せず、純粋に楽しめればいいと思います。 
 

 地味だと書きましたが、これで地味だというのは、何とも贅沢な話です。





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2023年10月26日木曜日

相変わらず美しい宮古島砂山ビーチと懲りない面々

  


 相変わらず美しい海。宮古島の砂山ビーチです。


  駐車場に車を駐めたら、文字通りの砂の山を登り、今度は下っていきます。

 その時、眼下には絶景が広がります。初めてここを訪れる人からは、必ず歓声が聞こえます。
  何度も行っている自分も、毎回ここで写真を撮っていますが。




 ここが最上部。いわば峠ですが、正面に砂山ビーチ、左方向には伊良部島を臨みます。



 そして、ビーチに降り立つと、極上色の海が。



 かつて、砂山といえば、この岩!というランドマークだったのですが、崩落の恐れがあるため立入禁止となり、今年は、がっちりフェンスで塞がれてしまいました。

 やむを得ないとは言え、景観的には、ちょっと残念です。



 しかし、ここは水上バイクも来ないし、団体バスも来ないし、変な営業もないし、ゆったりのんびり、泳いだり海を眺めている人しかいません。



 と思ったら・・・いつの間にやらまた始まっていた。




 かつて、ここに陣取ってパラソルを貸したり、オリオンビールを販売するなどの商売をやっていた業者がいました。



 ある時から、こんな看板が立つようになりました。



 この看板に何が書いてあるかというと、要するに、

「ここは私有地である。観光客は通って構わないが、営利目的で通行することはまかり成らぬ。」

 ということです。違反者には刑事告発をするとまで書かれてあります。



 海岸自体は、国有地ですが、砂山ビーチに至る道は公道ではなく私有地です。だから、土地所有者がノーといえば、立入りはできません。

 では、一般観光客も通ってはいけないのかといえば、そうではないのです。
 

 沖縄県には、海浜を自由に使用するための条例というのがあり、①ビーチ周辺の土地所有者・事業者は、公衆が海に自由に行けるように配慮しなければならない、②そのために、海に行けるよう通路を確保し、通行料を取ってはならない、と定められています。



 ただし、ここに言う「公衆」には、営利事業者は含まれません。

 砂山ビーチの何処までが私有地で、どこからが公有地か分かりませんが、どちらであっても、無許可で使用することはできません。

 業者は、立ち退きました。


 
 ところが、歴史は繰り返すわけですな。




 20年ほど前ですが、下地島の中の島のビーチで、海岸の一画を無許可で占有し、ライフジャケットを有料で貸し出す一方、ライフジャケットを着けない者を大声で罵倒する業者がいました。

 そして昨年、またここで同じようなことをする輩が現れたのです。


 来間島の長間浜では、以前、路上に勝手に案内看板を立て、そのとおりに進むと私有地の有料駐車場に誘導されるということがありました。


 宮古島では、コロナ以前は、中国人観光客相手の物販と思われるワゴン車数台が、前浜港の桟橋を占領していました。
 東平安名崎では、環境美化協力金の名目で金を集めながら、その使途が不明朗だという事件もありました。


 この手の話は、石垣島や、八重山の各島ではあまり聞きません。何故、宮古島周辺だけこういうことが起こるのでしょうかねえ。



 海はこんなに綺麗なのですが。




 沖縄県の条例についてはこちら


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2023年10月22日日曜日

Mission! 西表島星砂海岸で星砂を探せ!

  


 西表島の最北端、星砂海岸。

 シュノーケリングポイントであり、西表島では数少ない、実際に人が泳いでいるビーチです。

 最近では星砂の浜と呼ばれることも多いようですが、名前に「星砂」と付く以上は、星砂が沢山あるのでしょうか。

 実は、当ブログでは2014年の記事に、それらしいのがあるよ、と書いたのですが・・・




 今年西表島に行ったときに、島の人から「星砂海岸と言われているだけで、星砂を見つけて持ち帰ったなんていう話は聞いたことがない。」と言われてしまったのです。

 マジか~


 Googleの生成AIに「星砂海岸で星砂を探している人はいる?」と聞いてみたら、星砂海岸では、星砂を探す人もいるようです。」という回答が。

 もっとマジメに答えんかい!


 ならばということで、星砂海岸で、星砂の写真撮影にチャレンジしてみることにしました。



 まず、これが星砂の見本です。土産物屋で売っている奴。



 こんな、繊細な物なので、踏み固められた砂浜ではダメなような気がして、そこいらにいたカニにお願いして少し掘ってもらいました。



 ヤドカリにも・・・ガン無視された。



 あまり頼りにならないので、自分で砂を掻き集めてみました。



 上の写真を拡大してみると、



 あるじゃん!あるじゃん! 分かりますか。先っぽが尖っているのは、全部星砂です!



 
 実際には、砂浜に這いつくばって、ルーペでも使わなきゃ分からないでしょうが、それにしてもこんなに沢山あるものだとは思いませんでした。

 星砂とは、有孔虫の殻。白っぽいベージュ色で、珊瑚のかけらで出来ている沖縄の白砂とほとんど同じ色をしているので、一見区別が付きません。


 さすが、星砂海岸の名は、だてではないということですね。というわけで、Mission完了です。





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2023年10月17日火曜日

来間島長間浜の近況 2023

 


 珊瑚が死滅したため、海中の眺めが一変したという話は聞きますが、砂浜がなくなって海の眺めが変わってしまったビーチというのは、宮古・八重山でほかには知りません。

 近年、砂浜がえぐられ、残念なビーチになってしまった、来間島長間浜の今の状況を報告します。

  


 上の写真をみれば、沖縄らしい綺麗なビーチなのですが、ここ以外は、岩肌の向き出た残念なビーチなのです。


 かつては、白い砂浜が何処までも続く、綺麗な海がてんこ盛り宮古島周辺でも、一二を争う美しいビーチでした。

 今残る”長間浜”は、以前の数分の1ではないでしょうか。





 2年前に出来たこれ。隣接するホテルが、市有地を自費で整備したいと申し出てて承認されたものです。

 これが完成してから、長間浜への入り口は事実上こちらになりました。



 以前の入り口もあります。こちらの方が、足場は悪いですが、いい感じで海に出られるので自分は好きでした。

 最近は、こちら側からのアプローチも減って、ここに行くまで道も草木に覆われ始めています。




 そして、新しい入り口には駐車場がないので、狭い道に路上駐車の車が溢れています。

 不思議なのは、こんなに車があっても、ビーチにはホンの2~3組しか人がいないんですよね~。




 というわけで、近況と言っても、周りが少し騒がしくなっているだけで、浜は砂が痩せたまま、長間浜は悪い方に安定しちゃっています。


 目の前には、スコールを降らせる黒雲が迫っています。長間浜の行く末を案じている・・・というわけではありませんが。笑




 下の写真は、2006年に撮ったものです。
 
 くどいようですが、以前の長間浜は、細かい砂の浜辺が何処までも続く、本当に素敵な場所だったのです。
 この砂浜が復活することはもうないのでしょうか。




 こうなってしまった原因は、伊良部大橋建設のため、潮の流れが変わり砂が持って行かれたためだと言われていますが、似たようなことは前浜でも起きています。

 東洋一とか言われている前浜ですが、来間大橋完成後の20数年前から、東急ホテルの前辺りは、どんどん砂がえぐられており、毎年オフシーズンの間に大量の砂が運ばれ、散布されています。

 その分、前浜港に近い部分では毎年目に見えて砂が堆積しています。



 それと正反対なのは、前回ご紹介した17ENDです。

 下地島空港建設の際に、3000メートルの滑走路を確保するため、島の北側を埋め立てたところ、流れが変わって西側に砂が堆積したため、あのような美しい海が誕生しました。

 もちろん、それを計算していた訳ではなく偶然の産物です。



 単純にいいとか悪いとか言いにくい、難しい問題ですが、一つハッキリしたことは、宮古の海が美しいのは、砂に理由があったということでしょう。





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2023年10月12日木曜日

下地島17ENDの穴場 東回りコース

  


 泣く子も黙る、下地島北西端の海。通称17END。

 綺麗な海がてんこ盛りの宮古島周辺にあって、ここをナンバーワンに押す人も多いと思います。




 17ENDへ行くには、伊良部大橋を渡って、乗瀬橋を渡って下地島に入り、道沿いに進んで中の島を通過し、通り池も通過し、終点にある駐車場に車を駐めて後は歩く、西回りコースが定番ルートになっています。


 ところが、その西側駐車場は狭く、時間帯によっては、溢れた車が大量に路駐しています。



 一方、東側には駐車場すらないのですが、路駐する車もホンの僅かです。

 道が分かりにくいこともありますが、なんといっても歩く距離が長いので、敬遠されるのだと思います。




 しかし、歩くといっても、人のほとんどいない平坦な道を、海を見ながら歩くわけですから、むしろ、絶景散策路だと思うのです。


 駐車場から北方面に、右手に海を臨みながら進みます。

 歩き始めのうちは、あまり眺めが美しくありません。ここいらは、伊良部島佐和田の浜の北西側に当たります。

 もっとも、これで美しくないというのは贅沢な話なのですが、この先に絶景が控えているため、これでもたいしたことない、ということになってしまいます。




 そして、少し歩けばご覧のような、「ザ・17END」の海が。 




 西側とは、少し海の色が違います。これは、底地の砂の付き方によるものでしょう。




 空港の吹き流しも東側にあるのです。




 お馴染みの下地島空港の進入灯です。東側から見ています。




 ここが最北端です。西回りで来る大半の人はここまででお終いのようですね。





 ここで待ち構えていると、こんな光景が。

 これは、航空マニアにとっても、垂涎のシーンです。スマホカメラではなく、バズーカ砲のような超望遠レンズで待ち受けている人も見かけます。

 



 17ENDと普通呼ばれていますが、元々は滑走路の呼び名(Runway #17)から来ています。

 下地島空港の北西端にあるこの海は、とても綺麗なことで知られていますが、空港建設によってできた場所なので、名前がありませんでした。

 今では、17ENDと言えばここいら一帯の海を指す言葉として定着しています。



 ところで、通常の西回りコースも問題は駐車場だけなので、以前にもご紹介しましたが、朝少し早めに行けば大丈夫です。

 駐車場対策というよりは、皆があまり見ていないもう一つの17ENDはいかがですか、という趣旨でご紹介しました。






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