相変わらず美しい海。宮古島の砂山ビーチです。
駐車場に車を駐めたら、文字通りの砂の山を登り、今度は下っていきます。
その時、眼下には絶景が広がります。初めてここを訪れる人からは、必ず歓声が聞こえます。
何度も行っている自分も、毎回ここで写真を撮っていますが。
ここが最上部。いわば峠ですが、正面に砂山ビーチ、左方向には伊良部島を臨みます。
かつて、砂山といえば、この岩!というランドマークだったのですが、崩落の恐れがあるため立入禁止となり、今年は、がっちりフェンスで塞がれてしまいました。
やむを得ないとは言え、景観的には、ちょっと残念です。
しかし、ここは水上バイクも来ないし、団体バスも来ないし、変な営業もないし、ゆったりのんびり、泳いだり海を眺めている人しかいません。
と思ったら・・・いつの間にやらまた始まっていた。
ある時から、こんな看板が立つようになりました。
「ここは私有地である。観光客は通って構わないが、営利目的で通行することはまかり成らぬ。」
ということです。違反者には刑事告発をするとまで書かれてあります。
海岸自体は、国有地ですが、砂山ビーチに至る道は公道ではなく私有地です。だから、土地所有者がノーといえば、立入りはできません。
では、一般観光客も通ってはいけないのかといえば、そうではないのです。
沖縄県には、海浜を自由に使用するための条例というのがあり、①ビーチ周辺の土地所有者・事業者は、公衆が海に自由に行けるように配慮しなければならない、②そのために、海に行けるよう通路を確保し、通行料を取ってはならない、と定められています。
ただし、ここに言う「公衆」には、営利事業者は含まれません。
砂山ビーチの何処までが私有地で、どこからが公有地か分かりませんが、どちらであっても、無許可で使用することはできません。
業者は、立ち退きました。
ところが、歴史は繰り返すわけですな。
20年ほど前ですが、下地島の中の島のビーチで、海岸の一画を無許可で占有し、ライフジャケットを有料で貸し出す一方、ライフジャケットを着けない者を大声で罵倒する業者がいました。
そして昨年、またここで同じようなことをする輩が現れたのです。
来間島の長間浜では、以前、路上に勝手に案内看板を立て、そのとおりに進むと私有地の有料駐車場に誘導されるということがありました。
宮古島では、コロナ以前は、中国人観光客相手の物販と思われるワゴン車数台が、前浜港の桟橋を占領していました。
東平安名崎では、環境美化協力金の名目で金を集めながら、その使途が不明朗だという事件もありました。
この手の話は、石垣島や、八重山の各島ではあまり聞きません。何故、宮古島周辺だけこういうことが起こるのでしょうかねえ。
海はこんなに綺麗なのですが。
※ 沖縄県の条例についてはこちら。
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