2013年5月31日金曜日

おつかれさま・・・な沖縄のシーサー達




 横顔のシーサー。
 屋根の上にあるはずのシーサーが海に?

 これは、宮古島と来間島を結ぶ来間大橋に据え付けられたシーサーです。
 橋の一番高くなっている部分、海面から約13.5㍍の高さにあります。
 橋を魔物から守るという意味でしょうか。欄干の外側に置かれ、海の方を見ています。


 道路を挟んだ反対側にも。 

 場所が場所だけに、誰も正面から顔を見たことがないのです。
 本当は、どんな顔をしているのでしょうか。


 
 シーサーは狛犬と同じ起源だと伝えられていますが、沖縄に根付いたシーサーは神聖なものと言うよりは、まあよく言えば親しみやすい存在です。

 今回は、各地で苦労されている、おつかれ様~のシーサー達ををご紹介します。




 「♪ハイビスカス~髪に差し~今日は会いにきたのに~」
 そんなにいじらないでくれ。




 なんでこんなに沢山居るの?



 この木どっから生えてきたの?




 雀に遊ばれてるし。



 こっちでは雀にけんか売られてるし。



 もう怒ったぞ!食べてやる。




 そんなに驚かないでくださいって。

2013年5月26日日曜日

雨の日と竹富島は


 「Rainy Days and Mondays」という曲がありました。カーペンターズの昔のヒット曲です。邦題は「雨の日と月曜日は」。

 今年初の沖縄行きであったGWの竹富島。それで、この曲を思い出しました。
 何しろ4泊5日の旅行期間中、雨と曇りばっか。

 カーペンターズの美しいメロディーを思い出しながら、雨の竹富もまたよし・・・









 な~んてもんじゃないんですよ。


 何しろ初日なんか土砂降り。もう勘弁してくださいよぉ~



 「バケツをひっくり返したような雨」という表現がピッタリ。

 もともと平坦な竹富島には川は無く、重要伝統的建造物群保全地区となっている集落の道には側溝などという無粋なものは無いので、雨が一気に降ると、白砂の道がたちまち川になります。








 それでも、観光水牛車はゆく・・・(この写真は2年前にとったものなんですけどね。)
 ホンと、ご苦労様です。
 ツアーに組み込まれた以上、行ける限りは行かなければしょうがないんでしょうね。



 もっとも、大変なのは人間だけ。水牛は雨に濡れて元気そのもの。



 それじゃあ、こんな雨に日は何をして過ごすかって?

 もうこんなときにはこれしかないでしょ。








 
 まあ、でも小雨になったときには頑張って写真も撮りました。



 風情がある・・・?
 そうとでも思わなきゃやってられんし。
 ちなみに、沖縄でよく見かけるこの花は「ニチニチソウ」といいます。

 それにしても、沖縄に行ってここまで天気が悪かったのは初めてです。台風直後だって、帰るときに半日くらいは晴れたし、梅雨の真っ只中でも晴れる時はあるのに。
 今回は4月下旬。普通なら梅雨入り前の安定した天候のはずなのに。


 しかし、最終泊の日の夕方。最後の最後にホンの1~2分だけ太陽が顔を出してくれました。
 夕日の名所といわれる、西桟橋です。
 

2013年5月21日火曜日

あぁネコになりたい@宮古・八重山

 青い海を背にして、木陰で昼寝するネコ。

 いいなぁ。
 この贅沢モン!

 竹富島のカイジ浜です。本当にネコになってここで昼寝したい。
  沖縄離島では、イヌやネコを飼っている家が多いみたいですが、都心と違って庭も道も広々としていてネコも幸せそう。
 


 こちらは波照間島。
 何故こんな所に居るんでしょうかね。手作り風のシーサーと張り合っているのか、真面目な顔をしています。
 よく見るとこのシーサーもネコっぽい。


 こちらは宮古島、狩俣の集落です。
 木陰にネコがたむろっている。
 「涼しいところはネコに聞け」といいますが、暑い沖縄でも風が抜ける木陰を奴らはちゃんと知っているんですね。
 でも、これ全部飼いネコなのかな?



 再び竹富島です。
 白砂の上で気持ちよさそうに、それぞれ気ままにすごしています。うらやまし。


気持ちよさそうですなぁ。



 こちらは、当ブログに何度も登場してもらっている、マリンちゃん。20歳。もしかしたらもう21歳になっているかも。
 小浜島の某宿の飼いネコです。独身女子ですが、ネコなので相当なおばあ。

 海風の抜けるこのテラスは、昼寝に最高。



 

 最後に登場してもらうのは、働くお父さん。
 ではなく、働くおとーさん風ネコ。なかなか予約の取れない宮古島の人気宿の飼いネコ兼営業部長のテンテンさん。


 食事がほぼ終わりかけた時間を見計らったかのように食堂に現れ、「めんどくせぇなぁ」という顔をしつつお客さんにいじられていきます。
 そのサービス精神から、「営業部長」と呼ばれています。
 
  ところが最近、この宿にも若いコが入社?してきたせいでブチョーの人気にも陰りが・・・頑張れブチョー!

2013年5月17日金曜日

地味なんですが・・・沖縄の石敢当

 石敢当(いしがんとう)。
 石敢當と書くのが正式のようです。
 魔除けです。


 沖縄に旅行に行くとよく見かけると思います。

 日本に約1万基ほどあり、その1割ほどが奄美諸島を中心とする鹿児島県に存在し、一部関東地方や東北地方にも存在するそうですが、大部分は沖縄にあります。
 しかも、沖縄には古い物だけではなく、未だに新しい物が造られることもあるようです。



 中国伝来の風習で、名前の由来などは諸説あり定かではありません。

 沖縄の物しか知らないのですが、石に「石敢當」と彫ったものが一番多いですが、石にペンキで描いたもの、中にはコンクリートやモルタルの壁に直接ペンキで描いた簡単なものもあって、流儀はあまりないみたい。そういうところが沖縄らしくてよいですなあ。


 

 魔物(マジムン)は、真っ直ぐにしか進まないので、その進路に当たった場合家まで飛び込んで来てしまう、そこで魔除けに石敢當を置くのだそうです。
 魔物は石敢當にぶつかると砕け散ってしまいます。

 なので、石敢當の多くは三叉路、丁字路に置かれています。


 何故、沖縄には今でも石敢當が多く残っているのでしょうか。

 ちょっと面白い話を聞きました。

 古来より沖縄の人達が恐れた真っ直ぐにしか進まない魔物って何でしょうかね。
 それは、風ではないかと。
 台風の風を魔物の襲来と重ね合わせ、台風の脅威から家を守るために石敢當を置いたのだと。

 あ~なるほどと思いましたよ。

 残念ながらこの話は、通説というわけではなく、というよりも、そんなことを話す人が地元に居るといった程度です。

 しかしながら、今でも一旦直撃されれば甚大な被害をもたらす台風。
 天気予報もなかった昔、夏になると襲ってくる台風を魔物と思い、魔除けのための石敢當を要所に置いたと考えれば、スッキリ落ちませんか?





 沖縄の伝統建築様式である、珊瑚石積みの塀。
 これは、凸凹の珊瑚をただ積んであるだけで、人が乗っかったら簡単に崩れてしまう代物です。
隙間が多くハブが入り込みやすいということもあって、今では敢えて残している竹富島を除くと見かけることが少なくなりました。
 しかし、この隙間だらけの構造故、風が通り抜けるので台風には却って強いのだそうです。
 沖縄の歴史は、台風との戦いの歴史でもあるんですね。


2013年5月13日月曜日

「宮古島の夏」を感じさせる写真とは

 沖縄と言えば単純に夏のイメージですよね。
 沖縄の春・沖縄の秋を写真で表現するのは難しいと思うのです。

 しかし、逆に南国沖縄の「夏」を敢えて表現しようとするとこれもまた難しい。

 そこで、今回は宮古島に絞って、単なる宮古島ではなく宮古島の「夏」を感じさせる写真を探してみました。












 いかがでしょうか。汗が噴き出すような、そのまま海に飛び込みたくなるよう、そんなイメージを少しでも感じていただけたでしょうか。

 
 宮古島の写真はそれこそ山のように撮ったのですが、このテーマに沿ったものは意外と少ないことが分かりました。

 キーワードは、「雲」、「太陽」、「海」ですかね。でも、どれも当たり前で、それをどう切り取るかが肝心です。

 きっかけは、「いかにも夏っていう感じの写真が欲しい」というリクエストでした。
 「沖縄の写真はほとんどどれでも夏の写真だよ」という返事をしたものの、よく考えてみれば、普通に夏をイメージさせる沖縄で、敢えて「夏」を表現するのは難しいことです。
 今年の夏は、そんなところも少し意識して写真を撮ってみたいと思います。

 今回の記事は、そういう訳で写真を並べて見ていただくだけというちょっと異色の構成になりました。
 
 

2013年5月9日木曜日

島旅ガイド(第5回) 八重山最難関のパナリ

 正式には新城島。通称パナリ。


  二つの島からなっています。写真左側が上地島(かんぢじま)、右側が下地島(しもぢじま)です。
 離れているからパナリ(離り)ということらしいです。

 無人島を除く八重山諸島の中では最難関の観光地です。
 何しろ定期船が通っていません。
 地元関係者の依頼があるか、人数が一定数集まれば、石垣発大原(西表島)行きの船が上地島に寄港しますが、時刻も運賃も公表されません。


 人口は、両島合わせて10人程度。この数字は、住民票上の数字で実際に島に居住している人は果たして何人いるのか。

 商店なし、自動販売機なし、もちろん交番も金融機関も診療所もありません。


 と思ったら何と郵便ポストがあった。
 
 ここに郵便を投函してもちゃんと配達してくれるのかな?(ちなみに平成20年の写真です。)


 人がほとんど居ないのに街並みは綺麗に手入れがされています。この点は、本当に不思議です。



 しかも、海も綺麗~。





 港のすぐ側なのに、

 

 さらに船で沖合まで行くと、

 これは、ダイビングではなくシュノーケリングの際に撮ったものです。



 島旅ガイドなのですが、実はこの島はあまりご案内することがありません。

 観光客に荒らされていないため、海は綺麗ですが、集落は小さく見所もあまりありません。
 御嶽(神社)などの聖地は原則立ち入り禁止です。豊年祭開催時は島外者は上陸することすら禁止になるなどガードも堅く、そもそも、港や海岸線を除くとほぼ私有地なので、無断で立ち入ることは出来ません。

 定期船が通っていないこともあって、個人でフリーに観光することはほぼ不可能です。特に下地島はツールがありません。


 
 そこで、パナリへの行き方ですが、シュノーケリングが目的ならば石垣島の複数のショップ、黒島・西表島のショップが船を出しています。
 ただ、港接岸以外に島内に上陸できるかはその時次第のようです。

 確実に島に入りたい場合は、島の人がやっている「パナリ島観光」というショップがあります。
 HPを公開しています。以前は石垣港離島桟橋にパンフレットが置いてありましたが、最新の状況は確認していません。
 シュノーケリングがメインですが、島内案内もあって宿泊も出来ます(雑魚寝に毛が生えた程度ですが。)。

 他に民宿が1軒ありますが、今現在営業しているかどうか。興味のある方は、webで検索してみてください。予約できたら島への行き方の指示があるそうです。

 この最難関の島に是非とも足を踏み入れたいか、特に何も無いならそこまでしなくてもいいと考えるか、人によって判断が分かれそうです。


 この写真は、黒島から望遠レンズで撮った下地島です。