2022年3月30日水曜日

池間島の池間漁港と周辺の美しい海

 


 池間島の池間漁港から眺めた海。


 池間大橋を渡ると、すぐ右手に、土産物屋やら飲食店やらがまとまってある、池間島の観光スポットがあります。
 しかし、池間島に渡った人は、だいたいそこだけ見てUターンしてしまいます。

 ちょっとだけ足を伸ばして、進行方向左手側(西側)の池間漁港、さらにその奥の集落脇まで進むと、そこには、観光客のいない静かな海が広がっています。




 当ブログでは、以前から度々書いている「港の海は美しい」シリーズ。ここ、池間漁港も例外ではありません。

 堤防から眺める、グラデーションに富んだ海の青。 




 海面に雲が映ります。波の立たない港らしい光景です。




 深さによって、海の色が違います。おそらく、通航する漁船のために浚渫したからでしょう。こういう眺めも、港ならではです。





 西向きの海岸からは、夕日が拝めます。
 平良港から出港する船。大型船も通過します。惜しいなぁ。雲がなければ・・・




 
 ここは、漁港のお隣ですが、港から海伝いに直接行くことはできません。池間島の集落を通る必要があります。

 漁港の駐車場に車を駐めて、Googleマップを頼りに歩きます。

 現れたのは、こぢんまりした素敵なミニビーチです。





 この場所は、外周道路とは繋がっておらず、集落の細くて曲がりくねった道を行かないと辿り着きません。

 周辺に大きなホテルがないこともあり、観光客は、よほどの物好きでなければ、ここまでやって来ません。そもそも場所すら知らない人がほとんどでしょう。

 おかげで、ビーチは人も少なく静かです。





 毎年のようにドンドン変わっていってしまう宮古島周辺にあって、池間島は、それでも比較的変化の少ない方だと思います。

 池間漁港周辺は、観光という面ではあまり荒らされていない場所です。美しい宮古の海を、静かに眺められる残り少ない場所かも知れません。





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2022年3月26日土曜日

今改めて振り帰る コロナ禍で沖縄旅行を阻んだのは

 

 物騒な出来事が続きます。
 2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻を開始しました。3月16日深夜に東北地方で大地震、24日には北朝鮮がまたまたミサイルをぶっ放しました。

 そうした中、コロナに関するニュースは、ほぼ泡沫扱いになり、3月の三連休は街中に驚くほど人が溢れ、マンボーは21日をもってひっそりと解除されました。


 毎日毎日、あれだけ大騒ぎしていたのは、一体何だったのかと思いませんか?




 そりゃ、もちろん戦争もミサイルも大ニュースです。きちんと事実を報道してもらわなければ困ります。
 地震にしたって、またしても東北なのは本当にお気の毒だし、その余波で新幹線は止まり、首都圏は停電のピンチでした。


 でも、コロナのニュースが重要ならば、バランス良く報じるべきですよね。 もう視聴者の関心が薄れたから、扱いを縮小したのでしょうか?

 そう言えば、地震の余波で東京電力管内に電力需給ひっ迫警報が出された22日、事細かな節電対策が呼びかけられていました。
 
 「暖房効率を上げるため扉の開閉は出来るだけ少なくする」

 あれっ? 三密を避けるため、こまめな換気を心掛けるんじゃなかったっけ?





 第5派が落ち着いた昨年の10月頃から年末頃まで、久々に沖縄繋がりの知人・友人達との飲み会を満喫しました。

 積もる沖縄話で盛り上がったりしたのですが、中には、この2年間全く沖縄に行けなかったという話も。

 沖縄好きで、毎年複数回行っていた人でも、この2年間で1度も行けなかったとか、1回だけは何とか行った、という人達が少なくなかったようです。


 沖友さん達曰く「周りの空気が・・・。」


 職場の人や、地方ではご近所さんから、「今年も沖縄に行くの?」「まさかこんな時に旅行なんか行かないよね」と直接間接に言われ、「行きます」とはなかなか言いだしにくかったそうです。

 お気楽な自由業の自分は気が付きにくかったのですが、組織人や、地域と密着する生活を送る人にとっては、こうした声は相当プレシャーだったようです。

 職場の上司から、「行くのは自由だが、万一のことがあったら職場の皆に迷惑が掛かることを十分自覚して行け。」と言われた人までも。

 これって、全然自由じゃないですよね。
 
 
 「日本人は空気を読む」と言われますが、本当は旅行に出たいのに、行きにくかった、我慢せざるを得なかった人が少なくなかった原因は、「こんな時は大人しくしていろ」という、無言の圧力を感じたからだと思います。


 もちろん、こんな時世ですから、無理して旅行に出ても心から楽しめないから、しばらく延期しようと考えるのは理解できます。
 わざわざ金と休暇を使って行くわけですから、心底楽しめる状況になってから行けばいいと思います。

 でも、それを人に勧めるとか、あるいは事実上強制するならば、何となく不安だとか、何となく我慢ならない、ではなく、合理的な理由が必要でしょう。

 でも現実には、この「何となく」「でもダメ」という、得体の知れない空気感が、沖縄旅行を阻んでいたようです。


 こんな空気感が醸成されたのは、個人の資質、国民性だけでなく、物事を大所高所から判断せず対症療法に徹した行政、そして何より、国民の不安を煽りに煽ったマスコミの影響が非常に大きかったと思うのです。




 自ら公共放送と名乗る某NHKは、ここ2年間ほぼ毎日、ニュースのトップはコロナ関連でした。しかも、番組中多くの時間がコロナに割かれていました。

 毎日毎日、お馴染みのグラフと共に新たな感染者数の発表がありました。

 ××県の今日の感染者数は何人で、内訳は10代が何人で、何人を超えたのは何日連続で、前週を何人上回ったとか下回ったとか・・・

 プロ野球の個人成績のように、各部門の数字が事細かに分析されましたが、そもそも、自治体の発表する数字には、漏れがあったり二重計上があったり、集計や発表のタイミングも県によって区々なのに。

 専門家が危機感を募らせて警鐘を鳴らし、病院関係者が窮状を訴え、居酒屋の店主が売り上げが落ちたと嘆き、街の声とやらは、大変だ、気を付けよう、なるべく家を出ないようにしよう・・・
 繁華街の人出が、コンマ1%の単位で増えたとか減ったとか。

 しかし、こうして発表された数字は、果たして重要な意味を持つのでしょうか。


 一つの例で考えてみたいと思うのですが、昨年1年間でコロナ関連で約1万5千人の人が亡くなりました。これ自体は大変な数字です。でもこれは、コロナの恐ろしさを如実に示した数字なのでしょうか。


 皆さんはご存じでしたか? 
 自分は、最近まで知らなかったのですが、コロナで死亡と発表されるのは、「コロナ関連死」なのです。

 つまり、仮に死因が老衰や他の病気だったとしても、事前の検査で感染が明らかになっていた場合は「コロナの死亡」として数えられます。
 厚労省は、亡くなった後の検査で陽性が判明した人も、死者に数えるよう推奨しているそうです。

 山梨県では今年の1月、コロナの「死者」が6人確認されたのですが、重症者はずっとゼロが続いていました。
 重症者がいないのに、何故死者が出るのか。それは、他の原因で死亡した人がたまたまコロナにも感染していたからです。

 読売新聞オンライン(2月1日付け)によれば、「現在の死者数の増加は、コロナが原因で亡くなった人が増えていることを必ずしも意味しない」と、厚労省の担当者が、見解を述べたとのこと。


 統計の取り方について、素人がとやかく言う筋合いではないことは承知しています。問題だと思うのは、わざわざ調べなければ、この事情が分からないことです。
 

 某公共放送のニュースでは、「この中には、コロナには感染していたが他の疾患が死亡の原因の人が含まれています」とは教えてくれません。
 しれっと、重傷者は何人、死亡は何人と言うだけ。

 これだけ聞いたら、コロナが原因で亡くなった人だと思うじゃないですか。

 新聞だって、「死亡者数はコロナ関連死であってなんたらかんたら」という注記はないじゃないですか。

 


 いや、決してコロナの危険性を軽んじている訳ではありません。「コロナはただの風邪教」信者でもありませんよ。

 言いたいのは、コロナに対してだけ、過剰反応じゃないのかということです。
 

 例えば、昨年の交通事故の死者数は、2,636人でした(負傷者数は、361,768人)。
 これは減りに減ってやっとここまで落ちてきた数字で、今より人口の少ない昭和45年には、16,765人もの人が交通事故で亡くなっています。

 交通事故死は、事故から24時間以内に死亡した人の数です。交通事故関連死は含みません。

 ちなみに、2020年だと、コロナ関連死と交通事故死の数は大きく変わりません。


 通勤電車で感染するのが怖いからと、マイカー通勤や自転車通勤に換えた人が増えました。マスコミでも、それを賞賛するかのような報道が多かったと思います。

 しかし、電車内でコロナに感染するリスクと、交通事故に遭ったり、自らが原因となって交通事故起こしてしまうリスクと比較して、どちらがよりリスキーかという分析はなされたのでしょうか。

 いや、もちろん本人が、電車に乗るのがストレスだから、それを回避するために、交通事故に細心の注意を払いつつ、マイカー通勤に切り替えるのはありだと思います。

 でもそれを人に勧め、賞賛するならば、合理的根拠が必要です。それなくして、何となくマイカー通勤の方が安心だと勧めるのは、あたかも、何となく心配だから旅行に行くなと言うのと同じだと思うのです。



 昨年の自殺者数は21,007人と、こちらはコロナ関連死よりも多くなっています。しかも、その中に39歳以下の若者が28%もいるのです。

 少なくとも死者に関しては、こちらの方がコロナより大問題だと思うのですが、マスコミの扱いは小さいものです。




 こんなこともありました。2月10日のことです。

 この日、首都圏では大雪の予報でした。
 当日朝、起きて外を見ると雨。ああ良かった、と胸をなで下ろしたのですが、某公共放送の朝7時のニュースでは、「関東地方大雪」のヘッドライン。画面には、雪が降りしきる映像が流れていました。

 しかしよく見るとこれは、東名高速道路御殿場IC近くの画像でした。この辺りの標高は500㍍ほど。しかも、静岡県であり、正確には関東地方でもありません。

 この時点で都心部は雨でした。

 結局この日は、東京23区内のごく一部で2~3㎝の積雪が観測された程度。いくら雪に弱い首都圏でも、これでは何事も起こりません。

 それでもニュースでは、箱根(標高約700㍍)で今期最大の積雪だとか、都内のうっすらと雪が積もった道路でわざと滑ってみせたりとか、これでもかこれでもかと雪の話題を続けます。

 雪国の人が見たら、何でこんなことで大騒ぎするのかと笑ったでしょうね。でも、決して首都圏の人達全てが大騒ぎしていたのではありませんよ。
 マスコミがはしゃいでいただけなのです。


 こんなのを見たら、コロナの報道だって疑心暗鬼になるじゃないですか。

 僅かに積もった雪道でわざと滑ってみせて「危険です」といったようなことは、コロナではやっていなかったでしょうか。

 積雪と違ってコロナは見えないから、たまたまばれなかっただけ、ということはなかったのでしょうか。
 




 3月12日、JRほか全国の鉄道会社でダイヤ改正がありました。今回の改正は、東海道新幹線など一部の例外を除き、ほぼ全国、全時間帯で、不便になるものでした。

 朝夕のラッシュ時も含めた減便、定期列車の臨時化、運行区間の短縮、列車の短編成化などが行われました。理由は「お客様のご利用状況を踏まえて」だそうです。つまり、コロナで客が減ったから。

 一部の鉄道会社では、「ダイヤ改正」というのはさすがに口幅ったいと思ったのか、「ダイヤ変更」という聞き慣れない用語を使っていました。


 そりゃそうでしょうよ。あれだけ、不要不急の外出は控えろ、都道府県を跨ぐな、テレワークしろと叫ばれ続けたのですから。


 そして、次に来るのは、間違いなく、全国各地の赤字ローカル線の廃止です。

 鉄道マニアが、国鉄末期の廃線基準を今の鉄道路線に当てはめてみたら、全国の鉄道網はスッカスカになったらしいのです。

 人口減少とモータリゼーションにより、日本の鉄道は先細りだと言われていました。
 それがコロナのおかげで10年早く来たと言う人もいます。

 もちろん、ローカルバスも同じ運命です。


 こうなると、高齢化の進んだ地方では、自動車の完全自動運転の普及が先か、集落の消滅が先かという、リアルな現実を突きつけられることになります。

 でも、これはコロナによって必然的にもたらされたものでしょうか。過剰反応したため副作用が出た可能性はゼロでしょうか。




 沖縄では、まあ、沖縄に限らず地方ではみなそうですが、現地のマスコミが、毎日午後になると、速報として、今日の感染者は何人と報じます。
 県内では何人、宮古保健所管内では何人、八重山保健所管内では何人などなど。

 感染者数が増えている、減っているという傾向は知る必要のある情報だろうと思いますが、感染者(正確には感染したと報告された者)の数は、一刻も早く知らせなければならない情報でしょうか。


 市長の、「PCR検査を受けてから来るのは観光客の義務だ」とか、「世界最悪の感染状況になったから観光客は来るな」という発表は、ツッコミなしでそのまま伝えるだけ。

 もし、行政のやっていることが誤りならば、それを追究し、正しいということであれば、さらに啓発するのがマスコミの役割ではないのですか。


 一方、緊急事態宣言下でも、堂々と居酒屋でドンチャンやっている奴らがいたのだから、どうしてそこに突撃してレポートしないんですかね。
 そこが一番の急所じゃないですか。皆、そこを知りたいのではないですか。


 まあ、酔っ払いに絡まれると面倒だから、君子危うきに近寄らず。大本営発表をそのまま流しとけば紙面は埋まるし。・・・なんて嫌みです。すんません。笑



 
 初めの頃は、コロナは一過性のものだと思っていました。
 まさかまさか、こんなにしつこく付きまとわれるものだとは、夢にも思っていませんでした。
 こうなると、考えたくはありませんが、この夏も、第7派、第8派に見舞われるかも知れません。

 そのときはまた、感染者数が何人とグラフ化し、危機感を募らせ警鐘を鳴らして、無言のプレッシャーをかけ続けるのでしょうか。

 いい加減、コロナ禍であっても、どうしても避けなければならないこと以外は、普段どおりにやっていこうという風潮にはならないのでしょうか。



 偉そうに色々書いてしまいましたが、マスコミ論を展開し、有為なマスコミ批判をするには、当ブログは明らかに力不足です。


 でも、

 沖縄に行きたい人達がいた

 感染を防ぎながら旅行を楽しむ方法はあった

 実際に、観光客のせいで感染が広がったというデータはなかった

 それなのに、沖縄に行けない人達がいて、観光関連の仕事の人は泣いた


 これって、どう考えても、どう考えても変だと思いませんか。



 過去記事、「沖縄のコロナ感染は本当に観光客が原因だったのか」はこちら
 

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2022年3月22日火曜日

黒島の伊古桟橋がちょっと凄かった瞬間

 


 美しい海に突き出したシンプルで長い桟橋。
 黒島にある伊古桟橋、国の登録有形文化財です。


 桟橋としての役割は既に終え、数少ない黒島の観光客と、釣り人の島人がたまにやってくるだけの長閑な場所です。





 こちらは、桟橋の終点辺りから付け根方向を眺めています。




 桟橋から西側、黒島港方面を臨みます。この辺りの海は、桟橋と黒島港に挟まれているため、海が穏やかです。 




 ウミガメも登場してくれました。真ん中で顔を出しているヤツ。でも、凄いのはこれではありません。




 凄かったのはこれ。

 鳥の軍団が、我が物顔で休んでました。
 普通に観光客もやって来る桟橋に、人がいなくなったとたんに鳥が群れでやって来るなんて、ちょっと感動。


 コチドリでしょうか。アジサシみたいなヤツも少しいます。
 しかも、後方の海を安栄だか八重観だかの船が爆走中。何と絵になる光景では ♪




 しばらく沈黙が続いた後、1羽が飛び立つとそれに続いて一斉に飛び立ちました。目の前で圧巻の光景です。




 少し西側から見た伊古桟橋。

 竹富島に西桟橋という桟橋があります。夕日の名所として知られている場所です。
 西桟橋も、この伊古桟橋も、今は使われていない点、有形登録文化財に指定されているという点で共通ですが、訪れる観光客の数が、勝負にならないほど違います。
 
 その分、伊古桟橋は、ときに鳥の楽園になってくれるようです。たまたまその瞬間に居合わせてラッキーでした。

 でも、普段は、何もない静かなただの桟橋です。





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2022年3月18日金曜日

宮古島与那覇湾は立派な肩書きの超絶地味な海

 

 者ども頭が高い 控えおろう ここにおわす海をどなたと心得る

 恐れ多くもラムサール条約登録湿地 宮古島の与那覇湾さまであらせられるぞ

 前浜、砂山、17ENDども、控え 控えっ~!




 というわけで、ラムサール条約登録湿地の宮古島与那覇湾さまのお出ましです。


 ラムサール条約登録湿地は、日本では全国に53箇所。釧路湿原、尾瀬湿原、奥日光戦場ヶ原などなど、名だたる観光地が名を連ねます。

 沖縄では全5箇所、宮古・八重山では、与那覇湾のほか、石垣島の名蔵湾が登録されています。



 与那覇湾は、船の通行のために浚渫した水路部分を除けば、水深は、満潮時でも最大2㍍程度。干潮時は巨大な干潟になります。




 ラムサール条約とは、1971年にイランのラムサールで採択された、湿地に関する条約です。正式名称は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」だそうです。
 与那覇湾の登録は、2012年でした。



 満潮時でも、風がなければこんなに穏やか。とても海とは思えません。




 干潟の住人、カニです。頭隠して目隠さず?




 カニの作った砂団子。

 カニは、潮が満ちて水に埋まった巣穴の砂を、潮が引いた時に団子状に丸めて、穴からポイポイ捨てていくという習性があるんだそうです。

 それにしても、綺麗に捨てますなぁ。




 ラムサール条約に登録される要件がいくつかありますが、鳥獣保護区であることもその一つです。

 与那覇湾の主役は、この方達のようです。
 (あんまり貴重な感じはしないのですが、気のせいですかね。笑 ) 




 もともと、与那覇湾は、国が指定した鳥獣保護区でした。

 海の部分は特別保護地区ですが、周辺の、川満、上地、与那覇などの陸地も、併せて鳥獣保護区に指定されています。

 ということはつまり、こちらは鳥獣保護区にお住まいのネコだったのです。




 与那覇湾は、宮古島の南西側にある小さな湾で、東西の対岸まで、最も離れているところでも2㎞強しかありません。

 なので、ホンのちょっと移動するだけで、海に沈む夕日も、海から昇る朝日も見ることができます。

 湾の東側から西の空を臨みます。赤名宮の近くから見た日没直後。



 反対に湾の西側から。こちらはサニツ浜から見る日の出です。




 「保全・再生、賢明な利用、交流・学習」がラムサール条約の理念なんだそうです。


 ぶっちゃけ、前浜などの周辺にある美しい海と比べ、与那覇湾は超絶地味であって、泳ぎに来る観光客も、ここで商売をする奴もいないから、保全されているというのが現実でしょう。

 まあ、世の中上手く出来ているというのか何というのか・・・





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2022年3月14日月曜日

こんな所にもプチバブルの波 備瀬のフクギ並木

 


 沖縄本島北部、本部半島にある、備瀬のフクギ並木です。

 フクギは、沖縄地方や奄美地方で、古より防風林防潮林とするために、集落に植えられてきました。

 竹富島、波照間島、渡名喜島のように古い集落が残る島ではお馴染みですが、本格的な並木道としては、この備瀬のフクギ並木や、久米島にあるチュラフクギなどが有名です。




 細い路地に何万本と植えられ、樹齢350年になるものもあるそうです。





 オオタニワタリです。着生植物で、温暖で多湿の場所を好みます。フクギ並木ではよく見かけます。




 途中に海が臨める場所も。遠くに見えているのは、伊江島と城山(タッチュー)です。




 フクギは、福木です。

 葉っぱが小判のような形をしていて、縁起がいいからだという説もありますが、フクギは木の幹が堅牢で葉っぱが密集するので、庭に植えておけば、防風林防潮林になり、火事の際の延焼防止にも役立つため、昔の人達にとって文字通りの福木でした。
 

 フクギの実は、落下して腐臭を放ち、道路や庭を汚すので、近代のアスファルトの道路には不向きだとされていましたが、実がならないよう、雄株のみを挿し木で殖やして利用するための技術開発が行われているそうです。





 そんな備瀬のフクギ並木ですが、近年観光客が増え、素朴な景観がウリだったはずの並木道は、プチバブルの様相を呈しています。

 道の起終点にはケードが出来ました。駐車場は有料で、周辺には食堂、カフェも点在しています。

 予約すれば、なんと水牛車にも乗れるそうです。コロナ以前は、団体客も珍しくはなかったとか。





 備瀬のフクギ並木は、昔の沖縄らしさを感じられる場所です。

 でも、正直、人に勧められかといえばどうでしょうか。ぶっちゃけ、集落の細い道の両脇に同じ木が植えられているだけ。
 コーラルブルーの海を見たときのような感動は難しい。

 それも、古き良き沖縄に思いを巡らせながら、のんびり散策するならともかく、大勢の人が行き交うようでは雰囲気も台無しです。


 立地的に、美ら海水族館から近いこともあり、団体客、外国人観光客の観光ルートとしてもPRされてきました。

 今は廃止されましたが、以前は、那覇空港から、美ら海水族館を経由してここまで直行するバスまであったのです。


 
 コロナ禍で人の減った昨年の夏、久々に備瀬を訪れました。ただ木が植えられているだけとはいえ、ここまで密生している場所は貴重です。
 本当に沖縄好きの人ならば、何か感じるものがあるかも知れません。

 でも、団体さんに遭遇しちゃって、騒々しかったらゴメンナサイですね。





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2022年3月9日水曜日

西表島の”終点” 白浜




 陸路で一周できない島は?

 この前やった検定シリーズに使えば良かった、なんて思いましたが、宮古・八重山諸島で、島一周の外周道路がないのは、大神島、竹富島、そして西表島です。


 中でも、西表島は、外周道路が島の半分ほどしかありません。その西側の終点、白浜のご紹介です。

 西表島の西には、与那国島しかありませんが、与那国島には路線バスがないので、白浜のバス停が日本最西端のバス停ということになります。





 西表島の海岸延長は、130㎞もあります。外周道路は、南側から東周りの半分ほどしかなく、島の西側は未踏の地となっています。

 ここが、歩いて行ける西側の最終地点です。




 白浜は、海沿いの小さな集落です。最終地点の辺りは、マングローブが群生する浅い海でした。




 ちなみに、こちらは東回りで半周した南側の終点、豊原のバス停です。西表島の南にある波照間島にも路線バスはありませんから、ここが日本最南端のバス停です。

 西表島のバスは、1日4往復しか走っていませんが、バスマニアには垂涎の秘境路線でもあります。




 周辺にはこんな綺麗な海が広がっています。
 
 この岩は、ゴリラ岩と言うらしいのですが、西表島の特に北側には、こんなゴリラ顔の岩が結構あります。




 ここいら一帯は、島に囲まれているので海が穏やかです。海面が雲を映します。




 陸路の終点である白浜には、小さな港があります。ここから陸路ではいけない集落、船浮まで航路が続きます。
 船浮から先は、人が住んでいる集落がありません。




 竹富町は、八重山諸島のうち、石垣島と与那国島を除いた、7つ有人島から構成されていますが、西表島は、その中でも最大の人口(といっても2千5百人ほどですが)を擁します。

 その竹富町では、町長が、官製談合防止法違反の罪で逮捕され、町長を辞任したという衝撃的なニュースが流れてきました。



 自然豊かな果ての島でも、ドロドロの人間模様が繰り広げられていたわけですが、こんな穏やかな海を見ていると、別世界の出来事のようでもあります。





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