2023年1月30日月曜日

開通8周年記念 伊良部大橋36景 Ⅰ

 
(宮古島側の起点から)



 早いもので、もう8周年です。
 今更説明するまでもないと思いますが、沖縄随一の長大橋。伊良部大橋。

 これまでに撮り貯めた、伊良部大橋の自分的ベストショット36点を「伊良部大橋36景」と題し、3回に分けてご紹介します。

 1回目として12点。風景の中に溶け込んだ伊良部大橋です。


(前浜から)



(伊良部島北東側から)



(ゆにの浜から)



(宮古島トゥリバー地区から)



(伊良部島東側の高台から)


(宮古島トゥリバー地区から)



(伊良部島北東側から)



(宮古島西浜崎から)



(宮古島トゥリバー地区から)



(宮古島久松地区から)



(伊良部島側の起点から)






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2023年1月25日水曜日

石垣市地域公共交通計画の興味深いデータから Ⅱ



 前回に引き続き、「石垣市地域公共交通計画」から興味深い内容をご紹介します。2回目は、島人編です。

 報告書の中から、「石垣市の公共の現状等」の一部の気になるデータをピックアップします。
 なお、石垣島の公共交通は、離島航路とバス路線がありますが、今回はバスに着目しました。





石垣市内のバス路線網の概要

 石垣空港と中心市街地を結ぶルート(空港~白保~宮良~大浜~港)は、1日100便以上(コロナ前)と利便性の高い区間となっています。
 一方、島の中央部、西北部では、1日1~10便程度の路線が多く、利便性の低い区間となっています。

 総人口に占めるバス圏域(1便でも通る)内の人口は 79.1%で、残りはバスでカバーされていない空白地域となっています。



主な路線バスの利用内訳
                住民    観光客(日本)  観光客(外国) 
4系統(市街地経由空港線) 66.4%  16.8%  16.8%
10系統(ホテル経由空港線)29.1%  59.2%  11.7%
9系統(川平リゾート線)  14.7%  64.7%  17.6%
5系統(空港経由平野線)  46.8%  17.0%  36.2%
注:5系統には・6系統(空港・平野経由伊原間線)を含む。

 なお、令和2年2月の調査で、観光客の割合が少ない時期の調査です。



 そしていきなり佳境に入っちゃうのですが、以下、想像以上に凄い結果です。

住民のバス利用頻度
 全く利用しないが59.3%、年に1回~3回が、12.6%、月1回未満~1回程度が12.6%。逆にほぼ毎日利用する人は0.5%なのです。(無回答が13.5%)

 いや~ ある程度予想はしていましたが、ここまでとは! 





 それならば、自転車はどうかというと・・・

住民の自転車利用頻度
 利用しない65.6%、ほぼ利用しないが9.5%でした。(無回答が14.7%)

 ですよね~



 そうすると、こちらの結果も目に浮かぶようですが・・・

住民の徒歩での外出頻度
 しないが25.3%、ほぼしないも24.4%。
 マジかぁぁぁぁ~!
 
 逆に毎日は4%、週5~6回が5.3%、週3~4回が6.3%、週1~2回がかろうじて16.3%となっていました。(無回答が17.7%)

 どの程度歩くと徒歩移動とするのか説明はありませんが、島人は、50メートル先まで行くのにタクシーを使うかどうか真剣に考える、というのはあながちジョークではないのかも。



 こうなると、車利用は推して知るべしですが、

住民の自動車(運転)の利用頻度
 毎日が46.3%、週5~6回が16.3%で、これだけでも既に3分の2弱となりますが、運転しない人も13.3%いました。(無回答が12.3%)


住民の自動車(同乗)の利用頻度
 利用しない、ほぼ利用しないが合わせて43%である一方、毎日利用から週1回以上利用を合わせると36.9%に上りました。(無回答が20%)

 同乗というのは、詳しい説明はありませんでしたが、施設等の送迎車(バス)とタクシー利用が主だと思われます。
 


 以上の総括となる交通分担率をみると、

住民の交通手段分担率
 自動車(運転)77%、自動車(同乗)6%、徒歩6%、バス1%などとなっていました。





ということは・・・

 もしお暇ならば、この計画本体に、ザッとでも目を通してみると面白いと思うのですが、結論はバスを中心にした公共交通を地域で支える、ということになっています。

 しかしながら、具体的な取組策としては、

・ バスの利用実態や取り組みについての周知・広報
・ 地域で主体的にバスに関われる検討組織の立ち上げ
・ バスのメリットを伝えるための情報提供
・ 利便性が低い地域の人たちが利用しやすい環境にするための検討 
・ 小・中学校の頃からバスに慣れ親しんでもらうための検討
・ 気軽に利用できるバスのサブスクリプション(定額料金支払い)の検討

といった、全然具体的でない対策しか挙がっていないのです


 ということは、つまり手詰まりだということですよね。


 まあまあバス路線網が充実している石垣島でさえこうなのだから、宮古島ではもう言わずもがなでしょう。


 島人は、バスに乗るどころか、歩くことすらもしない、超車社会の中で暮らしているのです。

 その人達に向かって、バスのメリットをどう伝えたところで、「じゃあ、乗ってやるから、バス停までのタクシー代をタダにしてくれ」、という話にしかならないように思います。

 確かに、島では、道路が渋滞するとか、駐車場がないなどといった、車の運転がストレスになるような要素が少なく、逆に、夏の暑さや急なスコールなど、徒歩移動がストレスになる要素が多いです。

 最繁忙期であっても、他県から流入する車がない、つまり車の台数が増えないという、島特有の事情もあります。

 石垣島は空港が遠いので、港・空港間の需要で、かろうじてバス路線が維持されているといったところでしょうか。



 

車を運転しない観光客対策としては

 そもそもは、Z世代観光客が車を運転しない問題から、島の公共交通の現状を調べてみたものです。
 しかし、バスは、住民の足としては僅か1%程度しか担っていない状況からすれば、空港線以外は、いつ廃止されても不思議ではないという現実がありました。

 そうなると、バスを使わない住民のために、行政が補助金をつぎ込んで路線を維持するよりも、観光地やビーチを巡る路線など、観光客の利便性を中心にバス路線網を再構築した方が、トータルで考えて、島経済のためにはいいような気がするのですが、いかがでしょうか。



 2回に渡って、「石垣市地域公共交通計画」の内容を紹介しましたが、運転免許がなければ住むにも遊びに行くにも不便な場所だという、頭の中では分かっていたはずの現実を、改めてデータで示されたという結果になってしまいました。

 もちろん、宮古島周辺や慶良間諸島でも事情は全く同じだと思います。


 その1


 計画書の全文はこちら


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2023年1月20日金曜日

石垣市地域公共交通計画の興味深いデータから Ⅰ

 

 先日記事にした、Z世代が車を運転しない問題に関して、色々資料なども調べているのですが、そうした中、この問題に直接は関係しないのですが、島の現状を知る手がかりとなりそうな資料をみつけました。

 興味深い内容が含まれていたので、そのごく一部ですがお知らせしたいと思います。

 それでもかなりのボリュームになるので、観光客編と、島人編の2回に分け、1回目は観光客編をお届けします。




 この資料は、「石垣市地域公共交通計画」という報告書で、石垣市が発注し、令和4年3月に公表されています。

 計画策定の目的は、まちづくりと一体とな った地域公共交通ネットワークを構築するため、とされています。

 今回注目したのは、この中にある各種データです。石垣島を中心とした八重山諸島の観光客の動向についてです。令和元年(2019年)度、つまりコロナ前の調査となっています。



世代別の旅行者の割合
 40代の24.7%をトップに、50代20.7%、60代19.5%、30代18.5%となっており、20代はやや少ない約10.0%となっています。


旅行者の訪問回数
 初回が39.7%、2回目が18.4%、3回目が8.9%などとなっています。一方、20回以上が8.0%もいたのは心強い。


宿泊数
 2泊が36.6%、3泊が27.8%で、平均は3.07泊です。日帰りが3.6%も! Youはどこから石垣へ?


泊まった島(重複回答)
 石垣島が87.9%と他を圧倒しました。
 竹富島は、3.2%で、訪島者の数からすると、日帰り率の高さが窺えます。黒島は、1.2%で、波照間島の3.3%に水を空けられています。リゾートホテルのある小浜島は7.0%、西表島は10.0%でした。


旅行形態
 個人旅行が53.6%、それとどう違うか説明はないのですが、フリープランが29.5%、団体旅行、パッケージ旅行が合わせて約15%でした。


立ち寄り先
 トップ10は、

 川平湾       58.4%
 コンドイ浜(竹富島)33.7%
 玉取崎       33.1%
 公設市場      25.1%
 平久保崎      23.7%
 由布島       21.7%
 石垣島鍾乳洞    20.9%
 バンナ公園     20.7%
 仲間川(西表島)  19.8%
 竹富島島内     17.4%

その他主なところでは、
 浦内川 (西表島)   10.1%
 ニシ浜(波照間島)  4.2%
 仲本海岸(黒島)   3.1%

 などとなっていました。
 米原海岸、底地浜、真栄里ビーチなど、石垣島の各ビーチはランクインしておらず、石垣島その他(12.1%)に括られているようです。


移動手段
 船が最も多く64.8%で、以下、レンタカー55.5%、路線バス25.9%、タクシー22.1%、自転車16.8%、観光バス14.4%などとなっています。

 もう少し突っ込んで、ホテルの送迎バス、船会社の送迎バス利用の状況も調べてほしいところです。


レンタカーの立ち寄り先
 ちょっと文章としてまとめ難いので、そのまま転載します。石垣島でレンタカーが10分以上停車した場所を、メッシュで示しています。
 赤が多く、濃い青は少ないという関係です。

 中心市街地や空港周辺が多いのは分かりますが、これを見ると、皆結構色々な場所に散らばっています。




この調査から何が読み取れるのか

 石垣島を含む沖縄離島は、自分のイメージとしては、遊ぶ島、滞在する島でしたが、こうしてみると実情は、見て廻る観光地の様相を呈しています。


 しかし、詳しい分析はされていないようですが、この調査がコロナ前の令和元年(2019年)度に行われたことを考えると、この数字には、クルーズ船でやって来た外国人観光客が数多く含まれているものと考えられます。

 立ち寄り先として、公設市場(25.1%:4位)、石垣島鍾乳洞(20.9%:7位)、バンナ公園(20.7%:8位)が上位を占めたのもその影響でしょう。


 また、以前当ブログで記事にした、沖縄振興開発金融公庫の「沖縄の離島観光に関する意識調査(2017年3月)」も併せて考えると、冬場に大々的に宣伝される「八重山4島(5島)巡り」のツアー客も、相当数含まれていると思います。

 立ち寄り先として、西表島の仲間川(19.8%)が、同じく西表島にあり沖縄最大の河川である浦内川(10.1%)の約倍になっているのは、「八重山4島(5島)巡り」ツアーの立ち寄り先だからでしょう。


 これらを除いて考えると、観光客の大雑把な動向は、

 ①石垣島内観光は主にレンタカーを利用する、②各世代ほぼ均等であるが若い人はやや少ない、③リピーターはあまり多くないが熱烈な石垣ファンも一定数居る、④ほとんどが石垣島に宿泊し他の島へは日帰りする人が多いが、西表島には一定数宿泊している、⑤滞在期間はあまり長くない、⑥やはり黒島に行く人は少なかった、

 ということになると思います。



Z世代が車を運転しない問題との関係

 年代別の旅行者数は、20代は、他の世代の約半分となっています。また、30代もやや少なくなっています。

 石垣島など沖縄の離島は、本島や他の観光地に比べると金がかかるので、若い人には敷居が高いも考えられなくもないとは思いますが、学生ならともかく、就職している層では可処分所得が却って高い可能性もあり、若い奴は金がないから、離島まで来ないというのは昭和の発想のような気がします。

 むしろ、コーラルブルーの海で泳いだり、マリンスポーツをすることは、若い人ほど憧れるのではないでしょうか。


 そうなると、やはり他の原因、つまり、車を運転したくない、できないという理由が、石垣島や、その他、沖縄離島旅行を拒む壁になっている可能性が高いことが、ここでも裏付けられたような気がします。





 なお、報告書は、全82ページにも及ぶ大部ですが、これは、受託したコンサルタントが見栄えのするように散々盛ったためで、多角的な視点から検討が加えられためで、結論においても、バス停から遠い人は、最寄りのバス亭までシェアサイクルや電動キックボードの活用を提案するなど、こんなこと誰がするのかと笑っちゃうようなものが多い柔軟な提言がなされています。


その2へ ⇨


 計画書の全文はこちら

 沖縄の離島観光に関する意識調査に関する記事はこちら


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2023年1月16日月曜日

走る 飛ぶ 消える 沖縄の白いカニ

 


 沖縄の白砂の砂浜に降り立つと、足元で、チョロロロォォォ~ と超高速で逃げていく謎の物体を見かけることがあると思います。

 蜘蛛の子を散らすという表現がありますが、まさにそんな感じ。でも、正体はクモではなくカニです。

 2~3㎝の小さな白いカニ、ミナミスナガニです。





 とにかく足が速い。調べてみたら、甲殻類最速らしい。

 最高時速は16㎞にも達するんだとか。換算すると、秒速4.4メートルでっせ。あの小さな体で。

 そんな時は、すべての脚が地面から離れる瞬間があるそうです。つまり、飛んでるってこと!?

 アメリカでは、ゴーストクラブという愛称で呼ばれるているそうな。一瞬で消えてしまうからだとか。

 



 変身の術。砂浜の色に合わせて、体の色も変える・・・


 わけではありません。

 これは、単に撮るときに露出を変えただけです。沖縄の強い日差しの下では、上の写真のようのカニも砂も白く見えるのですが、本当はもう少しベージュがかった色をしています。


 
 まるで、潜望鏡のように目だけを出しています。向こうからは、こちらはどのように見えているのでしょうか。




 白いカニは、白砂のビーチに紛れて姿を消します。これぞまさにゴーストクラブ?




 カニ穴を掘った後の砂団子。こんなに整然と並ぶと綺麗ですよね。ここにゴーストクラブは何百匹、いや、何千匹いるのでしょうか。





 小さいし逃げ足は速いし、写真に撮るのはなかなか大変です。

 望遠レンズは必須ですが、少しでも近づいて撮りたいので、逃げられないように、静かに静かにそぉ~っとしゃがんで、その体制から一歩、二歩とゆっくり近づきます。

 いい歳して、こんな無理な姿勢を続けていると、すぐに足腰がしびれたりして大変なのですが、何だかんだ結構夢中になってしまいます。





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2023年1月11日水曜日

沖縄に行きたくても行けないZ世代 ネックは運転



 「車はデートの必需品」「運転免許は持っていて当たり前」と言われた時代に育った自分世代には、衝撃的なニュースが飛び込んで来ました。

 琉球新報Digital(1月6日版)が、「首都圏・阪神圏のZ世代のうち62.9%が旅先でレンタカーを運転したくないと思っていて、44.4%は自動車の免許を保有していなかった。」という調査結果を報じたのです。


 今回は、この調査をご紹介し、併せて、思うところを書かせてもらいます。

 



 調査結果は、かなりの分量なので、かいつまんで内容を紹介します。

 
 調査を行ったのは、沖縄観光コンベンションビューロー。時期は昨年12月。対象は、首都圏・関西圏の18歳から25歳までの男女千人です。

 旅先での運転に抵抗や不安がない=運転ポジ層
 旅先での運転に抵抗や不安がある + 運転免許を持っていない=運転ネガ層

 とし、事前に予備調査を行い、各層が首都圏・関西圏毎に均一になるようにしています。


調査結果のポイントは、

・ 対象者の44.4%は免許を持っていない
・ 免許保有者でも62.9%が観光地で運転したくない・できれば運転したくない
・ 3年以内に行ってみたい観光地は1位北海道、2位沖縄県
・ 沖縄に行きたいと回答したのは運転ポジ層が48.4%、運転ネガ層が38.2%
・ 上記の差は10.2%でこれは都道府県別で最高値
・ 沖縄に行きたい理由(複数回答)で「憧れの観光地だから」を挙げたのは、
  運転ポジ層が28.1%、運転ネガ層が36.1%


 この結果をひと言でまとめるならば、

「沖縄には行きたいけれど、車を運転できない、したくないから行かないという若い人が、相当数いる。」

ということになると思います。



 この結果には、正直驚きました。

 車の免許を持たずに、あるいはペーパーで、宮古・八重山に遊びに来る人も少なからず居ることは知っていました。

 当ブログで、運転しない人向けの観光ガイド的な記事を書いたこともあります。

 でも、それはあくまで例外だと思っていました。


 若い人に限るとしても、大都市圏では、約3分の2の人が沖縄に行っても車を運転したくないか、そもそも免許すら持っていないのです。

 
 そういう人達は、ハナから沖縄に来ないので、そんな実態も分からなかったのです。これは、沖縄で観光業に携わる人達にとっても盲点だったのではないでしょうか。

 なかなか有意義な調査です。

 



 しかし、いくら若者の免許離れが進んでいるといっても、半数近くの人が免許を持っていないということは俄には信じられませんでした。

 そこで調べてみると、内閣府で公表している令和3年末の運転免許保有者は、20歳~24歳で人口の74.6%となっていました。
 この層では、免許を持っていない人は全体の約4分の1ということになります。

 調査では、18歳以上が対象だったので、これから免許を取得しようという人もいたと思います。他方、対象エリアが、首都圏・関西圏なので、都市部では車が必要ない人も多いのかも知れません。


 いずれにせよ、35歳以上では90%以上の人が免許を保有しているそうなので、やはり若者の免許離れは相当進んでいるようです。

 



 少なからずの人が、沖縄には行きたいのに、車を運転したくないから公共交通が充実している他の観光地に行ってしまう。

 これを黙って放置しておくのはもったいない。しかも、それが将来性のある若い人なのだからなおさらです。早急に何か対策を考えるべきだと普通思いますよね。


 ところが、琉球新報の記事は最後に、「県観光振興課の担当者は「通信情報技術を活用して利便性を高めるMaaS(マース)なども活用して、まずはレンタカーと既存の公共交通を組み合わせて利便性を高めるのが第一だ」と指摘した。」と結んでいます。

 失礼ながら、「なに言ってんだか!」という感想しかありません。

 車を運転しないのに、レンタカーを公共交通と組み合わせてどうするつもりなのですか? MaaSって、何年先の話をしているの?


 改めて思うのですが、沖縄の行政関係者は、観光客は放っておいてもやって来るという意識がどこかにあるのでしょうね。

 ちなみに、MaaSとは、自動運転やAIなどのテクノロジーを掛け合わせた次世代型交通サービスといった意味で使われています。





 去年の夏のことですが、「もっと若い人のニーズを吸い上げるべきだ」という意見をもらい、もっともだと思ってブログで紹介しました。
 そうしたところ、「いい歳して若い奴に媚びてどうする」という意見があり、これまたごもっとも、と思ってしまったのです。

 でも、今回の件で、少し見えて来たことがあります。

 沖縄には行きたいけれど、運転はしたくない、できない若い人達と、どうすれば沖縄を楽しむことができるのかを一緒に考えることは、若い人に媚びるわけではなく、しかも、沖縄の楽しさを紹介すると宣言している当ブログの趣旨もに合うことです。


 奇しくも、沖縄では、レンタカー不足が問題になっています。

 バスに乗れば、自転車を使えば、といった単純な発想ではなく、今後深く考えていくべきテーマだと認識し、色々調べてから追って詳しく記事にしようと思います。





 昔、”真っ赤なファミリア” が、若者の間で一大ブームになったことがありました。1980年代でしたか。

 マツダファミリア3ドアハッチバック。ほかの色もあったはずですが、赤しか記憶にありません。
 1.3Lと1.5Lのコンパクトカーで、給料が安くても、頑張れば新車が買えるという立ち位置だったように記憶します。

 
 ファミリアで、男の子に家まで迎えに来てもらうのが女の子の憧れみたいな。

 前席の背もたれを倒すと後席の座面と一体となるフルフラットシート構造でしたが、それで皆よからぬ妄想を・・・


 そんな時代がありました。でも、その頃沖縄に行くには、航空運賃がもの凄く高かったのです。


 
 調査の詳細はこちら


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2023年1月8日日曜日

星空と共に 竹富島新夜景




 夜の竹富島。寝静まる水牛車のステーション。水牛車のトレーラーが、星空を背景に街灯に照らされています。


 星空を撮るならば暗いところで、夜景を撮るならば街の灯りを高台から、という先入観がありました。
 夜の竹富島の集落は中途半端に明るくて、星空を撮るのに適した暗い場所を探して歩き回っていました。


 でも、実際に夜の白砂の道を歩いてみると、それはそれで綺麗なのです。

 そこで、先入観を捨て、カメラと三脚を持って、夜の竹富島を歩いてみました。

 



 竹富島の集落は、伝統建築物が建ち並ぶ風情のあるものですが、夜になると、街灯が煌々と灯ります。

 一方、都会と違い島の澄んだ空気の下では、星空も美しく輝きます。

 そんな竹富島ならではの、赤瓦の屋根と天の川の組み合わせです。





 椰子の木が風に揺れています。赤っぽく映っているのは、白熱灯のためです。



 台風で葉っぱの落ちてしまった木が、まるでライトアップされているかのように光ります。
 実際の見た目では、ぼんやりとしか見えませんが、三脚を立てて長時間露光すると思わぬ姿になります。



 手前の木は、昼間並に明るく映りましたが、背後には天の川も見えます。ある程度明るくても、空気が澄んで空が暗ければ、星が綺麗に写ることも分かりました。




 こちらは、今では撮れない写真になってしまいました。なごみの塔は、改修が終わっても立入禁止です。

 開放されても、安全上の観点から、夜は登れない可能性もあります。



 なごみの塔から見た、集落の夜景。



 
 石垣島や宮古島の繁華街では、喧噪としていて、とてもこんな風情は感じられません。郊外や離島に行くと、夜こんなに明るい集落はなかなかありません。

 中途半端に明るいと思っていた竹富島ですが、考えようによっては、明るすぎず暗すぎず、適度な明るさです。


 まさに竹富島ならではの光景。竹富島新夜景です。

 今回は、竹富島新夜景の第1弾です。
 これよりもっと条件のいい場所が竹富島にはありそうです。これからも、そういう視点で写真を撮り続けていこうかなと思っています。





 竹富島を訪れる観光客のほとんどは、石垣島からの日帰りですが、たまには竹富島に泊まって、夜の散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。



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2023年1月2日月曜日

2023年あけおめ&雑談いろいろ

 

 あけましておめでとうございます。
 皆様が良き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます




 今年は卯年ですが、沖縄で撮ったウサギの写真がない。

 それで、むりやりウサギっぽい写真を探し出しました。俗に言うウサギの餅つきです。

 望遠鏡を使って撮った訳ではなく、ただ拡大しただけなので画像は荒れていますが、まあお遊びなのでお許しくだされ。 





 ちなみに、下の写真のオリジナルはこれ。場所は来間大橋です。




 一応本物のウサギ写真も載せておきます。ただ、これは広島県で撮ったもの。



 
 さて、2023年がスタートしました。

 大雪に見舞われた地方の人には申し訳ないのですが、関東地方は、例年どおり寒いながらも穏やかな正月でした。

 沖縄も、天気が悪かったみたいですね。



 沖縄と言えば、長寿県のイメージですが、事実、1985年の統計によれば、都道府県別の平均寿命が、男女とも1位だったのです。

 それが、先日の琉球新報の記事によれば、2020年の統計では、女性16位、男性に到っては43位まで後退したとのこと。


 確かに、島の人はメチャメチャ飲むし、食べる量も多い。食堂で出てくる1人前の量が半端ない。しかも、チャンプルーとか脂っこい料理も多い。

 健康診断の結果が ”ちょいワルおやじ” な自分としては、これだけでも結構脅威なのですが。

 加えて、健康診断を受けない。コロナのワクチン接種率も、感染者が多かった割に低かった時期があったそうです。新しいものを嫌う県民気質なんだとか。


 元々、島では、庭の畑で野菜を作り、ヤギや豚を飼い、海で魚を釣ってくるといった、自給自足に近い食生活を送る世帯が多かったのですが、アメリカ占領下時代に、アメリカ流の安くてカロリーたっぷりな食料が流通し、定着しました。

 その代表は、ポーク(ランチョンミート)でしょう。ミンチ肉にラードをたっぷり練り込んであります。しかも塩分も強い。
 それを、さらに油で炒めてケチャップをかけたら、どんだけぇ~


 平均寿命ですから、すぐには結果は出ませんが、今頃になってじわじわと影響が出てきているようです。

 なお、毎度のうんちくですが、ランチョン(luncheon)とは、「昼食の」という意味です。

 




 去年の話なので、12月にアップした「回顧沖縄ひとり旅」の記事に書いてもよかったのですが、9月18日の出来事です。
 石垣島に着き、真栄里のホテルにチェックインしたところ、いきなり津波注意報。

 防災無線がホテルの部屋にガンガン響きます。慌ててスマホを見ると、台湾でM7.2の地震が発生し、宮古・八重山地方に1メートルの津波注意報が。津波で1メートルといえば、かなりヤバイはず。


 しかし、街中では慌てる様子が全くない。さすがに、真栄里ビーチで泳いでいた人達は引き上げさせたそうですが、せいぜいでそれくらい。

 ホテルのフロントに聞くと「あぁ注意報出たみたいですね。」とのどかな反応。

 聞けば、海路が充実している八重山諸島では、船会社からすぐに最新のデータが伝えられるので、今回はそれがないから多分大したことない、ということらしい。

 確かに、津波は観測されず、安栄観光も八重山観光フェリーも通常運航だったとか。やはり、餅は餅屋ですな。


 後で知ったのですが、当日のNHKの全国ニュースでは「宮古・八重山地方に知り合いのいる方は、メールなどですぐに知らせてあげてください。」と言っていたそうですが、全くもって余計なお世話。

 防災無線だけでも、都会より充実していますが、それ以上に、こういうときの人の人とのネットワークは、強固です。

 



 20年間、毎年ガンガン沖縄に行っているので、通算の来訪回数は約150回になります。

 初めの頃は、正直、回数を自慢したい気持ちもありましたが、だんだんそれも口に出し難くなってくるのです。

 「そんなにヒマなの?」「ほかにすることないの?」と言われるような気がして。笑


 沖縄に行って、例えば、レンタカー屋とかショップとかの人が迎えに来てくれる、あるいは、初めての宿に泊まる、そんなシーンで、「石垣島は初めてですか。」「宮古島は、以前にも来られたことがありますか。」なんていう会話は、沖縄あるあるですよね。

 これは、別に意味のあるものではなく、「お暑うございます」「儲かりまっか」と同じであいさつのようなもの。

 「初めてです」「以前来たことがあるけれど5年振りです」とか言えば、「そうですか。石垣島はとてもいいところなので楽しんでください。では、ここに住所とお名前を・・・」という感じで流れていきます。

 正直に、「何十回目です」と言おうものなら、マウントは取れるかも知れないけれど、会話としては続かない。

 「まあそこそこボチボチです」とか言っても、空気を読んでくれない相手だと「そこそこって何回ですか」と聞き返してくる。

 そこで、最近はある技を開発しました。「初めてです(今月は)」「3回目です(今年は)
 これなら笑いも取れるし、会話も続きます。


 「来島15回の自分が教える秘密の沖縄ガイド」みたいなサイトを見つけたのですが、すっごく気持ちは分かるけれど、あんまり回数自慢しない方がいいよ、なんて思う、老成してしまった自分がおります。ハイ。

 



 沖縄ウサギ写真もないので、今年の初回ブログは、雑談で終わってしまいしました。

 さて、当ブログも、いよいよ11年目に突入します。一期一会の気持ちで、かつ、肩の力を抜いて緩くアップして行きたいと思います。


 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 



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