沖縄に行ったことがある 57.3%
沖縄離島に行ったことがある 19.6%
沖縄に行ったことがない 42.7%
沖縄振興開発金融公庫という、名前からして、いかにも政府系金融機関なところが行った、「沖縄の離島観光に関する意識調査」という、名前からして、いかにもそれっぽいアンケート結果が発表されました。
よく読んでみると、これがなかなか興味深い!
そこで、調査結果の一部をご紹介し、当ブログなりに分析したいと思います。
例によって、長くなりそうなので、2回に分けます。
調査は、過去3年間に、最低一度は国内旅行に行ったことのある人975人から回答を得ています。男女比、年齢構成は均等になるよう配慮されています。沖縄在住者は含みません。
対象となる離島は、本島と橋で繋がっている島以外のすべてですが、伊良部島など、宮古島と橋で繋がっている島は、宮古島で括られていました。
知っている離島トップ10
石垣島 83.5%
宮古島 76.0%
西表島 69.2%
与那国島 54.3%
久米島 54.2%
竹富島 49.4%
波照間島 33.8%
南大東島 28.4%
渡嘉敷島 25.2%
座間味島 19.2%
という結果です。
石垣島と宮古島がツートップなのは、まあ当然でしょう。
与那国島は、国境の島だからなのか、それとも、Dr.コトーのおかげなのでしょうか。南大東島は、台風情報でおなじみだからでしょう。どちらにしろ、観光地以外の要素で有名になったと思われます。そう考えると、波照間島の33%は大健闘です。
ちなみに、最下位は野甫島と外離島の1.5%
野甫島(のほじま)は、本島北部にある伊平屋島と橋で繋がっている小さな島、外離島(そとぱなり)は、西表島に近い無人島です。
そんなの知るかよ!という感じですが。
ところが、実際行ったことがある離島になると・・・
行ったことがある離島トップ10
石垣島 約75%
竹富島 約52%
西表島 約40%
宮古島 約38%
由布島 約20%
久米島 約20%
小浜島 約15%
波照間島 約10%
伊江島 約10%
座間味島 約10%
(これに関しては、表のみの発表で正確な数字が記されていないので、グラフから読み取った大体の数字です。)
この結果は、正直驚きました。
石垣島が宮古島をダブルスコアでリードし、上位5傑に竹富島、西表島、そしてなんと由布島まで入っています。
ここでぴんと来た人も多いと思います。自分もぴんと来ました。
石垣島を含め、これらの島は、冬場に新聞に大々的に広告が載る、「八重山4島巡りツアー」で廻る島々なのです。
小浜島も加えた「5島巡り」になるケースもありますが、その小浜島も7位に食い込んでいます。
由布島は、船に乗らずに行ける上、とても小さいので、一つの離島と認識されていない可能性もあります。
にも拘わらず、宮古島に行ったと回答した人の、半分以上に相当する人が由布島に行ったと回答した・・・
ちなみに、知っているランキングでは、由布島は15位の9.9%。行くまで分からないような島です。
ここに沖縄離島観光の、衝撃の実態が、見えて来ました。♪ジャジャン
沖縄離島に旅行に行ったという人のうち、実はかなりの人が、オフシーズンに開催される団体ツアーの参加者なのであります。!
「八重山4島巡りツアー」は、オフシーズンに、遊休施設を活用した補助的観光だという先入観があったのですが、実態は逆で、これこそが、沖縄離島観光の屋台骨を支えていたんですね。
ハァ~ 勉強になりました。
ということはですね、沖縄離島観光の影の功労者は、実は、この方達だったのです。
いやいや、マジですよ。
「4島巡り」の観光の定番コースは、
石垣島川平湾でグラスボートに乗って珊瑚礁を見る
西表島仲間川を船で遡ってマングローブを見る
水牛車で由布島に渡り昼食を食べる
竹富島で水牛車に乗って集落を見学する
などです。
多人数を捌けることと、冬場で天候に恵まれなくても、それなりに楽しめることが条件となります。
もし、水牛さんが絶滅してしまったら、代わりのものは、簡単には見つからないでしょう。竹富島の集落は、道が狭いのでマイクロバスでも回れません。由布島に車や船で渡っても、面白くも何ともないでしょうし。
ところで、ここでも、波照間島の検討が光ります。久米島に行った人の数の約半分、那覇から船で行ける座間味島とほぼ同数の人が、最南端の島に行っていることになるのです。これは凄いことでは!
まだまだ書き足りないので、次回に続く。
元の資料はこちら。
「沖縄の離島観光に関する意識調査」平成29年3月17日
http://www.okinawakouko.go.jp/userfiles/files/autoupload/20170317_ritokanko_03.pdf
0 件のコメント:
コメントを投稿