2016年11月27日日曜日

「冬の沖縄」「雨の沖縄」関連記事のまとめ



 この時期になるとアクセスの多くなる、「冬の沖縄」、「雨の沖縄」に関して、以前に書いた記事をまとめてみました。

 それぞれ、記載時点での情報です。施設、料金など変更されている場合がありますので、ご注意ください。


冬の沖縄関連記事


冬の沖縄旅行って・・・ (2013年1月)

 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2013/01/blog-post_20.html




冬の宮古島 冬の石垣島に敢えて行くべきか? (2014年11月)

 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html





雨の沖縄関連記事


雨の日の沖縄離島はすることがない!? (2013年4月)

 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html




石垣島で雨に降られたら何をすればいい? (2013年10月)

 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2013/10/blog-post_29.html




宮古島で雨に降られたら何をすればいい? (2013年11月)

 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html




宮古島で雨に降られたら・・・の補足 (2016年5月)

 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2016/05/blog-post_23.html




雨の沖縄・・・それでも敢えて写真を撮った (2015年2月)

 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2015/02/blog-post.html





2016年11月25日金曜日

人が来ない絶景 黒島西の浜と住人のヤドカリ達



 黒島港から歩いても行ける、いや、むしろ歩いた方が行きやすいかも。
 入り口までの道は、未舗装の細い道です。

 そして、ここがビーチの入り口です。よ~く見ると草をかき分けて人が通った後が。でも、ここまで来て、引き返しちゃう人もいるのです。


 しかし、ここで引き返してはもったいない。


 黒島の西の浜です。
 この美しさは、沖縄中のビーチの中でも、少なくともベスト10に入ると思いますが、流れが強いということで遊泳禁止。そのため、黒島には来ても、ここにやって来る人はあまりいません。

 逆に言えば、この絶景を眺めたことのある人は、ホンのわずか。何と贅沢な。


 この波が砕けたときの色といったら!



 人がいない分、ヤドカリが沢山います。ヤドカリなんて珍しくはないですが、ここの浜には、特に大勢いるような気がします。

 綺麗な貝殻を背負ってどや顔?の奴。


 フリークライミングヤドカリ。


 蛸のブツ切りが歩いているのかと思った。


 ちょっと、家が大きすぎて悪戦苦闘してる奴。



 黒島については、ちょっと前に、観光客が減った、不便になった、なんて書きましたし、それ以前にも「この島は何もない」トーンで記事を書いて来ました。

 そんな綺麗なビーチがあるなら、なんで人が行かないんだよ、と言われそうですが、そこは自分も不思議なところです。

 例えば、竹富島のコンドイ浜や、宮古島の砂山ビーチなんかは、泳がなくてもわざわざ見に来る人も少なくありません。
 なのに、何故西の浜を見に行こうとしないのか?

 一般的には、黒島イコール、仲本海岸でシュノーケリングをする以外は特にすることもない、ということになっているみたいです。

 実は、こんな素敵な隠れビーチがあるし、とぼけたヤドカリ達もいるんですけどね。

 

 これも西の浜にて。数年前に撮ったものですが、背景がスッキリ抜けたので、以前SNSのカバー写真に使ってしました。



2016年11月23日水曜日

websiteを廃止して新ブログへ移行します【終了しました】


 新たなブログ宮古・八重山ってこんなところを立ち上げました。

 

 
  これに伴い、website宮古・八重山ってこんな所は近々廃止し、新ブログ置き換えます。


(公開当時のwebsiteにアップした写真)



 つまりどういうことかと言うと、当ブログよりも前からやっていたwebsiteが、写真の追加・アレンジの修正をしようとしても、一切の更新を受け付けてくれなくなっちゃったので、丸ごとサーバから削除し、その代わりを、今度はブログ形式で作り始めます、ということなのです。

 新しいブログでは、宮古・八重山その他沖縄離島の写真を、島ごと、場所ごとに整理し、一つの記事に写真5~7枚程度を貼り付けてアップしていきます。
 それが全部完成すれば、沖縄の各島の風景写真集となる予定です。


(この写真を撮ったのも10年前:宮古島)



 いきさつは、次のとおりです

 当ブログを始めてから、早いもので既に4年が経過しましたが、それより前に創った、website宮古・八重山ってこんな所は、まもなく10年になります。

 当ブログは、おかげさまで、思っていたより遙かに多くの人に見ていただき、それが、モチベーションになって、開始以来、安定して記事を投稿することができました。

 一方、websiteの方は、主に、島ごとに写真を並べて、各島の風景写真をご覧いただくものでしたが、当ブログを始めてからは、「細々と」という表現が本当にピッタリなのですが、時々写真の追加・入れ替えをしながら維持してきました。
 当ブログでも、website更新の際は、お知らせ記事を載せていました。

(当ブログの第1回目の記事に使用した写真)


 ブログは、用意されたテンプレート・フォーマットに従い、文書を書き写真を載せるだけでサクサク投稿できますが、websiteは、市販のソフトを使い、タグ打ちも交えて一から創ったものなので、今となっては、素人っぽい見栄えで、更新も手間がかかって面倒でした。

 それも、基本的には、WindowsXP対応のソフトだったようで、OSが新しくなってからも、何とか騙しだまし使って来ましたが、今年4月にパソコンをリカバリーして以来、更新ができなくなってしまいました。
 タグを打ち替えれば対応できるかも知れませんが、その技量もなく、お手上げ状態が続いていました。


  写真だけなら、人畜無害なので、このまま放っておいても構わないのですが、ブログを始める前には、旅情報的な記事も少し書いていたので、それらの古い情報やコメントが消えずに残っているのは、自分としても気持ち悪く、何とかしなければとずっと考えていました。

 制作に苦労した分思い入れが強く、これまで残してきたのですが、しかし、個別の更新ができない以上、サーバから削除するしか方法がなく、やむを得ず、このwebsiteを廃止することにしました。

(初期の頃使っていたプロフィール写真)


 ところで、当ブログは、沖縄、特に宮古・八重山に関して、絶景写真からちょっとしか役に立たない情報まで、あらゆる切り口で記事を書いて来ました。そのため、シリーズとして一貫性のないものになっています。
 一方、websiteは、島別に編集し写真を載せていたので、あの島の写真、この島の写真を見たいという場合に好都合でした。

 なので、新しいwebsiteに創り替えるのがベストなのですが、当時の悪戦苦闘を思い出すとなかなか重い腰が上がらず、それよりも、無料で提供されているブログ形式のフォーマットを利用すれば、あまり手間を掛けずに、websiteとほぼ同じ機能を持たせることもできると考え、新たなブログ宮古・八重山ってこんなところを公開しました。


 ブログ形式なので、記事は投稿順に並んでしまい、以前に投稿した島の写真は遡って見ていただくことになるのですが、「地域タグ」というものがあり、島別に並ぶので、それが簡易インデックス機能として使えます。

 「地域タグ」から、例えば、「波照間島(4)」とあるのを選んでクリックしてもらうと、波照間島の記事のタイトルが4つ並ぶので、それをクリックして、目的の記事を見ていただけます。

(はじめてフォトコンテストに入賞した写真:2009年 宮古島)


 新ブログのタイトル、宮古・八重山ってこんなところwebsite宮古・八重山ってこんな所と同じような名前にしたのは、まさに自分の思い入れです。
 

 新ブログは、現在作製途上で、八重山の一部の島の写真を公開しています。今後も淡々と各島の写真をアップしていく予定ですが、ある程度カッコがついたら、websiteを削除します。


 当ブログと同様、新ブログ宮古・八重山ってこんなところをよろしくお願いします。


2016年11月18日金曜日

那覇空港で乗り継ぎ 胡蝶蘭に彩られたターミナル




 飛行機が那覇空港に到着して、ドアを出てボーディングブリッジに足を進めたとたん、もわぁっ~とした暑さを感じて、「あ~沖縄に来たんだ。」と実感する人は多いと思います。


 その暑さもホンの一瞬、那覇空港ターミナルビルに入ると、再び冷房が効いて快適。そして、ガラス窓の横に胡蝶蘭が、所狭しと置かれているのはお気付きですよね。
 
 広いロビー内にも鉢植えが。



 那覇空港の国内線ターミナルは、南ウイング(JAL側)と北ウイング(ANA側)に分かれていますが、両者を乗り継ぎ移動する際の、長い連絡通路の窓際にも、延々と胡蝶蘭の鉢が置かれています。
 飛行機を背景に、薄い花びらが逆光線に透けています。
 


 胡蝶蘭って、花屋で買えば凄く高いよね、なんていうのは余計なお世話でしょうが、こんなに景気よく並べて、しかも何時行っても花を絶やさないのは凄いと思います。
 さぞかし、手間もかかっていることでしょう。
 
 これだけ花で彩られた空港ターミナルは、ちょっとほかに思い当たりません。





 比べちゃ、ホンと申し訳ないのだけど、南大東空港。殺風景、いや、シンプルで実質本位のアレンジです。
 まあ、1年間の乗降客数が、那覇空港の1日分よりも少ないので、当然なのですが。



 今回、一番ご覧に入れたかったのはこれ。
 連絡通路に、西日が当たる時間帯、通路の床のカーペットには、胡蝶蘭のシルエットがクッキリと映ります。


 とっても素敵な光景でした。空港に着いただけなのにいきなりこれですから、テンションが上がります。
 いや~、いいよねぇ沖縄、なんて。

 乗り継ぎではない方も、出口の階段まで、動く歩道に乗らず、通路を歩いてみたらいかがでしょうか。





 そういえばあのときも、よく見たら、窓枠には胡蝶蘭がいっぱい。でも、そんな余裕はとても・・・


 ま、このときは色々ありまして。笑

 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2015/09/blog-post_28.html




2016年11月14日月曜日

宮古島のさとうきび畑の今年の夏



 一面に広がるさとうきび畑が、逆光線に輝いています。
 えっ、何処?と思うような光景ですが、宮古島の旧城辺町比嘉地区。

 宮古島の穀倉地帯、なんて言ってみたいところですが、”穀”ではないので、”黍”倉地帯?



 今年は、あまり台風の接近がなかった沖縄。それでも何度かかすった八重山に比べ、本当に台風の影響が少なかった宮古島では、サトウキビがすくすくと育っちゃって、どんどん丈を伸ばしました。



 宮古島といえば、海、でしょうが、海を目指して道路を走れば、途中、嫌でも目に入るのはさとうきび畑。島のごく日常的な風景です。
 ざわわ~ 風に揺れるサトウキビは、南の島の青い空と白い雲に映えます。



 育ちすぎると、こんなになっちゃうので、車は通行注意です。しかしこれも、南の島では夏の風物詩みたいなもの。


 夕暮れのさとうきび畑。


 来間大橋は、そもそも農道橋として整備されました。
 実際の利用実態はともかく、建前は、農業振興のためのもの。ぶっちゃけ、サトウキビ運搬に必要不可欠、とかいう理屈で造らたのではないでしょうか。



 ニューギニア島が起源といわれるサトウキビ。熱帯・亜熱帯の植物で、台風にも強く、沖縄にはぴったりの農作物。
 しかし、海外の安い砂糖に押され、たばこに転作したり、牧草地に変わったりと、徐々に作付面積を減らしています。

 それでもやはり、沖縄といえばさとうきび畑。写真を見ると、暑かった夏を思い出します。




2016年11月9日水曜日

今年も食べましたよ~♪ 沖縄そばいろいろ



 八重山そばセット
 八重山そばに、ジューシー(炊き込みご飯)が付きます。炭水化物多過ぎみたいな感じですが、ラーメン半チャーハンよりは、油が少なくてヘルシーかも。
 石垣島の老舗「磯」にて。


 沖縄に行けば、滞在中に食べないことはまずない、沖縄そば。
 今年もいろいろ食べちゃいました ♪


 続いては、波照間港ターミナル食堂のそば並、700円。 

 メニューは、「小 500円」、「並 700円」、「大 900円」となっていました。
 波照間価格で700円は、結構いい値段。量が多いのかと思い、お店のおかあさんに聞いてみたら、「並は並ですよ。」とビシッと言われたので、注文してみたら、やはり大盛級。

 この紅ショウガの量からしても、推測いただけると思います。ちなみに、「大」は洗面器クラス!

 波照間島らしい、豪快なコーレグース。



  ニンジンそば?いえ、牛汁そばです。煮込んだ牛肉もそれなりに入っています。黒島の「あーちゃん」。



 オーダーしたメニューは焼きそば(スープ付き)。そのスープとは、実はそばだった。笑 竹富島の「やまもり食堂」。



 ついでに焼きそばをご紹介。沖縄で焼きそばといえば、汁そばと同じ麺を炒めたもの。見た目もおしゃれなこの焼きそばは、「はいむるぶし」の元シェフの手によるもの。小浜島の「サヌファ細崎店」。



 「早い!安い!旨い!(ただし各20%減)」的な、まあ無難な三枚肉そば。石垣港離島ターミナル食堂にて。

 

 宮古島来間大橋の袂にある「蜃気楼」の野菜そば。野菜の甘みが、スープにしみ出て美味。

 JTAの機内誌「CORALWAY」に紹介されてから、ドッと客が押し寄せ、毎日12時前後には大変なことになっていたそうですが、そろそろ落ち着いたのでしょうか。



 こちらも、以前「CORALWAY」に紹介された、宮古島の老舗、「大和(だいわ)食堂」の野菜そば。 



 野菜そばと似ていますが、メニュー名は肉そば。どう違うかと言われても・・・多少肉が多いかな。宮古島イオンタウン内「なびぃ食堂」。



 今年のイチオシはこれ。ゆし豆腐そば。
 本業は豆腐屋らしく、ご覧のように、ド~ンとゆし豆腐が乗ります。豆乳がスープと混じり合い穏やかな味に。宮古島「春おばぁ食堂」。



 これは掟破り。三枚肉そばですが、肉の塊ではなく、煮込んでポロポロになった肉を、そばの上に、ふりかけのようにドッチャリ盛ります。豚肉出汁の効いたスープが何とも言えず、〆の一杯に最高。
 那覇泉崎近くの「かりゆしそば」。



 ラストはこちら。
 食堂の名前は「大東そば」、メニュー名も大東そば


 極太縮れ麺が特徴です。もの凄く腰が強い。

 南大東島の「いさ食堂」が発祥の地であるこの大東そば。以前は、ここで手打ちされていましたが、今では、那覇の製麺所で作られ、逆に南大東島に運ばれています。

 「いさ食堂」は現在、「大東そば」というのれんが掛かっている食堂に変わりましたがで、正式には、お隣の売店と合わせて、「伊佐商店」なのだそうです。


 
 普段それほど食べたいと思っているわけではないのに、沖縄に行くと無性に食べたくなる沖縄そば。

 那覇を除いては、そば専門店は少数派ですが、沖縄では、どこの島の食堂でも、メニューにそばがないことは考えられないほどの、スーパー郷土料理です。

 

2016年11月5日土曜日

ますます人が増える石垣島と不便になる黒島


 新空港開港以来、観光客が増え続ける石垣島。

 東京や関西からの直行便の復活、機材の大型化(というか中型化)、LCC(ピーチ)就航に加え、ご多分に洩れず外国人観光客が大勢押し寄せ、オンシーズンは、市街地に人が溢れています。




 特に、ホテルの予約が大変です。
 リゾートホテルや、安宿は依然とあまり変わりませんが、1泊数千円クラスのビジネスホテルは、夏休み期間中の週末、連休の初日などは、1ヶ月前の予約でも遅いときも。
 人気宿ならともかく、「○○ホテルまで~」などとぼやきたくなることも。


 元々、石垣島のホテルは、行事や祭事の時に周辺離島から人が集まってきていっぱいになることが多かったのですが、近年は、航空券と宿を自由に組み合わせて予約できる、フリーツアーを利用する観光客が多く、リーズナブルな値段で、小ぎれいなビジネスホテルの需要が増えているそうで、加えて、外国人観光客もホテル指向なので、大変なことになっちゃったんだとか。


 石垣島の離島桟橋周辺、市役所周辺は、新たなホテル建設に適した土地があまりなく、古いホテルを改修して「リブランド」してオープンするケースが多くなって来ています。

 730交差点。工事終了後には、一体何ができるのやら。


 飲食店も、以前は、油断していると夕食難民になりそうなこともありましたが、ホテルに比べ小回りが効くためか、店が増えて落ち着いて来ました。

 石垣島ヴィレッジ。
 ビル自体はリニューアルですが、1~2階に小さな飲食店が20軒ほど混在。ブルーシールアイスクリームの店から日本酒バーまで。屋台村のイメージでしょうか。



 そんな石垣島とは対照的に、ここ数年の間に観光客が減り、船便が減り、そして日によっては、昼ごはんを食べられる食堂がどこも開いていない!なんてことになってしまった島があります。



 黒島です。

 黒島航路(高速船)は、ピークの平成20年は、安栄観光が7往復(冬季は1往復減)、八重山観光フェリーが6往復、ドリーム観光が3往復だったのですが、安栄観光と八重山観光フェリーが共同運航を始めた平成22年から事実上の減便となり、現在は、安栄観光+八重山観光フェリーが6往復(冬季は1往復減)、ドリーム観光が2往復にまで減ってしまいました。

 食堂も、7~8年前は5~6軒あったのですが、休業やら、週末のみ営業やら、さらには、やっているんだか閉まっているんだか分からない店が増え、今では、ほぼ確実に営業している店は2軒と、最近始まったサンドイッチの移動販売だけ。

 その2軒も不定休なので、島の行事やお店の都合によっては、観光客は、昼食難民になってしまいます。

 ちなみに、夜営業する(可能性のある)店は、1軒のみ。売店も1軒です。






 八重山の各離島は、ここ20年ほどの間に便利になりました。

 各島の港は、以前は、コンクリートの護岸があっただけだったのが、ポンツーン(浮桟橋)となり、待合室や売店のあるターミナルも整備されています。
 道路も、舗装されたり、拡幅されたりしてきました。

 それに歩調を合わせるかのように、宿や飲食店、レンタサイクル店、マリンスポーツのショップなども、ほとんどの島で、今も増え続けています。

 黒島も、一時この流れに乗ったかのように見えたのですが、いつの間にか、また元の不便な島に戻りつつあります。


 竹富町のHPによれば、昨年1年間の黒島の入島観光客数は、28,428人。ピークだった平成20年の42,072人に比べ、何と3分の2。

 波照間島の30,205人をも下回っています。波照間航路は荒天による欠航が多く、行きたくても行けなかった人が大勢いたはず。それにくらべ、黒島航路は、欠航も少なく、所要時間も運賃もほぼ半分なのですが。

 ちなみに、竹富島は、511,413人と桁外れです。



 何故黒島だけ?
 元々、何もないといわれる島でした。
 何もないとはいっても、西の浜は、全八重山のビーチの中でも五指に入るのでは、という美しさだし、仲本海岸では、シュノーケリングをしにやってくる日帰り観光客も少なくありません。

 島自体が、畜産を生業といていて、観光には気合いが入らないのかも。
 しかし、船が減便となれば、一番困るのは島人のはず。食堂だって、シーズン真っ盛りでもなければ、観光客より地元の人の利用が多いはずなのに。



 「でも、一つくらいこういう島があってももいいよね。」とは、黒島で同じ宿に泊まったお客さん達が、口を揃えて言っていたセリフです。

 そうですね。確かにそうなんです。

 15年ほど前に初めて黒島に来たときは、遙かな孤島にワクワクドキドキしながら、船を降りたはず。
 それなのに、初心?を忘れ、今では、航空機・バス・船と事務的に乗り継いで、当たり前のように到着し、東京から2千㎞も離れた人口200人の孤島であることも忘れ、ついつい都会と同じような便利さを求めてしまいます。



 今年の10月9日。
 島では、結願祭の奉納芸能が演じられた日。島中の店がお休みでした。
 そうと知らずに、たまたまこの日に黒島にやって来た自分は、運悪く土砂降りの雨にずぶ濡れにながらも、唯一営業していた、サンドイッチの移動販売のおかげで、何とか、お昼ご飯にありつけました。

 これも旅のハプニングとして、いい思い出なのです。石垣島のように人が増え、店が増えることを望んでいるわけではありません。
 
 黒島は不便になったわけではなく、少し前に戻っただけでした。