前にも書きましたが、自分が初めて沖縄離島に行ったのは平成11年10月。そして、初めてデジタルカメラなるものを買ったのが、翌12年の6月です。
デジカメは、記憶では平成7~8年頃からサラリーマンでも普通に買える物が売られていましたが、ツールとしては面白いものの、性能が低かったので、フィルムカメラに代わる物にはとてもならなかったのですが、平成12年頃から普及し始めた300万画素モノともなれば、プリントアウトしても小型サイズなら写真に迫るぞ!
てなわけで、買ったのがこれ。
オリンパスCAMEDIA C-330。
3倍ズーム・1/1.7サイズのCCD・334万画素。当時としては画期的だったのですが、お値段なんと8万8千円(購入価格)。
しかも、しかもですよ。
メモリがですね。これ1個でなんと16,800円!
よく見てくださいよ。64メガバイトしかないんです。ギガバイトじゃないですよ。
しかし、それであってもデジカメは画期的でした。
それまでのフィルムカメラは、ラボに出して出来上がるまでどんな写真が撮れているか分からなかったのに、デジカメでは、パソコンで即確認できる。
コントラストの修正やトリミングも自由自在。
高いメモリも、何度でも使えるから、フィルム代や現像代がかからず、しかも失敗作はプリントしなくて済むし、長い目で見れば安上がりでは!?(と、当時は思ったのです。)
で撮りまくりましたよ。
竹富島~
西表島~
波照間島~
これは、波照間島の某民宿の夕食のBBQ(平成13年7月)。真ん中に鎮座されるのは、アノ有名な泡波の貴重な一升瓶どす。
こちらは、パナリの下地島です。
さらにデジカメの威力は、水中写真撮影でMAXとなります。
それまでの水中カメラは、何しろ高い。一式揃えると軽くン十万円。
しかも、撮影は36枚までしかできず。それを超えたら一旦上陸して、フィルム交換(それも水滴がカメラ内に入らないように慎重に)しなければならなかったのです。
なのに、このCAMEDIAに、別売で1万円台のハウジングを付けるだけでそのまま海中で写真が撮れる。しかも、メモリがある限り何枚でも。
それに加えて、沖縄の海では、足の立つような場所でもマスクを付けて海中を覗けば珊瑚や熱帯魚が沢山。被写体にも全く不自由しない。
で、またまた撮りまくりました。
あれから、10年ちょっとしか経っていませんが、デジカメは、もの凄い勢いで高性能化、低価格化が進みました。
自分が買ったデジカメも、コンパクト4台、一眼レフ3台でうち現役は3台です。
しかし、いくらカメラが良くなっても、それでいい写真が撮れる訳ではないという当たり前のことに今更ながら気付かされます。
カメラが撮影状況を自分で判断し、パソコンでの事後の修正もある程度可能となれば、普通に綺麗な写真は誰にでも撮れる訳で、その中で人の目を引く写真、印象に残る写真を撮るためには、むしろ今まで以上にカメラマンの感性とシャッターチャンスを探し続ける努力が求められるのだと思います。
自分は、その努力を惜しまず、今年もまた沖縄に足を運ぶつもりです。
(ん?このオチは最初から見えてた?)