2014年6月29日日曜日

これぞ沖縄! コーラルブルーの海とアダンの木


 
 先の尖ったぶ厚い葉っぱと、たわわに実った黄色い実。沖縄では何処でも見かける、おなじみアダン(阿壇)の木です。

 この黄色い実が、「コーラルブルー」に彩りを添えてくれることもあって、アダンの木と海の組み合わせは、「まさに沖縄」的な感じ。


 実がなっていなくても、尖ったトゲトゲの葉っぱだけでも、南国のイメージを演出してくれます。


 さらには、影さえも。

 アダンは、タコノキ(蛸の木)とごっちゃにされますが、アダンは、タコノキ科の一種。
 純タコノキは、沖縄には生育していないそうで、沖縄に生えているのは、アダンとは違う亜種のタコノキだそうですが、まあ、風景写真的には同じようなものです。

 アダンの黄色い実はとても甘く、昔は食料にしたそうですが、繊維が強く食べにくいので今では食用になることもなくなったそうですが、甘い果実は、ヤドカリやヤシガニの好物です。



 そして、このシルエットは、日の出・夕日の前景にもピッタンコ。




 沖縄の美しい海を見ながら砂浜を歩いているとき、黄色い実がなったアダンの木を見つけました。よし、この木を前景にしてバックのコーラルブルーの海を撮ろう!と思っても、たいていは、アダンの木は茂みの中に生えています。
 木の背後に回って海に向かって撮ろうと思っても、そこになかなか行き着けません。なんとか隙間を見つけて木の中に潜り込んで、邪魔な葉っぱを片手で押さえたりしながら、構図を探します。

 アダンの木は、沖縄風景写真には欠かせない小道具なんですが、意外と面倒くさい奴でもあるのです。

 これは、人が植えたのでしょうか。こんな風に砂浜にポツンと生えていると、嬉しくなって思わず写真撮りまくりです。
 



2014年6月26日木曜日

祝!2014年沖縄梅雨明け宣言

 気象庁は今日6月26日、沖縄地方の梅雨明けを宣言しました。 


 このように、カニもヤドカリも大変喜んでいる・・・かどうかは分かりません。
 「やだなぁ~、オレ暑いの嫌いなんだよなぁ~」と思っているかも知れないけれど、まあ我慢してくれ。



 ちなみに、去年の梅雨明けは6月11日、平年は6月23日です。既に、宮古・八重山地方は晴天が続いていましたが、沖縄本島地方付近に梅雨前線がかかっていたため、沖縄地方全体としては梅雨明け宣言ができなかったのでしょう。

 梅雨と言っても沖縄の梅雨はダラダラ降り続くイメージではなく、6月には晴れる日も多いのですが、今年は6月になっても結構しつこく降りました。

 やはりなんといっても沖縄には青い空が似合います。いよいよシーズン幕開けです。




2014年6月22日日曜日

海に縞模様? 来間島農村公園からの眺め


 宮古島と来間島を結ぶ長大橋来間大橋。
 この来間大橋と周辺の海を見下ろすことが出来るのが、来間島農村公園です。

 この周辺の海は、縞模様ではないけれど、様々な色が境界でもあるかのようにクッキリ分かれていてちょっと不思議です。
 

 沖縄の海は、コーラルブルーといわれる独特の海の色が、沖合に向かうにつれ、グラデーションのようになだらかに変わっていくのが普通なのですが、このように濃淡や色違いでコントラストがハッキリしている場所は、宮古島周辺以外にはあまり見たことがありません。



 農村公園を一旦出て、来間漁港に向かう急な下り坂を歩いて行くと、これまたいい感じで。


 下まで降りるとこんな色合いです。
 手前の薄いブルーは、浅瀬で底が砂地なんでしょう。その向こうは急に深くなっているということなのかな。


 上の写真から、カメラをやや左方向に振るとこんな感じです。
 「東洋一」の前浜を反対側から見ていることになります。正面に見えているのは東Qホテルです。



 ところで、タイトルの農村公園に戻ります。
 なんで「農村公園」?と思いますよね。

 それは、来間大橋が農道だからです。農道とは、簡単に言えば、国土交通省ではなく、農林水産省の予算で作られる道路です。

 農村公園は、来間大橋が造られた時に、公共事業の付帯事業として作られたのでしょう。農村公園とか農業公園という名前の公園は、農村生活環境基盤整備事業として整備されるもの。この目的に来間島農村公園が適合しているか否かは、ここでは触れないことにします。
 宮古島側にも、来間大橋の袂に農村公園が作られています。

 来間島の農村公園は、宮古島側から来間大橋を渡り切ると右カーブの急な上り坂になるのですが、その坂をほぼ上りきった辺りの右側に隣接してあります。

 駐車場がせいぜいで4~5台分の狭いスペースです。
 展望台とトイレがあります。また、ここを起点に海側に遊歩道がありますが、人がほとんど歩かないのか、草ボウボウです。




 農村公園のトイレの中から見える景色。もちろん男性用ですが。

2014年6月18日水曜日

ニモ・クマノミ・沖縄


 沖縄の海の人気者、カクレクマノミ。
 シュノーケリング中に見てみたい生き物としては、ウミガメと人気を二分します。

 またの名を「ニモ」。
 という言い方も変なのですが、ご存知ディズニー映画の「ファインディング・ニモ」以来、クマノミ=ニモというのが定着しています。

 映画の公開から10年経っているのに凄いですね。

 
 ドヤ顔のニモ。
(黒島仲本海岸)

 えらくずん胴な奴。
(西表島網取湾)



 クマノミは、イソギンチャクと共生します。縄張りを離れることがあまりありませんので、一度見つけると、その周辺に必ず居てくれます。
(黒島仲本海岸)


 そして、たまにイソギンチャク自体がとても綺麗なことも。シュノーケリング中にこういうのを見つけると、本当に嬉しいです。
(西表島網取湾) 

(黒島沖)


 クマノミは、ダイビングでしか行けないような深い所にも居ますが、とんでもない浅瀬にいることがあります。
 この写真は一応水中で撮ったのですが、潜ると言うより、しゃがんで撮った感じでした。大潮の干潮時だったらクマノミの一夜干しになっちゃうぞ。
 (宮古島新城海岸)

この写真は、完全に水上から。
(西表島星砂海岸)


 カクレクマノミをはじめとするクマノミの仲間は、沖縄の海の至る所に居る、言わば庶民派。しかも、このような浅瀬に居ることもあるので、泳ぐの苦手、海の深い所に行きたくないという人にもチャンスがあります。

 「ニモ」。いい奴だなぁ。



2014年6月17日火曜日

「ガイドブックス沖縄」でライターデビュー!?

 先月末頃ちょっと書いたのですが、ケータイゲームで売り上げを伸ばし、今ではプロ野球球団も子会社に持つ某社が、web上で旅行ガイドを作りました。

 その沖縄版「ガイドブックス沖縄」(6月16日公開)の中に、何とワタクシの書いた記事が写真付きで登場します。

 ※ 既にサイトが閉鎖されています


 
 
 トップ画面を開いて下にスクロールすると、「看板ライターの紹介」というコーナーがあり(PC版では右下)、「一覧を見る」をタップすると、一番最初に私が登場します。

ハンドルネームは当ブログと同じ、プロフィール写真も同じにしてあります。

 


 事の起こりは以下のとおりです。

 ある日突然websiteに載せてあるフリーアドレス宛メールが来ました。

 まず、当ブログを散々誉めちぎった後、「当社で新しいコンテンツ(要は旅行ガイド)を立ち上げるに当たって、創立メンバー兼看板ライターとして記事を書いてください。」といった内容でした。

 あまりにも美味しい話だったので、これは却って危ない話ではないかと当初は警戒したのですが、実際には、危ない話ではなかったのですが、美味しい話でもありませんでした。


 簡単に言えば、新しく作る旅行ガイドにコーナーを設けるから、当ブログの過去記事をアレンジして投稿して欲しい、ノンギャラだけれど、プロフィール欄にブログのURLを貼っていいから、そうしたらそちらの閲覧数も増えまっせ、というだけのこと。

 だったら普通に書けばいいのに。見知らぬ人からいきなり素晴らしいブログですね、当社の企画の看板ライターになってくださいなんて言われてもねぇ。
 新手の詐欺かと・・・(笑)


 後で分かったのですが、旅行のブログを探し出して、その中で条件に合いそうな人に声をかけていたようです。
 「看板ライター」が200人位居るのですよ。


 でも、何しろ皆さんブロガーですからね。その経緯を自分のブログに書いている人も少なからずいました。
 検索してみると面白かったです。あっ、同じ文面で依頼してるじゃん!なんて・・・

 私も、ここには書きませんでしたが、Facebookにはさらしちゃいました。



 プロフィールからアクセスしてもらうと、記事の一覧があり、新しく投稿したものから表示されます。

 私の書いた記事は、すべて当ブログに書いたものを編集・短縮したものです。
 あちらの条件が、「一つの記事で一つのスポットを紹介」というものなので、色々な島にまたがる話題は載せていません。今のところ50本弱。最新の記事は、「東洋一のビーチを早朝歩いてみた」という記事で、当ブログに前回(6/11付け)でUPしたものの、短縮バージョンです。



 ガイドブック自体、まだ完成途上であり、自分も今後どう関わっていくのか、止めるのよく分かりませんが、取り敢えずスタートしたので、よかったらご覧ください。

 当ブログをご覧いただいている方には、新しい情報も写真もないのですが、コンパクトにアレンジされていて、結構暇つぶしにはなります。

2014年6月11日水曜日

早朝の東洋一のビーチ 宮古島前浜


 東洋一と言われる美しいビーチ。「ザ・宮古島」とも言うべき、与那覇前浜です。

 前浜については、何度もこのブログで取り上げてきました。

 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2012/08/blog-post_1045.html

 

 今回は、いつも見慣れたコーラルブルーの前浜ではなく、日がようやく上り始めた時刻に撮った、まだ微妙な色合いの前浜の写真をご覧ください。




 ところで、前浜は南西方向に海を臨むので、海に向かって夕日が沈みます。


 となると朝日は、海に向かって背中の方から昇るので、この浜で日の出や朝焼けを見ることは出来ません。日の出後、30分くらい経った頃から、まだ弱い太陽の光が海や砂浜に届き始めます。

 
 この時間の海や砂浜は、とても微妙な中間色をしていて、見た目のとおり写真に撮るのは案外難しいものです。それを再現するに当たっても、webページだとご覧になる機種のディスプレイによって感じが違ってきてしまうかも知れません。本当は紙プリントでご覧に入れたいところですが・・・



 この自転車の轍みたいな跡は何だと思います?
 これ、実はヤドカリの歩いた後なんです。

 この小さなボツボツは、カニの巣穴です。

   朝早くの浜にはこんなのが沢山残っています。早朝は、弱いながらも太陽光線がほぼ真横から当たりますので、影も出来やすくなります。


 日中は殺人光線!なんて思えてくる夏の沖縄の太陽ですが、この時間帯はとても心地よい日の光です。早朝から海岸を散歩している人もチラホラいます。中には、早くも水着に着替えて水遊びしている人も。



 日の出からは大夫時間が経っていますが、光線の色はまだ赤が強く残っていて、海の色も手前のモンパノキも昼間とは違う色に見えます。



 最後に、これも前浜です。
 前浜と一口に言ってもとても広いのです。普通、人が遊んでいるのは、前浜港から東Qホテル前面までで、この間も相当長いのですが、さらに奥まで続いています。ホテルより西側は、ほとんど人が来ません。下の写真の右奥の方に見えているのは、伊良部島です。
 ここいら一帯は、干潮で無風だと、まるで池か湖みたいに穏やかで、水面に雲を映します。


 前浜と言えば、夏の太陽に照らされた美しい海・ビーチリゾートというイメージだと思いますが、意外な一面を見せてくれることもあります。
 ここのビーチはまだ奥が深い。
 

2014年6月7日土曜日

小浜島で撮ったトンボ


 2年前の夏、小浜島で撮ったトンボ。

 



 あまり沖縄らしくないし、写真のバラエティも少ないし、ストーリーもないので、当ブログ的にはいわゆるお蔵入り写真だったのですが。

 沖縄の写真をまとめて保存してあるファイルで、別の写真を探していたら見つけて思い出しました。写真自体は気に入っているので、やはり見ていただくことにしました。


 小浜島の西側のアカヤ湾という所です。トンボが止まっているのは、マングローブの若木なのですが、沖縄らしさをアピールするほどではありませんでした。
 このときは干潮時間帯で、かなり干上がっていました。天気は晴れだったのですが、雲の多い微妙な空模様でした。




 こちらは、シュガーロード。あの「ちゅらさん」のえりぃが自転車で通った道です。


 トンボのほか、人と山羊も居ました。

 トンボを撮っていて発見したのですが、トンボは、カメラを構えて近づくと飛んでいってしまうのですが、また戻って来て同じ場所に止まるのです。
 だから、粘っていれば、何回でもシャッターチャンスが訪れます。

 いい奴だあ~。
 ちょっと近づくとすぐに何処かに飛び去っていく鷺やそのほかの鳥達に、爪に垢を煎じて飲ませてやりたい。


 今回は、いつもとちょっと違った感じでフォトギャラリー的なブログをご覧いただきました。


 (て、手抜きではありませんぞ・・・ ^^;)

2014年6月3日火曜日

沖縄随一の「砂」浜 西表島月ヶ浜


 西表島の月ヶ浜。月ヶ浜というのは内地から人が後から付けた名前だそうで、地元では「トゥドゥマリ浜」といいます。
 島の西部(北側)にある広いビーチですが、ここの特徴は、なんといっても砂が細かいこと。
 

 沖縄の海岸のほとんどは、珊瑚のかけらで出来た白い砂に覆われていますが、ここは西表島の大河、浦内川から運ばれた砂が堆積しています。その砂が、もの凄く細かい。素足で歩くととても気持ちがよいのです。


 月ヶ浜=トゥドゥマリ浜は聖地。若夏(5~6月)頃には、神が集い遊ぶ神楽処であり、月夜に若者(=男女)がこの浜で遊んだり、秘かに連れ立って散歩することが禁じられていたそうです。

 「トゥドゥマリ」の地名は諸説ありますが、「とどまる」が由来であるとする説が有力です。
 西表島の神様によって大和から宇那利崎(浜の北側)へ招聘された女の神様が、同性の女を嫌うため、女が寄ってくると天気が悪くなり船を出せないので、女達はこの浜に「とどまる」ところから名付けられたという伝説です。

 ピンとこないかも知れませんが、今でこそ西表島は立派な道路があり、路線バスも走っていますが、ちょっと前までは、集落から集落への人や物の移動はすべて船で行われていました。

 神様が最初に降りてきたのは、沖合に浮かぶこの小さな島だとか。



 そして、この浜のもう一つの特徴は、西側に面しているので、夕日の名所だと言うこと。島の西半分は未開拓で道路がないため、この島で夕日が見られる海岸は、ここを除いてほとんどありません。



 こちらは、ビーチの南の端。浦内川河口付近。海の色が違います。
 浦内川から、大量の砂や淡水が運ばれてくるため、珊瑚は全く育ちません。そのため、これだけ広いビーチでありながら、夕日を見に来る以外、人は余りやって来ません。
 何とも贅沢な。




 最後に、最近の月ヶ浜の話題として避けて通れないリゾートホテルの話をしておきます。

 ちょうど10年前に、西表島としては初めての、客室数140室の大型リゾートホテルが、月ヶ浜の目の前に建設されました。
 島の内外の500人を超える原告団が、工事差し止め等を求め提訴しましたが、現行制度上、この場所での開発を阻止する法的根拠はなく、敗訴しました。

 
 リゾートホテルが出来たことによって、民宿やペンションに泊まるのはちょっと・・・という観光客層にとって、西表島の敷居が低くなったことは間違いありません。
 また、このホテルが島の経済に大きく貢献していることも事実です。

 開発と自然保護の調整は、解決困難な永遠のテーマですが、例えば西表島の外周道路はこの島の自然にもの凄く大きな負荷をかけて建設されたのは間違いないことで、道路はいいが、ホテルはダメだというのであれば、説得力はないでしょう。

 一方、当初の強引とも思える建設計画や、このホテル建設が、総客室数1200室という、沖縄本島にもない巨大リゾートホテル構想の第一期工事であったことに対する不安と不満があったこともまた事実です。


 2012年に竹富島にオープンしたリゾートホテルも、当初は反対の声が大きかったのですが、ホテル側が地元と十分に協議し、様々ないきさつもあって、既に地元に受け入れられる存在となっています。
 そして、皮肉なことに、西表島のリゾートホテルも、2011年から竹富島リゾートと同じ業者に運営が委託されています。