沖縄一美しいという人もいる宮古島の海。
一番かどうかはともかく、宮古の海が綺麗であることには誰も異論はないはず。でも何故?
それは、宮古島には山がなく川がないから、大雨が降っても土砂が川から海に流れ出ることがないので、周辺海域の珊瑚が良く育つから、と言われています。
なるほど。よく分かりました。でもこれは?
これはですね~。
これは、入江湾という場所です。だから海なんです。
「入江」なの?「湾」なの?
「ワン!」
「湾」だそうです。
じゃあこれは?
これはですね~。え~と。
ここは、島尻のマングローブ自生地です。説明書きによると、昔は川だったところの名残、とかいうよく分からないことが書いてあって・・・
でも、間違いなく川である、ということでもないような。
あっそ。でも、これは?
むむむ。川みたい・・・
宮古島土地改良事業の説明によれば、「宮古島には川らしい川はない」とありました。なるほど~。これが正解ですね。
宮古島は、隆起珊瑚の島です。島の地盤の大部分は琉球石灰岩といって、珊瑚礁由来の多孔質の岩石に覆われているため、降った雨はすぐに地面に浸透しますが、琉球石灰岩層の下には粘土質の不浸透地層があるため、深い所まで浸透せず、あちらこちらから水が湧いてきます。
その湧き水が海に流れ出るため、川らしくない小さな川ができるのです。
湧水の豊富な川満地区には、こんな池みたいな場所もあります。海に面していますが、湧き水による淡水です。
でも、山に降った雨が徐々に集まって大きな流れになる大河と違って、湧き水で距離も短いため、上流から土砂を運ばないだけではなく、栄養分に富んだ水が流れてくるわけでもないので、河口付近でプランクトンが大発生(これはこれで大自然の大切な営みですが)して水が濁ることもありません。
だから、結論としては、「川らしい川がないから宮古の海は綺麗だ。」ということになるのでしょうか。
ところでここは伊良部島です。伊良部にはこんな大きな川が?
これは、川ではありません。海です。
左側に見えているのが、伊良部島。右側は下地島なんです。
両島は、こんな近くにあるんです。だからこれは海。ここは「海峡」なんですよね~。
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