昨年完成した、伊良部島と宮古島を結ぶ長大橋、伊良部大橋。
出来る前から「歩いて渡ったらさぞかしきれいだべ」と思っていたのですが、いざ完成すると、あまりの長さに怖じ気づいてしまいました。
そこで、宮古島側・伊良部島側から、それぞれ歩けるところまで歩いて引き返す、ということにして、チャレンジしてみました。
伊良部島側から、路側帯を歩き始めます。橋から眺める伊良部島と海。
伊良部島側の付け根は、厳密には橋ではなく、海中道路。道路壁には大理石(風?)のパネルと共に、子供の書いた絵がはめ込まれていました。
車で通過すれば、まず気が付くことはないのですが。
足下をよく見ると、排水溝が。じっと見ているとちょっと怖い。
この橋には、来間大橋や池間大橋のような歩道はなく、あるのは路側帯。車道とは線で区切られているだけで、段差がないので、車がちょっと怖いかな、と思っていましたが、それほどでもありませんでした。
ほとんどの車は、歩行者に気をつけて通ってくれます。
大型トラックの中には、対向車線にはみ出してまで除けて通る車もあるほど。何も、そこまで嫌わなくても・・・
むしろ、怖いのは、自転車。ここの路側帯は自転車も通行可。しかし、歩行者とすれ違うときには、スピード落とせよ!と言いたくなることが、2~3度ありました。
伊良部大橋の最大の特徴は、このアップダウンとカーブ。
こんなにカーブしています。あちら側が宮古島。
これは、陸上から撮ったものではなく、宮古島近くの橋の途中から撮ったものです。
ユニの浜。
干潮時に出現する砂州ですが、橋が出来たことによって、流れが変わり砂付きがよくなったそうです。宮古島側から歩き始めると、すぐに、橋の左側に現れます。
橋の最高部は、路側帯が広くなっていて、あたかも駐車場のようになっています。観光タクシーまで駐まっていますが、本当は、伊良部大橋は全線駐停車禁止。
緊急時の退避場所なのでしょうが、こんな所にあれば、「車駐めてください」と言っているようなものでは?
皆、眺めに気を取られているので、通過するときは、十分に注意してください。
歩いて渡ると、見たくないものも見えてしまいます。
排水溝に突っ込んだ生活ゴミ、そして、路側帯には吸い殻のなんと多いこと!
これ、最後は全部海に落ちるんだろ!信じられん!
別の場所では、観光客が橋の真ん中に寝転がって記念撮影をしていました。
ご覧のように、カーブとアップダウンの多いこの橋は、あまり見通しがよくありません。どれほど危険なことをしているか、観光気分に浮かれて分からなくなる愚か者達。
風が強く、帽子を飛ばされないよう、必死に押さえながら歩いた伊良部大橋。美しい眺めは、とても心地よかったのですが。
絶景のドライブルートとして、また、歩いても楽しい新たな観光資源。そして、橋のおかげで、伊良部島民の生活の利便性が向上したことは、容易に想像できます。しかし、海中にこれだけのものを造ったのですから、環境への負荷も相当なはず。
周辺施設の整備も加えれば、400億円超とも言われる建設費。その財源のほとんどが国費、つまり国民の税金です。
一般国民として、「ゴミ捨てるな!これ以上海を汚すな!」と主張する権利は当然あると思います。もちろん、我々観光客も同じ責任を負うわけです。
0 件のコメント:
コメントを投稿