2013年5月9日木曜日

島旅ガイド(第5回) 八重山最難関のパナリ

 正式には新城島。通称パナリ。


  二つの島からなっています。写真左側が上地島(かんぢじま)、右側が下地島(しもぢじま)です。
 離れているからパナリ(離り)ということらしいです。

 無人島を除く八重山諸島の中では最難関の観光地です。
 何しろ定期船が通っていません。
 地元関係者の依頼があるか、人数が一定数集まれば、石垣発大原(西表島)行きの船が上地島に寄港しますが、時刻も運賃も公表されません。


 人口は、両島合わせて10人程度。この数字は、住民票上の数字で実際に島に居住している人は果たして何人いるのか。

 商店なし、自動販売機なし、もちろん交番も金融機関も診療所もありません。


 と思ったら何と郵便ポストがあった。
 
 ここに郵便を投函してもちゃんと配達してくれるのかな?(ちなみに平成20年の写真です。)


 人がほとんど居ないのに街並みは綺麗に手入れがされています。この点は、本当に不思議です。



 しかも、海も綺麗~。





 港のすぐ側なのに、

 

 さらに船で沖合まで行くと、

 これは、ダイビングではなくシュノーケリングの際に撮ったものです。



 島旅ガイドなのですが、実はこの島はあまりご案内することがありません。

 観光客に荒らされていないため、海は綺麗ですが、集落は小さく見所もあまりありません。
 御嶽(神社)などの聖地は原則立ち入り禁止です。豊年祭開催時は島外者は上陸することすら禁止になるなどガードも堅く、そもそも、港や海岸線を除くとほぼ私有地なので、無断で立ち入ることは出来ません。

 定期船が通っていないこともあって、個人でフリーに観光することはほぼ不可能です。特に下地島はツールがありません。


 
 そこで、パナリへの行き方ですが、シュノーケリングが目的ならば石垣島の複数のショップ、黒島・西表島のショップが船を出しています。
 ただ、港接岸以外に島内に上陸できるかはその時次第のようです。

 確実に島に入りたい場合は、島の人がやっている「パナリ島観光」というショップがあります。
 HPを公開しています。以前は石垣港離島桟橋にパンフレットが置いてありましたが、最新の状況は確認していません。
 シュノーケリングがメインですが、島内案内もあって宿泊も出来ます(雑魚寝に毛が生えた程度ですが。)。

 他に民宿が1軒ありますが、今現在営業しているかどうか。興味のある方は、webで検索してみてください。予約できたら島への行き方の指示があるそうです。

 この最難関の島に是非とも足を踏み入れたいか、特に何も無いならそこまでしなくてもいいと考えるか、人によって判断が分かれそうです。


 この写真は、黒島から望遠レンズで撮った下地島です。

 


 

2 件のコメント:

  1. すごい秘境ですね!
    海のキレイさハンパない!!

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    1. 是非一度行ってみてください。
      荒らされていない分素晴らしいです。

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