2023年10月17日火曜日

来間島長間浜の近況 2023

 


 珊瑚が死滅したため、海中の眺めが一変したという話は聞きますが、砂浜がなくなって海の眺めが変わってしまったビーチというのは、宮古・八重山でほかには知りません。

 近年、砂浜がえぐられ、残念なビーチになってしまった、来間島長間浜の今の状況を報告します。

  


 上の写真をみれば、沖縄らしい綺麗なビーチなのですが、ここ以外は、岩肌の向き出た残念なビーチなのです。


 かつては、白い砂浜が何処までも続く、綺麗な海がてんこ盛り宮古島周辺でも、一二を争う美しいビーチでした。

 今残る”長間浜”は、以前の数分の1ではないでしょうか。





 2年前に出来たこれ。隣接するホテルが、市有地を自費で整備したいと申し出てて承認されたものです。

 これが完成してから、長間浜への入り口は事実上こちらになりました。



 以前の入り口もあります。こちらの方が、足場は悪いですが、いい感じで海に出られるので自分は好きでした。

 最近は、こちら側からのアプローチも減って、ここに行くまで道も草木に覆われ始めています。




 そして、新しい入り口には駐車場がないので、狭い道に路上駐車の車が溢れています。

 不思議なのは、こんなに車があっても、ビーチにはホンの2~3組しか人がいないんですよね~。




 というわけで、近況と言っても、周りが少し騒がしくなっているだけで、浜は砂が痩せたまま、長間浜は悪い方に安定しちゃっています。


 目の前には、スコールを降らせる黒雲が迫っています。長間浜の行く末を案じている・・・というわけではありませんが。笑




 下の写真は、2006年に撮ったものです。
 
 くどいようですが、以前の長間浜は、細かい砂の浜辺が何処までも続く、本当に素敵な場所だったのです。
 この砂浜が復活することはもうないのでしょうか。




 こうなってしまった原因は、伊良部大橋建設のため、潮の流れが変わり砂が持って行かれたためだと言われていますが、似たようなことは前浜でも起きています。

 東洋一とか言われている前浜ですが、来間大橋完成後の20数年前から、東急ホテルの前辺りは、どんどん砂がえぐられており、毎年オフシーズンの間に大量の砂が運ばれ、散布されています。

 その分、前浜港に近い部分では毎年目に見えて砂が堆積しています。



 それと正反対なのは、前回ご紹介した17ENDです。

 下地島空港建設の際に、3000メートルの滑走路を確保するため、島の北側を埋め立てたところ、流れが変わって西側に砂が堆積したため、あのような美しい海が誕生しました。

 もちろん、それを計算していた訳ではなく偶然の産物です。



 単純にいいとか悪いとか言いにくい、難しい問題ですが、一つハッキリしたことは、宮古の海が美しいのは、砂に理由があったということでしょう。





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