珊瑚が死滅したため、海中の眺めが一変したという話は聞きますが、砂浜がなくなって海の眺めが変わってしまったビーチというのは、宮古・八重山でほかには知りません。
近年、砂浜がえぐられ、残念なビーチになってしまった、来間島長間浜の今の状況を報告します。
上の写真をみれば、沖縄らしい綺麗なビーチなのですが、ここ以外は、岩肌の向き出た残念なビーチなのです。
かつては、白い砂浜が何処までも続く、綺麗な海がてんこ盛り宮古島周辺でも、一二を争う美しいビーチでした。
今残る”長間浜”は、以前の数分の1ではないでしょうか。
2年前に出来たこれ。隣接するホテルが、市有地を自費で整備したいと申し出てて承認されたものです。
これが完成してから、長間浜への入り口は事実上こちらになりました。
以前の入り口もあります。こちらの方が、足場は悪いですが、いい感じで海に出られるので自分は好きでした。
最近は、こちら側からのアプローチも減って、ここに行くまで道も草木に覆われ始めています。
不思議なのは、こんなに車があっても、ビーチにはホンの2~3組しか人がいないんですよね~。
というわけで、近況と言っても、周りが少し騒がしくなっているだけで、浜は砂が痩せたまま、長間浜は悪い方に安定しちゃっています。
目の前には、スコールを降らせる黒雲が迫っています。長間浜の行く末を案じている・・・というわけではありませんが。笑
下の写真は、2006年に撮ったものです。
くどいようですが、以前の長間浜は、細かい砂の浜辺が何処までも続く、本当に素敵な場所だったのです。
この砂浜が復活することはもうないのでしょうか。
こうなってしまった原因は、伊良部大橋建設のため、潮の流れが変わり砂が持って行かれたためだと言われていますが、似たようなことは前浜でも起きています。
東洋一とか言われている前浜ですが、来間大橋完成後の20数年前から、東急ホテルの前辺りは、どんどん砂がえぐられており、毎年オフシーズンの間に大量の砂が運ばれ、散布されています。
その分、前浜港に近い部分では毎年目に見えて砂が堆積しています。
それと正反対なのは、前回ご紹介した17ENDです。
下地島空港建設の際に、3000メートルの滑走路を確保するため、島の北側を埋め立てたところ、流れが変わって西側に砂が堆積したため、あのような美しい海が誕生しました。
もちろん、それを計算していた訳ではなく偶然の産物です。
単純にいいとか悪いとか言いにくい、難しい問題ですが、一つハッキリしたことは、宮古の海が美しいのは、砂に理由があったということでしょう。
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