宿シリーズの5回目、ラストです。
またまた長くなってしまいましたが、今回でまとめです。
第1回 人に宿を勧めるのはそれぞれ好みがあるので難しい
第2回 島の一部の民宿は単なる安宿ではなく一種独特な世界である
第3回 ゆんたくを楽しみに民宿に集う客は多い
第4回 そうはいっても楽しいことばかりとも限らない
とこういう流れでここまで書いて来ました。
唐突ですが、ちょっと想像してみてください。沖縄旅行の広告動画やポスターでありそうなシーン。
控えめな照明でライトアップされた、夜のリゾートホテルのプールサイド。いい雰囲気の中、男と女がグラスを傾ける。
い~ですねえ。うらやましい。
でも、これなら、夏の東京のホテルでも出来そうですよね。
これが、宮古島や石垣島ならばどうしますか。
ブールサイドバーではなく、敢えて暗いビーチや桟橋まで出て行って、満点の星空を眺めるなんていうのはどうでしょう?
都会より明かりが少なく、空気も澄んでいる沖縄では、夏でも星が綺麗で、肉眼でも天の川がハッキリ見えます。
この場合、マキシワンピに身を包んだ女が、バーテンダーの差し出す冷えたカクテルを片手に・・・な~んて訳にはいきません。お年頃の女子でも、Tシャツにショートパンツでコンクリートの堤防に腰を下ろし、持参したオリオン缶ビールをプシュッ!
思いっきりおしゃれじゃないけれど、あなたなら、沖縄の夜の過ごし方として、どちらに興味を持ちますか。
つまり、言いたかったのはそういうことなのです。
せっかく沖縄の、それも遙々離島までやって来たのだから、都会的楽しさの基準ではなく、島ベースに合わせた楽しみ方をしてみませんか。
沖縄の離島には、元々何もないのです。あるのは、自然と、濃厚な人付き合いと、後は酒。
そんな島に泊まるならば、多少の不便には目をつぶり、島の空気をより身近に感じながら、宿の人や初対面のお客さんと酒を酌み交わし、いや、飲まなくてもいいのだけれど、とことん語れば、ちょっと風変わりで、ディープな沖縄リゾートが体験できると思います。
・部屋が手狭で大きい荷物を広げるのが面倒くさいかも知れないけれど、
・シャワーの順番待ちですぐにサッパリ出来なかったかも知れないけれど、
・夕食時に知らないオヤジが嬉しそうにしゃべりまくっているかも知れないけれど、
・酒といっても泡盛とオリオンビールしかないかも知れないけれど、
でも、
・宿に着くと「おかえり~」と迎えてくれて、出発のときには「いってらっしゃい~」と送ってくれるし、
・夕方、ほかのお客さんから、オリオンビール片手に「お先にやってます。一緒にいかがですか。」と声がかかるかも知れないし、
・遙々2千キロも離れた島で、偶然隣町から来た人と出会い、超ローカルなネタで盛り上がるかも知れないし、
・飲んでしゃべっているうちに、あっという間に夜中の12時になっているかも知れないし、
こうしたことがあれば、美しい海と共に、沖縄の強烈な思い出として残るでしょう。
来年も、是非来ようと思うかも知れません。団体旅行やセレブ旅行では、絶対に味わえない醍醐味です。
しかも、前にも書いたように、中には、民宿値段でありながら、部屋の広い宿、ワンコ・ニャンコが遊んでくれる宿、食事が旨い宿といった、個性的な宿もあるのです。
想像すると、ちょっと楽しそうだと思いませんか。
「いい宿」「お勧めの宿」のまとめです。
宮古島・石垣島で宿を探す場合、ホテルと名の付くところが、総じて敷居が低く無難です。
その中で、アクセスしやすい場所か、近くにお目当ての飲食店があるか、レンタカーならば駐車場は利用しやすいか等をチェックポイントとして、後は予算に応じて、あるいはツアーやネットでお得に泊まれる所を探せばいいと思います。
旅に明確な目的がある人や、余計な心配や気遣いをしたくない人は、ホテルベースで宿探しをするのがいいと思います。一人旅の人でもあまり問題ありません。
せっかくの旅行ですから、ストレスの芽はあらかじめ摘んでおくことは賢明です。
上から目線で、「民宿に泊まらないの?」などとは決して言いませんよ。
自分も、沖縄以外では、ホテルを探すのが普通です。
ホテルに泊まって、星空を眺めに行ったり、地元の人の集まる店で飲み食いするのだって、島ならではの楽しみ方です。
その上で、敢えて当ブログとしては、沖縄の離島に行ったら、民宿に泊まって一緒にゆんたくをしませんか、という結論でまとめたいと思います。
これは、お勧めというより、お誘いと考えていただいた方がいいと思います。
ゆんたくの楽しさを教えてくれたのは、以前当ブログでも書いた、石垣島のペンションぱいらんどです。
ここで、多くの人達と知り合い、今でも交流のある人が少なからずいます。
かつては、オフシーズンにおじぃとおばぁが、石垣島から、東京に、京都に、福岡にとやって来て、地元の常連さん達が迎えるというイベントもありました。東京組は、京都にも福岡にも遠征しました。
皆、ぱいらんどに泊まったというだけの縁なのに。
そのぱいらんども、残念ながら、建物老朽化のため長期休業中です。
でも、他の宿でも、オーナーが各地に出向き、お客さんと交流するケースは、結構あるようです。
では、どの民宿に泊まるのがいいか。
これがまた難しい。
まず、何処の島・地域に泊まるのか、場所で大体辺りを付けて、ガイド本やネットで探して見てください。
気になる宿が見つかったら、ネットで少し調べましょう。ホームページを公開している宿はあまり多くありませんが、FacebookページやスタッフBlogを公開しているところは結構あります。
心配な人は、もう少し情報を集めてみてください。クチコミ情報や、実際に泊まった人のブログ記事なんかに目を通すと面白いと思います。
「○○荘クチコミ」「○○荘ブログ」「○○荘評判」といったキーワードで検索をかけてみると色々出てきます。
ただし、これらの情報を鵜呑みにはしないでくださいね。
最期に
「ここまで引っ張ってきて、具体的な宿名は書かないのかよ。」と言われそうですね。
でも、親しくしている沖縄好きの友人に、自分の定宿を熱心に勧めても、気乗りのしない返事が返ってくることが多いのです。
まして、不特定多数の読者の人に、特定の宿を、いくら自分がいいと思っていても、お勧めする度胸はありません。
ですので、一般的な話に止めました。
もし、何処かの島の何処かの宿で、これを読んでくださった人とお目にかかれたら、大感激です。
それから、自分もホテルに泊まることがままあります。
旅程の都合や、「ビールは控えて、車で夕日や星空を撮りに行こう。」と計画している時です。
もっとも、天候によって、あっさり予定変更になったりしますが。笑
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