宮古島の北東にある大神島。
外周で2㎞ちょっとの本当に小さな島です。
宮古島市(旧平良市)の一部で、島の人口は以前は50人ほど居たのですが、小中学校の廃校により更に減ってしまってしまいました。
郵便局なし。駐在所なし。診療所なし。民宿なし。売店なし。
この島の「遠見台」という展望台は、高さ約75㍍。
これは、宮古諸島の中で最も高い場所なのです。
周辺の海が美しく素敵な眺めです。
一見何もない島には、実は神様が居ます。ここは、神の島なのです。
島の大部分は神聖な場所で立ち入り禁止です。
観光客が立ち入っていいのは、遠見台とそこに続く道、多目的広場(公園)、外周道路だけです。
神事の時などは、これらの場所でも行動が制限されます。
島の神事(祭り)は、秘祭です。宮古島の人でもほとんど知りません。
宮古島の観光案内フリーペーパーである「ガイドブック宮古島」には、島の情報は何も出ておらず、島に渡る船の時刻表すらも載って居ません。
もっとも、観光客が島に渡ること自体は何ら問題ありません。
海岸や展望台以外の、普通観光客が行かないところにむやみに立ち入らなければ、島民は静かに観光客を受け入れてくれます。
島の北側の海岸に不思議な形をした岩があります。波で浸食されてこんな形になったもので,
ノッチと呼ばれるものです。
隆起珊瑚石灰岩の柔らかな岩は波に浸食されやすく、他の島にも色々変わった形の岩がありますが、ここのは特に凄い。
いつ壊れてもおかしくありません。海岸のすぐ近くの浅瀬ですが、そんな訳で近寄るのは危険だと思います。
ケリを入れたら倒れそう。
ところで、外周道路は、島一周道路として建設が始まりましたが、建設中に重機が壊れたり作業員に怪我人や病人が出たりしたことから様々な噂が流れ、お祓いをし計画を変更したものの、工事が中断され、その後再開されていません。
しかし、集落は島の南側に密集していて、島で農林業が行われているわけでもないので、島を一周する必要性というのは感じられません。
神様が、無駄な公共事業を止めたなら素晴らしい神様だと思います。
宮古島と大神島は、大神海運の船で結ばれています。
1日4~5往復。所要時間約15分です。
フェリーではないので、荷物はお客さんが自分で運びます。
船内に掲示の貨物運賃表です。
拡大してみると・・・
米 10㎏1袋 70円 冷蔵庫 大 1個 800円 山羊 小 1匹 350円 山羊 大 1匹 800円など。
山羊の大小は、何処で決めるんですかね。
神の島といっても、のどかな沖縄の離島であることには変わりありません。
余計なお世話ですが、人間の運賃は大人片道350円なので、そう考えると山羊料金高いのでは?
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