自称沖縄通がドヤ顔でしゃべる用語、よく耳にするけれど、標準語とはビミョーに違う意味やニュアンスの用語などを解説する、オタクな沖縄旅行者向け、現代(島)用語の基礎知識です。
なお、次の注意事項をご了承の上、読み進めてください。
【注意事項】
1 これを読んでも、ちょっとしか役に立ちません。
2 これが間違っていても、ちょっとしか責任を負いません。
【ア行】
あーうぃん(アーウィン)
マンゴーの品種。7月頃に出回る赤いマンゴーのことで、アップルマンゴーとも呼ばれる。
沖縄で生産されるマンゴーは、アーウィン種のほかは、キーツ種しかなく、キーツマンゴーは、色は緑色っぽく収穫時期も8月なので、敢えてアーウィンなどと言わなくても話は通じるのだが、わざわざ、「アーウィンは旨いよね~」などとカッコ付けていう輩がいるので、注意を要する。
うたき(御獄)
沖縄の神社、なんて簡単に書いてあるガイド本も少なくないが、もっと奥が深い。地元的な聖地の総称である。
一般的な御獄は、鳥居があるのでそれで分かる。御獄は、神社とは異なり、基本的には、よそ者立入禁止である。ただ、写真撮影からして一切禁止な場所、鳥居の外から撮るだけならOKな場所、鳥居の中に入ってお参りしてもいいが、撮影は禁止な場所、全部OKな場所もある。とにかく地元の人に聞いてみるしかない。
歴史的な御獄は、入口に教育委員会の案内看板があったりするが、だからといって、立ち入っていいというわけではないので本当に難しい。
ほかに、拝所(うがんじゅ・うがん)と呼ばれる、神霊がよりつく聖域も御獄に含まれることがある。
拝所は、西表島のカンピレー(神の座)の滝のように、名前からして分かる場所もあるが、ごく普通の岩場や海岸にもあったりする。お供え物があったり、線香を燃やした後があったら気を付けよう。
御嶽と言う言葉は、地域によって様々な呼び方があった聖地を、総称として首里王府が名付けたといううんちくを語れば、間違って尊敬されるかも知れない。
うみびらき(海開き)
毎年3月か4月頃、島のビーチに地元の小学生やミス○○を招いて行われる、単なるイベント。
一般に海開きとは、海水浴場を開設する日のセレモニーであるが、島では、海水浴場の届出を行っていないビーチや、通年開設の海水浴場でも海開きが行われるため、一体何のためにやるのかよく分からない。
かつて、石垣島の底地浜では、毎年春分の日頃に「日本一早い海開き」と銘打って実施していたが、ある年、本島の某ビーチがこれより早い日程で行ってしまい、どうなることかと関係者一同固唾を呑んで見守ったが、表題を「日本一早い夏!海開き」に変えて実施し、事なきを得た。
なお、石垣島と言えども3月は水温も低く、招待されたミス八重山は、泳ぐどころか水着にもならないので、期待して見に行かないよう注意を要する。
えんだー(エンダー)
アメリカのハンバーガーショップ、A&Wの通称。日本では、沖縄にしか店舗がない。看板メニューは、飲むサロンパスと言われるルート・ビア。
何故、エンダーかというと、在琉アメリカ人がA&Wを、「エーアンダァー」言っているように聞こえたから、それをそのまま真似たらしい。[類] コーヒーシャープ(Coffee Shop)
(宮古空港店は、かつて、そばが食べられる、世界で唯一無二のエンダーだった。)
おきなわ(沖縄)
宮古島の人が「沖縄に行って来ます。」とか、石垣島の人が「昨日沖縄から帰って来た。」などとよく言うので、聞いている方は「???」であるが、実際の行き先は、那覇のようである。
遠くの離島からすれば、飛行機に乗って那覇に行くのは他県に行くのと同じ感覚なんだなぁ~などと勝手に想像していたら、実は、国土地理院的には、那覇のあるあの島は沖縄島というのが正式名称であって、「沖縄に行く」というのは「宮古に行く」と同じで、正しい表現だった。
(ただし、それを知ってた上で言っているのかどうかは、注意を要する。)
おじい・おばあ
祖父・祖母、高齢の男性・女性、というだけではなく、地域差があるが、ある程度年齢の行った人に対する敬称の意味が含まれる場合がある。オヤジ殿、おふくろさん辺りがやや近い。
BEGINのヒット曲「オジー自慢のオリオンビール」の歌詞の一節、「♪ どんな映画を見に行くよりも オジーと飲んで話したい」にその片鱗が窺える。
一方、身内以外は、おじい・おばあと呼ばない地域もある。
また、おじい・おばあだと呼び捨てにしているみたいなので、丁寧に「さん」を付けたら却って怒られた、ということもあるので注意を要する。
【カ行】
がいじんさんほてる(外人さんホテル)
宮古島にあるライジングサンホテルのこと。
2011年のEXILEのヒット曲Rising Sunが、「♪ が~いじんさん~」と聞こえるという空耳から派生して、こう言われるようになったとかで、まったくもって、どうでもいい知識である。
かふぇ(カフェ)
主として観光客を相手に飲料や食事などを提供する飲食店。喫茶店より広い概念である。主として島人相手の店は食堂と呼んで区別している。
中には、「こんなの海の家じゃん」とか、「露店?」と思われる店もあるが、島ではカフェに分類される。
なお、従来食堂だった店が、JTAの機内誌「コーラルウェイ」に紹介されたばかりに、観光客がどっと押し寄せ、島人が入れなくなるという、食堂のカフェ化現象が社会問題となっている。
くるーずせん(クルーズ船)
石垣島、宮古島に来港すると、その日は全くタクシーが捕まらず、観光地の駐車場は大型バスで埋め尽くされ、ヤマダ電機やドン・キホーテは買い物客で溢れ、港近くのコンビニには外まで列ができるという、個人の旅行客にとって驚異の乗り物。
特に、タクシー不足は深刻で、タクシーで空港に行かなければならない人は、事前に予約をしておくか、十分な時間的余裕をもって出発するなどの対策が必要となる。
船が出航した後の夜になっても、「今日は十分稼いだからもうお休み。」という、いかにも島らしい事情で、稼働しているタクシーが少ない。
なお、クルーズ船の寄港情報は、八重山日報、宮古毎日新聞など地元紙に掲載される。
けんたっきーふらいどちきん(KFC)
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