新石垣空港が出来てから2シーズン目の夏を終えました。
昨年から、散々ぱら不便になった不便になったと連呼していますが、今年も改めて不便さを実感するハメに。
旧空港の記憶が無くならない限り、ダメなんでしょうな。
その不便さの一番の元凶は、市街地から遠いことなんですが、連絡バスにも改善の余地ありと、これまた昨年から書き続けてきました。
今年、大幅な改善はありませんでしたが、少しだけ変わって来ているので、改めて詳細をお伝えします。お急ぎの場合、戦略を練ってご乗車ください。
まず、石垣空港のバス乗り場は、一番端にあります。空港ターミナルを出ると向かって左側です。出口からよく見えませんが、とにかく左方向に向かってください。急げば1分程度で着きます。
バスは、毎時 00分 15分 30分 45分発です。
石垣空港から、市街地のバスターミナルまでは、JAL・ANA両ホテルと離島ターミナルを経由する10系統と、これらは通らず、平得・かねひで前など街中を廻る4系統があります。
交互に30分間隔で出発しますので、両方合わせると15分間隔で運行されていることになります。空港・バスターミナル共毎時 00分 15分 30分 45分発です。
ガイドブックなどには、離島ターミナルに行くバスは30分に1本と書かれているものが多いのですが、バスターミナルから離島ターミナルまでは、大きなキャリーバッグを転がしながらでも、2分以内で行けるので、実質は15分に1本と考えて構いません。
10系統は、普通と準急があり、交互運行です。普通便のうち、朝夕の一部の便は、かりゆし倶楽部(昔の軽井沢倶楽部)を経由します。
他に、平野線が4系統と同じ経路を通りますが、1日4本程度の運行です。
所要時間は、空港~バスターミナル間が、4系統が37分、10系統の準急が40分、普通が43分ですが、かりゆし倶楽部経由だと47分です。
通勤ラッシュということがないらしく、日中でも朝夕でも基本変わりません。
開業当初は、4系統が40分、10系統の準急が38分でしたが、実態に即してダイヤが改正されています。
改正後の今でも、ホテルを廻る10系統は、乗り降りに手間取り遅れ気味なのに対し、実質生活路線の4系統は、特に渋滞もないので、途中のバス停で時間調整をしていることも多いのです。
所要時間が短いのは、準急ではなく、4系統の普通便なのです。
このほかに、多客時には臨時便が運航されます。
空港発に関しては、「臨時便」と表示され、終点一つ手前の離島ターミナルまでノンストップなので早いです。
バスターミナル発は臨時便ではなく「続行」と表示されます。10系統のバスの後ろを着いていき、途中で満員なると続行バスに乗せる仕組みのようで、特段早いわけではありません。
料金は、空港から離島ターミナル・終点バスターミナルまで540円です。1日フリーパスが1000円、5日間フリーパスが2000円です。車内で運転手から買えます。
料金支払いの流儀ですが、乗車時に整理券を受け取り料金後払い方式です。始発の空港でも必ず整理券を取るように言われます。何故だぁ!
ただし、
バスターミナルから乗る時は、窓口で手売りの乗車券を買わなければなりません。乗車時に運転手がパンチを入れ、降車時に渡します。
また、臨時便の場合は、直行のためか、料金先払い方式です。
変なところにこだわりが・・・もっとも、来年はまた変わっているかも知れません。
そして、昨年から再三書いていますが、車内が狭い。理由は、観光客が大きな手荷物を持ち込むからですが、そんなことは初めから分かっているはずなのに未だに対応できていません。
旧空港時代のバスは、前方右側のタイヤハウスの上が荷物置き場だったと記憶していますが、着席定員を増やすためか、今はありません。
しかし、そのタイヤハウスの上の席後ろに荷物スペース発見。最前列2名様限定ですが、これいいかも。
ええい!いちいち面倒だ!という方。タクシーに乗っても2千6~7百円です。この距離にしては安いと思います。人数が集まればその方が楽です。
ただし、時間はそんなに早くはありません。30分を切ればいいかなという程度。バスも田舎道では気合いで走りますので。
さて、そのバスですが、今年の某月某日に繰り広げられた、バス同志の仁義(少し)なき戦いを実況でお伝えします。
10系統バスターミナル16:15発石垣空港行き普通便は、かりゆし倶楽部経由で、空港到着予定時刻は17:02。
その次発車の、4系統バスターミナル16:30発便は、空港に17:07の到着予定。
15分後発ながら、終着では5分差まで詰められるダイヤなのです。
定刻にバスターミナルを出発した10系統は、ホテルでの客の乗降に手間取ったため、ANAホテル出発時点で既に9分遅れの16:43。さらに途中、遠回りとなるかりゆし倶楽部を経由するため、後続の4系統にどんどん迫られます。
一方、4系統は順調に運航、いや運行を続け、10系統が宮良西バス停に停車中、このバス停で降りる客がいない4系統が、何と追い抜いて行ってしまったのです。
路線バスでは、普通ありえんだろうが。
抜かれた10系統は必死で後を追うも、おじいの運転する軽トラに行く手を阻まれスピードが上がらず。
やっと軽トラが左折するや、一気にアクセル全開の10系統。直線に入ると、前方遙か先を行く4系統を補足。
そして、4系統が白保中学校バス停で停止する否や、フルスロットルで追い越し体制に入る10系統。4系統は客扱いを終え、右ウインカーを出して発車の合図するも、10系統は目には目をと言わんばかりに無視して追い越す。
その後、10系統は、制限時速50キロの道を、メーターを見たわけではないが、どうみても60キロ、いや70キロ出ているかも・・・という快走。
路線バスがスピードオーバーしていいのか、いや、定時運行こそ路線バスの命と言わんばかりの気迫で、遅れ回復に努めた結果、終点の石垣空港には、5分遅れの17:07に到着したのでした。
途中デッドヒートを演じた4系統も続き、こちらは余裕で定刻の到着となりました。
(この話は、ぼぼノンフィクションです。 笑 )
0 件のコメント:
コメントを投稿