2021年4月5日月曜日

宮古島・石垣島のホテル選びのお助け


 桜が咲き桜が散り、いよいよ夏が近づきいて来ました。
 そろそろ夏の沖縄旅行の計画を考える人も多いと思いますが、今は団体旅行やグループ旅行よりも、一人旅や家族旅行、少人数の旅行が推奨されています。

 一人旅初心者でも敷居が低いのがホテル泊。しかし、沖縄に限りませんが、近年、宿の形態がボーダレス化する一方、新しいホテルもガンガンできて、何処がいいのかお悩みの人も多いと思います。


 そこで今回は、宮古島、石垣島の宿泊特化型の小規模ホテルを中心に、価格以外のチェックポイントを考えてみたいと思います。




そもそもホテルとは

 かつては、部屋は畳敷きで、風呂、便所等は共用なのが旅館、部屋はベッドルームで、バス・トイレ付きなのがホテルだったのですが、その中間形態が増えたことで、数年前に旅館業法が改正され、一括して旅館・ホテル営業とされました。

 そんなこともあり、実は、民宿・ペンション・ゲストハウスなどと呼ばれているところも、ほとんどが旅館・ホテル営業に分類されます。

 だから今では、何となくホテルっぽいところがホテル!ということで構いません。

 
 一応業界では、

ビジネスホテル 宿泊特化型のホテルで、居室以外の施設があまりない

シティホテル 居室のほかに、ロビー、宴会場、レストラン・バー、売店などがある

リゾートホテル 海などの観光地に建てられたホテルで、レジャーに直結する

 といった分類がされているようです。


 また、グレードについては、ラグジュアリー(最高級) ハイエンド(高級) ミドル(中級) エコノミー(普通) バジェット(低料金)にランクされ、1泊1名1万円がエコノミーの基準だそうです。
 

 旅行会社で三つ星とか、Aランクとかの格付けをしているところも多いですが、各社独自の格付けで、基準がハッキリしないものが多いようです。

 



ホテル選びのチェックポイント ①立地

 宮古島には「駅前」という概念がないので、何処が中心市街地で、何処が利便性が高いのか分かり難いのですが、西里通り・下里通り一帯が、飲食店などが集中する繁華街です。

 ただ、ここいら辺は、狭い道や一方通行も多いので、単に西里通りに近いか否かだけではなく、ホテルがどの通りに面しているかを確認しておいた方がいいと思います。

 石垣島に関しては、離島ターミナル・バスターミナルが駅のような役割なので、それらの周辺が、中心市街地と言えます。

 また、離島ターミナルからはやや離れますが、真栄里周辺も、ホテル、飲食店の集まる繁華街です。船に乗って離島に行く予定のない人は、候補に加えていいと思います。


 中心市街地から離れる場合は、周辺に飲食店・コンビニがあるか否かが特に重要です。
 ホテル選びの際は、周辺に何があるか、Googleマップなどで確認しておくことをお勧めします。


②施設・設備

 まず、部屋の広さがポイントとなります。
 どうせ寝るだけだから、狭くても安い方がいいと考える人も多いと思いますが、沖縄旅行者に関しては、バックパッカーよりも、海遊び用の機材などで大きな荷物を抱えてやって来る人が多いので、ある程度のスペースがあった方が快適です。

 大雑把な目安でいうと、シングルルームで12平米だと、ベッド、バスルーム、テーブル(小さい)でほぼ一杯、通路部分が極小という感じになるので、それを基準に想像してみると部屋の広さが大体イメージできると思います。


 宮古島ではほとんどの人が、石垣島でも多くの人がレンタカー移動だと思いますが、駐車場の有無も重要です。

 ホテル専用の駐車場があるか、あるとしても客室数に対応した十分な台数分が確保されているか、予約可能か先着順か、無料か有料か、また、入庫後、チェックアウトまで車を出せないとなると食事など夜間外出ができないので、その点もチェックポイントです。

 よく分からない場合は、ホテルの公式ホームページや口コミにも当たってみましょう。


 エレベータが1基しかないホテルは、客室数が特に少ないホテルを除き、特に朝食とチェックアウトが重なる朝は悲惨です。分かるなら回避した方が安心です。

 シャワールームがあって、チェックアウト後でも使わせてくれる(有料の場合もある)ところは助かります。最終日に泳いでも、さっぱりして飛行機に乗れます。

 ダイビングをする人は、機材置き場があるかどうかも要チェックです。

 大浴場もあると嬉しい施設です。暑い沖縄ではシャワーがあればいいと考えがちですが、ダイビング、シュノーケリングなどで、長時間海に浸かった後は、風呂で暖まりたくなります。


③サービス

 宿泊特化型のホテルでは、宿泊以外のサービスはあまり期待できないと割り切って泊まるべきなのですが、最近は、ホテルの顔とも言うべきフロントサービスすら簡略化するところも増えています。

 普通は、チェックイン・チェックアウトのときだけしか立ち寄らないフロントですが、いざという時、例えば急病、事故、ルームキーの破損・紛失、といった緊急事態にはフロントがしっかりしていると安心です。
 また、自分の経験では、深夜、他の部屋で客が騒いでいた(日本語の通じない団体客)ときに、フロントに電話をして注意してもらったこともあります。

 荷物の発送、一時預かり、レンタカーの手配、近くのお勧めの飲食店の紹介など、フロントがしっかりしていれば当然受けられるサービスですので、この辺も、ホテルの公式ホームページや口コミで確認しておいた方がいいと思います。


 朝食が付く場合は、大きく、バイキング形式の朝食、お母さんみたいな人がいて昔ながらの朝定食を出してくれる、パンと牛乳・珈琲程度の軽朝食といった3つのパターンがあります。
 どこの朝食が美味しいかは、口コミでみていくしかありませんが、好みの問題もあり事前にチェックすることは簡単ではありません。


 その他、石垣島に関しては、空港から離れていることもあって、空港送迎サービスがあるとうれしいポイントです。

 



ネット予約に関して

 今時のホテル予約は、ほとんどネット経由だと思いますが、旅行会社系(Jらん・R天・元交通公社など)、航空会社系の一括検索サイトなどから探し出すのが便利です。

 色々検索すると、同じホテルが同じ値段で載っているとは限らないのが面白いところで、手持ちの空室数が違ったり、特別プランがあったり、会社毎のポイントサービスがあったりするので、時間のある人は、即決しないでと色々比べてみると面白いと思います。

 また、希望するホテルがまったく予約できない場合でも、後日の検索で「空室あり」となることもあります。これはキャンセル分が反映されるためです。

 キャンセルは、キャンセル料と関連しての発生しやすいので、20日前、7日前など、キャンセル料の節目の日直後が狙い目です。

 ホテルによっては、公式ホームページからの予約をベストレート保障(一番安く泊まれる)としているところもあります。
 ただ、それで劇的に安くなることはないと思いますが。

 なお、値段に関して言えば、航空券とのセット予約が、トータルとして一番安くなることが多いので、覚えておいてください。



口コミに関して

 宿泊先の情報を集めるには、口コミは重要なツールであり、予約サイトにも、大抵口コミ欄があります。
 一方、責任のない個人の口コミですので、どこまで信頼するかは難しいところです。
 接客が良かった、悪かったといったような主観的評価よりも、客観的な情報を重視するといいのではないでしょうか

 エレベータ待ちがひどいとか、駐車場が狭くて入庫しにくい、といった細かいネガティブ情報は、口コミでしか得られないので、ある意味貴重な情報源です。



面倒だったら

 色々と書いて来ましたが、そんなこと一々調べらてられるか!と仰る人もいると思います。ごもっともです。

 泊まったホテルが狭かったとか、もっと安く泊まれたのに、ということがあっても、まあ旅のネタで済むかも知れません。

 ですが、近くに飲食店がなくて食事で妥協したとか、石垣島だと、道に迷って船に乗り遅れたなんてことになると、旅そのものの成否に関わるので、ほかはともかく、立地だけはしっかり確認してください。





 当ブログで度々書いていますが、自分自身はホテルより、民宿・ペンションの方が好きなのですが、しばらくはコロナが終息しそうにない中では、プライベート重視のホテルであれば安心、かつ、気兼ねなく旅をすることができると思います。

 また、一人旅を始めるには、コロナ騒ぎはむしろちょうどいい機会でもあると考え、今回は、ホテル選びというピンポイントの話題に触れてみました。 

 お役に立てると幸いです。



 新着記事は、Twitter と Facebookでお知らせしています。

 スマホの方は、「ウェブ バージョンを表示」をタップすると各種機能が使えます。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿