コロナの蔓延防止等重点措置に基づき、沖縄県が指定地域にした那覇市。
飲食店の営業は夜8時まで、酒類の提供は夜の7時までとするよう要請されています。
実際のところどうなっているのか、GW直前の週末、夜の那覇市内に足を運んでみました。
といっても、本当の「潜入レポート」ならば、店に入ってインタビューもするべきなのでしょうが、旅行記なので、おっかなびっくり様子を見に行っただけの、「潜入しないレポ」ですが・・・
沖縄一の繁華街、那覇市松山。夜の8時半頃。
松山交差点の歩道橋から見渡すと、周囲は暗く、人通りも少ない。ほとんどの店が閉まっている中で、開いている店もチラホラあるかなと、まあここまでは想定どおりでした。
ところが、実際に通りを歩いてみると、あっという間に客引きに囲まれました。
「おにーさんどうですか」「もう少し飲んでいきませんか」
ちょっと油断していたので、驚きました。逃げるように振り切って、早足で進みます。
今度は、客引きに遇わないよう気を付けながら一通り周辺を歩いてみると、居酒屋のような目立つ店は、閉まっているところが多かった一方、通りからは目立たないながらも、灯りが消えない店も結構あるようでした。
タクシーも流していたので、それなりに客も居るということでしょうか。
次いで、国際通りまで足を伸ばします。
ここは、「まん防」以前から、外国人観光客の激減で、瀕死状態だったのですが、「まん防」がトドメを刺したようで、夜9時にしてゴーストタウン状態。
土産物店は、ほぼ全滅。何しろ、歩いている人が滅多にいません。通りを走る車すらチラホラ。
開いていたのは、ごく一部の居酒屋。夜の9時を廻っていましたが、それなりの人がまだ中に居た様子。
ドアには「Closed」の札が掛かっていたのですが。
ツアーを利用して安く離島に行く都合で、那覇前泊となったのですが、元々、夕方に那覇着予定だった便が遅れて、ホテルにチェックインできたのが夜の7時近く。
ホテルの人から、夕食がまだならすぐに出た方がいいと言われ、外食はあきらめて、コンビニで弁当とビールを買い込み部屋で食事。
そばくらいなら食べられるだろうと思っていたので、前泊とは言え、寂しい沖縄旅行の初日となってしまいました。
マスコミによく登場する、沖縄県立中部病院の高山義浩医師は、沖縄でコロナの流行が繰り返される理由として、次のことを挙げています。
・那覇市などの人口密度の高さ
・移動人口の多さ(歓楽街の主要客層が観光客である)
・若者人口の多さ
・PCR検査数の多さ(人口当たりの検査数が、東京都、大阪府に次ぐ)
・壮年層の有配偶者率の低さ(食事を兼ねてスナックに通う、昼カラオケをする等)
・世代間交流の活発さ(祖父母と同居する若者、一族が集まる伝統行事等)
・夏の締め切った冷房空間
・在日米軍の影響
そして、観光客が多いからといった単一的な理由ではないとも指摘しています。
GWを控え、声高に「行くな」「来るな」を繰り返す行政のトップ達。
人の移動が減れば感染者も減るでしょう。でも、外来種を駆除するために、野生生物を一網打尽に駆除するようなやり方では、貴重な在来種まで減らしてしまいます。
今本当にしなければならないことは、遠く離れた安全な場所から「行くな」「来るな」と叫ぶことではなく、危険地帯に飛び込んでいって、そこに密集する人達に「マスクを外して会話をするな」と強く求めることではないのでしょうか。
ひっそりしているようで実は人が集まっていそうな夜の松山、週末の夜9時なのにゴーストタウンになってしまった国際通り、欠航便だらけでガラガラの那覇空港を見て、そう思わざるを得ません。
※ 高山医師の記事はこちら。
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