石垣島の北東部、簡単に言うと玉取展望台の背後辺りにある山を切り開いて造られた道路、「野底林道」。
今年で、ちょうど10年目のまだ新しい道路です。
高い場所を通るので、所々垣間見える海はとても綺麗です。しかし、メンテがされていないのか、西側の入口付近の看板は既にこんな感じに。
この林道は、もちろん一般車両通行可ですが、石垣島タウンガイドの地図に載っていない、不思議な道路なんです。
GoogleMAPを参考に落としてみるとこんな感じかな。
と言うことは、、地元の林業振興のための道路であって、観光客には通って欲しくないということなのでしょうか。幅員は4㍍。今どきの道路としては最低限の規格です。曲がりくねった急坂が続きます。対向車には滅多に遭遇しませんが、快適なドライブとはいきません。
それはそれで、理解できなくもない、と思ったのですが・・・
最大標高地点にはこんな四阿が。これは、どう見たってここで休んでください、ここからの眺めを堪能してください、ですよね。
しかし、この四阿のある場所には駐車場がない。
車がほとんど通らないから、路駐でも支障はないですけど。もちろん、駐停車禁止区域でもありませんし。
しかししかし、駐車場が無いということは、やはり一般車両には通ってほしくないのかな。
しかししかししかしですよ。途中にこの道としては広い駐車場があるのです。
ここは何処かというと、野底岳(マーペー)の登山口です。
ちょっと話が横道に逸れますが、野底岳は標高282㍍ほどの山ですが、従来は、登り切るのに小一時間ほどかかっていました。この林道の駐車場からは、15分ほどで山頂に到着します。
国土地理院の採用している名称は野底岳(のそこだけ)ですが、地元では野底マーペー(ぬすくまーぺー)と呼ばれています。
マーペーとは女の名前で、黒島からこの地に強制移住させられた娘マーペーが、引き離された恋人のいる黒島を見たいと思う一念で野底岳に登ったところ、黒島のある南西方向には、野底岳よりも高い於茂登岳があって黒島は見えず、マーペーちゃんは、悲しみのあまり石になってしまったという伝説があります。
話を戻して、結局この林道は、野底岳登山のために造られたのでしょうか?
林道とは林野庁の所管する道路(普通の道路は国土交通省所管)で、林業受益地に建設されるものです。
分かり易く言えば、林業に必要か林業で儲かった地域に造られるもの。
この林道の沿線で、木材の切り出しをしているとか、造林・営林が行われているとかいう雰囲気は全く感じられません。
結局謎の道。
でも、入口はちょっと分かりにくいですが天気のいい日にドライブしてみてください。せっかく造られた道ですから。
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