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2014年11月18日火曜日

沖縄クチコミ情報の読み方について


 旅行前に色々下調べするのは楽しいですよね。
 昔だったら、旅行ガイド本を買って読むくらいしか方法がなかったけれど、今やネットでほとんどの情報が入手出来ます。


 中でも、「クチコミ」というものは、ネットならではの産物。実際に行った人の情報であり、量も多い。しかも、良いことだけでなく、悪い点ももちゃんと指摘してるし。

 沖縄関連でも、商業サイトから個人のサイトまで、その気になればもの凄い数のクチコミを読むことが出来ます。「私は、クチコミ第一主義です。」なんて公言する人も。

 しかし、以前、やらせが問題になったように、匿名の情報を本当に信用してもいいのか、少なからず心配になります。

 そこで、当ブログとして、クチコミ(もちろん沖縄旅行関係ですが)なるものをどうやって活用するのがよいのか、考察してみました。



 以下の文は、もちろん私見です。というか、この記事自体がクチコミ情報であることをご理解の上お読みください。


 まず、クチコミを投稿する人って、どんな人なんでしょうか。

 旅の思い出を誰かに語りたい...そんなノリで書く人

 知識·経験を伝えたい、読んでもらいたい、目立ちたい人
 まあ、これは自分がブログを書くのと同じようなようなもんですな。

 どうしても書きたい出来事があった人
 凄く印象に残ったことがあった、不愉快な思いをした場合などには、それを言いたくなるという心理です。

 景品や賞品がもらえるので



 次に、評価やコメントの特徴なり傾向を分析してみます。

 旅行に行けば、一般にテンションが高くなり、高評価に繋がります。「5点満点で評価してください。3点が普通です。」と書いてあっても5点・4点を付けやすく、1点・2点はあまり付きません。
 特に旅慣れていない人や、沖縄10年振り~みたいな人にはその傾向が強く出ます。

 一方その反対に、一部の人は、何にでも感動するのは初心者みたいでみっともないという心理が働くのか、何かにつけて辛めの評価をする傾向があります。コメントを読んでみて、よろず批判的だったり、他との比較の上で低評価をすることの多い人はこの部類です。

 何か不愉快なことがあれば、それが原因で全体が低評価になります。コメントを読んで客観性を欠く記述であれば要注意です。反対に、サプライズがあれば高評価に繋がり易いです。

 また、例外だとは思いますが、故意に高評価・低評価をしたり、匿名であるのをいいことに誹謗中傷するケースもあり得ます。

 ということで、素直に信じちゃいけないよ、とまでは言いませんが、書いてあることをすべて額面通り受け取るのは、ちょっと・・・なのです。
 


 だからといって、クチコミは使えないと決め付けるのは極論だと思います。自分の知りたいことに関して山のような情報があるわけですから、使わない手は無いと思います。

 自分もこの記事を書くに当たって、改めてクチコミサイトを訪問し、徹底的に読んでみましたが、本当に色々なことが書いてありました。

 では、実際クチコミをどのように読んでいけばいいのでしょうか。


 評価·評点よりも具体的なコメントを参考に
 例えば、料理の満足度を5点満点で採点するとします。端に美味しさが重視されているのか、コストパフォーマンスが考慮されているのか、食器や調度品、店の雰囲気も含んでの評価なのか、基準が各人で異なるはずなのですが、それがどう評価に反映されているのかはあまり分かりません。点数や星の数よりも、コメント読んでみてください。

 コメントの中でも「綺麗だった」、「たいしたことなかった」、という抽象的なコメントより、具体的なコメントが参考になります。
 「視界を遮る物がなく広大な景色が楽しめた」、「波打ち際に海藻やゴミが沢山打ちあげられていて、砂浜は綺麗でなかった」、「店員が少ないのか、注文しようと思ってもなかなか店員がつかまらない」、「豪華とは言えないものの、島野菜をふんだんに使った料理は好感が持てた」等々。
 また、コメントを読めばその人がどういう基準で採点したかも分かって来ます。

 感情的に書かれていると思ったら斜め読みを
 マイナスポイントが感情的に書かれている場合、例えば、「店員の言葉遣いが悪く気分が悪かった」、「女の客には優しいが、男には素っ気ない対応をする」、「何度も電話したのに出なかった」、「部屋が汚くて落ち着かなかった」、などといった、ピンポイントの問題点が全体の評価を下げているかも知れません。
 問題がありそうな所は避けた方が無難だとつい思いがちですが、そう決め付けず、他の情報にも当たるといいと思います。

 Q&A形式でシンプルな質問に詳しく回答されている場合は参考程度に
 知○袋のようなQ&A形式のクチコミで、「宮古島のオススメ教えてください」「石垣島の過ごし方をアドバイスしてください」といったシンプルな質問に、断定的に、或いは、事細かく回答がされている場合は、頼りになるようで、実は回答者があまり島に詳しくないような気がします。

 オススメと簡単に言われても、何を勧めるかは、相手が、沖縄(離島)旅行歴はあるか、いつ行くのか、メンバーに子供・高齢者はいるか、そもそも何をしたいのか、車の免許は持っているか、泳げるか、シュノーケリングの経験はあるか、滞在日数は、宿の希望は、予算は、船は大丈夫か、自転車に乗れない人は居るか等々、条件や希望を細かく聞かないと決まらないはずなんです。
 島のことを知れば知るほど、答えに悩むようになるのです。

 善意で回答している人には失礼になるのですが、そんなに簡単に答えられるのは、持っている情報が少ないからだと思います。

 自分も経験があります。石垣島に3回ほど行った時点で、「同じところに3回も来たんだから、島のことは大体分かった」みたいな感じで、アドバイスとかしていました。ところが、その後行けば行くほど色んなことが分かって来て、同時に知らないことも沢山あることが分かって来ました。今思い返すと、あんなに断定的に言っちゃったのが恥ずかしいです。

 余談ですが、「沖縄に何度も行った」と吹聴しているもので、「何処の島がいいか」と聞かれることが多いのですが、この質問に答えるのはもの凄く難しいのです。どの島もそれぞれにいいので、どういう視点から答えるべきか言ってもらわないと、回答できません。

 ランキングで明確な基準は公表されているか
 ランキング(ホテルランキング・ビーチランキングなど)が発表されている場合は、基準が明記されている場合を除き、参考の小盛程度の扱いに止めた方がいいと思います。
 人気ナンバーワンのホテルに泊まりたい、ビーチで泳ぎたいと当然思ってしまいますが、もし、恣意的にランキングが決められていたとすれば、まんまとそれに乗ってしまう恐れもあります。

 以前、あるサイトで沖縄のビーチベスト10なるものが発表になりましたが、一位とされたビーチの写真が別のビーチのものだったことがありました。担当者が、その場所を知っていれば絶対に起きえない間違えで、そのランキングの精度は推して知るべしです。



 ということで、クチコミの活用方法は、要は、多数の情報の中から役に立たない情報をスルーしながら、自分に役に立つ情報を拾い出して読んでいく、とそういうことになりますかね。

 どうですか、面倒ですか?そうなると、何も考えず信頼していいのは、やはり公刊されている旅行誌なのでしょうか。

 でも、こんなこともありました。
 全国の旅行ガイド誌を出している大手誌の「石垣・宮古・西表島」版は、沖縄旅行の必需品として「日傘」をイラスト入りで紹介。
 でも、向こうで日傘を差している人なんて、滅~多に見ないんですけれど。
 風が強い島では、日傘は面倒。必需品というなら帽子でしょ。いかにも、沖縄に行ったことがないライターが書いちゃった、って感じですな。

 所詮、旅行情報なんてこんなもんなんですかね。

 まあ、最後は自己責任でご判断を、ということになってしまいそうですが、そもそも、事前にそんなにガッチリ調べないで、臨機応変に楽しむというはいかがでしょうか。

 旅行前にクチコミを読むと、それだけで気分が盛り上がってきてワクワクしたりします。
 それだけでもいいじゃないですか。

 心配性だという人も、「何処の島では自転車が借りられるか」、「民宿××の部屋は鍵の掛かる個室か」といった客観的な情報収集に止め、綺麗、感動した、期待外れといった主観的な情報は参考程度でいかがですか。

 当ブログは、本当は自分の撮った写真を見てもらいたくて始めたのですが、情報的なものも多く書いています。好きなことは、どうしても人に言いたくなるのです。
 その中で、美しい、素晴らしい、不便になったなどと主観的な感想を散々ほざいておりますが、最終的にはご自身で判断していただきたいのですが、その結果として、「当ブログの情報は信用できる」と思っていただけるよう頑張りたいと思います。

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