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2025年7月12日土曜日

沖縄の雨人(あめんちゅ)?それとも雨ハラ?

 

 近頃は、「晴れ女」「雨男」という言い方はあまりよろしくないそうなので、「雨人」。

 沖縄風に「あめんちゅ」なんてどうですかね。


 でも、ここまできたらもう「雨ハラ」じゃね。





 6月下旬のこと。目的地は宮古島だったのですが、航空券の都合上那覇で半日ほど時間ができました。

 早々と梅雨明けし、夏絶好調の沖縄。行ったのは、那覇市の北側にある末吉公園です。



 まだ午前中なのにパラパラ雨が降ってきた。

 まあ、良くある片降り(かたぶい)かと思って、気象庁のサイトを開くと、 広い沖縄本島の中で、何とここだけピンポイントで雨が降ってる。



 ふざけんなよ~! これはもう宝くじが当たるくらいの確率では。

 今まで当ブログで、「沖縄の天気予報は当たらない」と散々いじってきたから、天気からハラスメントされたのか。



 先日の石垣島。

 台風4号は台湾の西を進み、八重山航路の一部が欠航になったものの、それ以外の影響はありませんでした。

 これから徐々に台風一過の晴れとなることを期待していたのですが・・・


 なかなかスッキリ晴れないどよ~んな天気。



 台風が熱帯低気圧に変わって去った後に、石垣島上空に低気圧が発生している。



 もうエエ加減にせい! ざけんな!べーロー!


 
 翌朝の、石垣島サザンゲートブリッジからの眺め。低気圧の中心がすぐそばにあるのだから当然雨かと思ったら、うっすら日が差している。

 本当に沖縄の天気は分かりません。




 ちなみに、「晴れ女」とは元々、農業の神である稲荷系の守護霊が憑いた女の人のことで、晴れを呼び込む力を持つと信じられていたそうです。
 (諸説あります。笑)



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2025年7月7日月曜日

沖縄ごはんの仕入れに着いていった

 



 マーマチのバター焼き。マーマチ(島言葉)とはヒメダイのことです。



 リゾートホテルのレストランならば、食材を仕入れるのに市場に行ったり、出入りの業者に届けさせたりするのだろうな、となんとなく思うのですが、個人宿の場合、食材の調達はどうするんだろうとかねがね疑問に思っていました。

 そこで、いつもお世話になっている宮古島の個人宿ヨナパハレの、朝の食材仕入れに密着取材した勝手に着いていったレポです。



 まずは、スーパサンエーに。


 ここは品揃えも良く、値段も安いので、ここで買えるものはここで買うのだとか。なるほど~。

 ちなみに、サンエーは、沖縄県有数の総合スーパーですが、発祥は宮古島の雑貨店だったとか。



 メモを見ながら、夕食の構想中?



 さすが沖縄のスーパー。豆腐売り場に島豆腐やゆし豆腐が普通に並んでいました。
 内地のスーパーと違って、小さいサイズのものが少ないような。そんなところも沖縄的です。



 そして驚き!豚の皮付きバラ肉がスーパーで売られている。これは、当然ラフテー用ですが、内地で皮付きの豚肉なんて探してもそう簡単に見つかりません。 



 続いて、ファーマーズマーケット「あたらす市場」に。



 農家が、自分のところで収穫した野菜を自分で値段を付けて売るシステムです。いい物を安く買うには、目利きが必要です。
 


 次は、あれっ?普通の家? と思ったら、ここは魚屋でした。いよいよ本日の仕入れのメインです。



 魚屋と言っても、魚全般を扱うわけではありません。その日漁港に上がった物だけが並びます。
 文字どおりの鮮魚店。

 鮮魚なので、ベタベタ触るわけにはいきません。触っても構わない部分を手に取って真剣に品定め。 


 
 決まったらおじさんに捌いてもらって、



 用意したクーラーボックスに素早く積み込みます。



 この後、マックスバリューにも寄って、不足しているものを買い足します。 一般家庭のように、スーパー1軒ですべて揃うわけではありません。

 狭い宮古島でも、4件廻るとゆうに1時間を超えます。これを毎朝やっているわけです。
 



 その成果は、数時間後の食卓に並びます。



 調理は勿論ですが、仕入れも大変。当たり前のことがよく分かりました。




 お客さんの少ない個人宿だと、大量仕入れとは正反対に、少しずつ食材を買わなければなりません。

 諸物価高騰の折、コスト面では厳しいかと思いますが、これからもよろしくお願いします。
 また、取材?にご協力いただき、感謝です。



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2025年7月3日木曜日

外国人だらけの那覇はもはや ”ニセコ” なのか

 


 外国人が多いなんて今さらニュースにもならない話ですが、それにしても外国人が多かったのが、那覇空港とその周辺です。


 マジで日本語を話している観光客が少ないんですよ。この時期修学旅行生の団体もいるのですが、その存在が目立たないのです。

 空港も、ゆいレール車内も、国際通りも松山周辺までも。目立つのは外国人ばかりです。

 


 今やオーバーツーリズムの代表格みたいな北海道のニセコ。

 ニセコに外国人が増え出したのは15年くらい前でした。リゾートホテルが次々に外資に売却されました。

 でも、10年前くらいまでは、値段は安かったのです。

 リゾートホテルに泊まる航空券の付いたツアーが、こちらが申し訳なく思うほど安かったのです。

 せめて、少しは北海道経済に貢献しようとか何とか言っちゃって、友達とビールを飲みまくっていました。笑


 今や、カツ丼が3000円・味噌ラーメンが2000円の世界になってしまいましたが、外国人が増える → 物価が上がる → 日本人は行かなくなる、という流れだと思います。


 あまり考えたくはありませんが、那覇が、沖縄がそんなことになったらどうしよう。




 那覇空港にて。
 好きで以前からよく食べていたゆし豆腐そば。今年の値段は遂に税込み1087円!

 レストランではなくフードコートです。これで千円超えなら、那覇空港で千円以下で食べられる食事はないかも。




 ゆいレールの1日乗車券も1000円に上がっていました。去年まではずっと800円で、消費税が10%になったときも値上げはなかったのに。 




 市内の飲食店の看板には「A5和牛」の文字が目立ちます。

 A5等級とは要するに、「商品となる牛肉がたくさん取れて、脂肪の色と質、牛肉の色や締まり、きめ細やかさに優れ、脂肪が多く細かい」ということです。
 必ずしも肉の旨さとは関係ないと言われていますが、値段は間違いなく高いです。

 ですが、今や那覇には「A5和牛」を食べたい人が沢山いるのでしょう。




 ちょうど路線価の発表がありました。

 沖縄県内の調査地点の平均は、6.3%と11年連続で上昇し、上昇率は東京都に次ぎ全国で2番目だそうです。

 県内で路線価が最も高いのは、那覇市久茂地3丁目(国際通り)で156万円(㎡)、去年に比べて4%上がっています。



 こんな風に、じわじわじわじわ物価が上がって、やがて那覇は日本人が寄りつかない観光地になってしまう、なんてことは絶対に避けて欲しいと思いませんか。





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2025年6月29日日曜日

宮古島前浜2025 海は綺麗だった

 


 「海は綺麗だった」というのは、少々毒のある言い方ですが。間違いなく海は綺麗です。宮古島の前浜です。

 
 近年、水上バイクがかっ飛んでいたり、女性の観光客にしつこい営業をする輩がいたり、クルーズ船の観光客がバス数十台に分乗して大挙して押し寄せたりと、残念なビーチになりつつあります。

 でも、人のまだあまりいない朝、といっても早朝ではなく9時頃に、昔のイメージのままの美しいビーチが佇んでいました。




 前浜港の桟橋です。ここは車両規制の効果が現れてスッキリしました。



 その桟橋の左側、南東方向です。同じく綺麗な海が続きます。この辺りは、時間帯によっては業者がひしめいていますが、この時は無人でした。



 桟橋を挟んで遠方のビーチを望遠レンズで撮りました。海は綺麗ですが、正面のバナナボートなどは、ちょっと気になりますよねぇ。




 2022年には、この場所に「BEACH PAVILION MAEHAMA」なんていう施設がありました。

 建物は仮設でしたが、木を伐採し重機を入れて整地をしたのに、わずか1年ほどで跡形もなく消えてしまいました。


 どうなったのか、ググって見ても何も出てきません。一体何をしたかったのでしょうか。



 そして、やはりあった残念な光景。




 こちらは夕刻。西日に照らされて来間大橋がオレンジ色に輝いています。前浜港からの眺めです。

 こんなシーンにも遭遇できます。




 東洋一美しいと言われた宮古島の前浜。海は本当に綺麗です。




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2025年6月23日月曜日

竹富町と安栄観光・八重山観光フェリー

 



 最近、竹富町のHPにこんなお知らせが掲載され、ネットで話題になっています。でも一体何が問題なのでしょうか。

 


【町民の皆さまへ 旅客船の利用についてのお願い】

 石垣空港の国際線定期便が再開され、今後、観光客の入域数が大幅に増加することが見込まれています。

 それに伴い、島発着の船便が混雑し、特に土日や連休などは事前予約等で満席になるケースが増える可能性があります。

 竹富町では、町民の皆さまが通院・通学・買い物など、日常生活のために船を利用しており、多くの方が当日に乗船券を購入されています。

 しかしながら、観光客の予約が増える中で、当日に乗ろうとしても満席で乗れない事態が懸念されています。

 町では、町民の皆さまの大切な生活交通を確保するため、余裕を持った乗船券を購入していただくようお願いしております。




 竹富島、西表島、小浜島など竹富町の各島の住民は、生活のため、船に乗って石垣島に行かなければなりません。

 スーパーも、銀行も、高校も、大きな病院も石垣島にしかありません。竹富町役場ですら、石垣島にあるのです。

 石垣港と各島を結ぶ八重山航路は、竹富町民にとってまさしく生命線です。船が観光客で溢れて町民が乗れなくなったら大変なことになってしまいます。

 でも、そんな一大事なら、町として船を増便してくれとか、町民優先枠を設けてくれといった要望をするべきでは?と思いますよね。




 八重山航路は船ですから、もちろん定員があります。

 ただ、コロナ以前は便数も多く、また、並んでいる人が多ければ後続の便がでるなど融通が利いたので、通勤電車感覚で気軽に乗ることができました。

 予約のシステムは以前からありましたが、夏の波照間行きの朝1便のような人気便でなければ、町民はもちろん、一般の観光客でも、あらかじめ船を予約して乗るという発想はほとんどなかったと思います。


 それが近年、スマホで簡単に予約ができることになったことや、現金決済を嫌う外国人がネット予約に走るなど、あらかじめ予約をして船に乗る人が増えてきました。

 加えて、船会社も人手不足などで減便し、多客時の後続便も以前ほど柔軟に運航できなくなっています。


 上記の竹富町のお知らせでは、余裕を持った乗船券を購入していただくようお願いしております。」とあるのですが、「余裕を持った乗船券の購入」と言われても、何をすればいいのかよく分かりません。

 これは要するに、町として打つ手がないということでしょう。

 増便や町民優先枠の要請をしたけれど、聞いてもらえなかったのかも知れません。




 八重山航路を担うのは、安栄観光・八重山観光フェリーの2社で、いずれも民間会社です。

 沖縄本島と、慶良間諸島、粟国島、伊江島、伊平屋島などを結ぶ航路は、それぞれの島(村)が運営する公営です。
 
 町民の生命線である八重山航路が、民間会社によって運営されているのは、それだけ利用客が多いからでしょうが、これは竹富町の財政にとってはもの凄く有り難いことです。


 町にとっても、町民にとっても、安栄観光さまさま・八重山観光フェリーさまさまなはずです。
 行政の役割として、両社と緊密で良好な関係をキープすることが極めて重要だと思います。


 もしかしたら、訪問税の徴収を巡って両社との間にしこりができたのでしょうか。





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2025年6月17日火曜日

竹富町訪問税条例が町議会で可決成立

 
 行くだけで1回毎に千円徴収されるという竹富町の訪問税条例が、6月13日に町の議会で可決成立しました。

 今後必要となる総務省との協議を経て、来年度から施行したい意向のようです。




 当初、安栄観光、八重山観光フェリーなどの運賃に上乗せする形での徴収を予定していましたが、両社から断られたためこのまま頓挫すると思ったのですが、徴収方法は取り敢えず措いておいて、条例を先に創っておくことにしたようです


 船会社が徴収してくれなければ、各島のターミナルに関所を設けて、来島者から一人一人徴収するしかないと思ったのですが、条例では何と、

 当該申告納税者が訪問をした日から起算して10日以内に、訪問をした日における訪問の総数、税額その他必要な事項を記載した申告書を町長に提出し、及びその申告に係る税額を納付書によって納付しなければならない

 となっています。

 つまり、各自が自主申告して納税してくださいということです。


 八重山毎日新聞が報じたところによれば、具体的な徴収方法については規則で定めるそうで、石垣港離島ターミナル内での券売機による徴収や、ネットによる事前納入などを検討しているそうです。

 
 これでは、税金を払っても払わなくてもノーチェックという、マジメに払った人がバカみたいな制度だと思いますよね。

 でも、条例には、船会社等による特別徴収の方法もあるとされています。


 町の本音は、取り敢えず条例を先に創って、これから総務省協議とかに時間がかかるから、それまでに船会社を説得したいと考えているようです。 

 「同税をめぐっては現在、町が独自徴収する形で準備を進めている。町は地元船会社に特別徴収義務者となってもらえるよう引き続き交渉を続けていく考え(八重山毎日新聞)」だそうです。




 当ブログは、訪問税に一貫して反対しています。

 詳しい理由は過去記事に散々書きましたので、そちらを参照いただければと思いますが、もう一度簡潔に述べます。

 訪問税は普通税にも拘わらず住民は非課税だからです。


 条例の第1条には次のように書かれています。

(趣旨) 
第 1 条  この条例は、竹富町への多くの観光客等の来訪によって発生し、又は増幅する行 政需要に対応するために課する竹富町訪問税に関し、必要な事項を定めるものとする。

 このように書いておきながら、訪問税は普通税なのです。普通税とは使途を定めない普通の税金です。


 第1条で、税の目的はオーバーツーリズム対策と明言しているのだから、使い道もそれに特化した目的税とすべきですが、敢えて普通税にしたのは、ほかの目的にも税収を使いたいからでしょう。

 それにも拘わらず、住民は非課税なのです。

 
 オーバーツーリズム対策ならば、住民は非課税で構わないから、税収の使い道はそれに特化してください。

 一般財源として使いたいならば、住民を非課税にする理由はありません。住民にも公平に課税してください。

 税を負担するのはよそ者だけ、でも税収は住民のために使ってもいい、こんな不公平な税制度が何故我が国で許されるのか不思議です。




 町議会では、ただ一人、三盛克美議員が反対討論し、「観光業界や船会社との十分な合意形成がなされていない。来島者への心理的負担と観光客減少の懸念があり、使途や効果の説明も不十分」と述べたそうです八重山毎日新聞)



 竹富町の訪問税条例について一番詳しく書いた当ブログの記事はこちら


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2025年6月13日金曜日

沖縄でよく見かける花 琉球朝顔 Ⅱ

 


 沖縄の花。

 ハイビスカスは、原色で青空に映え、南国のイメージにもピッタリです。当ブログでも、時々写真をアップしています。

 しかし、沖縄でハイビスカスよりももっと目にしているはずなのに、地味なので見落としている花もあります。

 琉球朝顔もその一つです。

 
 5年以上前に当ブログで一度紹介したことがありますが、久々第二弾をお届けします。





 琉球朝顔は、西表朝顔とも言われます。和名は野朝顔(ノアサガオ)。園芸植物としては、オーシャンブルーと呼ばれているようです。

 よく見かける西洋朝顔と花の形は似ていますが、生命力が強く、何と越冬します。

 ただし、霜が降りる地域では越冬できません。その点、南国沖縄はピッタリ。そんなわけで沖縄のあちらこちらに自生しています。
  


 西洋朝顔同様、つる性の植物なので色々な所に絡みます。まるで手入れの行き届いた生け垣のようですが、勝手に生えて勝手に咲いているだけ。
 


 他の花が咲いていても、遠慮はありません。



 雨上がりの日差しに映える琉球朝顔。



 花びらの縁の方から、徐々に萎んでいきます。その過程もなかなか綺麗です。




 お仲間には、昼顔があります。こちらは、沖縄で最もよく見かける昼顔であるグンバイヒルガオです。 



 琉球朝顔との違いは、水捌けの良い砂地を好むこと、地面に這うように生育することです。
 砂浜では、コーラルブルーの海の引き立て役となるので、その点琉球朝顔よりも印象に残ります。




 夕顔というのもありますが、夕顔と言えば源氏物語ですよね。

 佳人薄命の見本みたいな儚い生涯でした。しかし、当時未成年だった光源氏と・・・なので、今なら逮捕されちゃいますねぇ。笑


 話を戻して琉球朝顔。主役は手前の花、ランタンですが、バックでいい味を出してくれています。




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