2014年9月27日土曜日
息を呑む絶景 雲を映す竹富島コンドイ浜の海
8月も終わりが近いある日の朝、竹富島のコンドイ浜に行くと、そこには見慣れたいつものコンドイ浜ではなく、夏の雲をクッキリ映した青い海が・・・
すごい!こんなの初めて見た!
海に雲が映るには、いくつか条件があります。
① 風がなく海面が波立っていないこと。
② 青空で雲が出ていること。
③ 低い雲があるなどで、海面自体には日が当たっていないこと。
今年8月下旬の沖縄は、珍しく風の吹かない日が続き、竹富島周辺もとても穏やか。元々遠浅で高い波は立たないコンドイ浜ですが、この日の波は「ちゃぽっ」て感じ。
湾内とか入り江ならともかく、一応外海と繋がっている広い海ですから驚きです。
そして、お気づきでしょうか。海に日が当たっていないので、海の色が青一色です。よく言われる、コーラルブルーとかエメラルドグリーンではない青い海。
ちなみに、同じ日ですが、少し日が当たってくるとこんな感じになります。
もちろん、いつもの真夏のコンドイ浜。普通に人が泳いでいます。
少し歩いて、西桟橋まで行ってきました。こちらも同じです。
宮古島には、東洋一とも言われる前浜がありますが、八重山でそれに対抗できるのは、波照間島のニシ浜か、もしかしたら、このコンドイ浜かも知れません。
いつ行っても、何処から見ても美しい前浜やニシ浜に対し、このコンドイ浜は、天候によって、潮の加減によって、風によってそれぞれ違う表情を見せてくれるようです。
石垣島から近く、シーズン中は、もの凄く大勢の人が泳ぎに来ますが、泳いだらサッサと帰ってしまうには惜しい素材かも知れませんね。
2014年9月21日日曜日
写真展示中 「宮古島の夕日」 × 「aboab_o」
※ 写真展示は、既に終了しています
入口ドア横の大きな窓から店内を覗くと、奥に何やら写真が・・・
中に入ってみると・・・
神奈川県座間市。小田急線相武台前駅そば
というお店です。(「アボアボ」と読みます。)
この店に、今回、自分の写真を飾ってもらうことになりました。
沖縄の民宿とか横浜の沖縄料理店には写真を飾ってもらっていますが、いずれも2Lサイズ(キャビネとほぼ同じ)の小さい物でした。
今回は、数は3点ながらも、「A3ノビ」という「A3」よりも一回り大きいサイズで、しかも、沖縄とは全く無縁の場所でアウェー勝負?に挑んだのです。
テーマは、宮古島の朝夕。
沖縄の写真といえば、海・青空のような明るく派手なイメージですが、BARの雰囲気を損なわないようにしたことと、沖縄のことを全く知らない人でも、宮古島なら名前くらいは聞いた事があると思い、このテーマをセレクトしました。
マスターからは、海の写真で構わないと言ってもらったのですが、何かテーマを絞り込まないと、どの写真にするかとても決まらない自信?があったのです。
メイキング・オブ・プチギャラリー
「A3ノビ」というサイズは、自分の写真プリンタで出力出来る最大サイズ。これを木製パネルに貼ります。
馬子にも衣装と言いますが、額装して立派な額縁に入れれば写真も映えるのですが、金がかかるだけでなく、重くなって扱いが面倒なので、比較的軽く、写真をガラス越しではなく、直に見てもらえる木製パネルを選びました。
写真を直接貼ってしまうわけですから、失敗は許されません。説明書どおり慎重に作業を進めます。
そして、今度は展示作業。開店直後におじゃまし、フックにヒモをかけます。
簡単に終わると思いきや、微妙な位置がなかなか決まりません。何度も何度もやり直しても、ホンの少しずつずれてしまう。
う~、こんなはずじゃなかった。マスターの「フフッ」というクールな笑い声を背中で聞きつつ、悪戦苦闘すること約20分。
はぁ~やっと出来たよ。トリビーで自分自身にお疲れさま。
カウンター越しに、これを写真に撮るマスター。
酒が色々あるのはもちろんですが、食事もできます。スイーツもいけます。
そして、締めにコーヒーが飲めるのが特色。
でも、マスターのこだわりは、あくまでここは大人が静かに酒を飲む場所、ということのようなんですな。
写真は、12月下旬まで飾られています(はずです)。お近くの方、お近くでない方も是非お越しいただき、グラスを片手に写真を見ていってください。
2014年9月17日水曜日
絶対に泳ぎたい! 初めての人向け宮古島ビーチガイド
初めて行く宮古島。あそこも行きたいここも行きたい、あれも食べたいこれも食べたい。
でも、宮古の綺麗な海で絶対に泳ぎたい!
何処に行ったらいいですか?
というご質問なんです。
「前浜と吉野海岸じゃダメなの?第一、宮古の海は何処でも綺麗なんだけど。」なんて冷たく言ったらまた怒られるから、まじめにお答えします。初めての人向けの宮古島ビーチガイド。
やはり何といっても、宮古に来たからには、海の中を覗いてもらいたい。ダイビングなんかしなくても珊瑚や熱帯魚が簡単に見られることを知ってもらいたい。なので、シュノーケリングを経験してもらいたいと思うのですね。
しかし、初めての宮古島となれば、まずは、極上の海に浮かんでその美しさを満喫していただきたい。そこで、宮古を代表する前浜ビーチか砂山ビーチで歓声を上げてください。
夏の太陽が照りつける中、目の前に綺麗な海があれば誰でも飛び込んでみたくなるはず。童心に返ってシンプルに楽しんでください。内地では、なかなか味わえない感覚です。
前浜では、金を出せば、マリンジェット・バナナボートなどといった”マリンレジャー”をすることが出来ますが、オススメはしません。何もこんなところまで来て、こんな綺麗な海ですることではないと思うからです。
ただ、前浜・砂山では珊瑚があまりないので、午前中にこれらの海で遊んだら、お昼を食べて、午後はシュノーケリングを是非。
宮古島周辺で、気軽にビーチからエントリーできるシュノーケリングポイントは、吉野海岸、新城海岸、来間島長間浜、池間島フナクス(通称ブロックビーチ)などがありますが、初めてであれば、珊瑚や熱帯魚が多く、比較的安心だと言われる、吉野海岸か、新城海岸がいいと思います。
このうち、吉野海岸は、駐車場は有料(500円)で、パラソルやシュノーケリングセットをレンタルしてくれる店もあります。
新城海岸は、駐車場無料ですが、トイレと簡易シャワー程度しかありません。ちょっと前までは色々お店もあったのですが。
この点に関しては色々大人の事情があり、地元でも賛否両論ありますが、観光客レベルで気遣うことは何もありません。
どちらでもお好きな方に。
ちなみに、両方行きたいという方もいると思いますが、広い海を泳ぎながら、珊瑚や熱帯魚を探すわけですから、短時間で場所を変えるのは、もったいないと思います。
マスクを着けて海の中を覗くだけで、珊瑚や熱帯魚が見えます。足が立つような浅瀬でも大丈夫な場所もあります。
これは、新城海岸で撮ったもの。干潮時だったので、水深30㎝くらい。
注意点としては、この両海岸はとても浅い所に珊瑚礁が発達しているため、干潮時は珊瑚にぶつからずに泳ぐことができない程です。
珊瑚を傷つけることは厳に謹んでいただきたいし、そもそも、岩と同じですから人間もケガの恐れがあります。潮の状況は事前に確認しておいてください。
ネットで簡単に調べられますし、地元の観光関係の人に聞けば多分教えてくれるはず。
吉野海岸、新城海岸共、島の東南側にあるので、ちょっと時間があれば、帰りに東平安名崎に観光に立ち寄ることも出来ます。
保良漁港の綺麗な海もお忘れなく。詳しくは、当ブログの過去記事を参照してください。
島の南側に、インギャーマリンガーデンという場所があります。
入江状になっていて、波がほとんど立ちません。そこそこ、綺麗で、そこそこ魚も居るのですが、前浜ほどは美しくなく、吉野海岸ほどは魚が居ないので中途半端な感じです。
しかし、風の強い時などは逆に泳ぎ易いので、知っておくと重宝します。
周辺の遊歩道から眺める海はとても綺麗ですので、泳がなくても是非行ってみてください。
最後にポイントをいくつか。
シュノーケリングをしていると、ずっと浮いている状態になるので、体の裏側が焼けます。日焼け止めは確実に塗ってください。
逆に、日焼けしたくないからといって、水着のほかに色々着込んで泳ぐ人がいますが、泳力に自信はありますか?。熱帯魚に夢中になっているうちに遠くまで流されちゃった、何てこともあり得ます。自力で泳いで帰らなければならないことを忘れないでください。
シュノーケリング中、魚に餌付けをしている人がいます。熱帯魚が沢山集まってきて一見楽しいのですが、生態系を破壊します。残念なことに、客に餌付けをさせるガイドも少なくありませんが、これは、まさにエゴであることを知ってください。
せっかく来たのだから、多少天気が悪くても、多少気温が低くても、根性で泳いじゃっている人がいますが、修行に来たのではないので、あまり無理せずに・・・
宮古島に限りませんが、沖縄離島のビーチには更衣室やシャワーがないところが多く、あっても狭かったり汚かったりするところもあります。
ホテルで水着に着替えて出掛け、帰りも狭い場所でサッと着替えられるような準備をしておきましょう。泳いだ後、少し休んで水着が乾いてから帰る人もいます。
シュノーケリングが全く初めての人は、なるべく経験者に連れて行ってもらってください。「シュノーケルクリア」(ネットで調べてください。)が出来るまでは、絶対に無理しないでください。
もし、帰る日に泳ぐ場合は、宮古島温泉(日帰り入浴施設)で汗を流し、髪も洗ってさっぱりして飛行機に乗ってください。宮古島ではそれが出来るのです。
2014年9月14日日曜日
突然ですが 沖縄そばが食べたいっ!
素うどんではなく素そば?
いえ、コレは本場宮古そばです。具は隠れているのです。
理由は、貧しく見せるためだとか。昔、肉の乗ったそばを食べると、あいつは金持ちだからと税金を徴収されたためと言われています。今では、このように麺の中に具を隠して出してくれる店は少なくなりました。
何故突然沖縄そば? いえね、暑さが一段落したせいか、何だかムショーに沖縄そばが食べたくなったのですよ。それで、今回は沖縄そば画像集です。
ソーキそば。これは、軟骨ソーキです。
三枚肉そば。地元の人は、ソーキより三枚肉を好むようです。
普通にそば(沖縄そば)といえば、豚肉、かまぼこ、葱が必ず付いています。それに、紅ショウガとこーれーぐーす(唐辛子漬けの泡盛)を数滴ふって。
ちなみに、「沖縄そば」は本島での呼び方で、宮古・八重山では、「宮古そば」・「八重山そば」といいますが、観光客向けでなければ、単に「そば」というみたいですね。。
こちらは、ちょっと凝っています。上に乗っているのは、長命草を刻んだもの。見た目はおしゃれで有難味もあるけど、だからといって味の方は・・・。
野菜そば。ここの野菜そばは旨いと言われて行ってみたけど、本当に旨かったです。少なくとも、普通のそばよりは絶対に旨いと思いました。それでも百円増しです。
こちらは、牛そば。見た目は上の野菜そばに似ていますが、スープが違います。牛の骨やモツをじっくり煮込んだスープは美味。
こちらは、ちょいと変化球のモズクそば。そばに、もずくとアーサーを加えただけなのに、ツルッと感が増して、別物みたい。目から鱗ですな。
今回は、手抜きだ!と仰る方。
まあ、そうなんですけど、お許しあれ。いや、決してネタ切れになったわけではないのですが、何だか急に沖縄そば特集をしたくなっちゃったんです。
この写真も、全部沖縄で撮ったものだし。(笑)
ところで、どうでもいいっちゃどうでもいいことなんですが、平成26年9月12日11:34頃に、アクセスカウンターが1並びに。ちょっと嬉しいかも。
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2014年9月11日木曜日
今更・・・初めてのバス旅~石垣島川平湾~
初めて石垣島に行ってから早15年。
その後何回行ったか、俄には思い出せないほど行ったのに・・・
今回初めてのバス旅を経験しました。
というか、沖縄でのバス旅自体初めて。
今までは、石垣空港の連絡バスと、モノレールが出来る前に那覇市内でバスに乗ったことがあっただけ。沖縄では、レンタカーが安くて便利なものだから、バスに乗ろうという発想自体なかったのです。
今回、ちょっと思い立って、初バス旅。
石垣島は、宮古島よりもバスの便がよく、ちゃんと時間を調べておけばバス旅もOK。
フリーパスもあり。
8:55バスターミナル発川平リゾート線に乗って、一路川平公園へ。
途中、沖縄独特の片降り(スコール)のぶち当たる。晴れているのに土砂降り。
しかし、川平公園に着いた時は、無事雨は上がっていました。早速カメラを片手に歩きます。レンタカーを駐車場に駐めたときとすることは同じですが、心なしか旅気分が盛り上がります。ぶらり途中下車の旅チックな感じ。
川平湾を見下ろす高台に咲いたハイビスカスは、皆に写真を撮られていました。
川平湾は、見た目の海は美しいのに、写真に撮るのが難しい、と以前書いたことがあります。
http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2014/03/blog-post_26.html
今回は、不安定な天候で、晴れたり曇ったり降ったりの繰り返しでしたが、まあそれなりには写ってくれました。
土産物店の屋根には、ブーゲンビリアの大樹。
しばらくすると、また片降り。空は晴れているのに・・・
傘も持っていましたが、折りたたみの小さな傘では役に立たないような土砂降り。近くの建物の軒下で雨宿りをするも、こういうときは、やっぱり車を借りておいた方が楽だなあ、と思いつつ、雨の止むのを待ちます。
スコールですから長くは続かず、すぐにまた晴れて来たので、再びカメラを持って周辺をブラブラ歩きます。途中、ブルーシールアイスクリームを食べて一休み。
グラスボートの客引きとかが凄いのかなと思っていたら、それほどでもありません。
本土の観光地と違ってノンビリしてますな。
帰り。
11:55発のバスに乗ろうと思っていたら、11:55ちょうどにバスが来た!
凄げぇ~。
もっとも、渋滞がないので、バスと言えども、遅れる要素はあまりありません。
終点のバスターミナルまで45分。現地には2時間強の滞在時間でした。
石垣島でバスに乗って観光する人なんて、ほとんど居ないんじゃないかと思っていましたが、さすがミシュラン三つ星観光地の川平湾行き。そこそこ乗っていました。
外人さんも、2~3組見かけました。
バスは、効率良く観光地巡りをしたり、目的地に速やかに移動したい場合には不便ですが、ノンビリ廻るには悪くないな、という印象です。
島に行ってノンビリしたい方は、こういうノンビリの仕方も一度いかがですか。
2014年9月6日土曜日
竹富島のキツガン(結願祭)
八重山の伝統行事、結願祭(キツガン)。ご紹介するのは、8月31日に行われた、竹富島の結願祭の奉納芸能の模様です。
清宮御獄という神社に特設会場が設けられます。
まずは、公民館長(右)のあいさつ。
島の公民館長とは、単なる自治会長にあらず、島における事実上の行政の長であり、神事の際に神司(かんつかさ=女性)を補佐する重要な役なのです。
結願祭とは、一年の願いをとくお祭りということで、一年間の感謝と、今年の豊穣を島の神様にお願いします。
二日間行われ、前日の神司の夜籠り、当日午前の拝所(22箇所)訪問を経て、ハイライトとして行われるのがこの奉納芸能です。
最初に行われる「始番狂言」。
4人の老人が、一年間の豊穣を神に報告します。
右手奥が拝所。ここは、原則として神司などの女性しか入れません。その手前に、長老達が並びます。
すべて島言葉で、何を言っているのか全く分かりませんが、台詞は決まっていて、間違いなく演じているか、長老達がチェックしているのだとか。
そして、老人達は、御神酒をいただき、子供達の芸能を楽しみます。
踊っている人達は、子供の役を演じています。
夏の沖縄で人が集まるから、とにかく暑い。観客(島のおじい、おばあ)にサンピン茶が配られます。
と思ったら、さりげにビールが・・・
続いて「始番狂言」と共に必ず行われる「芋掘狂言」。芋を収穫する二名の女性と、芋を運ぶ男性とのユーモラスな会話を通じて、芋が収穫できる喜びを表現する狂言です。
両脇の二人は女役です。
これまた、何を言っているのかまったく分からないのですが、客席から時々おばあ達の笑い声が。
最後に島に三つある集落から、それぞれ踊りを奉納します。
人口わずか三百数十人、しかも観光シーズンの真っ只中にあって、これだけの行事を行うのはさぞかし大変なことだろと思います。
しかし、竹富島では、11月頃に「種子取祭」という、さらに大規模な伝統行事が行われます。
竹富島に限りませんが、沖縄の島人が、こういった伝統行事に捧げるエネルギーはもの凄いものがあり、都市部のベッドタウンに住む自分などには想像も出来ないものです。
この日の夜、大役を終えた公民館長殿は、あちらこちらから声がかかり、はしご酒。
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