2024年10月31日木曜日

勝手に命名「下伊良海峡」2024




 伊良部島と下地島はとても近いのですが、別の島なので間には海があります。当ブログでは勝手に「下伊良海峡」と呼ぶことにしています。

 2024年の「下伊良海峡」。今回は、南側から北へと遡ります。



 ところで両島は、元々一つの島だったのが、比較的低地だった部分が波の浸食を受けて二つの島に分断されたのだそうです。

 そう言われてみると、確かに少しずつ抉られていったぽい地形ですね。


 
 まず南端の乗瀬橋(ぬーしばし)から北方向の眺めです。



 もう少し北に行くと浅瀬が目立つようになり、もう海とは思えない光景に変わります。マングローブも生えていて、まるで西表島の小河川のようです。



 ここは一応海だから、これは超ビーチサイドホテル。でも、実際は「♪ ホテルはリバーサイド」みたいな感じかな?



 中ほどにある一番大きな国仲橋からの眺めです。どうみても川にしか見えません。



 更に北に行くと流れはもうほとんどなく、水溜まりのようです。微かに下水のような臭いがしますが、これは硫化硫黄の臭いです。
 犯人は、マングローブの葉などが堆積した土です。これは、もう西表島と同じです。



 北の終点は、佐和田の浜。

 海があまり美しくないですが、理由は富栄養化。マングローブ林から流れ出た栄養分を含んだ泥のせいです。様々な生き物を育む豊かな海ですが、見た目の美しさは損なわれます。

 ということは、「下伊良海峡」は、基本的に南から北に向かって流れていて、北側に栄養分を含んだ土が溜まりやすいのでしょうか。




 戻って、最後に一番南の乗瀬橋(ぬーしばし)から南方向、渡口の浜方面の眺めです。何と言ってもここが一番綺麗です。

 ここは、渡口の浜の延長みたいな場所です。


 二つの島を隔てる「下伊良海峡」は、長さにしてホンの3~4㎞ですが、南と北ではまるで印象が違う、なかなか面白い、というか味わい深い「海」です。

 南端の乗瀬橋(ぬーしばし)ですら、ほとんどの人は通過するだけですが、それではちょっともったいない。

 もう少し時間をかけて、ゆっくり探索すれば、宮古島周辺でよく見かける海とは違う、自然の力みたいなものが感じられるかも知れません。





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2024年10月25日金曜日

石垣島竹富島で見かけたちょっとアレな光景

 

 
 突然怖い顔をしたシーサーの登場ですが、今回は、石垣島・竹富島で見かけた、ちょっとアレなものをご紹介します。

 アレと言っても、去年関西で流行ったアレ(A・R・E)ではなく、八重山のアレです。

 

 こちらは明らかに狙ったシーサーです。シーサーは元々、決まりごとはなく、瓦職人が自由に造っていいことになっているので、まあいいんでしょうね。 




 アレではなくコレは、トーテムポールか埴輪か!?と思ったら普通の木でした。

 立ち枯れて、たまたまこんな姿になっただけのようですが、偶然にしては凄いですね。よくみると、目・鼻・口もあります。



 ちょっと見にくいですが、コンクリートの柱に生えちゃったニチニチソウ。逞しすぎる。




 道端に咲いていた花。名前は分かりませんが・・・



 アップでみるとカワイイ顔してるじゃん。




 石垣島の裏通りですが、ミンサー織りの柄のペイントがなされています。センスいいと思いますが、分からない人にとっては謎の道です。



 「石垣市魚」!? だったら何なんだというツッコミはないのでしょうか。




 「荷物預かり」なのに、預かってくれるのは「現金のみ」という謎看板。




 今回は、軽めのネタでお届けしました。最後に、今年のMVA(Most Variable A・R・E)は、コレ。


 一瞬脳みそがフリーズしました。




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2024年10月20日日曜日

それで雨に濡れた花の写真を撮りに行こうと思った

 


 雨の宮古島。

 朝からこの天気では何もすることがない、とテンション下がり気味だったのですが、泊まっていた宿の庭で雨に濡れたハイビスカスの写真を撮っているうちに、だんだん気分が上がって来て、少し周辺を車で廻って、雨に濡れた花の写真を撮りに行こうかなと思い立ったのです。

 前回の続きとなります。




 雨に似合うのはカタツムリ。

 内地では、あじさいとカタツムリという組み合わせで梅雨らしさを表現したりしますが、沖縄では、カタツムリがハイビスカスの周りにいるのを結構見かけます。



 まだ咲ききらないハイビスカス。これもよく見ると小さな虫が付いています。



 花開いたハイビスカス。花びらは水を弾くみたいです。めしべには小さな水滴が付いていました。



 半開きのこの花もハイビスカスの一種でしょうか。葉っぱがハイビスカスに似ているので。



 ニチニチソウ。

 この花の花びらも水を弾きます。散り際も綺麗です。



 この花は雨に似合います。



 この写真は、別の時にとったものです。雨の後の日差しを受けて花が輝いていますが、この日は、ここまでの日差しはありませんでした。



 来間島の一画にひまわりが植えられていました。
 ひまわりは、太陽がなければ映えない花ですが、水溜まりに花が映っていたのはちょっと面白い光景でした。




 雨の沖縄で花の写真を撮る、というのは、当ブログで何度も取り上げたネタですが、自分的には雨の日の過ごし方の定番になりつつあります。

 南国沖縄に咲く原色の花々は、雨でも自己主張をします。


 もっとも、傘を挿しながら、カメラを濡らさないように写真を撮るのは大変です。カメラ用のレインコートというものもありますが、そんなに便利なものでもありません。

 そこで、車の中で待機し、雨が小降りになったところで出発して、一瞬でも雨が止むのを待ちます。

 助手がいて、大きな傘を差し掛けてくれて、先生は雨の中でも写真撮影に専念できる・・・なんてことは起こらないでしょうな。笑





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2024年10月15日火曜日

宮古島の宿 雨と庭のハイビスカス




 宮古島に行くといつも泊まる宿。ヨナパハレ。

 手入れの行き届いた庭には、いつもハイビスカスの花が咲いています。

 その日は朝から雨。天気予報もずっと雨か曇。出かけたくても、何処に行ってもこの天気じゃなぁ~と思うとテンションが下がります。

 そんなときに、庭のハイビスカスをじっくり撮らせてもらいました。





 看板にまとわりつくように咲く、ピンクのハイビスカス。偶然でしょうが、いいところに育ってくれました。



 真正面からフラッシュを炊いてみました。これだけでもイメージが変わります。



 アラマンダも咲いていました。この看板はなかなかいい仕事をしてくれます。



 開ききらないハイビスカス。これも雨のせいなのでしょうか。




 同じ場所ですが、晴れたらこうなります。咲き乱れるハイビスカスに、夏雲と青空。これぞ、ザ・沖縄という光景。



 駐車所に駐めたレンタカーの窓に映り込むハイビスカス。出発前にこんな風に出迎えてもらえると、さあ行くぞ!という気分になりますよね。




 日本一とも言われるほど海が綺麗な宮古島。でも、雨に降られると何もすることがありません。

 もう何もすることがないのだと達観すると、目の前の雨に濡れたハイビスカスが味わい深いものに変わります。

 わずかな時間でも、夢中になって写真を撮っていると気持ちも上がって来て、少し周辺を車で走ってみようかな、なんていう気分になってきます。 





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2024年10月10日木曜日

今や黒島のイチ押しスポット 伊古桟橋2024

 


 台風ネタが続いてしまいましたが、久々に綺麗な海の写真をご覧ください。黒島の伊古桟橋とその周辺の海です。




 かつては、黒島といえば仲本海岸でシュノーケリング、だったのですが、最近は仲本海岸で泳ぐ人も少なくなっています。

 もっとも、黒島にやって来る人自体が少なくなっているのですが、そんな数少ない黒島の観光客が今真っ先に目指すのは、伊古桟橋なんだとか。

 


 桟橋から東側の海を眺めたところです。穏やかなビーチです。




 こちらは、反対に桟橋の東側の砂浜に廻って桟橋方面を振り返ったところ。こんな感じもいいでしょ。 



 押しといっても、観光客の絶対数が少ない黒島では、ここに多くの人が集まるという程でもありません。同じく有形登録文化財の竹富島の西桟橋と比べれば、雲泥の差です。


 しかし、そこがまた伊古桟橋の魅力。人がいないと鳥たちが集まって来ます。



 最近では、桟橋の近くにカメがやって来るのもお約束。



 ただし、伊古桟橋には満潮の時に行ってください。干潮の時に行くと、遠浅の海が干上がってこんなことになっちゃいます。

 まあ、一番先端まで歩いて行けば、綺麗な海が見られるのですが、第一印象が悪すぎ。



 当ブログでは、ほぼ毎年この場所の写真をアップしていますが、2024年も相変わらず綺麗でした。
 というか、今年の7月に行った時は天候に恵まれ、それも単に晴れたというだけではなく、無風で潮の条件にも恵まれたようで、本当に素晴らしい光景でした。


 そんなラッキーなこともあったのですが、9月以降は連続台風でプラスマイナスゼロ、いや、トータルではマイナス?

 あぁ、あの時は良かったなぁ~ などと涙目。




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2024年10月5日土曜日

台風予報の中 宮古島に行って来ました

 


 台風予報の中、宮古島に行った結果報告です。前回記事の続きになります。

 

 10月1日、羽田からANA87便(羽田発11:45)で出発します。

 全日空は、台風の影響を考慮し、この便以降を手数料無しでの変更・キャンセルが可能としたので、そのせいかガラガラでした。
 


 着いてから真っ先に行ったのが宮古神社と漲水(はりみず)御獄。もう、神頼みしかないっしょ。

 意外にも風はなく天気は薄曇り。午前中は少し晴れたらしい。




 前浜に行ってみると、水上バイクなどは全て引き上げられていて、静かな前浜が戻っていました。
 これはこれでなかなか良いことです。





 翌10月2日は、終日ほぼ曇。風は思ったほど強くないけれど、海に行くとうねりのせいで、波はメチャメチャ高い。

 遙か彼方に強い台風が来ているんだなと実感させられます。

 10月3日になると悲しいかな、終日ほぼ雨。時々雨は止むも晴れる気配などまったくありません。

 一方、風は弱く、航空機は多良間行きのプロペラ機を含め、予定通り運航されていました。


 ということで、出発2日前に、「1日に行って4日に戻ること自体は問題なさそう。滞在中、最悪の場合は2日間宿に閉じ込められるけれど、運がいいと、台風直前の謎の晴れ間に遭遇したり、滅多にない真っ赤な夕焼けが見られるかも。」と思ったのですが、そのとおりの結果になりました。

 航空機は往復とも何事もなく飛び、ただ、宿に閉じ込められる最悪の事態には至らなかったものの、晴れ間も夕日も現れずでした。


 なお、台風により近い八重山では、与那国島・西表島などで大雨に見舞われたほか、うねりによる高波の影響で、各島を結ぶ船は、欠航が相次いだようです。

 



 さて、今回の気象庁の台風18号の進路予想は、まったく当たらなかったことになります。


 下の図は、9月27日の予想図です。

 当時はまだ熱帯低気圧だったものが台風になって、10月2日午前3時には宮古島近海を中心に、台湾から沖縄本島を含むエリアのどこかにあるというものでした。

 予報円がやたらと広いのは、予報の精度が低いということです。ちなみに気象庁は、台風が予報円の中に入る確率を70%としています。

(気象庁HP)


 ところが、実際の10月2日午前3時には、宮古島接近はおろか、27日時点の予報円にすら入っていない台湾の南南西にあって、猛烈な勢力となっていました。



 それから24時間後の10月3日なると、台風は台湾に上陸もしないまま、その場で勢力を弱めました。


 

 一方、同じ気象庁でも当たった予報もあったのです。9月29日発表の週間天気予報です。

 10月2日・3日の宮古島地方は、暴風雨にはならず、普通に天気が悪いという予報です。3日に関しては曇時々雨という程度では済まなかったですが、それでも、直接台風の影響を受けないという予報は的中したのです。

 よく見ると、2日・3日の予報は信頼度A(翌日の予報並みの信頼度がある)になっていました。自信があったということでしょう。

 この段階での台風の進路予想では、宮古島は暴風圏内に入る可能性も十分あったし、少なくとも強風域に入ることは免れられない感じだったのに。

                  (気象庁HP)


 結果論ですが、気象庁の台風18号に関する9月27日の予報は、10月の始め頃に日本の南西の方に台風が発生するという以上の意味はありませんでした。

 14号台風は、予想進路どおりにピタッと沿って進んで行きましたが、最新の科学を以てしても予測できないことがまだあるのだと思います。


 しかし、それならば、何故予報が外れたのかを解説してもらわなければ、台風情報が発表される6時間毎に右往左往するしかありません。

 気象庁の台風情報をそのまま伝えているだけなのに、「警戒」「大荒れ」「災害級」などという大袈裟な見出しをつけて配信する報道も信頼ができません。

 これならば、ストレスになる分読まない方がマシです。



 結局は素人が、気象庁の台風進路予測、週間天気予報、衛星写真、アメダスなどのデータ、そして、JTWCやWindyの予測、航空会社の動向などの様々な情報に加え、地元の人の経験則も踏まえ、自己責任で旅行の可否を判断をしなければならないのです。

 だったら、もっと情報が欲しい。気象庁は、情報を持っているのです。


 当初何故その進路を予測したか、何故西側に逸れることになったのか、何故予想外に発達したのか、何故北上が拒まれたのか。

 週間予報担当は、何故3日前に宮古島地方は台風の影響を直接受けないと予測できたのでしょうか。

 理由も途中経過にも触れず、予報だけをクルクル変えるなと、愚痴のひとつも言いたくなります。


 27日時点では、台風は2日には、宮古島近海を中心に台湾から沖縄本島を含む円内の何処かにあると予測したわけですが、この時点で気象庁が、台湾と沖縄本島が同じ可能性だと考えていたとは、今となっては到底思えません。

 でも発表されるのは、まん丸の円内の何処かということだけです。これをどう読み解けというのでしょうか。




 そんなこんなで、天気には見放されましたが、行き慣れた宮古島で、いつもの宿に泊まっていたので夜の部は楽しめました。

 自分としては、まあ行って良かったということになるのですが、オーシャンビューがウリでお値段超高めのゴージャスホテルに泊まった人は、冬の日本海みたいな海しか見られず、魅力半減では済まないくらいガッカリしたと思います。

 そう考えると、旅行もある意味ギャンブルですよね。

 

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