2025年3月31日月曜日

宮古・八重山の最近のニュース・話題など




宮古島アンバサダー!?

 宮古島観光協会では、今年の宮古島観光アンバサダーを募集してます。何じゃそりゃ?

 実は、「ミス宮古島」を今年から改称したんだそうです。

 ミス宮古島は、復帰直後から毎年選ばれていて、それなりに伝統があります。

 近年は社会の空気におもねって、応募資格から「独身」を外していましたが、名称の「ミス」はそのままでした。

 しかし、遂に今年から「ミス」も止めて「アンバサダー」とし、男性の応募も可としたものです。

 これまでは、3名のミス宮古島がそれぞれ、ミスサンゴ・ミスティダ・ミスブーゲンビレアを名乗ったのですが、アンバサダー化に伴い、ミスが取れてただのサンゴ・ティダ・ブーゲンビレアになるそうです。

 「サンゴの比嘉さん、ティダの下地さん」とか紹介されても、多分何のことだか分かりませんよね。笑

 ちなみに、アンバサダー(Ambassador)とは、大使、使節、代表といった意味です。



本当にあっちゅう間!

 下地島空港が民間空港として開業してから、3月30日でもう6年だって。ホンと早いよなぁ~




もう海開き

 石垣市、竹富町、与那国町では、近年持ち回りで海開きを開催していますが、今年は竹富町の当番で、西表島の月ヶ浜で3月15日に八重山の海開きが行われました。

 しかし、当日は生憎の荒天で、神職のお祓いを除き公民館で行われたそうですが、これで、本当に海は開けちゃったのでしょうか。


 海開きとは一般には、海水浴場営業開始日のイベントですが、月ヶ浜は海水浴場として届けられてはおらず、泳いでいる人は夏でも滅多にいません。


 以前は、石垣島の底地浜で毎年春分の日頃に、日本一早い海開きと銘打って行っていましたが、本島の某ビーチが裏切ってそれより早い日に海開きをして以来、仁義なき海開き競争が行われています。

 宮古島では、3月21日にシギラで海開きが行われました。




竹富町の訪問税に黄信号か

 竹富島や西表島など、竹富町の各島に行く人から1回千円を徴収しようとする、竹富町の訪問税条例案ですが、安栄観光、八重山観光フェリーが、徴収事務を拒否すると表明したため、暗礁に乗り上げそうです。

 千円の税金は、乗船券を売る際に一緒に徴収してもらおうという案でした。

 チケット購入と同時に税金も上乗せされ、あとで船会社側がまとめて町に支払う仕組みで、町は楽勝で徴税ができるはずだったのですが、そうは問屋が卸さなかったという訳です。


 町は新たな徴収方法を検討するそうで、常識的に考えれば、各島の桟橋に関所を設けて一人一人税金を集めるしかなさそうです。
 報道によれば町は、税金を払うアプリを開発するそうですが、まあお手並み拝見。

 いずれにせよ、当初は早ければ2024年度中の実施を見込んでいた訪問税ですが、仮に実施されるとしても相当遅れることになります。


 訪問税について、一般の観光客にアンケートをとったところ、「島の自然や文化を守るためなら訪問税もやむを得ない」という肯定的な意見が少なからずあったそうです。

 しかしながら、訪問税は、島の自然や文化の保全に特化した使い道に限らず、町が自由に使える財源となる普通税とされています。

 観光客の善意に対して、町は胸を張って訪問税を徴収することができるのでしょうか。



与那国町でアパートが足りない

 アパートを探そうとするとき、普通は不動産屋に行くか、サイトを見て調べるわけですが、八重山ではそれが通用するのは石垣島まで。

 その他の島では、島の人の伝を頼って物件を探すのだとか。


 与那国島も例外ではありません。近年、僅かながらも移住希望者がありながら、民間の賃貸物件がほとんどなく、頼みの綱は町営住宅しかありません。

 しかし、その町営住宅も92戸のうち81戸は入居済み、残る11戸のうち2戸は既に入居手続き中、7戸がで修繕予定、2戸が老朽化のため解体予定なんだそうです。

 
 人口1700人弱の絶海の孤島では、住宅建設は簡単ではありません。でも、長らく営業中止しているあのホテルは活用できないのでしょうか。




宮古島市庁舎の後には

 旧平良市時代から使われていた役所の庁舎は、4年前に新庁舎に移転してから空家になっていましたが、利活用の方針が決まったそうです。
 
 埼玉県に本社がある不動産屋のプランが採用されたらしく、それによると、

1階 マーケット、店舗、ステージ
2階 飲食店、屋台飲食店、シェアキッチン
3~5階 オフィス、シェアオフィス
6~7階 浴場、ルーフトップバー

となるそうです。

 この中で気になるのは浴場ですが、築30年以上の建物の上層階に、大規模な水回り施設を今さら造って大丈夫なのでしょうか。
 


(1999年:マップルマガジン)



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2025年3月26日水曜日

宮古島トゥリバーの運河を眺めながら思うこと

 


 これは宮古島の海です。

 といっても、全然それらしくないのですが、宮古島の西側に広がる埋立地トゥリバーと宮古島の間にある水路?運河?なのです。




 石垣島の南ぬ浜も同じですが、埋立は何故か陸続きには行われず、陸から少しだけ離れた場所で行われます。
 何か技術的な理由があるのかも知れません。

 トゥリバーの場合、このような幅10mくらいの水路が囲うような形になっています。

 


 ここは間違いなく海ですが、入り組んだ形のため波立つこともなく、風すらもない日は、水面に雲を映す池のようです。




 ノッチが残っています。ノッチとは、珊瑚由来の柔らかな琉球石灰岩岩が侵食によってあたかもキノコのように削られたもの。

 ノッチがあるということは、海である証拠です。




 どこぞの清流かと思うほど穏やかで清らかですが、水の色は、コーラルブルーに近い色をしています。
 ここも宮古の海だと自己主張しているような。




 人工的な埋立地ですが、自然に溢れているかのようにも見えます。周りは何といっても宮古の海だし、広大な平坦地だし。

 埋立自体どうだったのかという問題は措くとして、現実に高いポテンシャルを秘めた広い土地があったのです。

 トゥリバーとは、のんびりしたといった意味の島言葉です。




 そして、トゥリバーの現在地と言える光景がこちら。ヒルトン宮古島リゾートです。300室を超える大規模ホテルですが、さらに続けて、同規模のホテルも建設中です。




 埋立地トゥリバーについて市は、「宮古島コースタルリゾートヒララ」と呼んでいます。ここをよく知っている人は、思わず吹き出しそうになるかも。

 市による「宮古島コースタルリゾートヒララ」の開発コンセプトは次のとおりです。


 生活環境
 ストレス社会からの脱却・高齢化社会の到来による自由時間の増大・人々の健康・美容・自然志向・心の豊かさやゆとりの追求

 立地特性
 一年を通じて温暖な気候・美しい海、珊瑚礁など魅力的な自然景観・マリンスポーツのメッカ・日本一の長寿社会


 これだけ見ても、ツッコミどころ満載なコンセプトです。
 温暖とは暖かいという意味ですが、夏の宮古島は「暖かい」で済みますか。
 沖縄が日本一の長寿県だったのは50年くらい前の話。今沖縄県民の平均寿命は、女性が全国16位、男性に至っては下から5番目の43位ですよ。
 


 コンセプトに沿って開発したというより、開発がしたくて無理矢理それっぽい言葉を並べたとしか思えないのですが、それは、捻くれた見方でしょうか。


(宮古島市HP)



 なんかもったいないと思いませんか。

 美しい海に囲まれた、高いポテンシャルを持つ土地なのに、ホテルとマリーナ建設という何処にでもあるような開発をしちゃって。

 埋立自体は、旧平良市が本家バブルの頃に始めたものです。莫大な資金が投入されたにも拘わらず企画倒れに終わり、その後、宮古島バブルのおかげで、何とか後始末の目処がついたとも評価できそうです。

 でも、あれから40年。当初の予定どおりホテルを誘致し、マリーナを建設する以外にもう少し考えはなかったのでしょうか。


 トゥリバーについて思うことはまだまだあるのですが、いずれまた。





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2025年3月22日土曜日

宮古・八重山島旅ガイド2025

 



 宮古島、石垣島、八重山諸島の旅の参考になりそうな記事を20本並べました。気になる項目をクリック(タップ)してみてください。


 まだ宮古・八重山に行ったことのない人も、島旅ベテランの人も必要な情報をすぐに引き出せるよう整理してあります。


 ここにまとめたのは、どういう視点で旅行プランを立てるか、島旅では何に注意したらいいのかといった、言わば島旅の総論です。

 どの島の何処に行くか、つまり各論については、当ブログでこれまで散々書いて来ましたので、過去記事から探し出してみてください。
 (スマホでお読みいただいている人は、過去記事を検索するには、最下欄の「ウェブバージョンを表示」をタップして、左欄の検索欄やツリーをご活用ください)。



<旅のスタイル>





<気候・天候>





 



<安全な海遊び>






<島内アクセス>


  ※ 交通機関のデータは2023年2月時点のものです。


<その他>









 ひとつ気をつけていただきたいのは、今後状況が変わるかも知れないという点です。

 古い記事もありますが、現時点で妥当する内容となっています。

 ただ、航空券が爆上がりしたとか、天気予報がほぼ当たるようになったとか、荒天時にも楽しめる施設が完成したとか、そんなこともないとは言えないので、顕著な変化があれば、当ブログが続く限りフォローしていくつもりです。



 以前にも書きましたが、島旅ガイドを書いてみようと思ったのは、ネット情報に対する不満からです。

 ネット情報が玉石混交なのは、もうやむを得ないものとして受け入れざるを得ないのかも知れませんが、それにしても、宮古・八重山に関するいい加減な情報が多すぎると思うのです。

 しかしながら、自分もネット情報を発信している立場として、「自分の情報は正確です。他の人の情報は間違っています。」とはいくらなんでも言えないので、その点ちょっと悩みでもあります。

 でもまあ、自分なりに伝えるべきと思ったことを書いたので、あとは読んでいただいた人の判断に任せたいと思います。
 当ブログの情報は信頼できる、と多くの人の思っていただけるようこれからも頑張ります。

 それでも、これだけは絶対に間違いなく真実だと思うのは、宮古・八重山は素晴らしい旅行先だということです。





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2025年3月18日火曜日

宮古・八重山島旅ガイド 島旅の醍醐味

 


 宮古島、石垣島、八重山諸島と聞いて、高級ホテルが建ち並ぶビーチリゾートを思い浮かべる人が結構多いそうです。
 最近は、そういう広告やステマ広告が多いですからね。


 でも自分に言わせれば、宮古・八重山は、失礼ながら、リゾートホテル「も」ある田舎です。
 そこに都会基準の癒しや刺激を求めても、なかなか難しい。

 田舎である島には、島ならではの楽しみ方があるのです。




 宮古・八重山の魅力はなんといっても海です。逆に、海以外の見るべき、遊ぶべきポイントがあまりありません。
 例外は、西表島の川と竹富島の伝統集落くらいしか思い浮かびません。

 ですから、眺めるにしろ、泳ぐにしろ、写真を撮るにしろ、SUPをするにしろ、ダイビングをするにしろ、海を満喫できれば、宮古・八重山旅は大成功ということになり、海で楽しめなければ、残念な旅でしたいうことになるのです。


 宮古・八重山には、文化財も、温泉もほとんどなく、グルメを探求したくてもここならではという名産品もあまりありませんが、そんなハンディキャップをはるかに上回る魅力が海なのです。

 海を楽しむことこそ、宮古・八重山旅の醍醐味であって、いかに海を楽しむかいう点を基準に旅の計画を立てるべきです。




 宮古・八重山の海にはいくつか特徴があります。

 一つは、何といってもその美しさです。コーラルブルーなどと言われる独特の海の色は、南国ならではのものです。

 これは、海の透明度とは関係ありません。美しさの秘密は砂です。

 サンゴ由来の白砂は、それ自体美しい砂浜を形成するだけでなく、海の底の白砂は、本来無色透明であるはずの海の水を、コーラルブルー、エメラルドグリーンと言われるような鮮やかな緑色に輝かせるのです。

 さらに、海中に発達した珊瑚礁は、熱帯のカラフルな魚たちを引き寄せます。

 宮古・八重山の海は、広大な珊瑚礁に囲まれ、そこから無尽蔵に供給される白砂は、絶景ビーチを形成するのです。




 二つ目は、アクセスのしやすさです。

 宮古・八重山では、西表島のジャングルなど少数の例外を除けば、絶景ビーチに車で簡単に行くことができます。狭い道を長時間走ることも、山道を歩くこともありません

 石垣島・宮古島では、空港でレンタカーを借りればほとんどの場所に30分以内で到着します。

 八重山の島ならば、港に着いてから自転車で、頑張れば歩いてでも行けるビーチがいくつもあるのです。


 その反面、17END(下地島)、渡口の浜(伊良部島)、砂山ビーチ(宮古島)、川平湾(石垣島)、コンドイ浜(竹富島)、西の浜(黒島)、イダの浜(西表島)など、各島を代表するような絶景ビーチには、ビーチサイドのリゾートホテルはないのです。

 ビーチサイドホテルは数あれど、宮古島の前浜にある老舗ホテルを除けば、もっと綺麗な海が別の場所にあったりするのです。




 あと一つは、自然である海と人工物が一体となった絶景があるということです。

 伊良部大橋のように美しい海に架かる橋だったり、下地島空港のように美しい海に隣接する滑走路だったり、島人の生活に欠かせないインフラが美しい海と共存しています。

 竹富島の東港とか、黒島の黒島港、波照間島の波照間港などでは、船から降りた瞬間、いきなり絶景がお出迎えしてくれるのです。




 その一方、海=自然相手なので、天候には勝てません。宮古・八重山では天気が悪いとほとんどやることがなくなってしまいます。

 このことは別記事で詳しく触れているので、そちらも読んでいただきたいのですが、ネットでググると雨の日の楽しみ方を解説するページや動画がゴマンと出てくるのです。


 でも、いくら盛ったところで、それらは晴れた海の代用品に過ぎません。沖縄旅行のベテランに聞くと、雨の日は昼寝をするとか、昼からビールを飲むなんていう達観している人達が多いのです。


 これも別記事で詳しく触れましたが、沖縄とは、冬を中心に年の半分は冴えない天気が続き、晴れる可能性の高い夏シーズンは、同時に台風シーズンでもあるという、結構面倒な場所なのです。

 だからこそ、最高に美しい海に巡り会えたらその虜になってしまい、再びそれを求めて何度でも島に通い続ける人が多いのだと思います。




 醍醐味とは、元は仏教用語で、最上で真実の教えのことですが、転じて、物事の本当のおもしろさ、深い味わさといった意味で使われます。


 オシャレなカフェも、人が並ぶそば屋も、オリジナルグッズを売る店も、ホテルのプールやジャグジーも、リラクゼーションの店も、あれば楽しいと思いますが、これらは都会にもありますよね。
 むしろ、都会の店の方がレベルが高かったりしませんか。

 でも、コーラルブルーの美しい海はここ以外には存在しません。オンリーワンなのです。
 オンリーワンを求めて行くのが、宮古・八重山の旅の醍醐味です。醍醐味を外して本末転倒になってしまうのは、もったいないと思います。
 

 あまり欲張らず、でも、海だけは欲張って島旅に出てください。万一天候に嫌われても、また次を目指しましょう。 





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2025年3月13日木曜日

沖縄旅行が台風で中止になる確率 ver.4.3

 


  •  島旅ガイドを連載中ですが、この中に台風情報は必須と考え、新しいデータを加え改訂版を作成しました。 
  •  2015年以来、随時データを更新してきましたが、今回は、昨年のver.4.2にその後のデータを加え、加筆修正したものです。あまり大きな変更はないので、ver.4.3としておきました
  •  この記事は、予定していた沖縄旅行が台風のため中止になったり、予定変更になる確率を、自らの経験に基づいて算出したものです。
  •  個人の経験ではありますが、20年以上130回以上行っているので、ある程度客観性のあるデータにはなっていると思います。 




 沖縄には行きたいけれど台風が心配、という人が少なくありません。

 そこで、実際に沖縄旅行はどれくらい台風の影響を受けるものなのか、客観的な数値で検証してみました。

 対象は、沖縄が台風シーズンである6月から10月までに計画した沖縄旅行(奄美・与論の3回を含む。)計144回です。


 予定通り沖縄に行った:139回
 台風のため中止した:5回

 予定していた沖縄旅行が台風で中止になる確率は、3.5%(5/144)でした。

 このうち1回は、行きの便が欠航となり、元々が2泊3日の行程だったので、翌日に空席待ちをしてまで行っても、帰りは延期できないので、中止にしました。
 あとの4回は、何れも、台風が迫って来ており、行くことは何とかできるものの、帰りの便の欠航が決まったか、その可能性が高かったため、中止にしたものです。




 完全に中止にはしなかったけれど、台風のため当初の日程の短縮を余儀なくされたこともあります。

 このうち、出発日を1日遅らせた、または、那覇で足止めされ、最終目的地の宮古島、石垣島に辿り着けたのが翌日だった、ということが全部で9回ありました。

 そこまでして行かない、ということであれば、旅行中止の5回を加えて14回、その確率は、9.7%(14/144)に跳ね上がります。

 
 台風のため航空機が飛ばないとか、その可能性がある場合には、手数料無しでキャンセル又は予約便の変更を受け付けてくれます。

 翌日の便に変更できれば、1日遅れで沖縄に出発ということになるのですが、希望の時間帯に変更できるか、変更できてもその便がさらに台風の影響を受けないかなど不確定です。
 場合によっては、空港窓口に出向いて臨時便への変更手続きや、空席待ちをしなければならないかも知れません。

 そこまでしないとか、また、先ほど触れたケースのように2泊3日程度の短期の旅行だったら、出発を1日遅らせると現地滞在時間がほとんどなくなってしまうので、それならもうキャンセルということもあると思います。

 那覇で足止めとは、台風が近づいている微妙な状況下で、羽田から那覇乗り継ぎで宮古・石垣に向かうはずが、那覇行きの飛行機に乗っている途中で、那覇発宮古行き・石垣行きの欠航が決まってしまったというケースです。
 
 急遽那覇で宿を探し、翌日宮古・石垣に行きました。


 また、台風接近で、予定を繰り上げて1日早く帰ったことが3回ありました。
 この3回を加えると、中止又は日程短縮は、11.8%  (17/144)の確率で起こっていることになります。

 
 沖縄は晴れていたけれど羽田空港に台風接近のため、繰り上げ帰宅したことが1回ありますが、これはカウントしていません。

 そうすると1割強の確率で、台風のため予定通り沖縄旅行ができないということになります。




 ところで、皆さんが一番心配なのは、沖縄に行ったものの台風で閉じ込められ、予定の日までに帰れないということだと思います。
 自分は、139回中、帰りが遅れたという経験はまだありません。

 これは、たまたま偶然なのかも知れませんが、台風情報に注意し、後で触れますが、早めに対策を講じれば、帰宅遅れは回避できる可能性が高いということだと思います。



 さらに、日程短縮ではないものの、台風接近のため、同じ日の早い時間帯の便に変更して帰ったことが1回、石垣島から先の船が欠航し、宿泊予約をしていた島に渡れなかったことが2回(うち1回は、繰り上げ帰宅と重複)、逆に、離島泊の予定を切り上げて取り敢えず石垣島・宮古島まで戻ったことが2回ありました。

 これらを足すと、何らかの計画変更を強いられた確率は、14.6%(21/144)でした。


 八重山の高速船は、ほとんどの場合、飛行機よりも速く欠航が決まるので、宿の方から、「早く石垣まで戻った方がいい」とか「こっちに来ないで石垣に止まった方がいい」と言ってもらえることが多いのです。

 繰り上げて宮古島に戻ったというのは、多良間島に行って現地2泊の予定だったのを、1日早く取り敢えず宮古島まで戻ってきたケースです。


 これ以外にも、行程自体は当初の予定どおりだったのですが、現地でモロに台風をお迎えしてしまい、宿に閉じ込められたという経験が2回あります。
 それも加えると、台風により何らかの影響を受けたのは、16.0%(23/144)でした。

 (単に台風の影響で天気が悪かったというケースは含みません。)

 そうなると、台風でドタバタする確率は、6分の1ほどであり、心配性な人にはちょっと気になる数字かも知れません。

 やはり、夏の沖縄にとって台風は無視できない存在です。

月別に見ると、

 旅行中止:8月2回 9月3回
 出発遅れ:7月2回 8月3回 9月3回 10月1回
 繰上帰宅:8月2回 9月2回
 宿の変更:7月1回 8月1回 9月1回 10月1回
 現地遭遇:7月1回 10月1回


 こうしてみると、やはり、8月と9月が多いようですが、10月になってもまだ油断はできないということになります。




 楽しみにしていた沖縄旅行が、台風で流れてしまっても残念でしたで済むけれど、沖縄に行って台風で帰ってこられなくなるのはマジヤバイ、という人は多いと思います。

 それを避けるためには、こまめな情報収集と早めの決断に尽きます。


 チェックすべき台風情報としては、気象庁と米軍(JTWC)のものは手軽に見ることができます。

 現地で、天気はいいけれど風がやけに強いな、と感じたときは、すぐにチェックしましょう。


 少し怪しくなったら、次は、航空会社の発表する運航状況です。

 個別路線の運航状況は、翌日分まで表示されます。それとは別に、運航の見通しとして「○日頃台風○号の影響で○○空港発着便に影響がでる可能性があります」といった注記が載ることがあります。

 心の準備をしておけというメッセージです。


 自分が乗る航空会社だけではなく、JALとANAの両方のサイトを見ておくといいと思います。
 スカイマークや、LCC利用の人も、運航本数の多いJAL・ANAがどうするつもりなのか注目しておくと参考になります。


 まだ欠航は決まってはないけれど、台風の影響を受ける恐れがある便に指定された時点で、無手数料で予約便の変更やキャンセルが可能になります。

 ここが一番の迷い時なのですが、ほかの人もまた迷っているこの段階で思い切って決断すると、経験上、便の変更は比較的容易です。


 台風が来る前に臨時便の運航が発表された場合は、航空会社も本気を出したというサインです。
 もし、自分が乗る予定の便が台風に遭遇するかも知れない場合に、それより早い時間帯に臨時便が飛ぶことになった場合は、それに振り替えて帰ることを真剣に検討していいと思います。

 ただし、臨時便は機材繰りの関係で飛ばない場合もあるので、臨時便が出ないからまだ大丈夫だと決めつけるのは早計です。
 また、臨時便を飛ばせるのは、機材に余裕のある大手です。


 旅慣れた人ならば、出発前から、最悪の場合のパターンBをシミュレーションして、予め心の準備をしておくといいと思います。

 なお、台風情報の収集については、こちらの記事も参考にしてください。




 一昨年の夏、気になる話を沖縄タイムスが報じました。

 沖縄県ホテル協会の会長が、コロナで進んだ従業員不足を懸念。『各ホテルとも台風時の対処には慣れているはずだが、(コロナの5類移行後)久しぶりに多くの観光客が訪れている。宿泊客への対応が十分にできているだろうか』と案じた、というものです。


 台風銀座の沖縄では、観光業界に台風時の受け入れのノウハウがありました。それが、コロナ禍を経て、今後はこれまでどおり機能しないかも知れないということです。

 台風で航空機の欠航があった場合、ホテルには物理的に空室があっても、ホテル側の事情で客を受け入れることができないこともあったようで、沖縄旅行ベテランの人は、昔と状況が違っているかも知れないことに留意してください。



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2025年3月8日土曜日

宮古・八重山島旅ガイド 映え写真の撮り方

 
 
 今回は、旅ガイドとは少し趣旨が異なりますが、旅先で写真を撮る時のお話です。

 宮古・八重山はコーラルブルーの海や、原色の花など、写真に撮りたくなる情景がてんこ盛りです。

 写真撮影も旅の楽しみの一つであると思うので、凄業、とまではいきませんが、スマホカメラやコンデジで撮る一般の人向けに、ちょっとしたコツや注意点をお伝えします




 宮古・八重山で、記念写真やポートレートを撮ったり撮られたり。こんな光景をあちこちで見かけます。
 
 一眼レフを持ってウロウロしていると、シャッターを押してほしいと頼まれることも少なくありません。そんな経験も踏まえて撮る側、撮られる側の心構え、と言うと大袈裟ですが、そんなものを披露します。よかったら参考にしてください。



 夏の沖縄では、日中頭上から強い光が差すので、帽子を被っているとつばで顔が影になってしまいます。
 カメラマンから見て、ちょっと顔が暗いな、と思ったら写真では確実に顔が写っていないので、注意してあげてください。

 その時だけ帽子を脱いでもらうとか、ちょっとずらすだけでも違います。
 

 「撮りま~す・・・・・はいチーズ・・・・・パシャ」というように間が開くと、撮られる方はどんどん身構えてしまいます。
 なので、カメラマンは素早く撮りましょう。一旦撮り終わった後、モデルの緊張が緩んだ瞬間に直ぐさまもう1枚撮るのもいいと思います。

 「それでは橋本環奈の顔をしてください」なんてボケてみると、一瞬笑って緊張がほぐれるので、すかさずパシャ、なんていうのも気が利いています。


 女性同士で並んで撮る場合ですが、服装が、ジーパン、マキシスカート、ショートパンツ、ミニスカートのようにてんでんバラバラな場合は、足の見える人が外側に並ぶのが原則です。
 女性の足は、写真に撮ると目を引きやすいので、目立つ人が外側を固めるのがいいでしょう。


 また、特に女性の同士の場合は、背の高さが違うと写真では意外に差が付きます。背の高い人は目立たない程度に屈むなど、気を遣ってあげてください。
 これは、カメラマンが指示した方がいいでしょう。


 自撮り棒を使ってスマホで撮る場合は、頭より高い位置から撮ると、頭でっかちのおこちゃま体型に写りやすいので気を付けてください。スマホカメラは、レンズが基本広角設定になっているからです。
 背景との兼ね合いもあるので一概には言えませんが、目線より下側から撮ると、いい感じに撮れることが多いと思います。




 これも女性の場合ですが、水着で撮るときは、胸を張って自然に立つ、モデルさんポーズをしてください。恥ずかしいという意識から、肩をすぼめて前屈みでピース、みたいな人が多いのですが、写真を見ると却ってかっこ悪いので、この際思い切って弾けましょう。
 いや、やっぱり恥ずかしいというのであれば、写真全体に対してモデルが小さく写るようにすればいいと思います。

 背景にも気を遣ってください。背景を海と空だけにすると南国リゾートっぽくなっていい感じに仕上がります。なるべくほかの人が映らない方向を選びましょう。


 「水着でジャンプ!」なんていうのも皆さんよくやっていますよね。人数が多くなるほどタイミングが合いにくくなりますが、不揃いでもそれはそれで楽しい写真になったりするものです。

 飛び上がった瞬間、両手は真上に伸ばし、膝を曲げると、高く飛んでいるように見えます。その場合でも、顔はカメラ目線です。
 ジャンプするするときは、ジャンプする側の誰かが、「イチ ニ サン!」と声を掛け、カメラマンはモデルの動きに集中する方が撮りやすいと思います。




 一人でポートレート風に撮る場合は、砂浜や浅瀬に座って足を伸ばすと絵になります。こういうシーンは、白砂で遠浅の海が多い宮古・八重山以外では、なかなか撮れる場所が見つかりません。
 横向きに座って、顔はカメラを向きます。
 


 彼氏が彼女をお姫様だっこするとき、だっこされる彼女は、頑張って胸を張って足を伸ばしましょう。そうすると彼氏が軽々と持ち上げているように見えます。お尻や足がだらんと下がっていると、いかにも重そうに見えてしまいます。



 写真を撮ることと人に見せることは別問題ですから、色々なシーン、場所、ポーズで思い切って沢山撮ってください。できあがった写真を、自分だけ、彼氏まで、友達まで、SNSで公開、これはボツみたいに振り分ければいいのです。



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2025年3月4日火曜日

宮古・八重山島旅ガイド 旅の準備

 

 宮古・八重山旅行が決まり、さあ準備!という段階での細々としたお話をします。




服装など

 沖縄だからといって特別なものは必要ありませんが、5月や10月だと、向こうは基本夏ですが、出発地はまだ春、もう秋なので着ていくものに迷います。

 沖縄に着いて空港のボーディングブリッジを渡る瞬間、「蒸し暑い!」と感じることになるので、その場で1枚脱いだら夏服、みたいなのが楽だと思います。


 一方、暑い沖縄は、建物内や乗り物内が想像以上にクーラー効き過ぎなことがあるので、真夏でも羽織るものを必ず持参してください。

 日差しが強いので、帽子も必需品です。島では風が強いことが多いので、日傘は不向きです。 

 なお、冬場に行く場合は、晴れると20度を超してくる日もありますが、雨が降り北風が吹くことが多いので、そうなると「内地の冬よりは少しマシ」程度にまで冷えます。
 服装で調節する必要に迫られます。



持って行くといい物

 日焼け止め:都会より空気が澄んでいて、内地より緯度の低い沖縄では、その分紫外線も強いので、日焼け止めは必需品です。

 酔い止め:船酔いするシーンは、八重山の高速船、グラスボート遊覧、ダイビングポイントに船で向かうとき、台風等で着陸前に飛行機が揺れる場合など意外と多いので、気になる人は忘れずに。

 島ぞうり:ビーチサンダルのことです。宮古・八重山は海が観光の目玉ですから、泳がなくても砂浜を歩けるように、濡れてもいい底の平らなサンダルを用意するといいでしょう。

 サングラス:自分は写真撮影の邪魔になるので着用していないのですが、紫外線の強い沖縄では、サングラスをした方がいいという意見が多いので、自分も考えようかと思っています。

 傘:持って行くというより常に持ち歩いた方がいいと思います。向こうでは、晴れていても片降り(かたぶい)と呼ばれる急なスコールがあります。

 空が暗くなり、ヒヤッとした風を感じたら時間との勝負です。大至急屋根のあるところまで避難するしかないのですが、傘があれば取り敢えずしのげます。

 飲料:これも、持って行くというより常に持ち歩いてください。夏の沖縄は、喉が渇くという生やさしいものではなく、飲まないと倒れるレベルです。

 ビーチ周辺では、そもそも自販機すらなかったり、自販機はあっても商品は売り切れのままというところも少なくないので、なくなったら買えばいいという発想が通用しない場面もあります。


 竹富島ほか、八重山の各島に行く場合は、リゾートホテルに泊まる場合は別として、何か足りない物を現地で調達できる売店がほとんどありませんから、ご注意を。




海で泳ぐ場合

 普通に海遊びをする程度ならば、水着やタオルなどがあれば、特に用意する物はありませんが、シュノーケリングをするときは、サンゴに触れると怪我をするので、一般的には、ラッシュガード、スパッツ(レギンス)などで体を保護することが望ましいとされています。

 また、シュノーケリング中、一番ぶつけやすく怪我をし易いのは手なので、グローブ(百均で売っている物でも十分)を用意してください。


 シュノーケリングの道具、ライフジャケットやウエットスーツは、自前の物を持って行く人もいますが、滅多に使わないのであれば、高いし荷物になるので、レンタルという手もあります。

 電話一本でホテルまで届けてくれる業者もあります。

 シュノーケリング3点セット(シュノーケル、マスク、フィン)程度ならば、大きなホテルや、有名ビーチでは業者から、予約無しで借りられることもあります。

 シュノーケリング自体の経験が浅い人は、ガイドやショップの主催するシュノーケリングツアーに参加し、そこで借りて併せて使い方を教えてもらうのがいいと思います。


 ところで、宮古・八重山のビーチは、更衣室やシャワーがない所もあり、あっても狭かったり綺麗でない所も多いのですが、かつて、次のように語ってくれた女性がいましたので、参考まで。

 「宿で着替えを済ませ、水着の上にTシャツとショートパンツというスタイルで出かける。
 綿のTシャツよりも、速乾性の素材のものがいい。下もデニムとかではなくて、乾きやすいポリエステルのショートパンツ。
 海から上がった後、サッとタオルで拭いてシャツ・パンツを着れば、休んでいる間に大体乾くから、着替えないでそのまま帰る。」





現金とキャッシュレス

 宮古島、石垣島では、クレジットカード、電子マネー、何とかペイが使えるところが増えていますが、八重山の離島に行くと、現金のみという所がまだまだ多いので、注意してください。

 鳩間島を除く各島の郵便局にはATMがあるので、上手く活用してください。



その他

 宮古島、石垣島では、オールカラーで数十ページという豪華な観光ガイドや地図などが無料で配布されています。
 情報と広告が入り交じったものですが、パラパラと見るだけでも気分が上がってくるので是非ゲットしてください。

 空港や、離島ターミナルのほか、ホテルやレンタカー屋にもあったりします。



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