2025年2月24日月曜日

宮古・八重山島旅ガイド 滞在日数と巡り方

 

 宮古・八重山を旅するとき、各島の見所を効率良く廻るのといった行程はお勧めしません。

 宮古・八重山島旅ガイド、今回は、宮古島、石垣島、その他八重山の各島に何日くらい滞在してどう巡ったらいいか、という話です。

 


 沖縄離島(宮古・八重山に限らず)に行った人の滞在日数は、少し古いデータですが、

 3泊4日 41.9%
 2泊3日 23.6%
 4泊5日 15.2%
 5泊以上 14.7%
 1泊2日  4.7%

 となっていました。(「沖縄の離島観光に関する意識調査」平成29年3月17日 詳しくはこちら。)

 この数字は、団体旅行を含んだものですが、2~3泊が全体の3分の2を占めています。


 沖縄に行くからには、1週間くらいかけてゆっくり行きたいと言う人もいます。でも、ゆっくりノンビリ、などと言ってなかなか腰が上がらない人も。

 それならば、2~3泊で、何なら1泊でもサクッと行っちゃったらどうでしょうか。以前と比べれば航空券も割安になっていることだし。


 宮古・八重山までは、東京からは約2千㎞の彼方ですが、飛行機移動なので、大都市圏からは3時間を切ることもあります。

 空港でレンタカーを借りれば、島内のほとんどの場所に30分以内で到着できます。朝早い便で出発可能な人ならば、その日の昼はコーラルブルーの極上の海で迎えることも十分可能です。

 


 短期間の旅行では、行ける場所も限られてしまうのでは、と思われるかも知れません。

 しかし、限られてもいいと思うのです。喩え何処か1箇所でも2箇所でも、そこでゆっくりじっくり遊べば、ほぼその島を満喫できると思います。

 理由は、宮古・八重山の見所・ビューポイント・観光名所はそれほどバラエティに富んでいないからです。


 宮古島(+周辺離島)で例をとると、見るべき場所は全て海なのですが、17END、渡口の浜、砂山ビーチ、前浜、トゥリバー、インギャーマリンガーデン、東平安名崎、ネコの舌、フナクス、伊良部大橋、池間大橋、来間大橋、大神島などなど、オールジャパンでもトップクラスの美しい海がてんこ盛りです。

 ほかにも、シュノーケリングのポイントとして、シギラ、中の島、吉野海岸、新城海岸などもあります。

 これらを2~3日で制覇することは物理的には可能ですが、そういうスタンプラリー的な旅が楽しいかどうかは、ちょっと疑問です。


 竹富島には観光バスがあって、1時間もあれば島内を見て廻れますが、それでは島の魅力は味わい尽くせません。

 伝統建造物保存地区で島のある集落を、水牛車に乗って、自転車に乗って、歩いてこそ、「ゆったりと流れる島時間」を感じることができるのだし、コンドイ浜に行ったら、泳がなくても砂浜を歩いみれば、超遠浅でオンリーワンのビーチを堪能できると思います。


 宮古・八重山の一番のウリは、他の地域では見ることのできないコーラルブルーの美しい海です。
 
 京都・奈良の寺社巡りなどとは違い、宮古・八重山は、ポイントを決めてその場所でゆっくり遊ぶ、ゆっくり過ごす方が、満足できると思うのです。





 冬場のオフシーズンによく広告が出る、「八重山4島巡り」ツアーというものがあります。

 石垣島を起点に、西表島の仲間川のマングローブ林を船で巡り、水牛車に乗って由布島に渡って昼食を食べ、竹富島でまた水牛車観光をして、石垣島に戻って川平湾でグラスボートに乗るといった超定番のコースです。

 一流ホテルに泊まり、その割には価格もリーズナブルです。

 これは、オフシーズンの観光を促すために、団体客受け入れ可能で、かつ、雨が降っても何とかなる場所だけを巡る、練りに練った旅行会社サイドのゴールデンプランです。


 しかし、フリーで行くならばそういう観光の仕方をまねる必要はまったくありません。

 運転免許を持たない若い人も増えています。超車社会の宮古・八重山では、効率良く廻るには車が欠かせませんが、敢えて非効率に廻っても、満足度に差は出ないように思います。



 というわけで、長期滞在ではなくてもいいから、とにかく行ってみること、あちこち廻らなくてもいいから、場所を絞ってそこでじっくり遊ぶことをお勧めします。

 そして気に入って再び訪れることがあれば、その時は、前とは違う場所に行ってみてはいかがでしょうか。

 

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