2017年3月8日水曜日
ガイドブックには書いてない沖縄旅行の意外な注意点
日焼けには気をつけましょうとか、夏の沖縄は台風に注意、なんてことは、大抵のガイドブックに書いてありますよね。
ところが、これ以外にも、知らずに行くと、致命的ではないが、ネタのような意外な落とし穴にはまることがあるのです。
八重山の海開きも間もなく。そろそろ夏の沖縄旅行に想いを馳せて、なんて人もいると思いますが、分かっていたらこうするんだった、という、沖縄旅行の注意ポイントをいくつかご紹介します。
旧盆と旧正月
盆暮れが混雑するのは、日本中同じですが、沖縄があたふたするのは、旧暦の旧正月・旧盆です。
那覇・石垣便など沖縄県内の航空便が混雑するほか、商店・食堂では、休業や営業時間を短縮する店が増え、タクシーもいつもより減車されます。
船便に関しては、便数の多い八重山航路はさほど影響はありませんが、便数の少ない本島周辺離島便はかなり混雑するので、出来るならば事前予約した方が無難です。
旧正月・旧盆は旧暦(太陰暦)によるので、毎年違う日となり、ちょっとやっかいです。
旧盆は、夏休みのオンシーズンと重なることも多いのですが、飛行機・宿・レンタカーなどの予約さえ取れていれば、旅行自体は問題ないでしょう。
また、エイサーとかアンガマとかのお盆行事に遭遇する可能性もあるので、こういうのが好きな人にとってはラッキーです。
一方、旧正月は、オフシーズンなので油断していると、同じく旧暦の中華圏の春節でもあり、近年、那覇などでは大変なことになっているようです。
こんな日にも注意が必要です
旧盆・旧正月以外にも、島の人が大挙参加するため、地元系食堂や商店、レンタサイクル店が休みになったり、営業時間短くなったりする日があります。
宿によっては、その日は食事なしとか、お弁当で対応するけどいい?なんて言われることも。
島の祭事
豊年祭など、伝統的な島の祭事、地区ごとの祭事が沢山あります。
祭りというのは、イベントいうより神事です。各家庭ごとに関わり方の濃淡がありますが、総じて多くの人手が取られます。
奉納芸能が行われる時は、それを見に行く人も大勢います。
盆暮れと同じで、旧暦で行われるものがほとんどのため、なかなか一般観光客には分かりにくいのですが、お祭り自体を目当てに行く人は格別、普通に遊びに行く、泳ぎに行く人は、可能であれば別の日にした方が無難です。
多良間島の八月祭り、竹富島の種子取祭など、大規模な祭事だと、その期間中宿の予約も困難です。
祭りのために帰ってくる島出身者が、本家に泊まりきれないため、民宿などがほとんど押さえられてしまうからです。
ただ、竹富島に関しては、八重山一祭事が多いと思われるのですが、観光客が多く扱いに慣れているのか、種子取祭を除いては、特段支障はないみたいです。
小中学校の運動会
これはノーマークの人が多いと思いますが、小中学校の運動会というのは、島にとっては大行事なのです。
子供のいない家庭も含め、大勢の大人が駆り出されます。
子供達の競技の合間に、大人の競技があったりして、お弁当とビールを片手に参戦します。もちろん、夜の懇親会もあります。
小中学校が一つしかないような小さな島では、特に影響大です。
甲子園で沖縄代表の試合がある日
ここまでくると、ウソだろぉ!と言われそうですが、マジなんです。
さすがに、宿が休業するというのは聞いたことがありませんが、地元系の食堂や商店は臨時休業の可能性大です。
出場校が、本島の学校であっても、八重山の離島からも応援します。このときには全地域「オール沖縄」になるのです。
以前、黒島で、売店は終日休み、食堂は軒並み終了時間繰り上げだったので、「何があるんですか?」と聞いたところ、「甲子園の試合があるからじゃない。」とあっさり言われ、絶句。
食堂の営業時間が・・・
例えばパンフレットなどに、「営業時間11:00~14::00」と書いてあったとしても、11:30頃に行ってもまだ開いてなかった、13:00には閉まっていた、ということが、ごく普通に起こり得ます。
理由は、「ご飯がなくなったから」「お客さんが来ないと思ったから」「いつもこんなもの」。
だったら、最初からそう言えよなぁ~というのは、島では通用しません。
食堂の少ない小さな島では、特にダメージが大きいので注意です。自分は、与那国島、渡名喜島、南大東島で、かなり焦ったことがあります。
これは、地元系の食堂に多いのですが、最近は、内地から来た人が経営するおしゃれ系カフェでもその傾向が・・・恐るべしテーゲー魂。笑
また、定休日以外にも、不定休があるのも特徴です。
干潮と満潮(潮位)
これは、特にシュノーケリングをする人には重要です。大潮の時など、1日の内に最大150㎝近くも潮位が変わって来ます。
珊瑚礁が、比較的深い場所にあるビーチ(とかしくビーチ(渡嘉敷島)、中の島(下地島)、仲本海岸(黒島)など)では、水位が下がる干潮時が、シュノーケリングに適しているのに対し、逆に、珊瑚礁が浅い海で発達しているビーチ(新城海岸・吉野海岸(宮古島)、米原海岸(石垣島)など)では、干潮時は、珊瑚礁の壁に阻まれ泳ぐこと自体困難です。
午前中に泳いで、午後は別の場所で観光、なんて思っていても、潮の加減を把握していないと、もくろみが外れます。
内地の海岸は、すぐに深くなるところが多いので、潮が引いても波打ち際が後退する位で、見た目はあまり変わらないところが多く、あまりピンと来ないかも知れませんが、珊瑚の海で、総じて遠浅な沖縄の海岸は、潮の干満で見た目も大きく違ってきます。
したがって、写真派の人も、干潮・満潮は要注意です。
なお、潮位は気象庁のホームページなどで確認できます。
島の売店・自販機の品揃え
これは、コンビニなどない小さな島の話です。物資は、週1回とか2回とか、決められた日にしか配送されません。
今日買えなかったら、明日も買える保証はないのです。
もっとも、島の売店で何かを買うということはあまりないかも知れませんが、ちょっとした日用品、例えば、歯ブラシ、バンドエイド、日焼け止め等々が必要になったときに、思わぬ苦戦を強いられます。
また、自販機の飲料も一旦売り切れると、売店同様すぐには補充されません。
夏の沖縄では、飲料は、ないと死んじゃう!というくらい、絶対不可欠の必需品なので。調達は、早め、かつ、計画的に。
自販機では、ペットボトルの、スポーツドリンク → 緑茶 → さんぴん茶の順に売れていき、缶コーヒー系が最期まで残るようです。
飛ばす車・走らない車・飛び出す車
大都会那覇はともかく、宮古島や石垣島では、以前は、車はみなゆっくり走っていて、たまに高速で追い抜いて行くのはレンタカー、という感じだったのですが、ここ5年ほどの間に、飛ばす車が増えて来ました。
一方、制限速度よりも遅くタラタラと走り、ウインカーも出さずに突如右左折する車、いきなり飛び出してくる車、一旦停止を無視して突っ込んで来る車もあり、沖縄でのドライブは、思いのほか気を遣います。
これらは、かつて、島にほとんど車がなかった時代の走りをしているのだと思いますが、今の宮古島・石垣島では、都会のような渋滞はないものの、車が少ないということは決してありません。
また、サトウキビが繁茂して道路の視界を遮ったり、西表島などでは、道路上にヤギがいた、ハブがいたなど異次元の驚異もあるので、何はともあれ、ゆとりをもった運転で乗り切ってください。
沖縄旅行ガイドブックには、未だに「日差しが強いので、現地の人はTシャツを着て夕方泳ぐ。」などと書いているものがありますが、そもそも沖縄の人は泳ぎません。泳ぐのは、子供だけ。
特に向こうの若い女性は、日差しを嫌うことに関しては、宗教の教義のごとくです。彼女達の目には、遠方からやって来て、水着になって肌を晒す観光客は、悪魔の所業のように映っているかも知れません。笑
「必需品は日傘」なんて書いてある本も。風が強い島では、日傘は不適。必需品というなら、帽子です。
きっと、沖縄にあまり行ったことのないライターが、イメージで書いているんだろうな、と思うことが少なくありません。
交通手段は発達しても、やはり遙か遠い島。生活も文化も、内地とは微妙なところで違うのでしょうね。
「旅の醍醐味は非日常」とよく言われますが、沖縄離島では、非日常が日常の顔をして歩いているような感じです。
色々書きましたが、あまり神経質にならず、ネタとして楽しむくらいの気持ちで行けば、新たな発見と感動があるかも知れません。
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