オフシーズンである冬に、敢えて石垣島、宮古島など沖縄離島に行くかどうかは永遠のテーマのようです。
この点に触れた当ブログの過去記事も、冬場が近づくとアクセスが増えますが、今年もGoogle先生による検索パフォーマンスのお知らせによれば、「石垣島 宮古島 冬」という検索ワードが11月の第2位に入ったそうです。
冬の石垣島・宮古島は天気が悪いからお勧めしない
というのが、当ブログのスタンスなのですが、ネット情報を見ると、冬の沖縄を積極的に勧めるものが少なからずあります。
でも、本当に観光客の身になって考えてくれているのか、事業者視点で誘客を図っているのか、正直に言って分からないものが多いのです。
そこで、当ブログとして改めてこの問題を考えたいと思います。
今年10月に宮古島に行きましたが、台風の影響で3泊4日のほぼ全てが雨か曇りでした。
その時の様子は記事にも書きましたが、雨に濡れた花の写真を撮ったり、馴染みの宿で酒を飲んだりして、それなりには楽しく過ごせましたが、天気が良ければもっと楽しかっただろうことは疑う余地もありません。
もしかして日本一美しいかも知れない宮古の海も、雨が降ればただの海です。
初めて宮古島に行った人や、オーシャンビューのゴージャスなホテルに泊まっていた人なら、ガッカリ度MAXだったろうと思います。
どんな観光地でも晴れた方がいいに決まっていますが、沖縄の離島に関しては、天候に左右される度合いが特に高く、ぶっちゃけ、雨の石垣島・宮古島ではすることがあまりないのです。
そうすると、天気が悪い時期は、旅行を避けるというのが王道だと思うのですが。
しかし、晴れる確率が低いという強烈なデメリットがあり、だからこそ冬場は人が行かないわけです。
日照時間のデータなどは、こちらの記事を参照していただければと思いますが、掻い摘まんでいえば、冬場に晴れる確率は夏の3分の1ほど。
加えて、気象的に晴れでも、北風が吹く冬場は薄雲がかかりやすく、夏のようなドピーカンの天気は更に少なくなります。
そんな冬場でも、もちろん晴れる日もあります。宮古島に住んでいる人がSNSにアップしているのを見ると、冬場でも気持ち良く晴れている日が有ります。
反対に、夏のベストシーズンに行っても雨に降られることもあります。
要するに、冬の沖縄に行くべきかどうか、判断のポイントは、冬場のメリットも加味した上で、少ない晴れのチャンスに賭けてみるかどうか、その一点になると思います。
当ブログでは、以前から同じことを言い続けているのですが、改めてこの記事を書きたくなったのは、ネット情報に対する不満からです。
今さら言うまでもないことですが、ネット情報は玉石混交で、知られていない貴重な情報からファクトまで、何でもありの世界です。
冬の沖縄旅行に関しても、自分の経験上素直に納得できない記事が数多く存在します。冬場に石垣島に行って楽しかった、冬場の宮古島は人がいなくて良かったと書いてあったとしても、たまたま晴天に恵まれたからかも知れません。
もしかしたら、行きもしないで書いているのではないかと思うほど、ピントのズレた記事も散見されます。
しかも、そんな情報が増えているように感じているのです。
冬の宮古島で、ドライブ、グルメ、ショッピング、スポーツを満喫なんていう記事がありました。
嘘はないかも知れません。でも、冬の宮古島でわざわざ旅費と休暇を費やしてまで食べたい物、買いたい物って何なのでしょうか。
ちなみに、この記事に挙がっていた例は、宮古牛、宮古そば、メロンでした。
冬の宮古島では、泳ぐのは無理だけれど、ドライブ(ただし晴れたら)、サンセット(ただし晴れたら)、星空観測(ただし晴れたら)などが楽しめそうです。
昨年10月1日から、いわゆるステルスマーケティングは景品表示法違反となりました。
この規制対象は、広告を依頼した企業で、インフルエンサーや一般の投稿者は対象外とされたため、広告主がインフルエンサー等に間接的に便宜を計って、都合のいい記事を書かせるという新たな手口が横行していると聞きました。
ネット上には、特定のホテルに泊まって石垣島を満喫した、宮古島でリゾートしたという「旅行記」が多くありますが、自分の感想を素直に書いたものか、スポンサーのプロモーション記事なのかは、読めば分かります。
冬の沖縄旅行を勧める記事に関しても同じです。
冬の沖縄は、残念ながら晴れる確率が夏よりかなり低下します。その点に触れずに、冬の沖縄旅行のいいところだけを絞り出すのは、不十分な記事だと言わざるを得ません。
折しも、選挙に関して「ネットで真実を知った」という言説の危険性が指摘され始めています。
「推し活」という言葉が流行っていますが、当ブログは、宮古・八重山の推し活をしているようなものです。
押し旅に関して不十分・不適切な情報が流出していることに我慢ができないのです。
推しのアイドルがいる人は、その人に対する謝った情報が流れたときに「それは嘘だ」と言いたくなると思います。そんな気分なのです。
当ブログもネット情報の一つなので、「うちのブログだけ信用してください」というのは無理があるとは分かっています。
10年以上に渡って様々な記事をアップしてきたので、そうした過去記事を読んでいただければ、当ブログの素性も分かるだろうと思うので、その上で判断いただければと思います。
繰り返しになりますが、冬に石垣島・宮古島に行くべきかどうかは、少ない晴れのチャンスに賭けてみるかどうか、そこが一番重要なのです。
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