小さい体の割に大きなハサミを持つ、お馴染みのシオマネキです。
内地にも生息しますが、南西諸島に多く、マングローブ林の泥地などには大量発生しています。
体の大きさは2.5㎝ほどですが、体の大きさとほぼ同じ大きさの巨大なハサミを持っています。
ただし、これはオスだけ。しかも、片方のハサミだけです。
シオマネキのオスは、巨大なハサミではなく、もう片方の小さなハサミで食事をしています。
一方、メスにはこんなに小さなハサミしかありません。でも食事にはこちらの方が都合良さそう。
シオマネキは、泥をそのまんま口に入れて、体内で漉してプランクトンなどの栄養分だけを抜き取ります。
巣穴から半分顔を出して、おっかなびっくり辺りの様子を伺っています。巣穴は干潮時には完全に水が被ります。
沖縄の小動物として、真っ先にシオマネキを連想する人はいないと思いますが、いざ見つけると、夢中になって写真を撮っている人も多く、隠れた人気者です。
シオマネキはこんな感じの場所にいます。辺り一帯に何百匹、何千匹というシオマネキがうじゃうじゃ生息しています。
ここは、石垣島の吹通川河口です。
シオマネキといっても色々種類がありますが、マングローブ林の泥地帯でよく見かけるのはこちら。
ルリマダラシオマネキ。甲羅のまだら模様が特徴です。
ベニシオマネキ。文字どおりハサミが真っ赤です。
そして、ヤエヤマシオマネキ。ハサミの下半分がオレンジ色です。
シオマネキの名前の由来は、ハサミを大きく振る様が、潮が満ちてくるように招いているみたいだから。
でも、これは、オスの求愛行動だそうです。
中国でも「招潮子」と呼ばれています。一方、英語圏では「Fiddler crab」。Fiddlerとは、バイオリン弾きのことです。こっちの方がちょっとセンスいいかも。
ところで自分は、この飛び出した目がカワイイと思うのですが。
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