2024年11月29日金曜日

隠れた人気者 沖縄マングローブ林のシオマネキ




  小さい体の割に大きなハサミを持つ、お馴染みのシオマネキです。

 内地にも生息しますが、南西諸島に多く、マングローブ林の泥地などには大量発生しています。


 体の大きさは2.5㎝ほどですが、体の大きさとほぼ同じ大きさの巨大なハサミを持っています。
 ただし、これはオスだけ。しかも、片方のハサミだけです。


 
 シオマネキのオスは、巨大なハサミではなく、もう片方の小さなハサミで食事をしています。

 一方、メスにはこんなに小さなハサミしかありません。でも食事にはこちらの方が都合良さそう。

 シオマネキは、泥をそのまんま口に入れて、体内で漉してプランクトンなどの栄養分だけを抜き取ります。



 巣穴から半分顔を出して、おっかなびっくり辺りの様子を伺っています。巣穴は干潮時には完全に水が被ります。



 沖縄の小動物として、真っ先にシオマネキを連想する人はいないと思いますが、いざ見つけると、夢中になって写真を撮っている人も多く、隠れた人気者です。

 シオマネキはこんな感じの場所にいます。辺り一帯に何百匹、何千匹というシオマネキがうじゃうじゃ生息しています。

 ここは、石垣島の吹通川河口です。



 シオマネキがいる場所には、トントンミー(ミナミトビハゼ)もいます。こいつもカワイイ奴です。




 シオマネキといっても色々種類がありますが、マングローブ林の泥地帯でよく見かけるのはこちら。

 ルリマダラシオマネキ。甲羅のまだら模様が特徴です。



 ベニシオマネキ。文字どおりハサミが真っ赤です。



 そして、ヤエヤマシオマネキ。ハサミの下半分がオレンジ色です。




 シオマネキの名前の由来は、ハサミを大きく振る様が、潮が満ちてくるように招いているみたいだから。

 でも、これは、オスの求愛行動だそうです。


 中国でも「招潮子」と呼ばれています。一方、英語圏では「Fiddler crab」。Fiddlerとは、バイオリン弾きのことです。こっちの方がちょっとセンスいいかも。

 
 ところで自分は、この飛び出した目がカワイイと思うのですが。




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