2024年11月19日火曜日

沖縄あるある 宮古・八重山あるある Ⅱ

 


 「沖縄あるある」後編です。


おにぎり温めますか?

 沖縄でコンビニに行って、ごく普通のコンビニおにぎりを買うと、レジで「おにぎりは温めますか?」と聞かれます。

 これこそ「沖縄あるある」だと多くの人が言います。一方、北海道のコンビニでも、たまに言われることがあるとの証言も。

 イメージ的には寒い北海道で、おにぎりを暖かくして食べる方が、暑い沖縄よりしっくり来るのですが。
 

 試しに自分も温めてもらいましたが、ご飯が崩れやすく食べにくくなるので、あまり好みではありません。

 ただ、沖縄限定のポークおにぎりを、部屋で箸を使って慎重に食べるならばいいかも。

 

手を握って両手でお釣りを返す

 店で買い物をしてお釣りが出たとき、島の人は片方の手を相手の手のひらの下に置き、もう片方の手を上に重ねるようにして、丁寧にお釣りを渡します。

 まるで、両手で握られているみたいな感じで渡してくれるのです。


 買い物中、レジの店員が若い女性だと、ICカード払いのつもりだったのに急遽現金払いに変える人もいた程。

 コロナ禍を経て、お釣りはトレイに置くことが多くなり、また、ICやQR払いが多くなったことから、両手お釣り返しも少なくなってしまいました。

 


3文字の名字が多い

 3文字の名字の人が多いというよりも、沖縄では3文字の名字の種類が多いのです。

 仲宗根さん、具志樫さん、我那覇さん、安仁屋さん、与那嶺さん、喜屋武さん、古波蔵さん、高江洲さん、瑞慶覧さん、保栄茂さんなどなど、挙げていくと切りがありません。


 実は、これには深い訳があるそうです。

 1609年に薩摩藩から「大和めきたる名字の禁止」というお触れが発出されました。これにより、日本風の名字は改められ、当て字で3文字姓に変えた人が多かったのです。


 前田さんは真栄田さんに、福山さんは譜久山さんに、船越さんは富名腰さんにといったように。

 ちなみに、沖縄でもっとも多い名字とされる比嘉さんは、元は東さんだったとか。



 何故そんなことをしたのか、それは琉球を通じた中国との交易を継続する上で、琉球をあえて異国風にしておきたかったということらしいのです。



 大学時代の先輩に、仲村渠さんという人がいました。当時はまったく分かりませんでしたが、本人か家族が沖縄出身なのでしょう。

 読みは「なかんだかり」です。電話で「どういう字を書くのですか」と尋ねられたとき、どう説明するのか、人ごとながら気になります。

 ちなみに、瑞慶覧は「ずけらん」、喜屋武は「きゃん」、保栄茂「びん」と読みます。


(今はなきハローページ)


下の名前で呼ぶ

 石橋茂さんという人がいたとします。

 島の人は、「石橋さん」とは呼ばずに、下の名前で呼びます。目上の人なら呼び捨てかちゃん付けで、目下の人ならばにぃ(兄ぃ)付けで。

 「しげるぅ~」「しげるちゃん」「しげちゃん」「しげにぃ」てなことに。

 大池百合子さんという人がいたら、同じように「ゆりこぉ~」「ゆりちゃん」「ゆりねぇ」です。

 呼び捨ての場合は、大抵語尾を伸ばします。


 何故かと言えば、同じ名字の人が多いからだそうです。



めんそーれとはあまり言わない

 沖縄の方言、島言葉(しまくぅとば)は本当に難しい。マジにしゃべられたら通訳がいるレベルです。

 文法は同じなんだから単語だけ覚えればいいんだ、と言われたことがありますが、外国語じゃないんだし、そういう問題ではないと思うのですが。


 一方、ようこそを意味する、「めんそーれ」、ありがとうを意味する、「にへーでーびる」といった観光客にお馴染みの島言葉は、島ではあまり使われません。

 「めんそーれ」は、元々は来てくださいというニュアンスで使われるものが、観光客向けに、ようこそ、良く来てくれました、というニュアンスで定着してしまったからなんだとか。

 「はいさい」「はいたい」も既に観光客向け島言葉になっているようです。

 
 ちなみに、京都弁の「おおきに」も、実生活の場ではあまり使われなくなってきているとか。




酒に意地○い

 宮古島には、「おとーり」というとんでもない酒飲み文化があります。

 まず、Aさんが酒の入ったグラスを持って口上を述べた後、グラスの酒を飲み干しそのグラスを隣の人に渡します。
 グラスを渡された人は、何も語らずグラスに注がれた酒を飲み干し更にグラスを次の人に渡します。

 というように、メーンバー全員が次々と同じグラスで酒を飲むのですが、一回りしたら今度は、Bさんが酒の入ったグラスを持って口上を述べて酒を飲み、そのグラスを隣の人に渡します。

 というように、延々と飲み続ける訳です。


 観光客向けの動画で、若い女性が居酒屋で島の人達からおとーりに誘われ、面白そうだからと参加するというものがありましたが、それはもう死亡遊戯だと思った方がいいです。

 前宮古島市長が、台風接近中にも拘わらず、島外に異動する部下の懇親会で「おとーり」を回していたという糾弾に対し、本人は「1回しか回していない」と弁明するのですが、これで言い訳になるから凄い。

 
 笑い話ではありますが、宮古の若い奴は人前で話すのが上手い。何故なら、子供の頃からおとーりの口上で鍛えられているから、というのもあります。

  
 酒に意地○いのは、もちろん宮古島に限らず、沖縄全土に及びます。

 理由は、酒税法の特例で酒が安いことに加え、終電で帰らなければならないという発想がないからだとか。マジか~


 10年くらい前だったと思うのですが、沖縄県だか、石垣市だか忘れましたが、未成年の飲酒防止のために、中高生に呼びかけて標語を募集したところ、入選作に

「飲まずとも創っていける青春は」

というのがありました。

 笑えるような笑えないような・・・
 



刺身へのこだわり

 この件に関しては、当ブログでこれまでも散々書いて来ましたが、島の人が好んで食べる究極の沖縄料理は、実は、刺身なのです。(注:個人の感想です)


エピソード① 民宿で急遽予約しようとしたら「う~ん。部屋は空いているけど刺身が足りないからどこかで夕飯食べてくるなら泊まっていいよ。」と言われた。

エピソード② 台風が去って漁が始まった日、おじぃが、「今日店に並ぶのは獲り立て新鮮なはずだから刺身を買いに行かせた。」とドヤ顔に。







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